2024年に住宅用の太陽光発電は買うべき?価格や長所・短所を解説!
電気代の節約効果や停電対策としての役割など、さまざまなメリットで注目される住宅用の太陽光発電ですが、「2024年は買うべきタイミング?」と迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、住宅用の太陽光発電の活用法や2024年の価格相場、初期費用の元が取れるまでの期間の目安や、利用できる補助金制度などをわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、住宅用の太陽光発電と「蓄電池」の連携がおすすめな「3つの理由」についてもご紹介していますので、興味がある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
住宅用の太陽光発電のメリットや設置費用・使える補助金をご紹介!
まずはじめに、住宅用の太陽光発電のメリットや活用法、初期費用の目安や資金回収までの期間、2024年に利用できる補助金をご紹介していきます。
住宅用の太陽光発電のメリットや活用法とは?
太陽光発電を住宅に設置する最大のメリットは、発電した電気を「自家消費」することで、毎月の電気代を大幅に節約できることです。
一般家庭に設置されるケースの多い「出力4〜5kW」ほどの太陽光発電を導入すれば、発電したエネルギーだけで、日中の電気使用量のほぼすべてをカバーすることが可能です。
前年に引き続き、2024年も段階的な電気代の値上げが問題視されており、設置コストだけで長期間発電が続けられる太陽光発電の価値はますます高まっています。
また、自家消費しきれない「余った電気」は電力会社に売却することも可能ですので、安定した副収入も確保できます。
さらに、住宅用の太陽光発電は「停電時の電力バックアップ」としての役割も持っているため、経済的にも精神的にも、設置するメリットの大きい設備といえるでしょう。
住宅用の太陽光発電の設置にかかる費用・内訳
住宅用の太陽光発電の初期費用は「86.4〜172.8万円」ほどが2024年の相場であり、出力1kWあたりの単価は「28.8万円」が目安となります。
太陽光パネルの本体価格や工事費など、初期費用のくわしい内訳を以下の表で確認していきましょう。
費用の項目 | 費用の一例 | 出力1kWあたりの単価 |
太陽光パネル | 44.1〜88.2万円 | 14.7万円 |
パワーコンディショナ | 14.1〜28.2万円 | 4.7万円 |
架台 | 9〜18万円 | 3万円 |
周辺設備・ケーブル類 | 0.9〜1.8万円 | 0.3万円 |
工事費 | 22.8万円〜45.6万円 | 7.6万円 |
太陽光パネルの本体価格や工事費などは契約する業者によっても大きく変わるため、なるべく複数の見積もりを比較して最適なプランを選びましょう。
住宅用の太陽光発電の初期費用は何年で元が取れる?
一般的な住宅用の太陽光発電は、「約10〜15年」で初期費用の元を取ることができるといわれています。
パナソニックのシミュレーションサイト「エネピタ」によると、出力5kWの太陽光発電で年間に削減できる光熱費は「約12万円」ほどと算出されます。
出力5kWの太陽光発電の価格相場は「約144万円」ですので、単純に割り算すると「約12年」で元が取れる計算となります。
太陽光発電で節約できる光熱費は天候などの影響で増減するものの、よほど割高な設備を購入しない限り、資金回収までに「15年以上」かかってしまうケースは少ないでしょう。
2024年に住宅用の太陽光発電に使える補助金制度
残念ながら2024年に住宅用の太陽光発電に使える「国の補助金制度」はありませんが、「地方自治体の補助金制度」は全国的に数多く用意されています。
たとえば、東京都では新築・既存住宅を問わず太陽光発電を設置した方を対象に「出力1kWあたり10〜15万円(上限36〜45万円)」もの高額な補助金を交付しています。
地方自治体によっては、「住宅リフォーム補助金」などの別の名称で太陽光発電の補助金を交付している場合もありますので、まずはお近くの役所などに問い合わせてみましょう。
住宅用の太陽光発電の点検・メンテナンス費用はどれくらい?
住宅用の太陽光発電の定期点検やメンテナンスを業者に依頼した場合、1回あたり「約1〜2万円」ほどの費用がかかるのが一般的です。
2017年に施行された「改正FIT法」により、太陽光発電の定期点検は義務化されており、「4年に一度」のタイミングでの点検・メンテナンスが推奨されています。
設備の点検やメンテナンスが不適切と判断されると「売電が続けられなくなる」可能性がありますので、必要経費と割り切るべきでしょう。
また、点検やメンテナンスを怠ると「汚れが発電力低下の原因となる」ほか、故障するリスクも高まるため、設備を長持ちさせるためにも実施しておきたいですね。
住宅用の太陽光発電は蓄電池との併用がおすすめ!3つの理由を解説
つづいて、住宅用の太陽光発電と「蓄電池」の連携がおすすめな「3つの理由」についてくわしく解説していきます。
理由①:電気代の節約効果がさらにアップするから
住宅用の太陽光発電と蓄電池の併用をおすすめする最大の理由は、それぞれ単体で運用するより、2つの設備を連携したほうが「電気代の節約効果」がアップするからです。
太陽光発電で作ったエネルギーを蓄電池に充電しておけば、発電できない夜間も電気の自家消費ができるようになるため、毎月の電気代を「ほぼ0円」まで抑えられます。
また、蓄電池を「深夜電力プラン」などのお得な時間帯に充電しておけば、発電量の足りない日でも日中の割高な電気を買わずに済むため経済的です。
理由②:夜間の停電対策としても活躍するから
住宅用の太陽光発電と蓄電池の連携をおすすめする2つ目の理由は、太陽光発電だけでは不可能な「24時間の停電対策」が実現できるからです。
太陽光発電だけでは夕方〜夜間にかけての停電には対応できませんが、日中に発電した電気を蓄電池に充電しておくことで、夜間の停電にも安心して対応することができます。
さらに、太陽光発電だけでは停電時に「100V・1500W」までの電気しか使えませんが、蓄電池なら「200V出力」に対応しているため、エアコンやIHクッキングヒーターなども使えます。
真夏や真冬の停電時にエアコンが使えないことは、子どもやお年寄りにとって大きなストレスとなりますので、蓄電池による停電対策の強化を検討すべきでしょう。
理由③:同時購入するとセット割引が適用される可能性も?
住宅用の太陽光発電と蓄電池の併用をおすすめする3つ目の理由は、2つの設備を同時に購入することで「セット割引」が適用される可能性があるからです。
太陽光発電と蓄電池の同時購入は販売店側にとっても大きな利益となるため、数万円の割引はもちろん、交渉次第では大幅な値下げに応じてくれるかもしれません。
価格を交渉する際には、他社の見積もりを提示すると「さらなる値引き」に対応してくれる可能性も充分にありますので、事前に交渉材料を用意しておきたいですね。
まとめ:2024年も住宅用の太陽光発電はおすすめ!補助金で安く買おう
本記事でくわしく解説してきた「住宅用の太陽光発電のメリットや価格相場」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 2024年も電気代の値上げが続く見込みのため、太陽光発電で電気代を節約するメリットは大きい
- 自家消費しきれない電気は電力会社に売却可能なため、安定した副収入も期待できる
- 太陽光発電の初期費用は86〜173万円ほどが2024年の相場であり、約10〜15年で回収できる
- 太陽光発電に使える国の補助金はないが、地方自治体では高額な補助金が用意されている
- 太陽光発電と蓄電池を併用すれば、さらなる電気代の節約と停電対策の強化が実現できる
ますます値上げが心配される電気代を確実に抑えるためには、「自家消費」や「売電」ができるうえに、「停電対策」としても活躍してくれる太陽光発電の設置がおすすめです。
2024年に使える国の補助金はないものの、「出力1kWあたり10〜15万円」の補助金を交付している東京都をはじめとして、地方自治体では積極的に導入をサポートしています。
補助金をうまく活用すれば「100万円以下」での導入も充分可能ですので、ぜひこの機会に太陽光発電の設置を検討してみてくださいね!
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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