蓄電池のみ設置はダメ!?メリットと合わせて解説!
光熱費の削減や停電対策が可能になる家庭用蓄電池。
家庭用蓄電池は、太陽光発電システムとの相性が良いことで知られていますが、蓄電池単体でも導入することができます。
今回は、蓄電池のみ導入する場合のメリットと、補助金の情報、蓄電池の選び方について解説します。
目次
蓄電池のみ設置でもメリットはある!
太陽光発電システムを導入せず、蓄電池のみの導入であってもメリットがあります。
特に、導入費用を抑えられる点は、多くの人にとってメリットが大きいです。
メリット① 初期費用を抑えられる
蓄電池と太陽光発電システムは、容量や大きさにもよりますが、それぞれ100万円以上する高額な住宅設備です。
長く使うとはいえ、太陽光発電システムと蓄電池を導入し数百万円の出費をするのは避けたいと思う人も多いのではないでしょうか。
太陽光発電システムを導入せず、蓄電池のみを導入した場合、太陽光発電システム導入費用を節約することができます。
メリット② メンテナンスの手間がかからない
蓄電池と太陽光発電システムを導入した場合、蓄電池と太陽光発電システム両方のメンテナンスが必要になります。
蓄電池のみ導入した場合、蓄電池のメンテナンスだけで手間が半分になるでしょう。
家のメンテナンスをする時間がない人や、メンテナンス自体が手間だと感じる人は蓄電池のみの導入を検討してみましょう。
蓄電池と太陽光発電の導入時期をずらすメリット
蓄電池と太陽光発電システムの寿命は、共に10年から20年です。
長く使えるとはいえ、いつかは修理交換しなければいけないもの。
導入時期をずらすことで、修理・交換時期の費用負担を減らすことができるでしょう。
しかし、時期が違うというだけで、修理や交換、買い替えにかかる金額は変わりません。
蓄電池や太陽光発電システムを導入するときは、寿命がきて買い替える時のことも考え、導入を検討しましょう。
太陽光発電アリとナシどっちがいいの!?
結果から言ってしまえば、蓄電池のみの導入よりも、太陽光発電システムと蓄電池の導入の方がおすすめです。
蓄電池は、太陽光発電システムと併用することで、大活躍する住宅設備です。
太陽光発電×蓄電池の電気の使い方とメリットは?
太陽光発電システムと蓄電池を合わせて導入した場合、太陽光発電システムで発電した電気を蓄電池に充電することができます。
昼間発電した電気を自宅で使い、使いきれない電気は蓄電池に充電します。
夜間には、昼間に充電した蓄電池内の電気を使うことができるので、大幅な光熱費の節約となるでしょう。
さらに、停電が起こってしまった場合でも、昼間に発電した電気を蓄電池に充電することができます。
万が一、蓄電池内の電気を使い切ってしまっても、翌日には電気を充電することができるので、長期停電への対策が可能になります。
太陽光発電システムと蓄電池を併用するメリットは、光熱費削減効果と長期停電対策が可能になることです。
万全な停電対策を行いたい家庭では、太陽光発電システムと蓄電池の併用がおすすめです。
蓄電池のみの電気の使い方とメリットは?
太陽光発電システムを導入せず、蓄電池のみを導入した場合、夜間に蓄電池を充電することになります。
オール電化住宅であれば、夜間の電気料金が安く設定されているプランに入っている家庭が多いかと思います。
蓄電池のみを導入した場合、夜間の電気料金の安い時間帯に蓄電池を充電することで、光熱費削減を図ります。
オール電化プラン以外の電気料金が安い時間帯のないプランに加入している人は、蓄電池のみの導入でのメリットは停電対策ができる点です。
蓄電池のみ導入した場合のメリットは、電気料金が安い時間帯の電気を電気料金が高い時間帯に使うことができることと、停電対策が可能になる点です。
しかし、蓄電池のみを導入した場合、蓄電池を充電するには給電が必要になるので、長期停電への対策はできません。
蓄電池のみ設置は高い!?補助金は出るの?
自治体の蓄電池に対する補助金は、太陽光発電システムを同時に導入する家庭や、既に太陽光発電システムを導入済みの家庭しか受け取れない場合があります。
補助金を受け取ることができる条件は自治体によって異なるので、蓄電池導入前にしっかり確認しておきましょう。
都道府県や自治体によっては、太陽光発電システムや蓄電池の共同購入事業を行っている場合があります。
共同購入事業とは、太陽光発電システムや蓄電池を県民で同時に購入し、購入者数が増えるほど設備の導入がお得になる事業です。
蓄電池や太陽光発電システムの導入費用を抑えたい場合は、お住まいの都道府県や自治体で共同購入事業を行っていないかを確認しておきましょう。
蓄電池の相場は100万円から200万円
蓄電池を導入する際には、本体料金に加えて工事費用も必要になります。
本体の価格相場は100万円から200万円で、容量や性能によって価格が変わります。
工事費用は30万円前後かかるので、蓄電池本体料金だけで導入できるわけではありません。
太陽光発電と導入した方が補助金額が多い場合も
蓄電池に対する補助金を交付している都道府県や自治体では、太陽光発電システムに対する補助金も同時に実施している場所が多いです。
蓄電池のみの導入では、補助金を受け取れない自治体もあるので注意しましょう。
国(SII)の蓄電池に対する補助金は1kWhあたり3.7万円
蓄電池導入に対して、国(SII)から受け取ることができる補助金は、1kWhあたり3.7万円です。
国からの補助金を受け取るためには、補助金対象となる蓄電池の導入や実証実験の参加が必要となります。
国からの蓄電池に対する補助金と自治体の補助金は併用することが可能です。
蓄電池の導入費用を抑えるためにも、国や自治体の補助金情報はしっかり確認しましょう。
蓄電池に対する補助金は、国や自治体どちらも早く予算に達し、終了してしまう可能性があります。
補助金の利用をお考えの方は、早めに補助金の申請を行いましょう。
※国の補助金は6月3日をもって受付終了しました。
国の補助金は対象製品に注意!
国の蓄電池に対する補助金を受け取るためには、対象製品の導入が必要です。
対象製品以外の蓄電池を導入してしまった場合には、補助金を受け取ることができませんので、注意しましょう。
また、国の補助金の対象となっている蓄電池は、自治体でも補助金を受け取れる可能性が高いです。
自治体によっては、国の補助金の対象となっている蓄電池にしか補助金を交付していない場所もあるので、条件をしっかりチェックしましょう。
自治体の補助金は自治内によって条件が異なるので要確認
自治体の蓄電池に対する補助金は、自治体によって交付される条件が異なります。
自治体によっては、太陽光発電システムと併用しなければ補助金を受け取れない可能性もあるので注意しましょう。
蓄電池のみ設置する場合の蓄電池の選び方は?
最後に、蓄電池のみを導入する場合の蓄電池の選び方を解説します。
蓄電池のみを導入する場合には、導入費用を抑えることができる単機能蓄電池がおすすめです。
将来的に太陽光発電システムを導入する予定がない場合には、単機能蓄電池を導入しましょう。
選び方① 容量・使い方で選ぶ
少ない容量の蓄電池は、最低限の停電対策をしたい家庭におすすめです。
容量が小さい蓄電池は、室内に壁掛けできるタイプのものや、室内に設置できるタイプの製品も多く販売されています。
大きな蓄電池の導入するスペースがない家庭にも、容量の小さな蓄電池がおすすめです。
対して、容量の大きな蓄電池は、将来的に太陽光発電システムを導入する予定の家庭や、万全な停電対策を行いたい家庭におすすめです。
選び方② EVを導入するかで選ぶ
将来的にEVを充電することができるV2Hや太陽光発電システムを導入したい場合には、トライブリッド蓄電池がおすすめです。
トライブリッド蓄電池は、蓄電池・太陽光発電システム・V2Hを同時制御することが可能で、電気を効率よく使うことができます。
また、V2Hを導入していれば、停電時にEVから建物に給電することができるので、蓄電容量を実質的に増やすことが可能です。
選び方③ 単機能・ハイブリッドで選ぶ
ハイブリッド蓄電池は、太陽光発電システムと蓄電地のパワコンを1つにし、電気を効率よく使用することができます。
対して、単機能蓄電池は、太陽光発電システムと蓄電池それぞれにパワコンが必要になります。
将来的に太陽光発電システムを導入する場合は、ハイブリッド型の蓄電池がおすすめです。
太陽光発電システムを導入する予定がなく、蓄電池のみで運用する場合は、単機能蓄電池で十分でしょう。
単機能蓄電池は、ハイブリッド蓄電池よりも価格が安い傾向にありますが、販売数が少ないのがデメリットです。
蓄電池のみの設置よりも太陽光発電と合わせて導入がおすすめ
今回は、蓄電池のみを導入するメリットや価格相場、補助金について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
蓄電池は、単体よりも太陽光発電システムと併用した方がメリットが大きい住宅設備です。
蓄電池と太陽光発電システムを併用することで、大幅な光熱費の削減や長期的な停電対策も可能になります。
太陽光発電システムを導入しない特別な理由がない限り、蓄電池のみではなく太陽光発電システムとの併用を検討してみましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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