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太陽光の発電量は夏が多いわけじゃない!夏の発電量を解説!

太陽光発電 2024年01月04日更新

肌が痛くなるほど日差しが強くなる夏。

太陽光発電において、日差しが強い夏は発電量が多くなると思われがちですが、夏は発電量が少なくなってしまう傾向にあります。

夏は、熱の影響で他の季節よりも発電量が同じくらいか、少ないです。

では、なぜ日差しが強い夏は発電量が減ってしまうのでしょうか。

今回は、太陽光パネルの仕組みから、夏に発電量が減ってしまう原因、発電量を増やす工夫などを紹介していきます。

【今更聞けない】太陽光発電の仕組みは?

太陽光発電システムが電気を作るには、シリコン半導体と太陽の光が必要不可欠です。

太陽光パネルの内部にある「シリコン半導体」に「太陽光」が当たることにより、光エネルギーが電気エネルギーにエネルギーが変換されます。

エネルギーが変換されたら、光エネルギーはパワーコンディショナーに送られ、私たちが普段使用する「電気」に変換される仕組みです。

太陽光発電はなぜ夏になると発電量が落ちるのか?

日が長く、日差しも強いはずの夏ですが、なぜ発電量が落ちてしまうのでしょうか。

夏の発電量が落ちてしまう原因は「暑さ」にあります。

ソーラーパネル内部に搭載されているシリコンは熱に弱く、暑さによって機能が低下してしまうという弱点があります。

太陽光パネルが高温になりやすい夏は、シリコンが高温になり、機能が低下してしまうことによって発電量が減ってしまうのです。

高温でも影になっても発電できない!

太陽光パネルは、高温だけではなく影にも弱い特徴があります。

草木や電柱、鳥の糞、パネルの汚れでも、影はできてしまいます。

特に、熱で発電量が落ちてしまう夏は、草木や汚れなどによる影に注意して発電量を少しでも増やす工夫をしましょう。

夏は草木が成長するスピードも早く、気づいたらパネルに影ができてしまっていたということも珍しくありません。

太陽光パネルの近くに草木がある場合、影にならないよう定期的にチェックすることがおすすめです。

太陽光発電の発電量が多いのは夏ではなく「春」!

太陽光発電の発電量は、地域や季節によって変わります。

日の当たり方や日の長さの他にも、気温は太陽光発電が効率的に動くのに大切な要素です。

太陽光パネルが1番効率的に発電できる気温は25度とされています。

太陽光パネルが効率よく動くことができる25度前後の日が多く、日照時間の長い」が、四季の中で1番発電量が多い時期です。

暑い夏や、逆に寒く日照時間の短い冬は、春に比べると発電量が落ちてしまいます。

夏の太陽光発電量は梅雨や熱の影響で減ってしまう

熱の影響で太陽光の発電量が落ちてしまう夏ですが、熱だけではなく、太陽光が少ない梅雨の時期も発電量が落ちてしまいます。

日が少ない雨の日であっても、太陽光発電の発電量はゼロにはなりません。

しかし、日がほとんど差さない日や大雨の日は、発電量がぐっと減ってしまいます

暑い日だけではなく、梅雨の時期にも発電量が減ってしまうので、事前に覚えておきましょう。

季節を通して発電量が増えにくい夏は、パネルの手入れや点検を行い、発電量が減ってしまうのを極力抑えましょう。

夏の発電量を増やす為にできる対策を紹介!

暑さの影響で発電量が減ってしまう夏は、自分でできる対策をして、発電量を増やしましょう。

定期的に対策を行うことで、夏の間だけではなく1年を通して発電量を増やすことが可能です。

また、メーカーや販売業者によっては、メンテンナンスなどを行ってくれる場合があるので、設備購入前に確認しておくと安心でしょう。

メンテナンスや点検の対象ではない場合でも、メーカーによっては有償で対応してくれる場合もあります。

掃除や点検をしてほしい場合には、メーカーに問い合わせてみましょう。

対策①パネルの汚れを落とす

太陽光発電において、太陽光パネルの汚れは大敵です。

鳥の糞や細かい砂などの汚れは、なるべく落とした方が良いと言えるでしょう。

特に、晴れの日が続く日は、太陽光パネルの汚れは雨で流されません。

太陽光パネルの汚れは、自分で水洗いすることで流すこともできます。

しかし、屋根の上にあるパネルの場合、落下などの危険がありますので、専門業者に頼むのが安心でしょう。

また、太陽光パネルが割れている、ひびが入っているなどの破損も、発電量の低下を招きます。

太陽光パネルの汚れをチェックする時に、破損がないかどうかもチェックしておくと良いでしょう。

対策②影ができないよう注意する

太陽光パネルに影が出来てしまった場合、発電量が低下してしまいます。

夏に急激に成長する草木は「気づいたら影になってしまっていた・・」ということも多いです。

太陽光パネルの近くに草木がある場合、定期的に処理を行いましょう。

特に、地面に近い場所にパネルが設置されていたり、家のすぐそばに木が生えている場合には、頻繁に確認しておくと安心です。

対策③熱に強いパネルを導入する

熱による発電量の減少を抑えたい場合、熱に強いパネルを導入するのも1つの手です。

HIT(ヘテロ接合型ソーラーパネル)は、熱に強いシリコンを搭載しており、夏の熱による発電量の現象を抑えてくれます。

しかし、熱に強いとされる太陽光パネルは、通常の太陽光パネルよりも価格が高く設定されています

熱に強い太陽光パネルを導入する際には、予算を多めに取っておく必要があるでしょう。

夏の太陽光発電で知っておきたい「遮熱効果」とは?

夏に発電量が落ちてしまう太陽光発電ですが、太陽光パネルが屋根にあることで起こるメリットもあります。

夏には、日差しが強く屋根自体が熱くなり、室内に熱がこもってしまいがちです。

しかし、太陽光パネルを導入していることによって「遮熱効果」を得ることが可能です。

遮熱効果とは、太陽光パネルによって直射日光が屋根に直接当たるのを避けることができ、屋根が熱くなりすぎるのを防ぐことができる効果です。

太陽光パネルの遮熱効果によって、屋根の温度は10度以上下がると言われています。

太陽光パネルの遮熱効果が起こることにより、空調設備の負担が減ったり、電気代が下がるなどのメリットがあります。

①空調設備の負担が減る

太陽光パネルによる遮熱効果が起こることで、太陽光パネルを導入していない時に比べて家の中が涼しくなります。

家の中が涼しくなることで、エアコンなどの空調が効きやすくなり、空調設備の負担が減るでしょう。

空調設備に負担がかかりにくくなることにより、空調設備の寿命も長くなるでしょう。

エアコンなどの空調設備は、安い家電ではありません。

少しでも寿命が延び、長く使用できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

②夏の電気代が減る可能性がある

空調設備の負担が減るということは、電気代も減る可能性が高くなります。

何千円、何万円も電気代が抑えられるわけではありませんが、電気代の高い夏に節電できるのはメリットだと言えるでしょう。

夏の太陽光発電はパネルの手入れをして発電量を増やそう!

今回は、夏の太陽光発電における発電量について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

暑さの影響により発電量が落ちてしまう夏ですが、自分でできる対策を行うことで、発電量の減少を最小限に抑えることができます。

また、夏は太陽光パネルを導入していることで「遮熱効果」を得ることができるので、悪いことばかりではありません。

夏の発電量が心配な場合には、熱に強いとされる太陽光パネルも販売されているので、購入を検討してみましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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