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太陽光発電は雪国でも大丈夫?リスクと設置のポイントを解説

太陽光発電 2024年01月04日更新

今回は雪国での太陽光発電について解説していきます。雪国と太陽光発電は相性が悪いように見えるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
本記事では雪国での太陽光発電のリスクと活用方法について説明します。

雪国にお住まいの方にオススメの記事内容です。ぜひ最後まで読んでみてください。

雪が及ぼす太陽光発電への影響とは

まずは、雪によって太陽光発電にどのような影響を与えてしまうのか、説明していきます。雪による影響は以下の通りです。

  • 発電量の低下
  • 雪で太陽光発電設備が壊れる
  • 落雪の危険

それぞれ説明していきます。

発電量の低下

太陽光発電はソーラーパネルから受け取った太陽光をエネルギーに変換することで発電する仕組みとなっています。
しかし、ソーラーパネルに雪が積もってしまうと、太陽光を受けることができなくなります。
結果的に発電量が低下してしまう恐れがあるのです。

雪国で太陽光発電を活用するにはその都度、雪を降ろしていく必要がありそうです。

もちろん、雪が降っている最中も、雲で太陽光が遮られてしまうので、発電量の低下に繋がります。
また、雪国は地理上の問題で降雨量が多いことでも知られています。
大きなメリットが見つからない限り、雪国で太陽光発電を導入するべきではないのかもしれません。

雪で太陽光発電設備が壊れるかも

積雪が溜まってくると、太陽光発電設備本体や、ソーラーパネルを乗せる架台が壊れてしまう可能性があります。

また、ソーラーパネルは1枚で15kgから20kgの重量があります。
それに積雪が重なることで、建物そのものに悪影響を及ぼす可能性もあり、注意が必要です。

落雪の危険

ソーラーパネルに積雪することで、その雪が落雪する可能性があります。
ソーラーパネルは通常の屋根と比べると表面が平らで滑りやすい状態にあるため、落雪の可能性が高まってしまうのです。

雪国の方々ならご存知かもしれませんが、落雪の勢いは凄まじく、人に当たると大怪我になる恐れがあります。
適度に雪を降ろしていく必要があります。

雪国でも太陽光発電が大丈夫な理由

以上のような悪影響がある雪国ですが、雪国でも太陽光発電を利用するメリットは十分にあります。メリットは以下の通りです。

  • 雪国は夏の日射量が多い
  • 太陽光発電が熱くなりすぎない

それぞれ説明していきます。

雪国は夏の日射量が多い

年間降雪量が多い地域は、冬になると日射量が大きく低下します。
しかし、太陽光発電は1年間トータルで考えるべきです。冬以外の季節での日射量が多ければ、太陽光発電として十分賄えます。

ただし、豪雪地帯で知られる東北地方や北海道では日射量がそこまで増えることもないそうで、雪国の中でもそれぞれリサーチが必要です。
自分のお住まいの地域の日射量を調べてみるといいでしょう。

太陽光パネルが熱くなりすぎない

雪国は夏場に太陽光パネルが熱くなりすぎることがありません。
そうすると、発電効率アップが期待できるのです。

通常、太陽光パネルの適正温度は25度といわれています。そして、これより温度が高くなると熱損失が生じ、発電効率が低下していきます。
雪国のような涼しい地域の場合、太陽光パネルが熱くなりすぎることがないので、結果的に発電効率が高まる可能性が見込めるのです。

また、雪国の多くは台風の被害が少ない場合がほとんどです。そのため、台風による故障のリスクを考慮する必要がありません。

雪国で太陽光発電を活用する方法

雪国で太陽光発電を活用するにはいくつかの方法があります。方法は以下の通りです。

  • 落雪防止対策を万全に整える
  • 雪対策がしてあるパネルを選ぶ
  • 野立ての場合は高さを調整する

それぞれ解説していきます。

落雪防止対策を万全に整える

雪国で太陽光発電を設置するのであれば、落雪防止対策を整えるようにしましょう。
具体的にはフェンスのようなもので落雪を直接防ぐのです。

一般的な落雪防止対策として雪止めが用いられる場合が多いですが、ソーラーパネルの影響で落雪に高さが出てしまうため、あまり効果がありません。
また、ソーラーパネルを屋根一面に設置する影響で雪止めが設置できないのも問題です。

ソーラーパネルを設置する際は、落雪防止のためのスペースを空けておいて、金網を用いたフェンスを活用するといいでしょう。

雪対策がしてあるパネルを選ぶ

積雪対策が施されているパネルを選ぶようにしましょう。太陽光パネルは日本だけでなく、積雪量の多いロシア・カナダ・アメリカなどでも発売されています。
これらの国に太陽光パネルを提供しているメーカーは狙い目で、強力な積雪対策を施している場合があります。

また、国内メーカーでも積雪対策を徹底しているメーカーもあるので、比較検討が必要です。

それに加え、太陽光パネルには融雪機能を搭載した商品もあります。
春・夏・秋は太陽光パネルとして、冬には融雪パネルとして利用することが可能です。

従来、雪国では人間の手によって雪を処理するか、雪下ろし機能や融雪機能が搭載された屋根で雪を処理することがほとんどでした。
しかし、人力だと大変で怪我するリスクがありますし、雪下ろし機能や融雪機能のために灯油を用いる場合も多かったそうで、結果的にコストが大きかったとのこと。

しかし、融雪パネルであれば電気で雪を溶かすことができるため、結果的にお得になる可能性があります。ぜひ検討してみてください。

野立ての場合は高さを調整する

屋根の上に設置するのではなく、そのまま地面にソーラーパネルを設置する野立ての場合は、高さを雪国仕様に調整するようにしましょう。

最低でも80cm以上は高さを確保しないと、ソーラーパネルの前面に雪が溜まってしまい、ソーラーパネルに積雪したままになってしまいます。
また、パワーコンディショナーも1メm以上の場所に設置する必要があります。

もちろん、ソーラーパネルは角度をつけて設置するようにしてください。
そうすることでソーラーパネルの積雪を防ぐことができ、発電量の確保に繋がります。

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • 雪国では日射量が少なくなりがち
  • 地域によっては発電効率が良い雪国もある
  • 落雪対策をしっかり整えて太陽光パネルを設置する

雪国での太陽光パネルの設置にデメリットが多いのは確かです。
しかし、融雪機能つきの太陽光パネルなど、雪国ならではのメリットも多くあります。
総合的なコスパを考慮しつつ、生活に役立てられるといいでしょう。

今回は本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
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