太陽光発電の設置で屋根に穴を開けない方法!おすすめ施工法7選
太陽光パネルを設置するときは、どうしても屋根に穴を開けなければいけないので雨漏りが心配になりますよね。
実は、施工方法の中には屋根に穴を開けずに設置できるやり方があるんです!
穴を開けることなく設置できれば雨漏りしないことはもちろん、屋根を傷つけずに済みます。
今回は太陽光発電の一般的な施工方法から穴を開けずに設置する方法まで徹底解説します!
自宅に太陽光パネルを置きたいと考えている方は必見です。
目次
太陽光パネルは屋根に穴を開けずに設置できる?
太陽光パネルは屋根に穴を開けずに設置することができます。
太陽光パネルの施工は屋根の形状や設置するソーラーパネルの種類によって異なります。
一般的には数枚の太陽光パネルでも100個以上の穴を開けて設置することが多いですが、数は少ないものの屋根に穴を開けずに設置する方法もあるんです。
自宅の屋根に穴を開けたくない方は、事前に施工法をチェックして納得のいくやり方で設置するようにしましょう。
屋根に穴が開くことで起きるトラブル
屋根に穴が開くことで起きるトラブルは、主に次の2つです。
- 雨漏り
- 木材などが腐る
やはり代表的なトラブルといえば雨漏りでしょう。
施工業者の技術不足などで浸水防止のコーキングがしっかり行われていなかったり正しくない位置にビスが打たれたりすると、雨漏りが起きてしまいます。
また、雨が屋根裏に入り込み木材が腐ってしまうというトラブルもあります。
しっかりとした施工業者であればこのようなトラブルが起きることは少なく、屋根に穴が開いても問題ありません。
しかし、施工不良があると雨漏りなどのトラブルが起きやすくなるので注意しましょう。
太陽光パネルの一般的な施工方法【全て穴を開ける方法】
まずはソーラーパネルの一般的な施工方法を9選紹介します。
全て穴を開ける方法ですがそれぞれメリットがあるので確認しておきましょう。
スレート工法
スレート工法は厚さ5mm程度で平べったい形をしたスレート屋根などで用いられる施工方法です。
金具を配置した後スレート屋根に下穴を開けて必要なものを取り付けていきます。
比較的安価でできる工法ですが数十か所の穴を開けるため、施工不良などで雨漏りなどのトラブルが起きることがあるので注意が必要です。
支持瓦工法
支持瓦工法は一部の瓦を取り外しアルミ製の瓦をはめ込む工法です。
JIS規格に対応した瓦屋根のみに適用されます。
この施工方法では防水シートが貼られた野地板に穴を開けてビスで固定します。
アンカー工法
アンカー工法は瓦の下にある下地材にアンカーを固定した後、瓦を被せて穴を開ける方法です。
この工法で雨漏りを防ぐためにはビス部分のコーキング処理をし、防水対策をしっかりと行うことが大切です。
アンカーは強度が高く大雪にも耐えることができるので、雪が多い地域の方におすすめ。
ラックレス工法
架台を使わずにスレート屋根に太陽光パネルを設置できるのが横ラックレス工法。
金具に直接ソーラーパネルを設置するので、屋根とパネルの隙間を少なくすることができます。
また、スレート屋根だけでなく金属縦葺屋根にも使える施工方法です。
支持金具工法
支持金具工法は和瓦や平板瓦などの粘土瓦に用いられる工法で、瓦の間に支持金具を取り付けて縦ラックを固定します。
金具を取り付ける際瓦に穴を開ける必要があります。
また、セメント瓦では行えないので注意しましょう。
ステップバー方式
スマートに設置したい方におすすめなのがステップバー方式です。
太陽電池モジュールをステップバーで支えることで、屋根とモジュールの距離を離さずに設置することができます。
ただし、気温が高い日は温度が上がり変換効率が落ちるというデメリットがあります。
平瓦一体型方式
平瓦一体型方式は瓦にモジュールを敷く施工方法です。
屋根と一体型なのでソーラーパネルが目立ちにくくスマートに設置できるのが嬉しいポイント。
しかし、発電性能が下がってしまったり太陽電池セルが故障しやすくなったりとデメリットもあるので、事前に業者に相談するようにしましょう。
折半屋根工法
折半屋根には屋根の下から施工する折半屋根工法を用います。
パネルに傾斜をつけるかベタ置きかを選ぶことができるので、業者と相談して各家庭に合ったものを選びましょう。
また、やり方によっては屋根上からの施工も可能なので、事前に相談しておきましょう。
屋根一体型工法
屋根と太陽光パネルが一体にできる工法でソーラーパネルが屋根になったような見た目になります。
非常にデザイン性が高くたくさんのパネルを設置できるのが魅力。
ただし、一から工事を行うことになるため、施工ができるのは新築やリフォームを行う家庭に限定されます。
屋根に穴を開けずに太陽光パネルを設置できる施工方法7選
次に屋根に穴を開けずにソーラーパネルを設置する施工方法7選を紹介します。
それぞれ工事可能な屋根の種類が決まっているので、事前にしっかりとチェックしておきましょう!
シンプル・レイ工法
オルテナジー社が行っているシンプル・レイ工法は架台と太陽光発電の重さで固定することで穴を開けない工法です。
スレート屋根から瓦屋根まであらゆる屋根の種類に対応しています。
穴を開けずに設置できるものの、見栄えはあまりよくないのでデザイン性を重視する方にはおすすめできません。
PVグリップ工法
栃木県宇都宮市に本社を置く金属屋根製品会社カナメが2010年に開発したPVグリップ工法は、屋根の突起部分や溝に金具を挟み固定してからモジュールの架台を取り付けます。
こうすることで屋根に穴を開けずに太陽光パネルを設置することができています。
設置強度が高く、台風が多い沖縄のショッピングモールに設置した実績も持っているので、高強度の工法を探している方におすすめ。
キャッチ工法
キャッチ工法はセキノ興産が開発した施工方法で、オリジナルのキャッチ金具で屋根材を挟みボルトで固定します。
数々の強度試験を繰り返して開発されているので高強度なのも魅力。
屋根に一切穴を開けないため老朽化による雨漏りを防ぐことができます。
金属屋根材にのみ適用できる工法なので、該当する家庭はぜひ検討してみてください。
磁石式太陽光パネル設置工法
磁石式太陽光パネル設置工法は、ユアサ商事が栄住産業と共同開発したマグモレンとも呼ばれる工法です。
マグネットでソーラーパネルを設置することで、雨漏りを防ぐだけでなく取り外しも簡単にできます。
メンテナンスがしやすかったり、約1トンの引っ張り強度があるので吹き飛ばされるリスクが軽減されたりと、メリットがたくさんある施工方法です。
機能屋根システム
機能屋根システムはパナソニック株式会社 エコソリューションズ社が開発した工法です。
屋根全体をシステム製品として開発することで、穴を開けない施工法を確立しました。
独自工法であるテクノストラクチャーで設置してくれるので屋根に穴が開く心配がありません。
ただし、屋根自体を機能屋根システムに変える必要があるので新築の方に向いています。
重石工法
傾斜がない陸屋根におすすめなのが屋根を使わずに設置できる重石工法。
この工法は重さ150kg程度のコンクリートブロックの上に太陽光パネルを設置します。
比較的手頃な価格で行えるほか、強風による吹き飛ばしのリスクを軽減できるというメリットがあります。
YR工法
YR工法は設置したい場所にコンクリートを置き、このコンクリートに直接アンカーボルトを差すものです。
中にはコンクリートの上にベースレールを置いてその上に太陽光パネルを設置する工法もあります。
マンションの屋上や地面に設置したい方におすすめです。
業者に相談して屋根に穴を開けずに太陽光パネルを設置しよう
今回は太陽光パネルの一般的な施工方法や屋根に穴を開けないやり方を紹介しました。
太陽光パネルは、シンプル・レイ工法やキャッチ工法などを使えば穴を開けずに設置することが可能です。
事前に自宅の屋根に合った施工方法を調べて業者に相談しながら太陽光パネルを設置しましょう!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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