蓄電池10kWhの価格はいくら?安く買う方法や補助金制度も解説!
「せっかく蓄電池を買うなら大容量モデルが欲しい!」とお考えの方には「10kWh」程度の大型モデルがおすすめですが、容量が大きいだけに販売価格が気になりますよね。
そこで本記事では、10kWhの蓄電池の価格相場や2024年に利用できる補助金制度、安く買う方法や導入時の注意点などをわかりやすく解説していきます。
記事の前半では、10kWhの蓄電池ならではのメリット・デメリットもご紹介していますので、大きめの蓄電池の設置を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね!
目次
10kWhの蓄電池はどれくらい使える?メリット・デメリットも解説!
まずはじめに、10kWh蓄電池の停電時に使える時間の目安や、大型蓄電池ならではのメリット・デメリットについて解説していきます。
10kWhの蓄電池は停電時にどれくらい電気が使える?
10kWhの蓄電池に充分なバッテリーが残っていれば、停電時に以下の家電を余裕を持って使用できます。
使用できる家電の種類 | 消費電力の目安 | 使用できる時間の目安 |
エアコン | 350〜700W | 3〜6時間 |
液晶テレビ(40〜50型) | 200〜300W | 6時間 |
LED照明 | 30〜50W | 5時間 |
冷蔵庫(400Lタイプ) | 80〜100W | 24時間 |
電子レンジ | 500〜700W | 1時間 |
炊飯器 | 1,000〜1,300W | 1時間 |
洗濯機 | 200〜300W | 1時間 |
特に、停電時に「エアコンが3〜6時間使える」点は重要なポイントであり、急激な室温変化による「夏場の熱中症・冬場の体調不良」のリスクを最小限に抑えられます。
電気の使い方を工夫すれば「エコキュート」や「湯沸かしポット」なども使用可能ですので、10kWhの蓄電池があれば「停電時でも普段どおりに生活できる」と考えてよいでしょう。
10kWhの蓄電池ならではのメリット
10kWhの蓄電池ならではのメリットは、「小型モデルより電気代の節約効果が高い」ことと、「停電時の200V出力に対応している」ことが挙げられます。
「深夜電力」や「太陽光発電」と蓄電池を連携して電気代を節約する場合、小型モデルでは「残量切れ」が起きやすく、電力会社から割高な電気を買電する必要性が発生します。
一方で、10kWhの蓄電池なら3〜4人家族の1日の電気使用量を充分にカバーできるため、バッテリー残量を気にせず効率よく電気代を抑えることが可能となります。
また、停電時の200V出力に対応している蓄電池なら「エアコン」や「IHクッキングヒーター」などの高負荷な家電が使用できるため、オール電化住宅にも最適な選択といえるでしょう。
10kWhの蓄電池にデメリットはある?
10kWh蓄電池の気になるデメリットは、小型モデルに比べて「高額な初期費用がかかる」ことです。
蓄電池の設置費用は容量が大きいほど高くなるため、電気使用量が少ない家庭や太陽光発電の出力が小さい家庭に設置すると「オーバースペック」となる可能性があります。
また、大容量の蓄電池はそのぶん「本体サイズ」も大きいため、小型モデルよりも余裕を持った設置スペースが必要となる点も頭に入れておきましょう。
蓄電池10kWhの価格相場や安く買う方法・補助金や注意点を解説!
つづいて、10kWh蓄電池の2024年の価格相場や利用できる補助金制度、安く買う方法や「安すぎる蓄電池」の注意点について解説していきます。
【2024年最新】10kWhの蓄電池の価格相場
2024年に10kWhの蓄電池を設置する場合、工事費を含む総費用は「約180〜250万円」ほどかかるのが相場となります。
バッテリー容量1kWhあたりの単価は「18〜27万円」ほどが一般的な相場ですので、「270万円」を大幅に超える場合は相場より割高な可能性があるでしょう。
蓄電池の価格相場は「選ぶ容量」でこんなに違う
蓄電池の設置にかかる初期費用の相場は、「選択するバッテリー容量」に応じて以下のように変わります。
バッテリー容量 | 使用人数の目安 | 総費用の相場 |
1〜4kWh(小型モデル) | 1〜3人 | 48〜108万円 |
5〜8kWh(中型モデル) | 2〜4人 | 90〜216万円 |
9〜16kWh(大型モデル) | 3〜6人以上 | 162〜288万円 |
蓄電池の価格は容量に比例して高くなりますが、「大容量モデルほど1kWhあたりの単価が安くなる」傾向にあるため、中型モデルと大型モデルの価格差はそれほど大きくありません。
一般的には5〜8kWh程度の中型モデルが売れ筋ですが、少し費用を上乗せすれば10kWhモデルに手が届きますので、容量に余裕が欲しい方は検討する価値があるでしょう。
蓄電池は「国と自治体の補助金」で安く買える
2024年に蓄電池を購入する場合、「①子どもエコホーム補助金」「②DR補助金」と呼ばれる2種類の国の補助金制度を活用できます。
2種類の補助金制度の交付金額・申請期間は以下のとおりです。
補助金制度の名称 | 家庭用蓄電池の補助金額 | 申請期間 |
①子育てエコホーム支援事業 | 1台あたり定額6.4万円 | 2024年4月2日〜2024年12月31日 |
②DR補助金 | 容量1kWhあたり3.7〜4.6万円 (上限60万円) ※補助金額は機種によって異なる | 2024年4月10日〜2024年12月6日 |
お住まいの地方自治体で「独自の蓄電池補助金」を交付している場合は、国の補助金制度と同じタイミングで申請することで、両方の補助金をもらうことも可能です。
地方自治体の蓄電池補助金は、「リフォーム補助金」「エコ住宅支援事業」など名称だけでは判別しにくい可能性があるため、お近くの役所に有無を確認するのが一番確実です。
蓄電池を安く買うなら「相見積もり」がおすすめな理由
納得ゆくスペックの蓄電池をコスパよく購入するためには、複数社の見積もりを比較して判断する「相見積もり」がもっともおすすめの方法です。
蓄電池の本体価格や工事費用は「契約する業者」によって大きく変わるため、1社だけの見積もりで即決せず、なるべく多くの判断材料から選ぶことで損する確率を減らせます。
また、提案された価格が他社より高い場合、他社の見積もりを提示することで「さらなる割引」に応じてくれる可能性もあるため、交渉材料としての観点からも相見積もりはおすすめです。
安すぎる蓄電池も要注意?トラブル事例をご紹介
販売会社が提示した蓄電池の価格が相場より安すぎる場合は、「売れ残り商品の在庫処分」や「手抜き工事」など、設置後のトラブル・リスクの原因となる恐れがあります。
売れ残る蓄電池には「性能が良くない」「太陽光発電との相性が悪い」など理由がありますので、安いからと設置すると後悔する結果となるかもしれません。
また、設置後に手抜き工事による不具合が発生し、問い合わせたところ「会社が倒産して連絡がつかない」といったケースも見受けられますので、価格の安さだけで判断するのは危険です。
まとめ:蓄電池10kWhの価格は180〜250万円!補助金も使える
本記事でくわしく解説してきた「蓄電池10kWhの価格相場やメリット・デメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 停電が起きても、10kWhの蓄電池なら3〜4人家族の1日の電気使用量を充分カバーできる
- 10kWhの蓄電池は停電時の200V出力に対応しているため、エアコンやIH調理器も使える
- 2024年に10kWhの蓄電池を設置する場合、総費用の相場は「約180〜250万円」くらい
- 2024年は国から2種類の蓄電池補助金が出ており、安く購入するには絶好のタイミング
- 蓄電池の設置費用は業者によって変わるため、複数社の見積もりを比較して決めたい
一般的な蓄電池より余裕を持って残量管理ができる10kWh蓄電池は、「1日の電気使用量が多い」「停電時も普段通りに暮らしたい」といった家庭に非常におすすめです。
国や地方自治体の補助金に加えて、相見積もりなどでお得な業者を見つければ初期費用は大きく節約可能ですので、ぜひ前向きに導入を検討してみませんか?
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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