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蓄電池の産業用と家庭用は全然違う!特別にかかるコストも!

2024年01月04日更新

停電対策や光熱費の削減に役立つ「蓄電池」。

蓄電池にも、家庭用産業用の2種類が存在することをご存じでしょうか。

産業用蓄電池と家庭用蓄電池に、明確な違いはありませんが、産業用蓄電池は容量が大きいことが多いです。

また、容量が大きいことから設置のスペースも広く、導入コストも高いことが特徴です。

産業用の蓄電池とは?どんな場所で使われるのか?

産業用蓄電池は、一般家庭で使用される蓄電池”以外”を指します
産業用蓄電池は、工場やオフィス、コンビニエンスストア、病院など様々な場所で使用され、家庭用蓄電池と基本的な仕組みは同じです。

しかし、大規模な施設で使用されることが多いので、蓄電池の容量も大きくなります。

また、産業用蓄電池は光熱費の削減や情報の保護を目的として導入されるだけではありません。
地域の避難所として、災害が起きた時に近隣住民が避難できるよう、産業用蓄電池を導入している企業もあります。

産業用蓄電池と家庭用蓄電池の違いは?

産業用蓄電池と家庭用蓄電池に、明確な違いや決まりはありません
産業養育電池は、家庭用蓄電池と同様に東日本大震災をきっかけに注目され始めました。

現在では、脱炭素化に向けた取り組みの一つとして、ZEB(ゼブ)を目標に取り組みを行っています。

ZEBとは、年間のエネルギー消費量を0にすることを目的とした建物のことを指します。
年間のエネルギー消費量の0を目指した住宅をZEH(ゼッチ)住宅と言いますが、ZEBはZEH住宅の企業型の取り組みだと考えてください。

太陽光発電と蓄電池を利用して、買電をなるべく抑えて、脱炭素化に貢献します。
ZEBに向けて取り組みを行う企業は年々増えており、ZEBの第一歩として、産業用蓄電池の導入を行う企業が増えています。

違い① 産業用は容量がかなり大きい

工場やオフィスなどで使用する産業用蓄電池は、容量が大きいことが特徴です。

「何kWから産業用蓄電池」という決まりはありませんが、中には500kWを超えるほど大きな蓄電池も存在します。
一般家庭で使用する蓄電池が10kW前後なのを考えると、容量が大きく異なることが分かるでしょう。

さらに、最近では複数の蓄電池を使い、システム化された産業用蓄電池も存在します。
システム化された蓄電池は、接続する蓄電池の数によって容量を選ぶことが出来るのがメリットです。

違い② 電池の種類が違うことも!

産業用蓄電池は、一般家庭で使用するリチウムイオン電池に加えて、NAS電池も多く使用されます。

NAS電池とは、日本ガイシが世界で初めて実用化に成功した蓄電池で、コンパクトかつ大容量、長寿命を実現した蓄電池です。

大きな容量をコンパクトなスペースに蓄電できることから、大規模な施設に適している蓄電池だと言えるでしょう。

違い③ 産業用蓄電池は取り扱いにも注意が必要!

産業用蓄電池として使用されるNAS電池は、取り扱いに注意が必要です。
NAS電池は、稼働中の温度が300度に達することもあり、稼働中に触ってしまったら大けがをしてしまいます。

もちろん、一般家庭でも使用されるリチウムイオン電池は、高温になりすぎることはありません。
しかし、産業用蓄電池の場合にはリチウムイオン電池であっても、蓄電容量が大容量な場合には、大きなスペースが必要になります。

さらに、熱を逃がすためのダクトなどを設置する必要もあるので、家庭用と比べるとかなりのスペースが必要になるでしょう。

産業用蓄電池の仕組みは家庭用とほとんど同じ!

産業用蓄電池と家庭用蓄電池、どちらも基本的な仕組みは同じです。
産業用蓄電池だからといって、特別な構造をしている訳ではありません。

しかし、産業用蓄電池は排熱を逃すためのダクトなどの設備が必要です。
蓄電池の周辺設備は、家庭用と異なると言っても良いでしょう。

また、産業用蓄電池は容量が大きいため、大きなスペースが必要です。

産業用の蓄電池はどんな用途で導入されるのか?

大容量な産業用蓄電池は、様々な用途で企業に導入されています。

産業用蓄電池を導入している企業では、災害が起こった時の避難所として活用される場所もあります。

用途① 万が一停電が起こった時の対策として

医療機器を扱っている病院や、停電が起きることで危険がある業種では、多く産業用蓄電池が活用されています。
病院では、医療機器の停止によって命を落としてしまう患者さんも居ます。

工場などでは、いきなり電気がストップすることで損害が出てしまう場合もあるでしょう。

また、重要なデータを扱っているオフィスでは、パソコンの電源が落ちることで、データが破損してしまう可能性もあります。

このような危険やリスクを回避するため、産業用蓄電池を導入している企業は多いです。
さらに、蓄電池を導入していれば、災害が起こった時などに電気を使用できるので、働いている人の事を守ることも可能です。

用途② 太陽光パネルとの併用で省エネ目的

大規模な工場やオフィスでは、家庭とは比べものにならない程の電気を1日に使用します。
太陽光発電と蓄電池を併用することで、買う電気を極力抑えることができ、省エネに役立つでしょう。

また、ZEBを目指している企業でも、太陽光発電と産業用蓄電池の導入は必須です。
年間のエネルギー消費をなるべく減らせれば、電気代もそれだけ安くなります

用途③ 電気料金が高い時間帯の対策として

電気代が安い時間帯に電気を貯め、電気代が高い時間に蓄電池内の電気を使用することで、電気代の節約にもなります。

特に、たくさん電気を使う機械を扱う工場では、蓄電池の導入によって大きな電気代の節約になるでしょう。

産業用蓄電池を導入するときのデメリットは?

産業用蓄電池を導入する時のデメリットは、コストです。

導入後のメリットも大きいことも事実ですが、容量が大きい分コストもかかります。

また、産業用蓄電池の導入にはスペースが必要なので、計画的に導入を検討する必要があるでしょう。

産業用蓄電池を導入するメリットは停電対策

産業用蓄電池を導入するメリットは、いきなり電気が止まることで起こる損害を防止できることです。
特に病院などの医療機器を扱う場所では、産業用蓄電池の導入によるメリットが大きいです。

さらに、停電時だけではなく日常的に蓄電池を利用することで、電気代の節約も可能になります。
たくさん電気を使う企業では、大きなメリットとなるのではないでしょうか。

産業用蓄電池を導入するデメリットは大きなコスト

産業用蓄電池は、家庭用蓄電池と同様に、導入する容量が大きければ大きいほどコストがかかります。
蓄電池の価格だけではなく、設置費や輸送費、排熱用ダクトを設置する場合はダクトの設置費も必要です。

産業用蓄電池を導入する場合は、コストだけではなくスペースも必要となるので、計画的に導入を検討すると良いでしょう。

また、産業用蓄電池としてNAS電池を導入する場合には、取り扱いにも注意が必要です。
NAS電池は、稼働時に高温になるため、稼働時には近づかない・触らないなどの安全対策が必要になるでしょう。

産業用蓄電池は工場やオフィスに最適な大容量蓄電池!

今回は、産業用蓄電池について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

産業用蓄電池は、家庭用蓄電池とは違って、大きな容量であることが多いです。

容量が大きいので、広いスペースと大きなコストが必要になります。

産業用蓄電池を導入する際は、設置する場所やコスト、メリットなどをよく比較検討しましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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