ニチコンの蓄電池『ESS-U2M1』のメリット・デメリットを解説!
今回はニチコンの蓄電池『ESS-U2M1』について解説していきます。
メリット・デメリットを解説しているので、蓄電池選びに悩んでいる方におすすめの記事です。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ニチコンとは
ニチコンは1950年に設立された企業で、電子機器用のコンデンサの製造・販売など、電子部品製造事業に注力しています。
その過程で家庭用蓄電池システムの製造・販売に着手しており、家庭用蓄電池メーカーの有力メーカーとして有名な企業です。
ESS-U2M1の性能・保証・価格
ニチコンの蓄電池『ESS-U2M1』の性能は以下の通りです。
外形寸法 | 蓄電ユニット | W1060×H1250×D300mm(突起部含まず) |
室内リモコン | W170×H140×D23.1mm | |
質量 | 蓄電ユニット | 182kg |
室内リモコン | 320g | |
蓄電池 | 蓄電池種類 | リチウムイオン蓄電池 |
蓄電池容量 | 11.1kWh | |
蓄電池構成 | 1モジュール当り8直列1並列、全4モジュール直列構成 | |
蓄電池定格電圧 | DC 117.8V | |
系統連系運転時定格 | 定格出力 | 2.0kW±5% |
定格出力電圧 | AC202V(単相2線式、ただし接続は単相3線式) | |
出力電圧範囲 | AC202V±20V | |
定格周波数 | 50または60Hz | |
不要輻射 | VCCIクラスB準拠 | |
蓄電システム自立出力定格 | 最大出力 | 2.0kVA±5% |
出力電流 | 最大20A | |
出力電気方式 | 単相2線式 | |
定格出力周波数 | 50または60Hz | |
主回路方式 | インバータ交換方式 | 連系運転時:自励式電圧型電流制御方式 |
自立運転時:自励式電圧型電圧制御方式 | ||
スイッチング方式 | 正弦波PWM方式 | |
絶縁方式 | 非絶縁トランスレス方式 | |
冷却方式 | 強制空冷方式 | |
定格出力可能時間 | 自立出力時 | 110分 |
系統連系時 | 200分 | |
希望小売価格(税抜価格) | 3,200,000円 |
なお保証期間は、購入時から10年間の本体保証期間が付帯され、有償で5年間延長させることができます。
ESS-U2M1のメリット
ESS-U2M1のメリットは以下の3つです。
- 容量が大きい
- ライフスタイルに合わせてモードが選べる
- 様々な太陽光パネルに対応している
それぞれ解説していきます。
容量が大きい
ESS-U2M1は11.1kWhの大容量モデルとなっており、標準的な電気の使い方であれば、24時間耐久させることができるようです。
実際には以下のようなスタイルで想定可能です。
- TVを9時間利用(0.6kWh)
- 照明を7時間利用(0.3kWh)
- スマホ・タブレットを2時間充電(0.1kWh)
- ルーターを24時間利用(0.4kWh)
- 冷蔵庫を24時間利用(1.2kWh)
- エアコン(100V)を21時間利用(6.3kWh)
- IH調理器を0.5時間利用(0.5kWh)
これだけ使っても合計は9.4kWhです。
蓄電池にフル充電されている状態であれば、ちょっとした停電でも、問題なく電気を利用できるでしょう。
そのため、「もしも」の時のバックアップ電源として利用したい方に、ESS-U2M1がおすすめです。
ライフスタイルに合わせてモードが選べる
ESS-U2M1はライフスタイルに合わせて経済モードとグリーンモードの2つのモードが選べます。
経済モードは売電を優先した運転モードで、夜間の料金の安い電気を蓄電しておいて、電力の使用量がピークを迎える朝・夕に消費します。
そして太陽光で発電した電気の余剰分は全て売電に回すモードです。
一方のグリーンモードは、昼間に太陽光で発電した電気を蓄電し、それを夜間や朝・夕に活用するモードです。
基本的にはFIP制度期間は経済モード、期間終了後にグリーンモードを利用することになるでしょう。
様々な太陽光パネルに対応している
ESS-U2M1は、ニチコンだけでなく、様々なメーカーの太陽光パネルと連携することができます。
そのため、既に太陽光パネルを導入している家庭にE22-U2M1はおすすめです。
また、ニチコンのV2Hシステムや他社製のエコキュート・エネファームとの併設も可能なので、既に環境構築を進めている最中でもESS-U2M1が導入可能です。
ESS-U2M1のデメリット
ESS-U2M1のデメリットは以下の3つです。
- 最新機能が搭載されている訳ではない
- 初期投資が大きい
- デザインが微妙
それぞれ解説していきます。
最新機能が搭載されている訳ではない
ESS-U2M1の最大のデメリットは、最新機能が搭載されている訳ではない点です。
現在ニチコンは、単機能蓄電システムだけでも8種類展開しており、そのうえハイブリッド蓄電システムやトライブリッド蓄電システムも複数種類展開されています。
そのため、用途や生活スタイル次第では、ESS-U2M1以外を選択すべき状況にもなり得ます。
ESS-U2M1の導入を検討する場合は、必ずニチコンの他の蓄電池も確認してみてください。
もちろんESS-U2M1にも利用価値は十分あるので、しっかり比較検討しましょう。
初期投資が大きい
初期投資が大きいのもデメリットです。
ESS-U2M1は11.1kWhの大容量モデルであるため、その分価格も高くなっており、希望小売価格は3,200,000円となっています。
これは非常に大きい金額だといえるでしょう。
蓄電池は緊急時のバックアップ電源であると同時に、電気代を節約するという重大な使命があります。
しかし初期投資が大きくなってしまっては、その投資分を回収できない可能性があるのです。
とはいえ、ESS-U2M1は多くの地方自治体で補助金制度の対象機器となっています。
お住まいの地域の制度を確認してみてください。
デザインが微妙
ESS-U2M1は、正直なところデザインが微妙です。
やや黄色味を感じる白色となっており、ニチコンのブランドロゴも近年流行りのビビッドは雰囲気とは程遠いといえます。
それに加えて、細部に生活感が滲み出ており、スタイリッシュなデザインだとは到底いえません。
蓄電池は屋外に設置することがほとんどですので、可能な限り見た目が整っている蓄電池を選ぶべきです。
ただし、ESS-U2M1単体としては微妙なデザインですが、住宅のデザインによってはESS-U2M1が適切である場合もあります。
しっかり吟味しましょう。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- ESS-U2M1は11.1kWhの大容量モデル
- 希望小売価格は3,200,000円で決して安くない
- ニチコンの蓄電池は全体的にデザインが微妙
ESS-U2M1だけでなく、ニチコンは様々な種類の蓄電池を展開しています。
ESS-U2M1の導入を検討している場合は、まずはニチコンの製品ラインナップに目を通し、可能であれば他メーカーの蓄電池も検討するようにしましょう。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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