蓄電池の寿命は何年?寿命を延ばすポイントや長寿命蓄電池も紹介!
蓄電池の購入を検討している中で、誰もが「蓄電池の寿命は何年くらいなの?」と疑問に感じることでしょう。
とても高い初期費用が必要な蓄電池ですが、多くの電化製品と同じように寿命があり、いつかは使えなくなってしまいます。
今回の記事では、蓄電池の寿命は何年なのか、寿命を伸ばす使い方のポイント、長寿命な蓄電池を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
蓄電池の寿命は何年?寿命を迎えた後は使えなくなるの?
蓄電池の寿命は何年なのでしょうか。
また、寿命を迎えた蓄電池は使えなくなってしまうのでしょうか。
具体的に解説します。
蓄電池の寿命は15年前後
蓄電池の寿命は15年前後といわれています。
蓄電池の寿命を見るにはサイクル数が必要ですが、多くの蓄電池は6,000〜12,000サイクルで寿命を迎えます。
たとえば6,000サイクルの蓄電池の場合、1日1サイクル稼働させると16年前後で寿命を迎える計算です。
ちなみに、12,000サイクルの蓄電池は1日2サイクル稼働できるものも多いため、単純に16年の2倍である32年で寿命を迎えるということではありません。
ただ、6,000サイクルと12,000サイクルの蓄電池を比べた場合、後者のほうが寿命は長くなります。
寿命を迎えても急に使えなくなることはない!
蓄電池は多くの電化製品同様、寿命を迎えたからといって急に使えなくなることはありません。
ただ、今までと同じような蓄電容量が確保できなくなったり、何かしらの不具合が生じてしまう可能性が考えられます。
できれば蓄電池が寿命を迎える前に、蓄電池の買い替えを検討するのか否かを家族でしっかり話し合っておくと安心です。
蓄電池の寿命は15年前後!寿命を伸ばす使い方のポイントは?
蓄電池は、寿命を迎えても使い続けることは可能です。
では、寿命を伸ばす使い方のポイントには何があるのでしょうか。
太陽光発電との連携に気を付ける
蓄電池の寿命を伸ばしたいのであれば、太陽光発電との連携に気を付けなければなりません。
基本的には、太陽光発電と蓄電池を同一メーカーでまとめるようにし、何かしらの不具合が生じた場合はすぐにメンテナンスに来てもらえる体制を整えておきましょう。
太陽光発電が推奨していないメーカーで蓄電池を選んでしまうと、万一の際の保証が付かない可能性もあるので注意が必要です。
過充電・過放電を避ける使い方をする
過充電・過放電を避ける使い方をするのも、蓄電池の寿命を伸ばすための方法です。
蓄電池は基本的に「充電0%→充電100%→充電0%を1サイクル」としています。
仮に6,000サイクル稼働できる蓄電池の場合、蓄電残量0%でしか充電しないとなると16年前後の寿命です。
しかし、蓄電残量20%の時点で充電すると、0.8サイクルとカウントされるため、寿命は20年に伸びてくれるのです。
つまり、1日1サイクルではなく0.7〜0.8サイクルで稼働できれば、その分寿命が伸びてくれるのです。
高温多湿になる場所で使用しない
蓄電池の寿命を伸ばしたいのであれば、高温多湿になる場所で使用するのはやめましょう。
蓄電池は電化製品なので、高温多湿が苦手だからです。
具体的には、25℃以上の高温で蓄電池を稼働し続けると、経年劣化のスピードを上げてしまうとされています。
蓄電池を設置する際は、業者としっかり話し合い、高温多湿にならない場所への設置をお願いします。
1日1サイクル稼働を心掛ける
1日1サイクル稼働を心掛けるのも、蓄電池の寿命を伸ばすためのポイントです。
前章でお話しした通り、蓄電池にはそれぞれどれくらいのサイクルが稼働できるか決まっています。
基本的には1日1サイクルで計算されているので、蓄電容量が少ないなどで1日2サイクル稼働してしまうと、その分、寿命は縮まってしまうので注意しましょう。
動作温度内で使用できるように環境を整える
蓄電池の寿命を伸ばすためのポイントとして、動作温度内で使用できるように環境を整えることも挙げられます。
蓄電池には、それぞれ「-〇℃〜+〇℃まで使用可能」という蓄電池が不備なく稼働できる動作温度が定められています。
この動作温度の範囲外で蓄電池を使用した場合、蓄電池が不具合を起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
蓄電池の寿命をまっとうしたい!長寿命な蓄電池3選!
蓄電池の寿命がどうしても気になる場合は、最初から長寿命な蓄電池を選ぶべきです。
最後に、長寿命な蓄電池を3つ紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
シャープ「クラウド蓄電池システム」
まずは、日本が誇るシャープの「クラウド蓄電池システム」(JH-WB2021)という蓄電池です。
同蓄電池は12,000サイクル使え、計算上では33年間も蓄電池を稼働できるという魅力的な特徴があります。
蓄電容量は9.5kWhなので、1日1サイクル計算で問題ない部分も魅力でしょう。
また、水害などで地上高500mmに水が上がってきてしまった場合でも、内部に水が入りにくい構造をしているため安心です。
さらに、蓄電容量9.5kWhと比較的大容量クラスの蓄電池にも関わらず、屋外・屋内両方に設置が可能なのも魅力的なポイント。
自宅外の環境に何らかの問題がある家庭では、蓄電池を屋内設置することで、結果的に蓄電池の寿命を伸ばすことができて嬉しいですよね。
京セラ「エネレッツァ」
京セラの「エネレッツァ」も、12,000サイクル稼働できる長寿命蓄電池です。
主な特徴は、蓄電容量が5.0/10.0/15.0kWhの中から選択可能なこと。
また、家の景観を乱さないシンプルな見た目に仕上がっていることです。
-20℃〜+ 40℃の動作範囲なので、寒冷地でも安心です。
さらに、蓄電池を状況によって増設できる点も嬉しいポイントといえるでしょう。
ダイヤゼブラ電機「アイビス7」
ダイヤゼブラ電機の「アイビス7」も、12,000サイクル稼働可能な長寿命蓄電池です。
7.0/14.0kWhの蓄電容量から蓄電池を選択でき、200V家電にも対応しています。
また、状況によって蓄電池の増設が可能な点も特徴の一つです。
蓄電池の寿命は15年前後!寿命を延ばして多くの恩恵を得よう!
今回の記事では、蓄電池の寿命が15年前後であること、寿命を伸ばすために必要なこと、長寿命な蓄電池を3種類見てきました。
蓄電池は多くの電化製品同様、寿命があることが分かりました。
しかし、寿命があるからといって、購入が無駄になることはありません。
蓄電池を所有していれば、万一の停電時に恩恵を感じることができたり、太陽光発電の無駄を省くことが可能です。
ぜひ、蓄電池の購入を前向きに検討してくださいね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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