ファーウェイの蓄電池の特徴や価格についてまとめました！

スマートフォンで有名なファーウェイですが、実は家庭用蓄電池も販売しています。

今回は、そんなファーウェイが販売する家庭用蓄電池について、特徴・価格を中心にご紹介します。

ファーウェイ（華為技術）はどんな会社？

ファーウェイ（HUAWAY）は1987年に中国広東省にある深圳市で設立された大手通信機器メーカーです。
深圳市は中国で改革開放路線を推し進めた鄧小平が設置した経済特区の一つで、急速に発達しました。

ファーウェイは2019年にはスマートフォンの出荷台数世界3位に躍り出るなど急成長を遂げています。

脱炭素に取り組むファーウェイの強み

近年、中国では再生可能エネルギーの普及が進んでいます。
中国政府はPM2.5などの大気汚染に対応するため、古い火力発電所を閉鎖させる一方、太陽光発電への投資を活発化させてきました。

ファーウェイは長年培ったデジタル技術やパワーエレクトロニクス技術の粋を結集し、脱炭素技術の開発に努めています。

ファーウェイが開発している製品の一つにパワーコンディショナーがありますが、独自の冷却システムを使用することで極めて少ない電力で稼働させています。
ファーウェイの強みはこうした技術の蓄積にあるといってよいでしょう。

ファーウェイの蓄電池の特徴

ファーウェイの蓄電池の6つの特徴について解説します。

3つの蓄電池容量を選べる

ファーウェイの蓄電池は蓄電容量を選べます。

日本市場で販売されているファーウェイの蓄電池は以下の3タイプです。

• LUNA2000-5-NHS0
• LUNA2000-10-NHS0
• LUNA2000-15-NHS0

ファーウェイの蓄電池は上記の3つのタイプから選択できますが、違いは蓄電池の容量です。

LUNA2000-5-NHS0は5kWh、LUNA2000-10-NHS0は10kWh、LUNA2000-15-NHS0は15kWhの容量となっています。
5kW刻みなので覚えやすいのも良い点です。

ハイブリッド蓄電池として使用できる

ハイブリッド蓄電池として使用できるのもファーウェイ蓄電池の長所です。
ファーウェイの蓄電池LUNAシリーズはパワーコンディショナー「SUN2000」と組み合わせることでハイブリッド蓄電池としての役割も果たします。

ハイブリッド蓄電池とは太陽光発電のパワーコンディショナーと蓄電池のパワーコンディショナーを1台にまとめてくれる仕組みのことです。

パワーコンディショナーを1つにまとめるメリットは発電効率をアップさせられることです。
太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナーが別々の場合、2つのパワーコンディショナーを電力が通過する際に太陽光発電で得られた電力の一部がロスしてしまいます。

しかし、パワーコンディショナーが一つにまとめられることで電力のロスを最小限にできます。

また、ハイブリッド蓄電池には停電時には太陽光発電の電力を使用しながら、夜間に使用する電力を蓄電池にためられるというメリットもあります。

搭載されている3つの運転モード

ファーウェイの蓄電池には3つの運転モードがあります。

• TOU（Time Of Use）モード
• グリーンモード
• 防災対策（防災モード）

まず、TOUモードは経済性を最優先する運転モードで、使用量を越えた電力は売電し、電力料金の節約を図ります。

グリーンモードは太陽光発電で生み出した電力（再生可能エネルギー）の自家消費を優先するモードですが、深夜に電力会社から電気を購入できないので注意が必要です。

防災対策（防災モード）は常に一定量の電力を蓄電池内に保持する運転モードです。
いつ停電などの非常事態が発生しても、電力を確保できるようにしています。

最大30kWまで増設可能

ファーウェイのLUNA2000シリーズは最大で2台まで併設可能です。

つまり、15kWhの蓄電池を2台つなげ、最大30kWhまで蓄電池容量の増設が可能です。

また、5kWや10kWhなどと組み合わせることで蓄電池容量を柔軟に調節できます。

蓄電容量100％まで充電可能

一般に、蓄電池は消耗を防ぐため蓄電容量の75%〜90までしか充電できないように設定されています。
しかし、ファーウェイのLUNA2000シリーズは容量ぎりぎりの100%まで充電可能です。

つまり、他社製品に比べると1回の満充電当たり15%〜20%程度も電力を多く貯めこめ、非常にお得なシステムです。

コンパクトサイズ

ファーウェイのLUNA2000シリーズは小型で軽量です。

3シリーズのサイズは以下のとおりです。

もっとも大きなLUNA2000-15-NHS0であっても、200リットル台の冷蔵庫がおけるスペースがあれば設置可能です。

サイズがコンパクトであるため、少人数での設置できます。

ファーウェイの蓄電池の価格

蓄電池の価格はメーカーによって様々です。

一見、最安値に見えても蓄電容量が小さいと割高になってしまいます。
ファーウェイの蓄電池は5kWh以上の蓄電容量がありながら、900,000円を切る価格設定で販売されています。

同業他社の同価格帯の蓄電池と比較してもお求めやすい設定といえるでしょう。

しかし、工賃や他の条件により蓄電池設置の総額は変化しますので、工事開始前に施工業者としっかり話し合いをしておくべきでしょう。

ファーウェイの蓄電池の安全対策

ファーウェイの蓄電池は自然災害などで外部からの電力供給が断たれたとき、5秒以内にセンサーが異常を感知して自動で自立運転モードに切り替え、蓄電池から電力を供給します。
災害時は混乱することが多いため、自動で運転モードを制御してくれる昨日は非常に役立ちます。

また、AFCI機能を搭載しており、太陽光発電設備の火災原因である直流アークを素早く検知して遮断し、火災の発生を防ぎます。

加えて、寒冷地にもしっかり対応しています。
内蔵している加熱ヒーターを稼働させることにより－25℃以上の寒冷地でも設置可能です。

コストパフォーマンスに優れたファーウェイの蓄電池

今回はファーウェイ製蓄電池のLUNA2000シリーズについて紹介しました。
中国製品ということで、品質面で心配する方も多いかもしれませんが、ファーウェイは蓄電池や太陽光発電では日本企業に劣らない実績をあげてきた会社です。

太陽光発電と組み合わせることでファーウェイの蓄電池の性能は最大限発揮されます。
パワーコンディショナーが1つになったハイブリッド蓄電池となり、発電効率が最大限高められるからです。

また、他社製品と比べると蓄電池本体の価格が安いため価格面で優位です。
蓄電池の性能は他社製品に見劣りしないものであることから、コストパフォーマンスに優れた蓄電池だといえるでしょう。

これから太陽光発電や蓄電池を導入しようと考えているならば、ファーウェイ製品も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

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