太陽光発電は新築時に導入するとお得？デメリットや導入時の注意点も

太陽光発電の需要が高まっているのはもちろん、東京都で新築に対して太陽光発電の設置が義務化されようとしている昨今、太陽光発電を新築時に導入するメリットには何があるのでしょうか。そこで今回の記事では、太陽光発電を新築に取り付けるメリットとデメリット、設置時の主な注意点を解説します。太陽光発電の設置を検討している方、必見です。

太陽光発電を新築に取り付けるとお得って本当？メリット5選！

太陽光発電を新築に取り付けるとお得という噂がありますが、それは本当なのでしょうか。そこで今回の章では、太陽光発電を新築に取り付ける際のメリットを5つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

メリット①ローンをまとめることができる

太陽光発電を新築に取り付けると、ローンをまとめることができるメリットがあります。多くの人は、住宅ローンを組んで新築住宅を購入することでしょう。太陽光発電を新築時に取り付けると、住宅ローンの中に太陽光発電の初期費用を組み込むことができるので、ローンを1本化することが可能になります。ローンを1本化することで家計管理が楽になる他、将来的に自動車ローンや学資ローンなどのその他のローンを組む際に融資を受けやすくなるメリットがあります。

メリット②災害対策が早めにできる

災害対策が早めにできるのも、太陽光発電を新築に取り付ける場合のメリットです。災害はいつ発生するかわかりません。だからこそ、自家発電できる太陽光発電をできるだけ早い段階で所有しておくのがおすすめです。太陽光発電を将来的に導入しようと考えているのであれば、ぜひ新築時の導入を検討してみてください。

メリット③電気代の節約効果が早くに実感できる

太陽光発電を新築に取り付けるメリットは、電気代の節約効果が早くに実感できることです。自家発電できる太陽光発電を所有すれば、太陽光発電が発電した分の電力を電力会社から買電する必要がなくなるので、電気代の節約が期待できます。電気代の高騰が続いている昨今、早い段階で電気代の節約ができるのは、とても嬉しいメリットといえるのではないでしょうか。

メリット④後付けよりも総合的に安く済む

後付けよりも総合的に安く済むというのも、太陽光発電を新築に取り付けるメリットです。

太陽光発電を新築に取り付ける場合、取り付け工事と新築工事を同時進行できます。太陽光発電の設置には足場の設置や配線関係の工事が必要ですが、新築工事と同時進行できることで作業がスムーズに進み、工期が短くなります。したがって、太陽光発電を既存の家に後付けする場合よりも総合的に安く済むのです。

メリット⑤売電収入を得ることができる

太陽光発電を新築に取り付けると、売電収入を得ることができるメリットを実感できます。

太陽光発電を設置してから最初の10年間は、売電単価が割高のFIT制度を利用可能です。したがって、最初の10年間は積極的に売電していく必要がありますが、FIT制度はいつまで存続するのか不透明です。そもそもFIT制度は太陽光発電の普及のために登場した制度なので、太陽光発電が全国普及した今、制度がいつまで続くのかは誰にもわかりません。だからこそ、FIT制度を確実に利用できるうちに太陽光発電を導入すべきなのです。

太陽光発電を新築時に導入したい！デメリットには何がある？

続いて、太陽光発電を新築時に導入するデメリットを3つ紹介します。ぜひ目を通してください。

デメリット①ローンの借入額が多くなる

太陽光発電を新築時に導入するデメリットは、ローンの借入額が多くなることです。太陽光発電の初期費用は、一般的な大きさの住宅で100万円前後といわれています。つまり、住宅ローンの借入額が100万円前後多くなってしまうということです。ただでさえ高額な住宅ローンに、さらに100万円前後が上乗せされてしまうというのは、なかなか痛手になる家庭も多いのではないでしょうか。

デメリット②メンテナンス費用がかかる

メンテナンス費用がかかるのも、太陽光発電を新築時に導入するデメリットです。太陽光発電の寿命は30年前後で、4年に1度のペースで定期メンテナンスが推奨されています。つまり、寿命を迎えるまでに7.5回のメンテナンス費用が必要ということです。1回にかかるメンテナンス費用は2万円前後と、比較的リーズナブルではありますが、太陽光発電を所有していなければ支払う必要がないお金です。

ただでさえ出費が多い新築時。住宅ローンに加えて太陽光発電のメンテナンス費用もあるとなると、太陽光発電の存在自体をデメリットに感じる家庭も多いのではないでしょうか。

デメリット③卒FIT後の選択を考える必要がある

太陽光発電を新築時に導入するデメリットとして、卒FIT後の選択を考える必要があることが挙げられます。

太陽光発電を導入後、最初の10年間で得をするFIT制度ですが、11年目以降は売電単価が極端に低くなるため、売電する意味を見失ってしまうことでしょう。もちろんそのまま売電を続けても良いのですが、多くの家庭では蓄電池を新たに購入し、電力の自給自足の家を実現しています。とはいえ、蓄電池の購入費用として150万円前後が必要ですし、太陽光発電と蓄電池それぞれにメンテナンス費用も必要です。

このように、太陽光発電を新築時に導入することで得られるメリットは多いものの、10年目を迎えるあたりで「蓄電池購入」という新たな出費を覚悟しなければならない点がデメリットといえるでしょう。

太陽光発電を新築に導入したい！設置時の主な注意点には何がある？

最後に、太陽光発電を新築で導入する場合の注意点を3つ紹介します。

注意点①太陽光発電のメーカー選びに気を付ける

太陽光発電を新築に導入する場合、太陽光発電のメーカー選びに気を付けるようにしましょう。というのも、太陽光発電を導入後に蓄電池を後付けする可能性があるからです。蓄電池は、太陽光発電と同一メーカーであることが推奨されているので、できれば将来のことも考えて、蓄電池の取り扱いがある太陽光発電メーカーから購入するようにしましょう。

注意点②しっかりとした施工実績のある業者と契約を結ぶ

しっかりとした施工実績のある業者と契約を結ぶのも、太陽光発電を新築に導入する場合の注意点になります。というのも、施工実績が乏しい業者が不備のある施工をしてしまうと、住宅の屋根から雨漏りが発生するリスクがあるからです。

とはいえもちろん、施工実績が乏しい業者を選択肢から確実に除外してほしいというわけではありません。ただ、しっかり口コミ評判や施工数などを見て、総合的に納得のいく業者と契約を結ぶようにしてください。

注意点③思ったほどのメリットを実感できない可能性も頭に入れる

太陽光発電を新築に導入する場合、思ったほどのメリットを実感できない可能性も頭に入れることが重要です。

太陽光を元に発電する太陽光発電ですから、日射量がそれなりに無くてはなりません。元からその地域に住んでいた方ならまだしも、縁もゆかりもない場所に新築を建てようとしている方は、その土地が太陽光発電の設置に適している場所かを知る術はデータのみになります。

多くの営業マンは太陽光発電を設置してほしいので、データを良い方向に読み込んで報告してくることでしょう。だからこそ、太陽光発電では「思っていたほどの発電量が見込めなかった…」と嘆く人が意外と多いという事実も。このように、何らかの理由で思ったほどのメリットを実感できない可能性があることも念頭に入れておかなくてはなりません。

太陽光発電は新築時に導入するとお得！設置を前向きに考えよう！

今回の記事では、太陽光発電を新築時に導入するとお得であることを紹介しました。ただ、設置してから10年後に太陽光発電をどう活用していくかも、最初からしっかり家族で話し合っておくべきです。需要が高まっているという理由で太陽光発電を設置するのではなく、将来的なこともしっかり考えて太陽光発電を導入できたら良いのではないでしょうか。

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