京セラの蓄電池『エネレッツァ』の評判は?メリット・デメリットを解説
本記事では京セラの蓄電池『EGS-LM0500』について解説していきます。
メリット・デメリットも紹介しているので、蓄電池の購入を検討している方におすすめの記事です。
ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
京セラとは?
画像引用元:京セラ公式HP
京セラは1959年に設立された大手家電メーカーです。
消費者向けの家電製品では、スマートフォン、電動工具、太陽光発電システム、リチウムイオン蓄電池を販売しています。
また京セラは、世界初のクレイ型リチウムイオン電池を開発したことで話題になりました。
EGS-LM0500の性能・保証・価格
EGS-LM0500は、京セラが提供するリチウムイオン蓄電システムです。
以下の製品によって構成されています。
- LBS-0500(蓄電池ユニット)
- TRM01(リモコン)
- CML001G(通信モデム)
- SBS-300(パワーコンディショナ)
EGS-LMシリーズには『EGS-LM1000』と『EGS-LM1500』が存在しており、LBS-0500を何台導入するかで蓄電容量を変化させることができるようです。
では、EGS-LMシリーズの中核を担うLBS-0500の性能を見ていきましょう。
蓄電池容量 | 5kWh |
蓄電池定格電圧 | 153.6V |
電池電圧範囲 | DC96.0V〜172.8V |
定格入出力電力 | 3.0kW(EGS-LM0500では入出力電力を約1.5kWに抑制) |
使用温度範囲 | 周囲温度ー20〜+40℃ |
設置場所 | 屋内外設置(重塩害地域及び寒冷地は屋内のみ) |
外形寸法(mm) | W485×H562×D280 |
重量 | 約64kg |
気になる価格ですが、パワーコンディショナなどを含めた蓄電システムとして、EGS-LM0500の希望小売価格は2,310,000円(税込)です。
また保証に関しては、機器保証・容量保証が15年、自然災害保証は10年となっています。
これは、業界の中でも最長クラスの保証期間だといえるでしょう。
EGS-LM0500のメリット
EGS-LM0500のメリットは以下の通りです。
- ライフスタイルに合わせて活用できる
- モードが充実している
- 災害に強い
- デザインが美しい
それぞれ解説していきます。
ライフスタイルに合わせて活用できる
EGS-LM0500はライフスタイルに合わせて活用することが可能です。
まず、EGS-LMシリーズは蓄電ユニットの個数を変更することで、蓄電容量を変化させられます。
また、初回設置後2年以内に限りますが、蓄電ユニットの追加設置も可能です。
基本的に、一般家庭であれば5kWhの蓄電容量でも十分活躍してくれます。
ただし、長期的な停電に耐えうる容量ではありません。
もし、自然災害にも備えておきたいのであれば、10kWhか15kWhの蓄電容量を選ぶといいでしょう。
EGS-LMシリーズは、自らのライフスタイルに合わせて蓄電容量を調整することができます。
モードが充実している
EGS-LMシリーズはモードが充実しており、具体的には以下の5つのモードがあります。
- グリーンモード
- フルグリーンモード
- 売電モード
- 売電押上モード
- おまかせ運転モード
グリーンモードは、太陽光で発電された電気をフルに使用し、余剰分だけを蓄電に回すモードです。
昼間の高い料金での買電をセーブすることが可能になります。
また、フルグリーンモードは、買電した電気すらも蓄電しないモードです。
一方で売電モードは、太陽光で発電された電気を積極的に売電するモードとなります。
特に売電押上モードは、太陽光で発電された電気を最大限売電するモードとなっているので、買電価格よりも売電価格の方が上回っているFIT制度適用期間におすすめのモードです。
そしておまかせ運転モードは、天気や電力消費パターンを基に蓄電システムを自動制御するモードとなります。
とりあえず確実に成果を出したい場合におすすめのモードです。
災害に強い
EGS-LM0500を活用すれば、災害に強い住宅を作り出すことができます。
仮に停電になってしまっても、太陽光パネル、太陽光、そしてEGS-LM0500があれば、電気を自給自足できるためです。
また、非常時安心設定をオンにすることで、通常時でも全ての充電を使い切らずに、”もしもの時”に備えておくことができます。
それに加えてEGS-LM0500は、火災・落雷・台風・洪水・飛来物などで破損しても、10年以内であれば保証が適用されます(地震や地震による二次災害は対象外)。
そういった意味でも、EGS-LM0500は災害に強い蓄電システムです。
デザインが美しい
EGS-LM0500はとにかくデザインが美しいのが特徴です。
実際に、代表的な国内デザイン賞である2019年度グッドデザイン賞を受賞しています。
EGS-LM0500の蓄電ユニットはシームレスで美しい曲面が演出されており、とにかく洗練されています。
また、EGS-LM0500を導入する際に屋内に設置する必要のあるリモコンも洗練されたデザインとなっており、どんな部屋にでも溶け込みます。
EGS-LM0500のデメリット
EGS-LM0500のデメリットは以下の2つです。
- 価格が高い
- スペースの確保が必要
それぞれ解説していきます。
価格が高い
EGS-LM0500は、やはり初期投資の大きさがデメリットです。
最小容量モデルであるEGS-LM0500でも約230万円で、10kWhだと約390万円、15kWhだと約540万円に価格が上昇していきます。
おそらく多くの人は、太陽光発電による売電を効率化させたり、料金の安い夜間電力を活用したりするために蓄電池を導入するはずです。
しかし蓄電池の導入で大きなコストを支払う必要があるため、金銭面で本当に蓄電池を導入すべきかどうかはしっかり検討する必要があるでしょう。
お住まいの地域の日照時間によっては、太陽光発電を含めた節電効果が大して見込めない可能性があります。
スペースの確保が必要
EGS-LM0500を導入するためにはスペースの確保が必要です。
少なくとも集合住宅で導入したい場合にはハードルが一気に高まるでしょう。
蓄電ユニットそのもののサイズは決して大きいわけではありません。
ただしパワーコンディショナも設置しなければいけない点には注意が必要です。
そのうえ、近隣住宅のことを考慮する必要もあります。
EGS-LM0500を導入したい場合は、本当に設置できる環境なのかどうかを確認するようにしましょう。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- EGS-LM0500はモードや保証が充実しているのが特徴
- EGS-LMシリーズは5kWh、10kWh、15kWhから選べる
- 比較的安いとはいえ、やはり初期投資額が大きい
EGS-LM0500は、比較的価格が安く、保証期間が長いのが特徴です。
他メーカーの蓄電池ともしっかり比較して、問題なさそうであれば、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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