太陽光発電の維持費・メンテナンスはどれくらい?【内訳も紹介】
今回は太陽光発電の維持費とメンテナンス代について解説していきます。
維持費の内訳や、太陽光発電のメンテナンスが必要な理由を説明しているので、太陽光発電の導入を検討している方におすすめの記事です。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
太陽光発電の維持費の相場
資源エネルギー庁が2021年1月に発表したデータによれば、約4年ごとに実施される定期点検の費用の相場は約2.8万円とのことです。
そして基本的には、1kWあたり年間に3,000円の維持費が必要と言われています。
ただし、あくまでもこれは相場のお話です。
実際は、設置環境や、どれくらいの頻度で手入れされているかにもよるので、家庭によって太陽光発電の維持費が変動するでしょう。
太陽光発電の維持費の内訳
太陽光発電の維持費の内訳は以下の通りです。
- 定期点検
- 保険料
- 所得税・固定資産税
- 修理・メンテナンス
それぞれ解説していきます。
定期点検
FIT法の影響もあり、基本的には約4年ごとに定期点検を実施しなければなりません。
定期点検の相場は、先ほど紹介した通り約2.8万円ですが、施工会社によって1万円〜3万円ほどとバラツキがあります。
場合によっては、無料で実施する施工会社もあるそうです。
また、太陽光発電を導入してから1年目を目処に、一度、定期点検が実施されます。
その後、導入5年目にも定期点検が実施され、それから約4年ごとに定期点検が実施されるようです。
定期点検の内容は、目視検査と測定器を用いたチェックです。
目視検査の際には太陽光発電システムの接続部分はもちろんのこと、設置部分などを含めた全体の細かい部分もチェックされます。
保険料
太陽光発電のメーカー保証は、無料保証と有料保証の2種類があります。
無料保証の場合は、出力保証や製品保証のみとなっていて、災害や事故には対応していません。
逆に、有料保証の場合は災害や事故の際にも保証が適用されます。
また、太陽光発電はメーカー保証だけでなく、火災保険や賠償責任保険などに加入することをおすすめします。
特に、台風が多い地域に関しては、太陽光発電パネルが吹き飛んで、近隣住宅に損害を与える可能性があるので、しっかり保険に入っておくべきでしょう。
ただし、あまりにも保険に加入しすぎると、太陽光発電の金銭的なパフォーマンスが見込めなくなるので、注意が必要です。
所得税・固定資産税
太陽光発電では、所得税や固定資産税が発生する場合があります。
まず、所得税についてみていきましょう。
太陽光発電における所得税とは、売電による利益に応じた課税です。
所得が年間20万円を超えた時に、確定申告する必要があります。
家庭用太陽光発電であれば、そこまでの所得にならないかと思いますが、念の為確認するようにしましょう。
固定資産税については、以下のいずれかの要件を満たした場合に発生します。
- 事業用の太陽光発電(10kW以上)で発電している
- 法人や個人事業主が発電している
- 屋根とソーラーパネルが一体化している場合
そして固定資産税は、「評価額×1.4%」の税金が課されます。
また、評価額は以下のように算出されます。
1年目:取得価格×0.936
2年目以降:前年の評価額×0.873
そして評価額が150万円を下回った時、固定資産税の対象から外れます。
例えば太陽光発電の取得価格が200万円だった場合、以下の通りになりそうです。
1年目:2,000,000×0.936=1,872,000 1,872,000×1.4%=26,208円の課税
2年目:1,872,000×0.873=1,634,256 1,634,256×1.4%=22,880円の課税
3年目:1,634,256×0.873=1,426,705 150万円未満なので課税はなし
修理・メンテナンス
故障や破損が発生した場合は、修理または廃棄する必要があります。
もちろん、その際に費用が発生します。
例えばソーラーパネルが破損した場合は、1枚あたり約10万円〜15万円ほどの修理代が発生します。
また、太陽光発電と併設することの多いパワーコンディショナーも、3万円前後の費用が発生します。
ただし、ソーラーパネルもパワーコンディショナーも、寿命が20年ほどとなっているので、壊れることはほとんどありません。
また、太陽光発電が寿命を迎え、破棄することになった場合は、破棄費用が発生します。
基本的には、導入にかかった費用の5%が破棄費用となることが一つの基準のようです。
しっかり準備するようにしましょう。
太陽光発電のメンテナンスが必要な理由
太陽光発電のメンテナンスが必要な理由は以下の通りです。
- FITでメンテナンスの努力義務がある
- 発電効率をキープするため
- ソーラーパネルを長持ちさせるため
それぞれ解説していきます。
FITでメンテナンスの努力義務がある
太陽光発電において非常に重要な法律であるFIT(固定価格買取制度)の中で、太陽光発電のメンテナンスの努力義務が設けられています。
必ずメンテナンスを実施しなければいけない、というわけでないので罰則は設けられていません。
ですが、FIT制度を気持ちよく利用するためにも、メンテナンスは怠らないようにしましょう。
発電効率をキープするため
FIT制度でメンテナンスの努力義務が設けられている理由として、「発電効率のキープ」が挙げられます。
ソーラーパネルの寿命は20年ほどですが、年数が経つにつれ、少しずつ発電効率が落ちてしまいます。
その劣化を防ぐためにも、メンテナンスは必要不可欠です。
ソーラーバネルを長持ちさせるため
メンテナンスを実施することで、ソーラーパネルの長持ちにつながります。
長持ちさせることができれば、結果的にコストパフォーマンスが高められるでしょう。
また、当たり前ですが、メンテナンスを実施することで故障確率も大幅に減らすことができます。
メンテナンスを実施することで、無駄な出費を防ぐことができるのです。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- 太陽光発電の維持費は年間で1万円〜3万円ほど。
- メンテナンスを怠らないことで、無駄な出費を防げる
- メンテナンスを実施することで発電効率の劣化も防げる
太陽光発電に限らず、長期的に利用する電子機器は、メンテナンスが必要不可欠です。
特に太陽光発電やパワーコンディショナー、そして蓄電池は10年以上お世話になるはずです。
メンテナンスをしっかり実施して、高性能をキープしつつ、長持ちさせるように気を配るようにしましょう!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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