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北陸電力が値上げした理由は?値上げ前後の料金プランを比較

その他リフォーム 2024年01月04日更新

2023年4月より北陸電力は電気プランの値上げを発表し、電気代の高騰におどろきを隠せない人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、値上げした理由や料金プラン前後の価格を比較した内容などについて解説していきます。

北陸電力が値上げする3つの理由

北陸電力が値上げする理由を3つ解説していきます。

値上げせざるを得ない理由を一つずつ確認していきましょう。

ロシアによるウクライナ侵攻で燃料価格が高騰

2022年のロシアによるウクライナ侵攻により、石炭や石油燃料価格が上がったことも理由の一つです。

MRO北陸放送」によると前年度より2倍以上も石炭価格が値上がりしたため、値上げに踏み切ったと発表しています。

また、北陸電力は水力発電による発電量が多く、安い料金で提供していましたが、水力発電所で使用する水が年明けから不足したことも原因のようです。

火力発電の割合が高まりコストが増えてしまった

2020年より原子力発電が停止したことで、火力発電の割合が増えてしまったのも理由の一つ。

2010年は石炭の割合が44%でしたが、2020年度以降は液化天然ガスやその他のガスを含む52%の火力発電の割合に増えたのも値上げせざるを得ない要因だったようです。

年度

火力発電の割合

2010年

①石炭:42%

2020年

①石炭41%

②液化天然ガスやその他のガス:11%

ロシアによるウクライナ侵攻や円安進行により、輸入コストの上昇や世界的に需要が高まったことも業績が悪化したことだと考えられます。

過去最大の赤字で状況を避けられなかったから

2022年度の決算で過去最大の937億円の赤字を北陸電力は発表しています。

火力発電で使用する石炭や燃料価格の高騰が影響したということです。

石炭の価格が、2020年とくらべて4倍以上高くなったことで、電気料金にコストを上乗せできず収益に大きな影響を受けました。

北陸電力は2年連続で赤字が続いたことで、電気料金の値上げに踏み切ったようです。

北陸電力で値上げする規制料金や一般家庭の電気プラン

規制料金や一般家庭の電気プランの値上げ前後の料金について紹介します。

規制料金の値上げ前後

従量電灯B/Cは、一般家庭用で多く利用されている電力プランです。

値上げ前後の差額は、基本料金が60円、電力単価120kWh〜300kWh以上は0.38円まで上がり、2023年4月から電気料金は値上げされています。

 

値上げ前

値上げ後

値上げ前後の差額

従量電灯B/C

基本料金

242円

基本料金

302.5円

+60.5円

120kWhまで

17.84円

120kWhまで

18.22円

+0.38円

121~300kWhまで

21.73円

121~300kWhまで

22.11円

+0.38円

300kWh以上

23.44円

300kWh以上

23.82円

+0.38円

(※、北陸電力燃料費調整単価・再エネ賦課金の加算なし

一般家庭の電気プランの値上げ前後

一般家庭の電気プランの値上げ前後をくわしく解説していきます。

従量電灯ネクスト【単身~5人家族のプラン】

従量電灯は、おうち割や見守りサービスなどの追加オプションがつけられる電気プランです。

また、1人暮らし〜6人家族までの年間の電気料金が安くなると見込まれています。

値上げ前後の差額は、基本料金が60円、電力単価は12円〜16円まで上がり、2023年4月から電気料金は値上げされています。

 

値上げ前

値上げ後

値上げ前後の差額

従量電灯ネクスト

基本料金

242円

基本料金

302.5円

+60.5円

120kWhまで

17.84円

120kWhまで

30.2円

+12.36円

121~300kWhまで

21.73円

121~300kWhまで

36.75円

+15.02円

300kWh以上

23.44円

300kWh以上

39.65円

+16.21円

使っておとくライト【電気使用量が多い方向け】

使っておとくライトは、電気とガス使用量がおおい家庭向けのプランです。

値上げ前後の差額は、基本料金が60円、定額料金は1,437円、電力単価は14円まで上がり、2023年4月から電気料金が値上がりしています。

使っておとくライト

値上げ前

値上げ後

値上げ前後の差額

基本料金

242円

基本料金

302.5円

+60.5円

定額料金

1,972.68円

定額料金

3,409.6円

+1,436.92円

電力量単価

21.42円

電力量単価

35.68円

+14.26円

(基本料金:1kVAごとの料金、3kVAまでは一律726円)

くつろぎナイト12【20時~翌8時までの電気料金がお得】

くつろぎナイト12は、昼間・夜間・土日祝日に電気使用量の多い家庭向けのプランです。

値上げ前後の差額は、基本料金が83円〜605円、電力単価は5円〜14円まで上がり、2023年4月から電気料金が値上がりしています。

くつろぎナイト

値上げ前

値上げ後

値上げ前後の差額

基本料金

1kVAごとに242円

基本料金

1kVAごとに325円

+83円

10KVA:1,650円

10KVA:2,255円

+605円

昼間時間

34.94円

昼間時間

39.8円

+4.86円

ウィークエンド時間

19.63円

ウィークエンド時間

33.73円

+14.1円

夜間時間

12.5円

夜間時間

26.91円

+14.41円

北陸電力の値上げに効果的な節約法4選

電気料金の値上げに効果的な節約方法を4つ紹介します。

旧電力から新電力に乗り換える

大手電力の基本料金は高めに設定されていますが、新電力プランは基本料金なしで利用できる場合があります。

基本料金が無料ではなくても、安く設定しているプランもあるので、旧電力より電気代を節約しやすいでしょう。

また、電力使用量に応じてポイントが貯まったり、ガスやスマホのセット割で電気代をおさえられたりするので管理や支払いもとても楽になります。

家電製品の使い方や設定を見直す

節電するためには、消費電力量の多い家電製品の使い方を見直すのが重要です。

照明・エアコン・冷蔵庫・テレビの4製品は、家庭の消費電力量の約6割を占めています。

よく使う家電製品の使用回数を減らすことで節約効果に期待が持てるでしょう。

  • 照明:LEDに交換してみる
  • エアコン:扇風機やサーキュレーターを併用してみる
  • 冷蔵庫:開け閉めの回数を減らす、冷蔵庫の詰め込みを減らす
  • テレビ:画面の明るさを下げる、見ていない場合はこまめに消す

夏場・冬場の電製品の使用頻度を減らす

夏場や冬場は電気使用量が非常に多く、電気代が高くなりがちです。

どちらの季節も外気温と室内の温度差が大きくなるため、エアコンの使用割合が増えてしまいます。

節電するためにもカーテンや断熱シートで窓の断熱性を上げたり、自動運転モードで設定温度を一気に上げてしまったりすることで電気代をかけずにすむでしょう。

省エネ設備の導入

10年前の家電製品から、省エネ製品に交換するだけで消費電力を半分におさえることが可能です。

例えば、10年前の冷蔵庫→省エネモデルの買い替えで年間40〜47%ほどの省エネになります。

年間の電気代も半額におさえられるため、大きな節電対策に期待ができます。

電気代の高騰には、自家発電・自家消費できる太陽光発電の導入もおすすめです。

昼間に発電した電力をタダで利用できるので、節約対策に大きなメリットになるでしょう。

北陸電力の値上げは節電対策で乗り切れる!電気代の見直しが重要

今回は北陸電力の値上げの理由や値上げ前後の料金について解説していきました。

ロシアによるウクライナ侵攻によって燃料価格が高騰し赤字になってしまったことで値上げに踏み切ったようです。

電気料金の値上げは今後も避けられないため、節約意識をもって生活することが大切です。

今回紹介した節約法を一つでもとりいれて賢く節約していきましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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