電気自動車の車検代はどのくらい?維持費を解説します!
「電気自動車について詳しく知りたい!」
「電気自動車の維持費ってどのくらいかかるの?」
このような考えを持っている方はいませんか。
電気自動車は環境に優しいイメージがあると思いますが、税金や保険などの費用面に関しては知らないことも多いでしょう。
しかし、ガソリン車から電気自動車に替える際には電気自動車のメリットだけでなく、費用面も考慮に入れる必要があります。
そこで今回は、電気自動車のメリットや維持費などについて紹介します。
電気自動車の維持費には何がある?【税金や車検以外にも多く存在】
最初に電気自動車のメリットを紹介し、その後に維持費について紹介します。
電気自動車のメリット
まずは電気自動車のメリットを紹介します。
テレビや新聞でよく目にする電気自動車ですが、メリットをあまり知らない方もいると思います。
ここでは主に3つのメリットを紹介します。
メリット1 電気自動車(EV)の電気代はガソリン車の燃料代より安い
1つ目は、電気自動車の電気代はガソリン車の燃料代よりも安いことです。
前提として、それぞれ走行するためにはガソリン車はガソリンが、電気自動車は電気が必要になります。
簡単に比較することはできないので、具体的な数字を使って比較していきましょう。
また、電気代は自宅で充電する際にかかる料金とし、ガソリン代はガソリンスタンドを利用した際の料金とします。
まず、ガソリン車と電気自動車の航続距離を見ていきましょう。
航続距離とは、ガソリン満タン時、もしくは満充電時からガソリン・電気がなくなるまでに走ることができる距離を表します。
ガソリン車の航続距離は平均で600km以上、電気自動車の場合は200〜600kmと言われています。
ガソリン車の方が3倍近く走ることができるのがわかりますね。
つまり、電気自動車はガソリン給油の3倍程度の充電回数が必要になります。
次に、1回給油・充電する費用をみます。
1kWhあたりの電気料金を27円、フル充電には30kWh必要だと仮定すると、フル充電には810円必要になります。
一方、ガソリン単価を1Lあたり130円、30L給油して満タンにすると仮定すると、満タンにするためには3900円必要になります。
ここで先ほど紹介した「電気自動車はガソリン給油の3倍程度の充電回数が必要」ということを考慮に入れましょう。
電気自動車1回あたりで810円かかり、それを3回行っても、2430円しかかかりません。
ガソリン車の場合は3900円だったので、その差は1470円です。
たった1回で1470円もの差が生じます。
これが年間で考えると大きな節約になるのがわかりますね。
以上からガソリン車よりも電気自動車の方が燃料代を安く抑えられます。
メリット2 排気ガス0で環境に優しい
2つ目は、排気ガス0で環境に優しいことです。
これはよく言われていることなので、知っている方も多いと思います。
電気自動車は電気を燃料として走行するため、排気ガスを排出しません。
排気ガスは炭化水素や窒素化合物などの大気汚染物質が含まれています。
そして、なんといっても地球温暖化の原因とされている二酸化炭素を含んでいます。
その点、電気自動車は電気を使うため、地球環境にとても優しいです。
日本では2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素化社会の実現を目指しています。
電気自動車による脱炭素はその目標の実現には重要な要素と言えるでしょう。
メリット3 走行中の騒音や振動が少ない
3つ目は、走行中の騒音や振動が少ないことです。
ガソリン車を走行させるとき、ガソリンを燃焼させてエンジンを駆動させていました。
そのため、エンジンが動く駆動音や、駆動する際に振動が生じます。
しかし、電気自動車の場合はモーターを駆動させて走行するため、騒音や振動が少なくなっています。
電気自動車に乗り慣れている方は少ないと思うので、乗ってみるとその違いがすぐにわかるでしょう。
電気自動車(EV) | ガソリン車 | |
航続距離 | 平均で600km以上 | 200〜600km |
燃料費(電気代) | 810円(30kWh) | 3900円(30L) |
排気ガス | 出さない | 出す |
騒音や振動 | 少ない | 多い |
電気自動車の維持費
次に、電気自動車の維持費について紹介します。
維持費は「税金」「保険」「その他費用」があります。
税金(自動車税・自動車重量税)
1つ目は、税金です。
車を使用する際にかかる税金は大きく3つあります。
それは「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税」です。
しかし、電気自動車やプラグインハイブリッド車、燃料電池自動車は環境性能割が非課税となっています。
そのため、電気自動車を利用する際に発生する税金は「自動車重量税」と「自動車税」の2つです。
それぞれの説明をします。
まずは自動車重量税です。
自動車重量税とは、自動車の重量と新規登録から13年及び18年超過しているかどうかで税額が決まる税金です。
この税金は新車購入時及び車検実施時に必要となります。
例えば、日産リーフの車両重量は1,490〜1,680kgなので、税金の区分は1,500kg以下もしくは2,000kg以下になります。
しかし、日産リーフの場合はエコカー減税が適用されるので、新規登録から2回目の車検までは全額免除になります。
次は自動車税です。
自動車税とは、毎年4月1日に自動車の所有者に発生する税金です。
この税額は排気量や年式、エコカー減税の有無によって変わります。
日産リーフの場合、電気自動車で排気量が0ccで、翌年の自動車税はエコカー減税適用で75%の減税が受けられます。
それぞれの費用は以下です。
自動車税 | 自動車重量税 | |
初年度登録・新規登録 | 0円(3月購入)〜27,000円(4月購入) | 0円 |
2年目 | 7,500円 | 0円 |
3年目 | 29,500円 | 0円 |
4年目 | 29,500円 | 0円 |
5年目 | 29,500円 | 0円 |
6年目以降 | 29,500円 | 7,500円 |