IHの種類が決まらないお悩み解消!【使えない鍋・使える鍋の見分け方】
- ビルトイン・据え置き・卓上のメリットデメリット
- 使える鍋・使えない鍋の特徴
- IHで失敗しない選び方
上記をメインにご紹介します。
目次
IHの種類は3つ!【特徴や違いを比較】
IHの種類 | 特徴 |
ビルトイン型 | ●3口タイプで多く調理できる ●ガスコンロに負けない高火力で調理 ●作業台とヒーターにすき間がなくフラット |
据置型 | ●ガスコンロのスペースに設置可能 ●2口・グリルが使える |
卓上型 | ●収納スペースをとらない ●100V・200Vから選べる |
3つのIHは電圧数に違いがあり、設置環境によって使用できない場合があります。
ビルトイン型・据置型は、200V対応が多く、設置する際は工事が必要です。
一方で卓上型は100V〜200Vまで選べるため、ビルトイン型・据置型より価格を抑えて導入することができます。
設置環境に合わせてそれぞれのメリットを見ていきましょう。
ビルトイン型の3つのメリット
ビルトイン型は、3種類の中でも高火力で調理できたり、3口タイプに対応していたりと高級なイメージがありますよね。
そんなメリットの多いビルトイン型について一つずつ紹介していきます。
ガスコンロと変わらず強火で調理できる
ビルトイン型は、2kW〜3.2kWの火力で高温調理ができます。
IHの中でも高火力で調理できるため、火力の強さはガスコンロに劣りません。
底面とヒーターが密着しているため、約90%の高い加熱パワーで調理に活かすことができます。
ガスコンロより効率よく調理ができ、光熱費の節約になります。
シンクと作業台のすき間がなく掃除しやすい
ビルトイン型はシンクと作業台のすき間をなくしつつスッキリ設置できます。
すき間がない分、出っ張りなくフラットで掃除しやすいのが特徴です。
コンロ周りに調理した具材が落ちる心配なく、キッチンをキレイに保つことができます。
IHで使えない調理器具が中央で使える
ビルトイン型のIHで使えない調理器具は、中央のコンロで使うことが可能です。
中央のコンロでは、アルミ製鍋・金属鍋・土鍋・超耐熱ガラス鍋などの素材が使えます。
ふだん使わない調理器具が使えるので、お料理のバリエーションも増えるでしょう。
ビルトイン型の3つのデメリット
ビルトイン型はIHの種類の中で高火力に調理できる分、200V対応に限られていたり、サイズが大きかったりするのが欠点です。
ここからはビルトイン型のデメリットや注意点を紹介します。
天板プレートの幅で価格が変わる
ビルトイン型の天板プレートは、60cm・75cmのサイズがあり、大きいサイズは割高になりやすいです。
60cmは大きめな調理器具を使わず、家族の人数が少ない場合に向いています。
対して75cmは、調理スペースを広くしたい・熱した調理器具をそのまま置きたい方におすすめです。
また機能やスイッチの位置も違うので、使い勝手のよい方を選ぶのがポイント。
どちらも本体サイズは変わらないので、コストを安くしたい方には60cmがおすすめです。
200V対応でないと設置できない
ビルトイン型に買い替える場合は、設置工事が必要です。
200V対応の工事をしたり、ガス管を撤去したりと交換作業にコストや時間がかかります。
単相3線式で引き込みをされている場合の200Vコンセントの工事費用は、2万~5万円が目安です。
ビルトイン型は200Vのみ使用できるため、電源コンセントの電圧数を確認することが重要です。
設置費用が高い
IHの種類の中でもビルトイン型は導入コストが高いです。
ビルトイン型の相場価格は、10万〜20万円前後です。
中央にラジエントヒーターが付いているものは安く導入できるためコストを抑えたい方におすすめです。
据え置き型の3つのメリット
据え置き型は、ガスコンロのスペースにそのまま設置できるなど多くの利点があります。
その他の据置型のメリットを紹介します。
200V対応なら設置が楽チン
200V対応のコンセントの場合は、カンタンに取付できます。
配電盤のアンペア数によって設置できるIHは限られているため、自宅のコンセントの形状を見てIHを選びましょう。
しかしアンペア数と違うものを選ぶと使用できず、コンセントを交換しなければなりません。
IHは30Aのタイプが多く、コンセントが15A・20Aの場合は設置がむずかしくなります。
ガスコンロのスペースに設置できる
ガスコンロからIHに切り替えたい場合、ガスコンロの場所へカンタンに設置ができます。
据置型はガスコンロと同じサイズのものが多く、スペースが合えばスキ間なく設置できるでしょう。
グリル付きで魚の両面焼きも可能
据置型のグリルは200V対応のため、強めの火力で調理が可能です。
高火力でひっくり返さずに、そのまま魚を焼くことができます。
グリルには焼き網がないもの・庫内が掃除しやすいものなどバリエーションも豊富です。
また掃除のしやすさで選ぶことができるため、調理後のお手入れも楽チンです。
据え置き型の3つのデメリット
据置型はガスコンロの場所に設置できるため、ガスコンロから買い替える方も多いです。
交換しやすい据置型のデメリットについて解説します。
シンクと作業台にすき間ができやすい
据置型はビルトイン型とくらべてシンクと作業台にすき間ができやすく、掃除しづらい場合があります。
据置型はガスコンロと同じサイズが多いですが、キッチンによってサイズが合わないこともあります。
まずガスコンロのスペースを計った上で、設置場所にあった大きさのものを選びましょう。
システムキッチンに設置できない
システムキッチンに据置型を置いたからといってすぐ使うことはできません。
システムキッチンに設置したい場合は、据置型をカウンター枠に加工することでシステムキッチンに設置ができます。
設置には工事費用がかかり、16万円ほどの費用がかかる場合もあります。参照:【ホームプロ事例】
ガス管があるとすぐ使えない
据置型の設置には、ガス管の閉栓作業の工事が必要になり、すぐ使うことは難しいです。
ガス管の閉栓作業は15~20分程度かかりますが、作業コストはかかりません。
IHを取り付けるためには、ガスの接続部分を取り外して、プラグを付ける工事が必要になるため、およそ7,000円~1万円ほどのコストがかかります。
卓上タイプの3つのメリット
卓上タイプは、軽くて持ち運びしやすく収納スペースを取りません。
使い勝手の良い卓上タイプのメリットについて解説していきます。
価格が安く取り入れやすい
IHの中でも、価格が安く1万円ほどで購入できるものが多いです。
100Vの卓上型は、家庭用コンセントに差し込むだけですぐ使用できます。
またメーカによって、鍋やプレートなどの調理器具とをセット導入できるメリットもあります。
スリムで収納しやすい
卓上型は電源コードを外せるタイプが多く、よりコンパクトに収納できるのが特徴です。
カセットコンロよりも場所を取らず、わずかなスペースに縦置きで収納できるので出し入れもカンタンです。
ガスボンベの必要なし
卓上タイプのIHは、家庭用コンセントに差し込むだけですぐ加熱調理ができます。
ガスコンロと違って、ガスボンベが必要なく燃料の場所をとりません。
卓上型はガス漏れの心配がないため、寒いときでも窓を開けずに使用できるメリットがあります。
卓上型の2つのデメリット
IHの種類の中でも、卓上型はキッチン環境を選ばず導入できる利点がありますが、ビルトイン型と据置型とくらべると欠点があります。
卓上型のデメリットについても見ていきましょう。
3口対応が少ない
卓上型は1口タイプが多い一方で、2口以上は種類が少なく価格が高い傾向です。
お鍋や焼き肉などの場面で、一時的に活用する機会が多いため、本格的に調理したい方には向いていないでしょう。
IHの中で火力が一番よわい
1口~3口タイプの卓上型は、最大1400Wの火力の強さがあります。
対してビルトイン型は、最大3200Wの火力で調理できるのが特徴です。
卓上型はIHの種類の中でも火力が弱く、バリエーション豊かに調理したい方には向いていないでしょう。
IHで失敗しない5つのポイント【長く使える選び方】
IHの選び方で意識したいポイントは5つあります。
- 家族に合わせてコンロ数をチェック
- 調理に合わせて温度調節ができるもの
- コンロの大きさや掃除のしやすさ
- 火災を防げる切り忘れ防止が付いているもの
- 保証が付いているもの
上記のポイントと合わせて、長く使える選び方も紹介します。
家族に合わせてコンロ数をチェック
調理の機会が多い場合には、3口タイプがおすすめです。
家族の人数が多いほど、調理する量やメニューも増えるため、コンロ数が多い分、早く調理することができます。
調理する機会が少ない場合は、天板サイズが小さい1〜2口タイプがおすすめです。
2口タイプは設置スペースを気にせず、ガスコンロのサイズのまま設置ができます。
3口タイプより消費電力が少ないため、光熱費の削減につながりますよ。
調理に合わせて温度調節ができるもの
IHの調理モードに揚げ物・煮物などの機能があると、調理のレパートリーがグッと増えます。
特に火加減のむずかしい煮物は、時間を調節してくれたり、自動的にかき混ぜてくれたりとスムーズに調理ができます。
対して揚げもの調理は、一定の温度になると火加減を自動調節してくれるので、長時間の調理も安心です。
天板の大きさや掃除のしやすさ
ビルトイン型は、60cm・75cmの2種類があり、天板サイズによって調理のしやすさが変わります。
60cmタイプは、作業スペースが広く使える一方、コンロとの幅が狭いため大きめの調理器具が使いづらく感じることもあります。
対して75cmタイプは、作業スペースが狭くなる分、コンロの幅が広く大きい鍋を使いやすいです。
グリルに付着した汚れを手間なく簡単に落としたい方には、グリル内の汚れがつきづらい機能がおすすめです。
各メーカーでグリル内が汚れづらいものは以下のとおりです。
- パナソニック「ラクッキングリル」
- 日立「ラク旨グリル」
- 三菱「びっクリアオーブン」
上記の機能は、油の飛び散りを抑えられるので、掃除をカンタンに済ますことができます。
火災を防げる切り忘れ防止が付いているもの
IHの安全機能は、うっかり消し忘れた場合も火災を防ぐことができます。
下記の時間を越えると、自動的に切り忘れ防止モードになります。
パナソニックのIH据置型の場合
- IHクッキングヒーター:45分
- グリル:30分
鍋の水が空焼き状態で加熱が15分続くと、自動的に運転が停止するなど、安全機能も豊富に使えます。
保証が付いているもの
メーカー | 保証期間 | 延長保証 |
パナソニック | 1年 | 5年・8年 |
日立 | 1年 | 8年 |
三菱 | 1年 | 5年・8年 |
IHの種類は各メーカーによって、保証期間や延長保証がある場合があります。
保証期間中に故障した場合、無償修理に何度でも応じてくれるので、安全に長く使いたい方は延長保証があるものを選びましょう。
IH対応の鍋・フライパンの見極め方
IH対応でない鍋やフライパンは、調理に使用することはできず、使える素材・形状も限られています。
そこでIH対応の見分け方や注意ポイントについて紹介します。
IHで使えるフライパンの見分け方
まずIH対応なのかフライパン底の模様・色をチェックしましょう。
IH対応のフライパンは、底面にステンレス版を張り合わせており、また表面に鉄の粉を吹き付けているのが特徴です。
有名メーカー「ティファール」は4種類のマークがあり、その中でもプロインダクションというシルバーのマークはIHで使うことができます。
IH対応を選ぶ際には、底面の丸いマークがシルバーのものを選ぶようにすればIH対応のものを購入できます。
IH対応なのかどうしても見分けがつかない場合は、フライパンに磁石をくっつけて、貼りついたらIHで使用できます。
磁石を使うと鉄やステンレス、ホーローのフライパンなのか見分けることができますよ。
IHで使える鍋・使えない鍋の見分け方
- IHで使える鍋:鉄・ステンレス・ホーロー
- IHで使えない鍋:アルミ・銅
- IHが対応できる鍋の大きさ:底面が15~26㎝が目安
- IHが対応できない形状:丸い形・足つき・3cm以上の反りがあるもの
IHで使う鍋はSGマークがないものを選ばないようにしましょう。
SGマークとは、一般財団法人製品安全協会が定めた認知基準に適合している製品にシールや刻印されています。
SGマークつきの鍋は、安心安全性が高いため、選ぶことをおすすめします。
IHの種類が決まったらキッチン環境に合わせて買い替えよう!
IHはキッチン環境に合わせやすく、毎日の調理をサポートしてくれます。
欲しい種類が決まったら、性能・機能を理解しつつ価格を比較するのがおすすめです。
しっかり比べることで、失敗や後悔のリスクを抑えることができます。
キッチン環境に合わせてIHの買い替えを検討してみて下さいね。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
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