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太陽光発電の共同購入事業とは?【メリット・デメリットも紹介】

太陽光発電 2024年01月04日更新

太陽光発電の共同購入事業について解説した記事です。

太陽光発電の共同購入事業のメリット・デメリットや、実例について紹介しています。

太陽光発電の導入を検討している方にオススメの記事です。

ぜひ最後まで読んでみて、参考にしてみてください。

太陽光発電の共同購入事業とは

そもそも共同購入とはどのようなものなのでしょうか。
共同購入とは、
たくさんの購入者で集まって、モノを購入することを指します。
あくまでも共同で購入するだけで、共有するわけではありません。

事業者目線で言えば、共同購入でたくさんモノを売ってしまった方が、在庫リスクを解消できるメリットがあります。
購入者としても、まとめ買い価格でモノを購入することができるので、両者ともwin-winな関係ということになるのです。

また、自治体としても、太陽光パネルに代表されるように「普及させたいモノ」があるときに共同購入事業を展開し、普及させることができるというメリットがあります。

太陽光発電の共同購入のメリット

太陽光発電の共同購入のメリットとしては、やはり大量に仕入れることによって安く購入できることが挙げられるでしょう。
500mlのペットボトルを1本100円で購入するより、24本入り2,000円で購入した方がお得に購入できるのとほぼ同義です。

特に太陽光発電のように、価格の単価が非常に大きく、在庫管理のコストも大きい製品は、事業者としても早く売ってしまいたい製品です。
そのため、20%〜30%の大幅な割引も実施されます。購入者としても、価格の単価の高い製品を高い割引率で購入できるので、メリットは非常に大きいでしょう。

太陽光発電の共同購入のデメリット

太陽光発電の共同購入のデメリットとしては、メーカーを選べないことが挙げられます。
太陽光パネルや蓄電池は、メーカーによってスペックやデザインが大きく異なりますが、基本的に購入者が選択することはできません。
なぜなら、事業者の方で厳しい審査の上に決定されてしまうからです。

だからこそ、共同購入事業を展開できると言ってもいいでしょう。

確かに、共同購入で安く購入できるのは大きなメリットです。
しかし、自分の住宅に合わない太陽光パネルを購入してしまい、結果的にコスパが悪くなってしまう懸念もあります。

ただし、共同購入事業においては、メーカーが決定した後に購入の判断が委ねられるので、メーカーを確認してから購入を辞退することもできます。
まずは共同購入事業に参加登録だけしておいて、メーカーが決定してから判断するのもいいでしょう。

太陽光発電の共同購入事業の実例

ここでは太陽光発電の共同購入事業の実例を紹介していきます。実例は以下の通りです。

  • 太陽光発電・蓄電池の共同購入事業(神奈川県)
  • 太陽光発電設備及び蓄電池等の共同購入事業(群馬県)

それぞれ解説していきます。

神奈川県の取り組み

神奈川県は全国初の取り組みとして令和元年度から共同購入事業をスタートさせてきました。
神奈川県と協定した事業者に一括して発注することで、スケールメリットを活かし、安く購入することができます。

事業の概要としては、神奈川県が本事業の広報を担当し、住民に本事業をPRします。
その後、本事業に参加する住民がアイチューザー株式会社に応募し、その後はアイチューザーによって事業が進められる仕組みです。

購入プランは①太陽光パネル、②太陽光パネル+蓄電池、③蓄電池です。
傾向として、
太陽光パネルは約30%オフ、太陽光パネル+蓄電池は約25%オフ蓄電池は約20%オフになると考えられます。

令和4年度事業の流れは以下の通りです。

  • 3月18日から8月31日までに登録
  • 施工業者が選定
  • 事前見積りが送付される
  • 8月31日までに購入するかどうかを判断
  • 購入判断から3ヶ月以内に現地調査
  • 売電の手続き(3ヶ月)
  • 2023年3月ごろまでに全件工事完了

現在、既に本事業の参加登録はスタートしており、2022年4月11日段階で751世帯登録されています。
参加者数が多いほど割引率が大きくなるため、とりあえず参加登録だけしておいて様子をみるのもアリでしょう。

また、施工業者はアイチューザーによって厳格な審査のもと選定されます。
通常、太陽光パネルを購入する場合は自分で施工業者を選ぶ必要があったので、そのプロセスが省略されるのは大きいメリットだといえるでしょう。

また、2023年3月ごろまでに工事が完了するので、それを見越してスケジュールを立てたほうがいいかもしれません。
代金の支払いは、現金払いの場合、契約締結後に50%、工事終了後に残りの50%を決済します。

群馬県の取り組み

群馬県は「ぐんま5つのゼロの宣言」の宣言2「温室効果ガス排出量ゼロ」と宣言3「災害時の停電ゼロ」を実現させるために、太陽光発電を普及させる狙いがあり、そのために「太陽光発電設備及び蓄電池等の共同購入事業」を実施しています。

対象設備は①太陽光パネル、②太陽光パネル+蓄電池、③蓄電池の3パターン。
これに合わせて別途で、V2H(Vehicle to Home)、家庭用ヒートポンプ給湯機、HEMS(Home Energy Management System)、屋根修繕・外壁塗装をオプションでつけることができます。

令和4年度のスケジュールは以下の通りです。

  • 令和4年3月30日から令和4年8月31日:購入希望者登録、オンライン説明会
  • 令和4年5月中旬:施工事業者及び価格決定
  • 令和4年6月上旬:見積り送付
  • 令和4年8月31日:購入判断
  • 令和4年8月から令和4年10月まで:現地調査、契約
  • 令和4年11月から令和5年6月まで:施工

対象設備以外にオプションがついていることもあり、施工期間がアバウトに設定されています。
ただし、V2H、家庭用ヒートポンプ給湯機、HEMSに関しては、太陽光発電と非常に相性の良いアイテムです。

特にV2Hに関しては、EVを所有している場合に絶大な効果を発揮します。オプションもぜひ検討するようにしましょう。

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • 共同購入は、たくさんの購入者を集めることで、製品を安く購入すること
  • 共同購入には、まとめ買い価格で購入できるメリットがある
  • 共同購入ではメーカーを選ぶことができない

太陽光発電は非常に大きな買い物になりますが、共同購入を活用することでコストを大幅に削減することが可能です。

また、太陽光発電設備を購入する場合は、蓄電池の購入もぜひ検討するようにしましょう。
やはり、太陽光発電と蓄電池の相性は抜群です。

今回は本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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