パナソニック蓄電池の特徴は?種類や価格、創蓄連携システムについて解説!
パナソニックの蓄電池についてご存じですか?
パナソニックは家電メーカーという印象が強いですが、蓄電池や太陽光発電についても技術を蓄積している会社です。
今回はパナソニック蓄電池の特徴や太陽光発電と蓄電池を組み合わせる創蓄連携システムの特色、パナソニック蓄電池のメーカー希望小売価格などについて解説します。
目次
パナソニックはどんな会社?
パナソニックは1935年に創業した松下電器器具製作所を母体とする企業で、松下幸之助が創業したことでも知られています。
1927年にナショナルの商標を制定しました。
その後、日本全国に系列店ネットワークを構築し、高度経済成長期に一大企業グループとして成長しました。
パナソニックのブランド名を使用し始めたのは1986年のことです。
2008年10月、松下電器は社名をパナソニックに変更し、ナショナルブランドから切り替えられていきました。
現在も日本を代表する大企業として大きな影響力を持っている会社です。
100年の歴史を持つパナソニックの電池事業
パナソニックの電池事業は戦前の1923年までさかのぼります。
1931年には大阪で乾電池の自社生産を開始しました。
戦後も電池事業は継続され、マンガン乾電池やニカド乾電池、ニッケル水素電池などが開発されていきました。
その一方、太陽光発電に必要な電池の生産も手がけます。
1994年、個人住宅用の太陽光発電システムを発売し、円筒形リチウムイオン電池の量産が始まりました。
鉛蓄電池事業はGSユアサに譲渡しますが、蓄電池に使うリチウムイオン電池事業は継続されます。
パナソニックのリチウムイオン電池は「高容量」「高安全」という特徴を持っています。
エネルギー密度が高いほど、高い安全性が必要となりますので、両方の特徴を持っているパナソニックのリチウムイオン電池は高いスペックを誇っているといえるでしょう。
パナソニック蓄電池の特徴
パナソニック蓄電池にはどのような特徴があるのでしょうか。
3つの特徴についてまとめます。
多彩なラインアップ
1つ目の特徴は多彩なラインアップです。
パナソニック蓄電池は太陽光発電と連携する「創蓄連携システム」に対応する蓄電池や単独で設置できるリチウムイオン電池タイプの蓄電池の2種類があり、どちらの製品も選択可能です。
創蓄連携システムに対応している蓄電池は3種類あり、それぞれを組み合わせることによって3.5kWから12.6kWまで小刻みに蓄電池の容量を決められます。
最も容量が小さいのは3.5kW、次の容量が5.6kW、最も大きい容量が6.3kWでこれらを組み合わせて容量を決定できます。
また、自立最大出力が200Vあるため、停電時でもエコキュートやIHクッキングヒーターが利用できます。
災害時などに必要最低限の電力が得られれば良いのであれば容量1kWのリチウムイオン蓄電盤があります。
このタイプは壁掛けなので置き場に困らないというメリットがあります。
このように、必要に応じて蓄電池のタイプを選択できるのがパナソニックの強みです。
信頼できる安全設計
2つ目の特徴は信頼できる安心設計です。
パナソニック蓄電池は松下電器時代から培ってきた電池に関する技術の蓄積を前提に作られてきました。
蓄電池に使用されているリチウムイオン電池の安全性や過充電防止などの措置が取られた蓄電池モジュール、常時電池の状態をチェックするシステムの安全保護など何重にも安全性を高める工夫がなされています。
充実した長期保証
3つ目の特徴は充実した長期保証です。
パナソニック蓄電池には無料で10年間の保証がついています。
これを上回るのが15年間の有償保証です。
無料保証の内容に加え、保証期間内のメンテナンス点検を無料で実施します。
また、太陽光発電とセットの場合はより長期間の保証があります。
太陽光モジュールに関しては25年間の無償保証があり、パワーコンディショナーには15年間の無償保証が用意されています。
太陽光発電と組み合わせた創蓄連携システム
パナソニック蓄電池の一番のポイントは太陽光発電を組み合わせた創蓄連携システムにあります。
ここでは創蓄連携システムの内容や3つの運転モード、メリットなどについてまとめます。
創蓄連携システムの内容
創蓄連携システムとは太陽光発電と蓄電池を連携させ、太陽光発電で生み出した電力をより効率よく活用する仕組みのことです。
太陽光発電設備と蓄電池はそれぞれ別々のパワーコンディショナーを必要とします。
しかし、2台のパワーコンディショナーを電気が通過するときに変換ロスが発生するのが問題点でした。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせた創蓄連携システムではパワーコンディショナーを1台に統一し変換ロスの低減に成功しました。
また、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた創蓄連携システムを用いていると昼は太陽光発電で生み出した電力を使い、発電力が弱い朝晩や曇りの日などは蓄電池に蓄えられた電気を使うといった利用も可能となります。
創蓄連携システムの3つの運転モード
創蓄連携システムには3つの以下の運転モードが搭載されています。
- 環境優先モード
- 経済優先モード
- 蓄電優先モード
環境優先モードでは昼間のうちに太陽光発電で生み出された電力を蓄電池に蓄え、夜間に蓄えた電力を使用します。
買電を最小限に抑え、CO2を排出しないクリーンな太陽光発電由来の電力を利用するように努めます。
経済優先モードは電気代の削減を最優先とするモードのことです。
昼間に発電した電気のうち、使用されなかった余剰電力を電力会社に売却します。
そして、電気料金が安い深夜に電気を購入して蓄電池に蓄え、電力が高くなる昼間に使用します。
蓄電優先モードは蓄電池に常に一定の電力を蓄えておくモードで、蓄電池の容量が少なくなると太陽光発電の電力や外部からの買電で充電します。
災害時などに備えて電力を蓄えたいときに効果的です。
創蓄連携システムのメリット
創蓄連携システムを選ぶメリットは太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、経済性が向上することやCO2の排出削減に貢献できることです。
蓄電池だけでも非常時の備えとしては心強いですが、太陽光発電と組み合わせることで長期間の停電にも耐えられるようになります。
また、発電量が多いときなどは売電収入が得られ、深夜電力契約と組み合わせて経済的メリットを増すこともできるでしょう。
創蓄連携システムを導入することで生活スタイルに合わせた利用方法が選べるのは大きなメリットといえるでしょう。
パナソニック蓄電池のメーカー希望小売価格
蓄電池ユニット単体の価格は、3.5kWのLJB1235で800,000円(税抜き)、5.6kWのLJB1256で1,230,000円(税抜き)、6.3kWのLJB2263で1,550,000円(税抜き)です。
また、太陽光発電と連携しない単独のリチウムイオン蓄電池の価格は1kWのLJ-SJ10Aは398,000円(税抜き)、3.5kWのLJSF35は1,260,000円(税抜き)です。
まとめ
今回はパナソニックの蓄電池と創蓄連携システムについてまとめました。
パナソニックの電池の歴史は戦前から続くもので、実績に裏付けられた信頼できる蓄電池だといえます。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせる創蓄連携システムには、電気代の節約や再生可能エネルギーの自家消費拡大といったメリットがあります。
太陽光発電蓄電池を組み合わせると出費が増大してしまいますが、それに見合うメリットもあるので同時に導入することを検討してみてはいかがでしょうか。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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