LCCM住宅はZEHよりも凄い!概要やデメリットを解説!
再生エネルギーである太陽光発電システムや、再生エネルギーを効率よく使用することが出来る家庭用蓄電池が注目されている近年。
より地球にやさしくエコに生きるための住宅として、LCCM住宅をご存じでしょうか。
LCCM住宅は、エネルギーを効率よく使用するZEHよりも、環境に優しい住宅として近年注目を集めています。
そこで今回は、LCCM住宅の特徴やデメリット、補助金について解説します。
これから新しく家を建てる方や、ZEHが気になっている方は、参考にしてみてください。
目次
LCCM住宅はCO2排出量の収支をマイナスにする住宅のこと!
LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは、ZEHのようなエネルギーを効率よく使う住宅の機能に加えて、建設から解体までのCO2排出量の収支をマイナスにできる住宅のことです。
家は住んでいる間だけではなく、建設時や解体時にも様々な要因で温室効果ガスであるCO2を排出しています。
地球温暖化を抑制し、未来に豊かな自然を残すためにも、より環境に優しいエコな住宅の仕様が求められます。
そこで誕生したのがLCCM住宅です。
特徴① 建設から解体まで見据えてCO2排出量を管理
LCCM住宅は、建設時や解体時、修復時などのCO2排出量をなるべく抑えてCO2排出量の収支をマイナスにすることが目標の住宅です。
ZEHのような住んでいる間のCO2排出量に加えて、建設時や解体時のCO2排出量も配慮されます。
従来の住宅であれば、部品の製造や木の乾燥などにより、私たちの知らない間にCO2排出量が増えてしまっていました。
LCCM住宅は、太陽光発電システムの製造時や、木材の乾燥時、高炉セメントなどの採用により、建設時のCO2削減を目指します。
建設時や解体時の段階で、CO2排出を抑えることが出来る取り組みを行うことがLCCM住宅の特徴だと言えるでしょう。
特徴② 高気密・高断熱でCO2削減
LCCM住宅は、ZEHと同じように高気密高断熱で、省エネルギーで快適に生活することが出来る住宅仕様です。
住宅を高気密高断熱にすることにより、エアコンなどの空調設備の使用頻度が最小限で済みます。
さらに、太陽光発電や蓄電池を導入し、エネルギーを効率的に使用することにより、CO2排出量を最小限に抑えた生活が可能です。
また、エネルギーを最小限に抑えることが出来るので、光熱費も最小限に抑えることができ、家計にも優しい住宅だと言えるでしょう。
特徴③ 解体後はリサイクルされる
LCCM住宅を解体した後は、再利用できる部分はリサイクルされます。
どんなに小さな家であっても、解体後のゴミの量は少なくありません。
今までは、ほとんどの住宅は解体後に残った木などが捨てられていました。
対して、LCCM住宅では、再利用できる部分は再利用し、なるべく環境に負荷をかけないよう工夫されています。
さらに、LCCM住宅は長寿命設計であることが特徴です。
CO2排出量を抑えた建設を経て、CO2省エネルギーで暮らし、建てた家を長く利用することで、CO2の削減をしようと考えられたのがLCCM住宅です。
環境に優しいLCCM住宅のメリットは3つ!
環境に優しいとされるLCCM住宅は、環境面以外でもメリットが多いです。
特に、高気密・高断熱で快適に生活できる点や、光熱費を節約できる点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
LCCM住宅を建てるときには、メリットやデメリットなどをよく理解しましょう。
メリット① 環境負荷が少ない
LCCM住宅の1番のメリットは、環境に対する負荷が少なく、エコに暮らすことが出来る点です。
近年、日本を含めた世界中で脱炭素化に向けた取り組みが盛んに行われており、世界全体で地球温暖化を止めようという動きになっています。
地球温暖化の原因となる温室ガスの排出を減らすには、個人単位での意識を変えることが重要です。
このまま地球温暖化が進んでしまうと、人類だけではなく、様々な動植物にも大きな影響を与えます。
未来の地球環境を守るためにも、温室ガスを抑えられるような生活様式が必須だと言えるでしょう。
また、地球温暖化抑制のために、LCCM住宅などの環境負荷の少ない商品の選択が当たり前になる未来も遠くありません。
メリット② 高気密高断熱で快適な暮らし
LCCM住宅は、ZEHと同じように高気密・高断熱な住宅です。
高気密・高断熱仕様の住宅は、外気温の影響を受けにくく、エアコンの空調が効き易いので、省エネルギーでの生活が可能になります。
また、室内の気温が外気温に影響されにくいので、室内の快適な温度を保ちやすいです。
室内が暑く(寒く)なってしまった場合であっても、エアコンが効き易いので、すぐに室温が快適になります。
室内が快適に過ごせる温度になりやすいので、気温によるストレスが少なく快適に生活することが可能です。
メリット③ 光熱費削減や補助金制度も!
エアコンなどの空調が効き易いということは、省エネルギーで生活できるということです。
電気を無駄に使用することなく快適に過ごせるので、光熱費の削減にも役立ちます。
また、LCCM住宅は太陽光発電システムや蓄電池の導入が必要な住宅です。
太陽光発電システムと蓄電池を併用することで、買電を最小限に抑えることができます。
発電量が多い日には、1日に使用する電気を太陽光発電で賄うことが出来るので、さらに光熱費が削減できます。
さらに、ZEH同様にLCCM住宅でも補助金を受け取ることが可能なので、今年度はお得に建設することが出来ます。
【要チェック】LCCM住宅にもデメリットはある!
環境に優しく、省エネルギーで快適に生活できるLCCM住宅。
そんなLCCM住宅にもデメリットがあります。
特に、一般的な住宅と比べて、建設費が高くなってしまうのが1番のデメリットだと言えるでしょう。
デメリット① 初期費用が高くなりがち
LCCM住宅は、太陽光発電システムや蓄電池の導入が必要です。
その他にも、高気密・高断熱仕様の住宅が必要になるので、自ずと建物の価格が上昇してしまいます。
しかし、LCCM住宅は住んでいる間の光熱費を節約することが可能になる住宅です。
初期投資が多くなっても、ランニングコストを抑えたい場合には最適な住宅だと言えるでしょう。
デメリット② 施工できる工務店が限られる場合も
LCCM住宅は、ZEHよりも新しくできた住宅様式なので、全国に浸透しているかと言われると、そうではありません。
また、建設時にはCO2削減に配慮した工事が求められます。
そういった点から見ても、現時点でLCCM住宅を施工できる工務店や会社がまだ少ないです。
これから先、LCCM住宅を施工することが出来る工務店は確実に増えていきますが、今お住まいの地域にLCCM住宅を施工できる工務店があるとは限りません。
LCCM住宅を建てたい場合には、LCCM住宅を施工することが出来る工務店を探さなければいけないので、一般的な住宅よりも手間がかかると言えるでしょう。
LCCM住宅とZEH住宅は別物なので注意!
LCCM住宅とZEH住宅は似ているようで異なります。
「ZEH住宅よりもさらに省エネ性能が優れた住宅を」ということで生まれたのが、LCCM住宅です。
どちらの方が良いということはありませんが、LCCM住宅の方がトータルで見た省エネ性能が優れています。
しかし、どちらも環境に良い住宅という点では、一般的な住宅よりも優れていることは事実です。
一般的な住宅を建てることも悪くはないですが、せっかくの一生に1度の買い物であれば、環境に優しい住宅を選びたいものです。
LCCM住宅建設で受け取れる補助金もあり!
LCCM住宅は、ZEHと同じように補助金を受け取ることができます。
どうしても建設費が高くなってしまいがちなLCCM住宅ですが、補助金を利用することでお得に購入することが出来るでしょう。
LCCM住宅の建設で受け取ることが出来る補助金は、2022年度で最大140万円/戸です。
補助金対象は、設計費用や建設工事等における補助対象工事の掛かり増費用で、2つの合計の2分の1が補助対象とされています。
【2022年度のLCCM住宅に対する補助金情報】
補助金額 | 最大140万円/戸 |
補助対象 | 設計費用や建設工事等における補助対象工事の掛かり増費用 |
補助要件 | ・ZEHの要件を満たすこと ・ライフサイクル全体のCO2排出量が0以下になる住宅 ・再生可能エネルギーを除き、一次エネルギー消費量が 現行の省エネ基準値から25%削減されていること |
環境に優しいLCCM住宅は「未来の住宅」!
今回は、環境に優しくエコな生活が出来る新しい住宅「LCCM住宅」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
世界中が脱炭素化に動き出している中、LCCM住宅が当たり前の住宅様式になる未来もそう遠くありません。
今年度は、LCCM住宅に対する補助金を受け取ることもできますので、新しく家を建てようと思っている人は、LCCM住宅の建設を検討してみましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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