エコキュートでお湯が出ない?たまらない原因や対処法は?
「突然エコキュートのお湯がたまらない」ということに困っていませんか?
つい故障を疑ってしまいますが、他の原因が理由かもしれません。
そこで今回は、お湯がたまらない原因や対処法、それ以外の原因や解決法について説明します。
目次
エコキュートのお湯がたまらない6つの原因
使い方が原因でお湯がたまらないケースもあります。
ここからは、エコキュートのお湯がたまらない原因を6つ紹介します。
家庭の湯量をAIが学習しているから
エコキュートには「AI学習機能」を搭載しており、ひとり一人に合わせた湯量を自動的に沸かしてくれます。
AIは、いつもの使用に合わせて湯量を計算しているので、急激にお湯を使うことが増えると湯切れ起こしてしまうのです。
ただし、湯量が多くなる場合は、あらかじめAI機能のモードをOFFにして、いつもより湯量を多めにすると湯切れを予防できます。
安い深夜帯にお湯を使っている
エコキュートは、夜間の湯量使用量が多くなるとタンク内のお湯が減り湯切れをおこす原因になります。
電気代の安い深夜帯に湯沸しをおこなうため、湯切れを起こすと電気代の高い昼間に湯沸かしが必要になり電気代が高くつきます。
そんな時は「深夜のみ沸き上げ」設定にすると、夜間だけ沸き上げるので、タンク内にお湯がなくなりそうでも昼間の沸き増しを予防できます。
沸き上げ中に停電やブレーカーが落ちてしまった
沸き上げ中の停電により、電力供給がなくなるので通常通り稼動しなくなります。
エコキュートは電気で動いているので、設定時刻にお湯が貯まらない場合は故障ではなく電気が復旧すると沸き上げが再開します。
ただ、タンク内にお湯が残っている場合は、蛇口・シャワーからお湯が使えるので緊急時に活用することも可能です。
貯湯タンクや配管の水漏れ
ある時期から湯切れが目立つようになったら、水漏れの可能性も考えられます。
経年劣化で貯湯タンクや配管からお湯が漏れやすくなり、電気代が高くなってしまうことが多いです。
湯切れが続く場合は、配管やタンク内に水漏れがないかを確認しましょう。
漏れてる箇所が見つかった場合は、エコキュートの電源を切り、給水配管専用止水栓を閉めた後に水道業者や給湯専門業者に連絡するのがベストです。
循環フィルターが目詰まりしている
お湯がたまらない原因として、入浴剤の汚れや皮脂が目詰まりしていることも考えられます。
目詰まりを起こすと水位センサーが誤作動してしまい、湯はりが遅くなる場合もあります。
一度、循環フィルターを取り外して、湯垢やゴミを歯ブラシで取り除くと治る場合もありますが、変わらない場合は専門業者に清掃を依頼してみましょう。
エコキュートのお湯がたまらないときの6つの対処法
お湯がたまらないときの対処法を6つ紹介します。
この方法を試すと不具合を解消できる場合もあるので、症状で悩まされている方は実践してみてくださいね。
リモコン設定の見直し・エラーを解除してみる
エコキュートはエラーが出ると、一時的にお湯がたまらなくなってしまうこともあります。
湯はりができない場合は、対処することでエラーコードが消えるようになります。
ただ、自分で対処できるものや点検が必要なものもあるので、治らない場合はメーカーに問い合わせるのがおすすめです。
貯湯タンクや配管周辺の水漏れを確認する
お湯がたまらない原因として貯湯タンクから水漏れしている場合も考えられます。
使用期間が長いと、タンク内がサビてしまい腐敗により、水漏れが起きてしまうこともあるようです。
貯湯タンクの耐用年数は10〜15年、配管は5〜15年のため、経年劣化でお湯がたまらない場合は買い替えを検討してみましょう。
沸き上げの湯量を多めにする
お湯がたまらない場合は、「沸き増し」スイッチをONにして湯量を多めに沸かすとお湯を沸かすことができます。
季節によって水量が変わるため、自動沸き上げ量では足りない場合もあるので「夜間の沸き上げ量」を多めに設定するようにしましょう。
1度エコキュートをリセットする
お湯がたまらない場合は、1度エコキュートの電源を切るとエラー表示をおさえられる場合もあります。
- エコキュートの電源をOFFにし、ブレーカーを落とす
- しばらく時間をおいてブレーカーをONにする
この方法は故障箇所を特定することはできないので、リセットした後もエラーが何度も出てしまう場合は、設置業者に修理してもらうようにしましょう。
給湯器専門業者に訪問点検や修理を依頼する
エコキュートが保証期間内の場合と保証期間外では、依頼先が大きく異なります。
保証期間内なら、メーカーに依頼すれば修理費用が抑えられるメリットがありますが、保証期間が切れている場合は、修理費用が高くつくことが多いです。
対して、専門業者は独自の割引サービスが利用できたり、24時間いつでも出張サービスに対応できたりする大きなメリットがあります。
また、交換コストが低価格のため、メーカーと比べて費用が安くすむので他社メーカーへ交換を考えている人に向いています。
エコキュートのお湯がたまるほど出ない原因や対処法
お湯がたまるほど出ない場合の原因や対処法を解説していきます。
使い方によってお湯がたまらない場合もあるので、紹介する原因にあてはまる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
家族人数に合ったエコキュートが選べていない
容量タンクが使う人数にあっていないと、湯沸かし中に湯切れを起こす原因になります。
下記は、エコキュートのタンク容量の目安です。
- 2~3人家族:370L
- 4~5人家族:460L
- 6人以上:550L
また、寒い地域や暖かい地域では使用できる湯量が違うため、タンクの大きさ選びも異なります。
- 北海道や青森などの寒い地域:大きめタンク容量
- 沖縄:小さめのタンク容量
家族人数やお住まいの地域も含めて、容量に合うものを選ぶことで湯切れを予防できるでしょう。
配管の凍結でお湯が出ない
気温が0℃以下になると配管が凍結してしまい、湯が出なくなることもあります。
エコキュートには凍結予防機能があり、すぐ故障してしまうことは少ないですが、浴槽に10cm以上のお湯をはっておくと配管の凍結を予防できます。
給水ストレーナの経年劣化
エコキュートの水が出ない原因に給水ストレーナの経年劣化が考えられます。
タンク内にゴミを入れないようにする役割があり、長く使うとゴミやサビが詰まっている可能性があります。
お湯がでない場合や湯はり時間が長い場合は、水抜栓を外して給水ストレーナを歯ブラシで半年に1回ほど掃除しましょう。
水道・蛇口からお湯が出ない
お湯がでない原因は2つあり、蛇口の湯量を調整する部品(バルブカートリッジ)の故障や給湯器が原因でお湯が出ないのだと考えられます。
- 蛇口が原因:どこか一カ所の蛇口からお湯が出ない
- 給湯器が原因:家中の蛇口からお湯が出ない
そのため、蛇口・給湯器のどちらが原因でお湯が出ないのか判断するようにしましょう。
エコキュートを使っていないのに湯量が減る原因や対処法
エコキュートを使っていないのにお湯が減るのも原因があります。
ここからは、湯量が減る原因と対処方法と合わせて見ていきましょう。
風呂保温の使用
フルオートタイプのエコキュートは、自動保温がついており、お湯を使っていない状態でも湯量が減る場合があります。
自動保温は、浴槽のお湯を循環させてタンク内の熱を使って温め続けるのでお湯が減ります。
湯量の減りを抑えるためには、自動保温機能をOFFにしておくのがおすすめです。
設定温度を季節ごとに変更していない
沸き上げ時間の設定温度を季節ごとに変更することで、湯量の減りを抑えることが可能です。
季節の中でも、冬場は水温が低くなり、貯湯タンク内のお湯を多く使用するので、急激にお湯の減りが早くなります。
一方、夏場は水道水の温度が高くなるので設定温度を低くすると、水道水の割合が高くなるのでお湯の消費量が少なくすみます。
配管の自動洗浄が稼動しいている
自動配管洗浄は、風呂洗浄はお風呂の栓を抜く度に、自動で掃除をおこないます。
1回あたり約10Lのお湯を使うため、より多くのお湯を使用することになります。
そのため、湯量を減らしたくない場合は、風呂洗浄をOFFにすると湯量を減らさずにすむでしょう。
配管や本体の劣化による故障
エコキュートの耐用年数による配管の亀裂や基盤などの故障は、買い替えた方が安くすむ場合もあります。
10年前より保温効率が高いので、年間の電気代を5,000円〜10,000円ほど安くすますことも可能です。
導入費用は高めですが、買い替えた方が年間の電気代の削減になります。
エコキュートお湯がたまらない原因は故障?修理・交換ならどっち?
エコキュートの修理費用と交換費用の目安を紹介します。
今使っているエコキュートの症状や耐用年数にに合わせて、検討してみましょう。
エコキュートの修理費用
修理費用の料金 | |
エラーコードが表示される | 17,000~70,000円 |
蛇口からお湯が出ない | 26,000~31,000円 |
お湯が沸かない | 36,000~50,000円 |
お風呂からお湯が出ない | 26,000~30,000円 |
湯はり量が設定よりも多くなる・少なくなる | 24,000~51,000円 |
お湯がぬるい・熱すぎる | 25,000~49,000円 |
追い炊きできない | 25,000~50,000円 |
水抜き | 25,000~30,000円 |
リモコン操作ができない | 48,000~70,000円 |
運転しない | 36,000~50,000円 |
運転中の異音 | 24,000~37,000円 |
水入れ | 25,000~30,000円 |
(出典:ダイキン 製品別の修理目安金額)
エコキュートの修理費用は、17,000円〜70,000円前後かかります。
修理する症状によって、高い修理費用が必要になるため、耐用年数を迎える場合は買い替えも検討してみましょう。
エコキュートの交換費用
エコキュートの大きさやグレードによって、料金は異なりますが工事費込みで約30万〜60万円前後で導入ができます。
給湯器専門業者での購入は、メーカー希望小売価格より、安く購入できるため導入費用を抑えたい人に向いているでしょう。
エコキュートの保証切れは高額になるので買い替えを検討しよう!
今回は、エコキュートのお湯がたまらない原因や対処方法について解説しました。
お湯が貯まらない原因は、経年劣化によって引き起こされる場合もあります。
また、エコキュートの保証切れは、修理費用が自己負担になるため買い替えがおすすめです。
交換費用を抑えるためにも、専門業者に相見積もりをとり、工事内容や保証内容を確認してから検討しましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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