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【2024年版】太陽光発電のシミュレーション方法と注意点を解説!

太陽光発電 2024年03月04日更新

電気代の削減や売電収入による経済効果って、どれくらいなのか気になりませんか?

電気代の削減や売電収入の経済効果は、シミュレーションで試算できます。

今回は、各エリアの太陽光発電のシミュレーションや依頼時の注意点を解説します。

太陽光発電のシミュレーションとは?おこなう方法を解説

太陽光発電のシミュレーションをする理由やシミュレーションのやり方について紹介します。

シミュレーションする理由

太陽光パネルで電気を作り、電気代を節約したり、余った電気を売ってお金を稼げたりするかどうかを調べるのが経済効果シミュレーションです。

太陽光発電を導入する際は、お金の見通しを得るためにシミュレーションが必要です。

初期費用や発電量を考えつつ、黒字で運用できるかを確認し、その結果に基づいて購入を検討します。

太陽光発電のシミュレーション方法は?

太陽光発電のシミュレーション方法は、主に以下の4つです。

  • メーカーや研究機関のツールを使う
  • 設置業者や販売店に依頼する
  • 専門のソフトウェアを利用する
  • インターネット上のツールを使って自分で行う

太陽光発電のシミュレーション方法は、状況によって異なります。

専門的なアドバイスや正確なデータが必要なら、メーカーや専門のソフトウェアを利用しましょう。

ただし、販売店や設置業者は都合の良い情報を使うことがあるので注意が必要です。

自分で調査や比較しいたい場合は、インターネット上のツールを使うのも良いでしょう。

【各電力エリア】太陽光発電の10年間のシミュレーション

各電力エリアの年間発電量を元に、太陽光発電のシミュレーションを比較してみました。

 

年間発電量

①年間の売電収入

②年間の節約電気料金

年間の合計

①+②金額

10年間の合計

北海道電力エリア

(札幌市)

6,628kWh

74,240円

61,628円

135,868円

1,358,680円

東北電力エリア

(青森市)

6,165kWh

69,040円

29,584円

98,624円

986,240円

東京電力エリア

(東京都)

6,511kWh

72,928円

60,552円

133,480円

1,334,800円

中部電力エリア

(長野県)

6,875kWh

77,000円

63,922円

140,922円

1,409,220円

北陸電力エリア

(金沢市)

6,164kWh

69,024円

57,325円

126,349円

1,263,490円

関西電力エリア

(大阪府)

6,801kWh

76,160円

63,249円

139,409円

1,394,090円

中国電力エリア

(岡山市)

7,133kWh

79,888円

66,337円

146,225円

1,462,250円

四国電力エリア

(高松市)

7,162kWh

80,208円

66,607円

146,815円

1,468,150円

九州電力エリア

(福岡市)

6,832kWh

76,512円

63,537円

140,049円

1,400,490円

沖縄電力エリア

(那覇市)

6,964kWh

78,000円

64,765円

142,765円

1,427,650円

(太陽光発電の容量:5.6kW、全国家庭電気製品 公正取引協議会「新電力料金目安単価31円/kWh」、2024年売電価格:16円/kWh、SUNTECH|全国の年間推定発電量と実例

太陽光発電を導入すると、平均で1,366,105円の経済効果が得られます。

また、10年以上にわたって売電収入や電気料金の節約が可能なので、経済的にも大きな利益が得られます。

太陽光パネルの発電能力を予測!シミュレーション法を解説!

太陽光発電の手計算のシミュレーション方法は、3つあります。

それぞれの計算方法について、詳しく紹介します。

自宅の屋根に太陽光パネルを設置できるかの計算方法

以下の手順でおこなうと、設置枚数を求めることができます。

  • 屋根の幅と奥行を計る
  • 有効な屋根面積を計算

屋根の幅と奥行きから設置枚数を求めることができます。

住宅の図面があると、屋根の幅と奥行きが分かります。

屋根の幅と奥行きを測ったら、それぞれから400mmずつ引いてください。

この余白は作業や風の影響を考慮したもので、最低20cmのスペースを確保する必要があります。

例)屋根のサイズ:幅8000mm × 奥行き13000mm

  • 幅:8000mm – 400mm = 7600mm
  • 奥行き:13000mm – 400mm = 12600mm

有効面積を割り出すことができました。

次に以下のソーラーパネルを設置したい場合

◇シャープNQ-195AA(195W)のサイズ:1165×990×46mm

「屋根の幅」と「製品の幅」で割って求めることで、おおよその設置枚数を求めることができます。

7600mm(屋根の幅) ÷ 1165mm(製品の幅) = 6(枚)

12600mm(屋根の奥行き)÷ 990mm(製品の奥行き)=13(枚)

幅6枚、奥行き13枚のパネルを載せられることがわかりました。

幅と奥行きをかけると、78枚のソーラーパネルの設置が目安だということです。

太陽光パネルの設置枚数から発電量を見積もる方法

設置枚数を求めることができたら、1枚あたりの出力にかけることで、設置枚数から発電量を求められます。

◇シャープNQ-195AA(195W)

パネル1枚の出力が195Wで、78枚設置すると、15kWの容量が目安です。

各メーカーの太陽光パネルの出力にはわずかな違いはありますが、その差はほとんどありません。

そのため、まずは屋根に効率よくパネルを配置できるメーカーを選ぶことが重要です。

出力から発電量を予測する方法

太陽光パネルの発電量は、年間の日射量やパネルの出力、そして損失などの要素によって決まります。

◇年平均日射量 × パネルの出力 × 損失係数 × 365日= 年間の発電量

地域や設置条件によって、年間の日射量が異なりますので、NEDOのウェブサイトなどで詳細を調べることができます。

手計算だけじゃ不十分!太陽光発電のシミュレーション方法

手計算でのシミュレーションを紹介しましたが、実際のところ正確なシミュレーションを出すのはむずかしいと言えます。

そこで、シミュレーションツールを活用するメリットについて紹介します。

シミュレーションツールやサービスを活用する

手計算だけでは、太陽光パネルの性能や日射量、設置場所の条件などを考慮するのはむずかしいでしょう。

そんな時には、シミュレーションツールを使えば、最適なプランを立てるのが簡単で、将来の売電収入や設備の効率も予測できます。

電気代の削減効果に最適

太陽光発電のシミュレーションツールやサービスを使えば、太陽光パネルを設置して電気代をいくら節約できるかを計算できます。

これにより、投資の見通しを立てるのに役立ったり、最適な設置条件やシステムのサイズを決めたりするのにも役立ちます。

売電収入と初期費用のバランス

太陽光発電の初期費用をローンで支払う場合、初期費用を返済するためには、売電収入が必要です。

たとえば、シミュレーションツールを使うことで、設置予定場所の発電量から毎月の売電収入の確認ができます。

したがって、シミュレーションツールを利用すれば、返済期間や収支を予測し、ローンの支払い計画を効率よく立てることができるでしょう。

太陽光発電の効率アップ!発電量を増やす条件とは?

太陽光発電を効率よく使うためには、発電量を上げることが大切です。

そこでここからは、発電量を増やす方法について、紹介します。

南向きが一番

太陽光パネルは南向きが一番効率が良く、北向きだと発電量が半分ほど減ります。

もしも南向きに設置できない場合は、南東・南西方向や東・西方向でもやや多めの発電量が期待できます。

地域に最適な角度を設定する

太陽光パネルの最適な傾斜角は30度ですが、日本の地域によって調整が必要です。

日本は南北に長いので、場所によって太陽の位置が違うため、北海道では40度から45度、沖縄では10度から15度が効率的です。

設置エリアに合わせた傾斜角度で設置すると、より多くの電力を生成できます。

日射量の多い地域に設置する

太陽光発電は、日がよく当たる場所に設置すると、電気をたくさん作れます。

過去10年間の傾向として、東日本と西日本では日光がよく当たるのに対し、北日本と沖縄では日光があまり当たらないことがあります。

太陽光発電を設置する際は、住んでいる地域によって日の当たり具合が異なるため、事前にその地域の日照状況を調べるといいでしょう。

(引用元:一般財団法人 日本気象協会|プロフェッショナルパートナー’s レポート

失敗しないために知っておきたい!発電シミュレーションの注意点

発電シミュレーションで失敗しないための注意点は、以下のとおりです。

  • 建物や周囲の障害物の影響を受けやすい
  • 時間と共に機器は劣化する
  • 季節や天候によって日射量が変化する

一番注意すべき点は、建物や周囲の障害物が太陽光パネルの発電量に影響を与えることです。

そのため、パネルの設置場所を選ぶ際には、障害物の影響を最小限に抑える必要があります。

太陽光発電のシミュレーションを頼む際のポイント

太陽光発電のシミュレーションを依頼する際のポイントについて紹介します。

日照時間以外のデータもチェックする

太陽光発電のシミュレーションでは、気象データやパネルの設置条件、機器の性能などを確認することが大切です。

たとえば、パネルの角度や方向を適切に調整しないと、発電量が低下し、機器の劣化や故障にも影響します。

これらのポイントをすべて考慮してシミュレーションすると、発電量をより正確に予測できるでしょう。

太陽光発電のメンテナンス費用が含まれているか

太陽光発電を使うためには、定期点検や税金などの維持管理費がかかります。

定期点検は4年に1回で、費用は1回あたり5万円から10万円ほどです。

また、売電収入からは所得税が差し引かれるため、これらの費用を考えつつ、実際の収支をきちんと計算することが大切です。

必要な情報が提供されているか

シミュレーションするには、正確な結果を得るために入力データが必要です。

電気代の請求書や住宅の図面などは、その基礎となる情報です。

たとえば、電気の請求書からは、以前にどれくらい電気を使ったかやどんな料金プランだったかがわかります。

また、家の設計図を見れば、屋根の大きさや向き、家の周りの状況も把握できます。

これらの情報を使って、現実に近い結果を得ることができるでしょう。

太陽光発電の設置費用はいくら?住宅用の相場価格を解説

太陽電池を容量別に以下の表でまとめてみました。

太陽電池の容量

相場価格

1kW

25.5万円

2kW

51万円

3kW

76.5万円

4kW

102万円

5kW

127.5万円

6kW

153万円

7kW

178.5万円

8kW

204万円

9kW

229.5万円

10kW

255万円

(参照:2023年12月資源エネルギー庁|太陽光発電について

2024年の太陽光発電の初期費用は、設備と工事を合わせて1kWあたり約25.5万円です。

5kWのシステムなら、合計で約127.5万円かかります。

初めにかかるお金は多いですが、将来の電気代を減らせるので、長い目で見るとお得になる可能性があります。

補助金が使えることもあるので、専門家に相談してみるといいでしょう。

成功への近道!太陽光発電のシミュレーションをプロに任せよう

今回は、太陽光発電のシミュレーション方法と注意点について、紹介しました。

太陽光発電の影響は、地域の気候や電力会社のプランによって異なります。

太陽光発電を始めるときは、その地域の特性をよく理解することが重要です。

手計算でのシミュレーションが不安な場合は、太陽光発電や蓄電池の専門店にシミュレーションを依頼することがおすすめです。

専門家のアドバイスを受けながら、自宅やビジネスに太陽光発電を導入することで、エネルギーの自給自足や環境への貢献を目指しましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

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