エコキュートの水抜きは必要?放置するデメリットや作業方法を解説

ランニングコストの低さや、便利で豊富な入浴機能などで人気のエコキュートですが、本来の性能や設備寿命を保つためにも「水抜き」が大切であることをご存じでしょうか?
本記事では、エコキュートの水抜きの概要や重要性、実施せずに使い続けるデメリットや、DIYで作業する際のポイントや作業手順をわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、エコキュートの水抜きを自分で行う際の「3つの注意点」や、専門業者に依頼する費用相場・メリットについてもご紹介しています!
目次
そもそも「エコキュートの水抜き」ってどんな作業?
エコキュートの水抜きとは、貯湯タンクの内部に溜まった水や汚れ・沈殿物などを定期的に排出するメンテナンス作業のことです。
各メーカーのエコキュートは、各部の点検・清掃やメンテナンスと併せて水抜きを実施することを推奨しており、設備本来の寿命を維持する効果的な方法といえます。
貯湯タンク内の汚れや沈殿物は「長く使うほど増えていく」ため、設置してから一度も水抜きしていない方は、なるべく早めの対応がおすすめです。
エコキュートを水抜きすべきタイミングは?年に何回やるべき?
各メーカーの取扱説明書では、設備を長持ちさせるためにも「1年に2〜3回」のペースでエコキュートの水抜きを実施するように推奨されています。
水抜き作業は慣れてしまえば「約60分」程度、貯湯タンクの排水だけなら「数分」で完了できますので、少なくとも半年おきには実施しておきたいですね。
「設置してから何年も水抜きしていない…」という方は、各部の点検やメンテナンスも含めて、最初の水抜き作業は専門業者に依頼したほうが安心できるでしょう。
エコキュートの水抜きをせず使い続けるデメリットとは?
エコキュートの水抜き作業を怠り、長期間放置して使い続けると、お湯に汚れや不純物・嫌な臭いが混ざりやすくなってしまいます。
また、蓄積した不純物が配管や金属部品などを腐食し、故障や不具合、水漏れなどのトラブルの原因につながる可能性があります。
配管や各部に不純物が詰まることで熱交換効率が下がり、「省エネ性能が低下する」恐れもありますので、長持ちのためにも確実に水抜きを行いたいですね。
意外とかんたん!エコキュートを自分で水抜きする方法をご紹介!
つづいて、エコキュートの水抜きを自分で行う際の「準備すべき道具」や、「実際の作業手順」についてわかりやすく解説していきます。
【準備】事前に用意すべき道具・服装
まずは、エコキュートの水抜き作業を行う前に、必要に応じて以下の道具を準備しておきましょう。
- 軍手やゴム手袋
- 汚れても良い衣服(長袖・長ズボンがおすすめ)
- マスクや防護メガネ・透明なゴーグルなど
エコキュートの水抜き作業時には、貯湯タンクの状態によって「熱湯が排出される」可能性があるため、なるべく安全に配慮した服装で行うことをおすすめします。
水抜きするモデルによっては、脚部カバーなどの取り外しに「ドライバー」などが必要となるケースもあるため、対応した工具の準備も必要です。
【実践】エコキュートの水抜き手順
一般的なエコキュートでは、以下にご紹介する流れで水抜き作業を進めていくケースが大半です。
- 漏電遮断器のスイッチを「オフ」にする
- 給水止水栓(元栓)を閉じる
- 逃し弁のレバーを開ける
- 排水栓を開けて、約1~2分間排水する
- 排水が終わったら排水栓を戻す
- 給水止水栓(元栓)を開け、水を出す
- 逃し弁のレバーを閉める
- 漏電遮断機のスイッチを「オン」にする
- 家の蛇口(混合水栓)から水とお湯が出ることを確認する
「漏電遮断器」や「給水止水栓」などの位置は取扱説明書にイラスト付きで解説されていますので、しっかり確認しながらひとつひとつの手順を確実に進めていきましょう。
エコキュートを自分で水抜きする際の「3つの注意点」
エコキュートの水抜きをDIYで行う際には、以下の「3つのポイント」に注意しながら作業を進めましょう。
- 作業の詳細はメーカーごとに多少異なる
- 熱湯によるヤケドに気をつけよう
- 外気温がマイナスのときは作業をしない
それぞれの要点をくわしくご紹介していきます。
注意点①:作業の詳細はメーカーごとに多少異なる
エコキュートの水抜き手順に「製造メーカーごとの大きな違い」はないものの、操作する部品の位置や作業の詳細などは、メーカーやモデルによって多少異なる点に気をつけましょう。
水抜きの手順や操作方法を間違えると各部に不具合が発生する恐れがあるほか、「作業終了後にお湯が出なくなる」といったトラブルの原因にもなりかねません。
インターネット記事や動画などで水抜き作業の概要を理解することも効果的ですが、実際に作業する際には、お手元の取扱説明書を見ながら確実に行いましょう。
注意点②:熱湯によるヤケドに気をつけよう
エコキュートの貯湯タンク内には80℃を超えるお湯が蓄えられているため、水抜き作業中に操作を誤ると、熱湯が飛び出してヤケドを負う恐れがあります。
特に、初めて自分で水抜きを行う際には操作を間違える可能性が充分ありますので、万が一に備えてゴム手袋や長袖、エプロンなどを着用しておくと安心です。
また、飛び出した熱湯が目や顔にかかることを予防するためにも、心配な方は防護メガネやマスクなどで気になる部分をガードするのも効果があります。
注意点③:外気温がマイナスのときは作業をしない
外気温がマイナスを下回る冬場の朝方などでは、水抜き作業中に流れ出た水が凍りつき、結果的に「配管の凍結」につながる可能性があります。
配管が凍結するとエコキュートからお湯が出なくなってしまい、溶け出すまでに数時間かかるケースもあるため、充分に気温が上がってから水抜きを行いましょう。
また、冬場の15時以降など、作業後に気温が下がる時間帯であれば、水抜きを完了した後に「配管まわりの水分をタオルでしっかりぬぐう」ことで凍結を予防できます。
エコキュートの水抜き作業が大変ならプロへの依頼もおすすめ
エコキュートの水抜きは慣れてしまえばそれほど難しい作業ではありませんが、「時間がない」「機械がとにかく苦手」といった方なら専門業者に依頼してしまうのもおすすめです。
エコキュートの水抜きをプロにお願いする料金は「約5,000〜1万円」程度とそれほど高額ではないため、年に数回の出費と割り切るのも良いかもしれません。
専門業者に水抜きを依頼する際には、各部の設備点検も同時に依頼したり、操作の不明点や長持ちのコツなどを相談しておくとさらに効率的ですね。
エコキュートの水抜きについて相談したい方は、「リノベステーション」にお問い合わせください。商品のご購入から工事作業まで一貫して対応でき、品質の担保をお約束します。
まとめ:エコキュートの寿命を伸ばすためにも水抜きは大切!休日に挑戦してみよう
本記事で詳しく解説してきた「エコキュートの水抜きの重要性・作業手順や注意点」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- エコキュートの水抜きとは、貯湯タンクに溜まった汚れや沈殿物を排出する作業のこと
- 水抜きせずに使用し続けると、お湯に汚れや臭いが生じたり、雑菌が繁殖する原因となる
- 各メーカーでは、「1年に2〜3回」の頻度での水抜き作業を推奨している
- 水抜き作業は説明書通りに進めれば難しくないが、作業中に熱湯が飛び出す恐れがある点に要注意
- 忙しい方や機械が苦手な方なら、専門業者に水抜きを依頼してしまうのも気軽でおすすめ
エコキュートを水抜きせずに放置し続けると、お湯に汚れや雑菌が混入して不清潔なだけでなく、配管の劣化により設備に不具合が起こるリスクも生じてしまいます。
慣れてしまえば60分程度の時間で手早く作業を終えられますので、エコキュート本来の設備寿命を保つためにも、「半年に1回」ほどのペースで続けていきましょう。
「なかなか作業時間が取れなくて、購入してから一度も水抜きしていない…」とお悩みの方は、各部の点検も含めて専門業者に依頼してみてはいかがでしょうか?
この記事の監修者

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