Qセルズの太陽光パネルQ.TRONの魅力は?種類や注意点も!
太陽光パネルの需要が高まっていますが、その中でも、ハンファQセルズが販売している Q.TRONという太陽光パネルが大きく注目されています。そこで今回の記事では、 Q.TRONの主な魅力とラインナップ、導入時の注意点を紹介します。 ハンファQセルズが販売しているQ.TRONが気になっている方、必見です。
目次
ハンファQセルズとは?太陽光パネルQ.TRONの魅力も徹底解説
冒頭で紹介した通り、 Q.TRONはハンファQセルズが販売している太陽光パネルです。そこで今回の章では、ハンファQセルズとはどういう会社なのか、同社が販売しているQ.TRONはどういう部分が魅力の太陽光パネルなのかを紹介します。
ハンファQセルズとは?
ハンファQセルズは、太陽光発電には一見適さないと思われがちなドイツ・ライプチヒという土地で1999年に生まれた会社です。元々はQセルズという会社名で、2007年と2008年にかけて太陽光パネルの生産量世界1位を獲得していた有名メーカーでした。しかし、主に中国メーカーとの価格競争が激化したことが原因で2012年4月に経営破綻。同年、韓国の大手企業ハンファに買収され、現在のハンファQセルズという会社名になりました。
ドイツ・ライプチヒは日本の札幌よりも照度が低いため、一般的な太陽光パネルを用いた場合、見込まれる発電量はとても少なくなります。このマイナス面を徹底的に研究して、照度の低い地域でも多くの恩恵を得られる太陽光パネルを製造・開発したのが、前身となるQセルズという会社です。
ハンファQセルズは、買収後の2012年より日本国内でも太陽光パネルの販売を開始し、2022年には累計設置12万棟を実現している、今とても注目を集めている会社になります。
太陽光パネルを導入する上で、発電量をいかに増やせるかは最も重要な部分です。少しでも発電量を多くしたいと願う消費者がハンファQセルズの太陽光パネルを前向きに検討し、実際に導入に踏み切っているということでしょう。
Q.TRONの主な魅力は?
続いて、ハンファQセルズが販売しているQ.TRONの主な魅力を紹介します。少し複雑な部分もありますが、ぜひ目を通してみてください。
Q.TRONの魅力①N型の太陽電池セル搭載で発電効率アップを実現
Q.TRONの最大の魅力は、N型の太陽電池セル搭載で発電効率の上昇を実現している部分です。
太陽光パネルを形成している1つ1つの電池(セル)は、2024年現在「P型」「N型」の2種類があり、多くのメーカーではP型の太陽電池セルを用いた太陽光パネルを販売している現状があります。そんな中、ハンファQセルズはN型の太陽電池セルを用いた太陽光パネルの販売を開始したのです。それがQ.TRONです。
P型とN型を比べると、N型のほうがP型よりも太陽光を逃がしにくい構造であるといわれています。つまり、N型はP型よりも発電効率が上がるのです。
ハンファQセルズの公式ホームページによると、一般的なP型の太陽光パネルの発電量が98%なのに対し、N型のQ.TRONの発電量は98.5%。つまり、発電量が0.5%高いのです。先ほどもお話した通り、太陽光パネルを所有する上で、どれだけ多くの発電量を得られるかという部分は、とても重要なポイントになります。だからこそ、N型の太陽電池セルを搭載しているQ.TRONは魅力的なのです。
Q.TRONの魅力②経年劣化しても発電量の衰えが少ない
Q.TRONには、経年劣化しても発電量の衰えが少ないという魅力もあります。
太陽光パネルの寿命は30年ほどありますが、残念ながら経年劣化していくのは避けられません。経年劣化することで発電量が衰えていき、受けられる恩恵も少なくなることでしょう。ただ、N型のQ.TRONは、経年劣化による発電量の衰えが鈍化しています。
具体的には、P型の太陽光パネルの発電量の低下率が年間0.55%なのに対し、N型のQ.TRONは0.33%と抑えられているのです。つまり、25年後には5.78%もの発電量の違いが生まれるのです。N型のQ.TRONがいかに高性能であるかがわかるでしょう。
ちなみに、Q.TRONは25年後であっても出力保証が90%残っているという特徴があります。同数値は、大手太陽光パネルメーカーである長州産業で70%、カナディアンソーラーで87%であることから、Q.TRONが高性能であることがわかります。
Q.TRONの魅力③製品&出力保証期間が長くて安心
Q.TRONには、製品&出力保証期間が長くて安心という魅力もあります。
具体的には、製品保証および出力保証がどちらも25年付帯しています。太陽光パネルの寿命は30年前後といわれているので、とても安心できる保証内容だといえるでしょう。
ちなみに、ハンファQセルズが販売しているQ.TRON以外の太陽光パネルの製品保証期間は12年です。ハンファQセルズがQ.TRONに力を入れていて、なおかつ保証期間を長期化できるほど品質に絶対的な自信があることが伺えます。
Q.TRONの魅力④豪雪地域でも十分な発電量を確保可能
豪雪地域でも十分な発電量を確保可能というのも、Q.TRONの魅力のひとつです(Q.TRON M-G2.4+Seriesのみ)。具体的には、垂直積雪量210cmまで耐えうる太陽光パネルになっています。
Q.ROBUSTという積雪を分散させる機能が搭載されていることで、セルの割れ防止ができるということです。さすがドイツの会社というだけあって、豪雪地域にお住まいの方にとってとても魅力的な内容といえるでしょう。
Q.TRONの魅力⑤省エネに対するより大きな取り組みが可能
省エネに対するより大きな取り組みが可能なのも、Q.TRONの魅力のひとつです。
先ほど紹介した通り、Q.TRONは発電効率が非常に良い太陽光パネルです。だからこそ、エネルギーの自家消費量が増え、電力会社からの買電量を必然的に減らすことができます。つまり、従来の太陽光パネルよりも省エネ対策ができ、地球環境を考えた生活を送ることができるでしょう。
Q.TRONの魅力⑥より強固な停電対策が可能
Q.TRONでは、より強固な停電対策が可能なのも魅力です。
発電効率が非常に良いQ.TRON。だからこそ、従来の太陽光パネルに比べてより強固な停電対策が可能になります。太陽光パネルを所有する理由として停電対策が挙げられる場合、Q.TRONはとてもおすすめです。
ハンファQセルズの太陽光パネルQ.TRON!ラインナップは?
続いて、ハンファQセルズが販売しているQ.TRONという太陽光パネルのラインナップを見ていきましょう。具体的には2つの種類しかないので、どういった違いがあるのかを判断しやすいかと思います。
①Q.TRON M-G2.4
まずは、Q.TRON M-G2.4です。具体的な部分は、以下の表をご覧ください。
大きさ(横×高さ×奥行) | 1,134×1,722×30mm |
質量 | 21.2kg |
公称最大出力 | 430W |
変換効率 | 22.0~22.3% |
その他の特徴 | Q.ROBUST搭載で豪雪地域でも安心 |
Q.TRON M-G2.4は、Q.TRONシリーズの中でも高性能です。どちらのシリーズを選択するか迷った場合は、Q.TRON M-G2.4を選択できると良いでしょう。
②Q.TRON S-G2.4
続いて、Q.TRON S-G2.4の具体的な特徴は以下の表をご覧ください。
大きさ(横×高さ×奥行) | 766×1,722×30mm |
質量 | 14.9kg |
公称最大出力 | 285W |
変換効率 | 21.6% |
先ほど紹介したQ.TRON M-G2.4に比べて大きさや質量が小さいため、公称最大出力および変換効率の値が低いことがわかります。とはいえ、Q.TRON M-G2.4に大きく劣る製品ではないので安心してください。
ハンファQセルズの太陽光パネルQ.TRON!導入の注意点は?
最後に、Q.TRONを導入する際の注意点を2つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
注意点①N型太陽光パネルの歴史が浅い
Q.TRONを導入する際の注意点として、N型太陽光パネルの歴史が浅いというのが挙げられます。
先ほども紹介した通り、2024年現在販売されている太陽光パネルの多くが、従来のP型を用いたものです。先陣を切って真新しい製品を購入したいと願う人は少数派でしょうから、歴史が浅いN型の太陽光パネルのQ.TRONに対して「本当に大丈夫?」と疑念を抱いてしまうのも無理はないでしょう。
ただ、N型の太陽光パネルは紹介した通り発電効率が非常に良いため、太陽光パネルを導入するメリットをしっかり噛みしめることができると思います。
注意点②太陽光パネルのサイズ感が大きい
太陽光パネルのサイズ感が大きいのも、Q.TRONを導入する際の注意点です。Q.TRONに限らずいえることですが、海外製の太陽光パネルはパネル1枚の大きさが非常に大きいといった特徴があります。したがって、日本の狭小住宅では役割を果たすことができない可能性も考えられます。
Q.TRONを購入する前には、専門業者にしっかり現地調査を行ってもらい、Q.TRONの太陽光パネルを住宅の屋根に問題なく設置できるかを検討できると良いでしょう。
ハンファQセルズの太陽光パネルQ.TRONは魅力的!導入の検討を!
今回の記事では、ハンファQセルズが販売しているQ.TRONという太陽光パネルの魅力やラインナップ、導入時の注意点を紹介しました。N型という最新鋭の太陽光パネルということで、少し不安を覚えてしまう方もいるでしょう。ただ、紹介した通りの魅力があるので、ぜひ導入を前向きに検討してみてください。
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この記事の監修者
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