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【正しく備える!】南海トラフの地震と津波の被害予想は?

その他リフォーム 2024年01月04日更新

世界屈指の「地震大国」と呼ばれる日本。

世界で起こる地震のうち、20%の地震は日本で起きており、世界的に見てかなり地震の数が多いことが分かります。

今回は、南海トラフの被害予想をはじめ、南海トラフ地震がなぜ起こるとされているのかを解説しています。

「南海トラフ地震」とは?今一度おさらいしてみよう!

南海トラフ地震とは、駿河湾から日向灘沖にかけて起こる地震で、西暦684年から記録が残っています。

いずれも大地震で、大体100年から200年前後の間隔で繰り返されてきました。

南海トラフ地震は、海と陸のプレートが重なり合い、動くことで起こる地震(海溝型地震)です。

海溝型地震は、比較的予想しやすいことが特徴です。

今まで100年から150年前後で起きてきた大地震がそろそろきますよというのが、南海トラフ地震です。

一番最近起きた南海トラフ地震は、1946年に起きた「昭和南海地震」で徳島県や高知県などで震度5を計測しました。

死者は1,330人、焼失2,598棟、徳島県、高知県沿岸津波の高さは4mから6mでした。

南海トラフが警戒視される理由は?

南海トラフ地震が警戒される理由は、地震の規模が大きなものだと予想されているためです。

1度の大きな地震だけではなく、大きな地震が何度も同時に発生する可能性もあります。

また、南海トラフ地震の3回に1回はより大規模な地震が起きていることもあり、これから来るとされる南海トラフ地震も大規模なものが想定されています。

南海トラフ地震は、プレートのひずみに溜まったエネルギーを発散させるもので、遅かれ早かれ必ず来るものだとされています。

これから100年、200年の間に必ず訪れる巨大地震。

今一度正しい知識や、地震対策をしっかりしなければいけないと言えるでしょう。

南海トラフ地震と首都直下型地震」の違いは?

南海トラフ地震と同じように、SNSやニュースで「首都直下型地震」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

首都直下型地震とは、南海トラフ地震と同様に「これから起こる可能性がある」とされている地震です。

どちらもこれから起こるとされている大きな地震ですが、全く別の地震です。

南海トラフは、海にあるプレートがエネルギーを発散し、動くことで起こる地震であるのに対し、首都直下型地震は、陸にあるプレートが動くことで起こる地震(断層型地震)です。

南海トラフ地震と首都直下型地震が立て続けに起こる可能性も十分あります。

南海トラフ地震とあわせて、首都直下型地震に対する備えも大切だと言えるでしょう。

南海トラフが起こった時の地震の被害予想は?

「大規模」と予想される南海トラフ地震ですが、マグニチュード7やマグニチュード8と言われても、ぼんやりとしか分からない人も多いのではないでしょうか。

マグニチュードとは、震源地のエネルギーの大きさを表すもので、数値が高いほど大きな地震ということです。

マグニチュード1と2では、エネルギーの大きさに大きな差があり、同じぐらいだからと言って、侮ってはいけません。

南海トラフ地震の予想されるマグニチュードは8から9クラスとされており、2011年に起こった東日本大震災と同等かより大きい地震だと予想されます。

東日本大震災は、福島県や宮城県など主に東北地方を中心に地震や津波が起こりました。

対して、南海トラフ地震が起こった時に予想される被害を受ける範囲は、福島県など東北地方から九州にかけてです。

地震としても大規模な上に、地震による被害が広範囲に及ぶことが、南海トラフ地震の特徴です。

静岡県から宮城県で震度7の地震の可能性

気象庁によると、最大クラスの地震が起こった場合には静岡県、三重県、徳島県、高知県、宮崎県の一部で震度7が観測される予想です。

上記の県以外でも、近隣の県で震度6から6弱の地震が発生すると予想されています。

東日本大震災では、宮城県で震度7を観測しました。

東日本大震災による地震の規模でも、東北を含め日本全国が混乱に陥ったのが記憶に新しい方も多いかと思います。

東日本大震災で起こったような地震が、広範囲で起こると予想される南海トラフ地震は、東日本大震災よりも危険度が高いことが分かります。

また、静岡県での予想死者数は10万9,000人、和歌山県は8万人、高知県では4万9000人の死者が出ることが予想されています。

主要都市である大阪府でも、死者13万人以上の死者が出ると予想されています。

東京都でも地震が発生する可能性がある!

南海トラフ地震が起こった時に、東京都でも大きな揺れを感じる可能性が高いです。

しかし、南海トラフ地震での東京都の被害は、地震よりも津波によってもたらされると言われています。

ビルや建物が多い東京ですが、海の近くに住んでいる人や、避難経路が分からない人は特に注意しましょう。

南海トラフが起こった時の津波の被害予想は?

大規模な地震による被害は、揺れによる家屋倒壊や火災だけではありません。

沿岸部や海に近い地域では、高い津波にも注意が必要です。

南海トラフ地震で予想されている津波の高さは、10mから20mです。

主に静岡県沖から九州地方にかけて大きな被害が予想されています。

20mというのは、7階建てビルと同じくらいの高さです。

地震が起こった後の津波には、陸上に到達するまでにタイムラグがあります。

万が一大規模な南海トラフ地震が起こった時に沿岸部に居た場合、早急に高い建物や山、丘などに逃げましょう。

東日本大震災よりも被害が大きい?津波の高さは?

東日本大震災の時に、津波の映像などを見てショックを受けた人も多いかと思います。

東日本大震災の津波の高さは、福島県相馬は9.3m 以上、宮城県石巻市鮎川で7.6m以上でした。

東日本大震災よりも大規模な津波が、日本の広範囲で起こる可能性があるのが、南海トラフ地震です。

首都直下地震が起きた場合の被害予想は死者2万人越え

先ほど、南海トラフと地下直下型地震は別の種類という話をしました。

南海トラフ地震のような海溝型地震とは違い、首都直下型地震のような断層型地震は予測することが難しいとされています。

また、海側で起こる地震は陸地に到達するまでタイムラグがありますが、首都直下型のような内陸部で起こる地震はタイムラグがありません。

南海トラフと同じ、大型の地震である首都直下型地震は、震度6以上の地震が起こる可能性があります。

予想される死者は2万3千人です。

1995年に起こった阪神淡路大震災も、首都直下型の地震で、大きな被害をもたらしました。

大きな揺れが起こることが予想されるので、火災やビル・家屋の倒壊などに注意が必要です。

南海トラフのデマに惑わされないで!

大きな地震が起きた時などに懸念されるのが、ネットなどに広がるデマです。

南海トラフ地震は、いつ来るのかどうか正確には分かっておらず、SNSなどのネット上には、憶測も飛び交っています。

そこで大切なのが「デマに惑わされないこと」。

ネットや噂レベルの情報に惑わされ、買占めなどの行動を起こすのは、賢明とは言えません。

①信頼できる情報かどうかを見極める

ネットで南海トラフなどの情報を見るときに、信頼できる情報かどうかを冷静に考えてみましょう。

情報の発信源が個人の場合や、明確なソースが提示されていない場合には、安易に信じないことが大切です。

②慌てて行動しない

東日本大震災の時だけではなく、近年世界中を脅かしている新型コロナウイルス。

新型コロナウイルスが流行りだした時にも、トイレットペーパーがなくなるなどのデマが拡散されました。

万が一、ネットなどで買占めをした方がいいという情報を見ても、慌てて行動しないようにしましょう。

何かが足りなくなるといった情報は、転売ビジネスを行っている人が一丸となって流している場合もあります。

不安になる情報を見つけたとしても、一度冷静になって考えましょう。

③疑心暗鬼にならないよう確かな情報だけを信じる

デマに惑わされないようにするには、気象庁や国、専門家など信頼できる機関・人物が発表している情報だけ信じることが大切です。

もし、不安になるような情報を聞いたとしても、噂レベルに過ぎないと思って聞き流しましょう。

また、確かではない情報をSNSやネットに掲載するのも控えましょう

ただでさえ、不安になってしまう南海トラフ地震なので、余計な心配よりも備えをしっかりすることをおすすめします。

南海トラフに備えることはできるの?

最後に、南海トラフ地震や首都直下型地震に向けて今からでもできる対策を紹介します。

何年後に訪れるか分からない大地震。

今この瞬間、明日や明後日に南海トラフ地震が来る可能性も十分ありえます。

少しでも被害を防ぐためにも、今からできることをしっかり行いましょう。

備え①備蓄をしっかりしておく

地震が起きた時に重要になってくるのが「備蓄量」です。

用意するべきなのは、1週間分(×家族人数分)の水や食料などです。

食料や水は、賞味期限があるので、ローリングストックがおすすめです。

ローリングストックとは、普段買っている食品を備蓄し、備蓄分から消費して消費した分を買い足す方法です。

また、食料に加えて乾電池や懐中電灯、薬、ゴム手袋なども必ず用意しておきましょう。

備え②避難経路の確認を

地震が起こった時に備えて、避難経路の確認も忘れずに行いましょう。

南海トラフ地震はいつ起こるか分かりません。

自宅付近の避難経路に加え、外出先でも避難経路の確認をするなどの癖を付けておきましょう。

また、家族と落ち合う場所や連絡方法も再度確認しておきましょう。

備え③外出時にも注意!防災セットを持ち歩こう

南海トラフ地震は、外出先で起こる可能性も十分あります。

万一に備えて、絆創膏や除菌シート、飴、水などをかばんや車の中に入れておくと安心です。

備え④必要以上に怖がらない

「大きな地震がいつ来るか分からないなんて怖い」と思う方も多いかと思います。

しかし、必要以上に怖がって、日常を無駄にしてはいけません。

南海トラフ地震は、海側で起こる地震なので、陸に到達するまでタイムラグがあります。

避難経路の確認や備蓄などを行い、しっかりと備えていれば、必要以上の被害を受ける確率も減ります。

南海トラフ地震が怖いと思う方は、今のうちに対策を行っておきましょう。

備え⑤蓄電池購入や耐震性を上げるリフォーム

地震対策として有効なのは、耐震リフォームや蓄電池、太陽光発電システムの導入です。

特に、築年数が経っている住宅では、耐震リフォームを検討しておいた方がよいでしょう。

また、太陽光発電や蓄電池を導入しておくことで、長期的な停電でも電気を使用することが出来ます。

東日本大震災では、電気が足りなくなり計画停電も行われました。

東日本大震災よりも被害が大きくなる可能性がある南海トラフ地震では、電気の供給がどうなるか誰にも予想することが出来ません。

太陽光発電や蓄電池は、日々の光熱費の節約にもなりますので、停電対策と併せて導入を検討してみてはいかがでしょうか。

南海トラフはいつ来てもおかしくないと予想されている!

今回は、南海トラフ地震で予想される被害について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

南海トラフ地震は、いつ来てもおかしくありません。

しっかり正しい知識を身に着け、事前の対策を行っておくことで、被害を最小限に抑えることが可能になるかもしれません。

この記事に出会ったのが何かの縁だと思い、今一度地震対策について考えてみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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