V2Hと蓄電池の併用はおすすめ?メリットデメリットも徹底解説!
電気自動車を有効活用できるとして昨今話題になっているV2H。一方、太陽光発電のデメリットを補えるとして話題の蓄電池。両設備を併用すると大きな恩恵が期待できるといわれていますが、具体的にどのようなメリットとデメリットを実感できるのでしょうか。今回の記事では、V2Hと蓄電池の概要を紹介すると共に、両設備を併用するメリットとデメリットを詳しく紹介します。
目次
V2Hと蓄電池は併用するのが良いって本当?それぞれの特徴を紹介!
昨今推奨されている省エネ生活の中で、特にV2Hと蓄電池の併用が推奨されています。ともなれば、それぞれどのような設備なのか気になることでしょう。そこで今回の章では、V2Hと蓄電池それぞれの概要を紹介します。
V2Hとは
V2Hは、電気自動車と家庭を繋ぐ設備です。4m弱もしくは8m弱の専用のケーブルで電気自動車と家庭を繋ぎ、電気自動車に溜められている電力を家庭に送電します。電気自動車は蓄電池より大容量なので、より強固な停電対策が叶うでしょう。また、夜間の割安電力や太陽光発電が発電した電力を、積極的に溜めることもできます。日中の割高電力の買電頻度を抑えることができ、電気代の削減が期待できるでしょう。
蓄電池とは
蓄電池は、夜間の割安電力や太陽光発電が発電した電力を溜める設備です。蓄電した電力を日中に使えるため、電気代の削減を期待できます。さらに、太陽光発電が発電した電力も溜められるので、電力会社からの買電量を極限まで抑えることも可能です。停電対策にもなることから、需要が高まっています。
V2Hと蓄電池の併用がおすすめされる理由は?主なメリットを紹介!
V2Hと蓄電池の併用がおすすめといわれていますが、主な理由は何なのでしょうか。今回の章では、V2Hと蓄電池を併用した場合に実感できるメリットを4つ紹介します。
併用のメリット①2台の蓄電池がある生活を送れる
V2Hと蓄電池を併用するメリットは、2台の蓄電池がある生活を送れることです。
V2Hを使うためには、最低限、電気自動車が必要です。その電気自動車の容量は、蓄電池の数倍から数十倍あります。大容量な蓄電池と平均的な容量の蓄電池を併用できるので、いざという時に安心できるでしょう。仮にどちらか一方が故障したとしても、残りの一方を使って生活できるので安心です。
併用のメリット②電気自動車が不在でも停電対策ができる
V2Hと蓄電池を併用するメリットは、電気自動車が不在でも停電対策ができることです。
最低でも40kWh以上の電気を溜められる電気自動車を所有することで、長期的な停電対策として大きな効果が期待できるでしょう。ただ、停電対策として使えるのは、電気自動車が駐車場に存在している場合のみです。たとえば、電気自動車を使用中に停電が発生してしまうと、家庭に残っている人は停電を免れることはできません。この時に活躍するのが蓄電池です。
蓄電池は基本的に定置型なので、一度設置すると廃棄するまで動かすことはできません。つまり、電気自動車不在時に停電が発生した場合、蓄電池を頼ることで停電知らずの環境を維持できるのです。
併用のメリット③電気代の削減効果を実感できる
電気代の削減効果を実感できるのも、V2Hと蓄電池を併用するメリットのひとつです。
両設備を導入すると、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力」「日中:割高電力」に変更されます。蓄電池のみ導入している場合、蓄電容量によっては日中の割高電力を買電せざるを得ないこともあるでしょう。すると、電気代の削減効果が薄れてしまいます。
一方で、V2Hを併用する(電気自動車を蓄電池として利用する)と、基本的には日中の割高電力を買電する必要はなくなります。つまり、夜間の割安電力と太陽光発電が発電した電力のみを使った生活を送れるということです。電気代の削減効果を実感できるのは、容易に想像できるでしょう。
併用のメリット④双方のデメリットを補い合える
V2Hと蓄電池を併用すると、双方のデメリットを補い合えるメリットもあります。
以下は、それぞれの設備を単独で使用した場合に考えられるデメリットです。
設備 | 単独使用の場合のデメリット |
V2H | ・電気自動車を使って外出する際は恩恵を実感できない ・外出中は、太陽光発電が発電した電力をその場で使う必要がある |
蓄電池 | ・蓄電容量が少ないので、停電対策として心もとない ・蓄電容量が少ないので、電気代の削減効果が薄れる可能性がある |
V2H、蓄電池ともに、デメリットの存在がわかります。ただ、V2Hと蓄電池を併用することで、双方のデメリットを補い合うことができるのです。それぞれ一長一短あるので、できればV2Hと蓄電池は併用できると良いでしょう。
V2Hと蓄電池の併用は本当におすすめ?主なデメリットを紹介!
続いて、V2Hと蓄電池の併用は本当におすすめなのか、考えられるデメリットを4つ紹介します。
併用のデメリット①導入費用が大きくなる
V2Hと蓄電池を併用するデメリットは、導入費用が大きくなることです。
具体的な導入費用は、以下の通りです。
設備 | 導入費用の平均額 |
V2H | 約80~190万円 |
(電気自動車) | 約200~1,000万円 |
蓄電池 | 約150万円 |
上の表のように、設備の導入費用として多額の出費が予想されるのです。電気代が削減できることから、後に家計がプラスに転じる可能性は高いです。しかし、導入費用の高さから、V2Hと蓄電池のセット導入を積極的に考えられる家庭は少ないといえるでしょう。
ちなみに、V2Hと電気自動車、蓄電池の導入費用には、国が補助金制度を出しています。地球温暖化を食い止めるために国が充実した補助金制度を出しているので、ぜひ補助金制度が充実しているうちに各設備の導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
併用のデメリット②電気自動車のバッテリーの劣化が早まる
電気自動車のバッテリーの劣化が早まるのも、V2Hと蓄電池を併用するデメリットです。
蓄電池の補填としてV2Hを導入する場合、どうしても電気自動車に蓄電する頻度が上がることでしょう。電気自動車のバッテリーはスマホのバッテリー同様、充電や放電回数が増えれば増えるほど劣化します。つまり、電気自動車を電気自動車としての役割でしか使わない場合に比べ、バッテリーの劣化が早まるのは避けられないといえるでしょう。
併用のデメリット③太陽光発電を併用する必要がある
V2Hと蓄電池を併用するデメリットとして、太陽光発電を併用する必要があることが挙げられます。
先ほどからお伝えしている通り、V2Hと蓄電池を導入する意味を最大限引き出すためには、太陽光発電を併用することが求められます。太陽光発電を併用することで、日中の電気代を無料もしくは微々たる額にできるからです。
とはいえ、太陽光発電を併用する場合、導入費用として100万円前後の出費を覚悟しなければなりません。V2H、電気自動車、蓄電池、太陽光発電の初期費用が必要なのです。家計にとって大ダメージといえるでしょう。
併用のデメリット④それぞれに設置スペースの確保が必要
それぞれに設置スペースの確保が必要なのも、V2Hと蓄電池を併用するデメリットです。
V2Hは駐車場に設置、蓄電池は屋外もしくは屋内設置が選択できます。仮に蓄電池を屋外設置にする場合、自宅の外にV2Hと電気自動車と蓄電池の設置場所を確保しなくてはなりません。都市部では狭小住宅が増えているので、場合によっては設備を導入できない可能性もあります。
また、近隣住民との距離が近い場合、両設備の動作音にも細心の注意を払う必要があるでしょう。
V2Hと蓄電池の併用は家庭によっておすすめ!前向きな検討を!
今回の記事では、V2Hと蓄電池を併用するメリットとデメリットを紹介しました。一長一短ある設備の併用ですが、費用対効果的にV2Hと蓄電池は併用するのがおすすめです。導入費用の高い壁だったり、設置スペースの確保だったりが必要ですが、ぜひV2Hと蓄電池の併用を前向きに検討してみてください。
お問い合わせ・お見積もり依頼はこちら▼
お取扱い商品はこちら▼
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!