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NAS電池は大容量電力貯蔵が可能!仕組みや価格も紹介!

その他リフォーム 2024年01月04日更新

この記事では、NAS電池の特徴や仕組み、価格について解説しています。

NAS電池は、多くの電気を蓄電できることに加え、コンパクト設計が魅力の新しい蓄電池です。

2022年3月現在、家庭用は販売されておらず、導入できるのは企業や工場、オフィスなどの産業用の大規模施設のみです。

今まで、今までスペースがなく、大容量蓄電池の導入を諦めていた企業などでもNAS電池であれば導入できるかもしれません。

【特徴は?】NAS電池とは新しい電力貯蔵システム!

NAS電池とは、従来の蓄電池に比べて、コンパクトかつ超大容量、長寿命を実現した蓄電池です。

再生可能エネルギーとも相性がよく、発電量が気象に左右されてしまう再生可能エネルギーの欠点を補い、安定供給をすることが出来ます。

NAS電池の原理は、1967年にアメリカのフォードモーターが発表しました。

その後「日本ガイシ」という会社が世界で初めて実用化に成功しました。

今もなお、NAS電池の実用化に成功しているのは、世界で日本ガイシだけです。

特徴① 大容量かつコンパクト

NAS電池は、鉛蓄電池の約3分の1で、蓄電池のなかでもトップクラスでコンパクトなことが特徴です。

コンパクトなだけではなく、エネルギー密度が高いのでメガワット級の蓄電容量を確保することが可能なことも、NAS電池の魅力だと言えるでしょう。

さらに、寿命は約15年と長寿命なことも特徴です。

長寿命、大容量でコンパクトなので、大容量電池を導入したい企業や公共施設などに適していると言えます。

特徴② 安全性と応答性が高い

NAS電池は、多重防護思想に基づく安全設計と工程管理を行い、評価機関の認証も得ている安全性の高い電池です。

外部加熱、水没放置、落下、外部短絡などの試験をクリアさせることにより、高い安全性を実現しています。

さらに、再生可能エネルギーを蓄電している時の秒単位の変動にも、ミリ秒単位のレスポンスで遅れることなく反応でき、応答性も高いことが特徴です。

特徴③ 短工期で導入も早い

NAS電池は、工場で電池本体を組み込み、コンテナを一体輸送することで、工事期間を大幅に減らすことを実現しました。

短工期で導入することが出来るので、NAS電池の導入と稼働を早めることが出来ます。

工期が短いことにより、いち早くNAS電池を使用することが出来るので、その分電気代などの削減が見込めます。

NAS電池の仕組みは?

NAS電池はマイナス極にナトリウム、プラス極に硫黄、両電極を隔(へだ)てる電解質にファインセラミックスを使用しています。

硫黄とナトリウムが液体、電解質のファインセラミックが固体という珍しい仕組みをしていることも特徴です。

電池内でナトリウムイオンと硫黄の化学反応が起こることで、放充電が可能になります。

NAS電池と太陽光発電の相性は?メンテナンスは必要?

NAS電池は、作業時には温度を300度に維持する必要があります。

300度と言うと、かなりの高温です。

安全性の高いと言われるNAS電池ですが、取り扱い時には注意が必要だと言えるでしょう。

NAS電池の安全性を保つためにも、定期的な点検は必須です。

NAS電池を導入した際には、正しい方法での定期的な点検を忘れないようにしましょう。

NAS電池と太陽光発電は併用可能!

NAS電池は、太陽光発電などの再生エネルギーとの相性が良いです。

日本ガイシでは、NAS電池と太陽光発電設備のパッケージ化による新規サービスを、検討しています。

オフィスや工場で発電した電気を、NAS電池に貯め、夜間や消費電力が多い時間帯に消費します。

再生可能エネルギーを最大限活用することで、エネルギーコストやCO2や光熱費の削減が可能になります。

NAS電池と太陽光発電の併用でこれからのエネルギーが変わる

NAS電池は、コンパクトかつ大容量が特徴の蓄電池です。

今までスペースがなく蓄電池の導入が出来なかった工場やオフィスでも、NAS電池であれば600kW〜数万kWの蓄電池を導入することが可能になります。

さらに、NAS電池は希少金属を一切使用していません。

希少金属を使用していないので、この先金属が採れないなどの理由で供給が止まる可能性も低いです。

NAS電池は日常点検と定期点検、法定点検が必要!

日本ガイシでは、NAS電池に自動制御システムと遠隔監視サービスが付帯しています。

プロが遠隔で監視してくれるので安心ですが、自分でできる点検を怠ってはいけません。

NAS電池を導入した後には、3つの点検が必要になります。

頻繁に行わなければいけないのは、日常点検です。

日常点検

定期点検

法定点検

運転時の異常の有無や

軽い手入れ掃除

ファンやフィルターなどの交換

機能確認試験

消防法で定められた保有空地確保などの点検

(年1回)

日常点検は、運転時の異常の有無の確認や軽い手入れ掃除などを行います。

定期点検では、ファンやフィルターなどの交換、機能確認試験を行います。

消耗品が汚れたり、壊れたりしてしまった場合には定期点検を行うのが良いでしょう。

年に1回の法定点検では、消防法で定められた保有空地確保などの点検を行います。

3種類の点検がありますが、大切なのは日常点検です。

日常的に蓄電池に異常がないかどうかをしっかりと見て、手入れをすることで安全にNAS電池を使用することができます。

NAS電池の価格はkWあたり24万円!kWhあたり2.5万円!

最後にNAS電池のおおよその価格を紹介しますので、導入する方は参考にしてみてください。

NAS電池の価格は、販売店などによって異なりますがkWあたり約24万円です。

他の蓄電池の価格は、リチウムイオン電池で約20万円ニッケル水素電池で約10万円です。

kW単価では、NAS電池はほかの電池に比べ、高額なことが分かります。

NAS電池は価格は高いけれど効率の良さはダントツ

kW単価では、価格の高いNAS電池ですが、kWh単価では価格が安いです。

kWh単価でのNAS電池の価格は、約2.5万円です。

他の蓄電池だと、リチウムイオン電池で約20万円ニッケル水素電池で約10万円となります。

kWhでの単価を重視する時は、NAS電池の導入がオススメです。

【家庭で使用できる日も】大規模施設ではNAS電池がオススメ!

NAS電池は、2022年3月現在では家庭用は、販売されていません

しかし、この先家庭用のNAS電池が販売される可能性は十分あると言えるでしょう。

NAS電池が家庭で使用できるようになれば、コンパクトで大容量な特徴を生かし、狭いスペースでも導入することができます。

長寿命かつ省スペースな大容量蓄電池のNAS電池は、企業と家庭どちらにおいてもメリットが大きいと言えます。

また、希少金属を使用していないので、将来NAS電池が普及した時にも、素材が十分にあるので普及しやすいことも魅力だと言えます。

NAS電池はこれからの未来を支える新しい電池!

今回は、NAS電池の特徴や価格について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

NAS電池は、太陽光発電などの再生可能エネルギーとの併用で、今後活躍が期待される蓄電池です。

まだ家庭用の販売はありませんが、この先家庭用として販売される可能性もあります。NAS電池が気になる方は、動向に注目しておきましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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