パナソニックの太陽光発電の特徴とは?商品ラインアップや他社製品との比較も
パナソニックといえば家電メーカーとしてのイメージが強いかもしれませんが、太陽光発電のメーカーとしても有名です。
高い品質や信頼性、豊富な商品ラインアップが消費者に支持されています。
今回はパナソニックの太陽光発電の特徴や商品ラインアップ、他社製品との比較などについてまとめます。
目次
パナソニック太陽光発電の特徴
パナソニックは、国内の太陽光発電設備のシェアでトップクラスの会社です。
パナソニック太陽光発電にはどのような特徴があるのでしょうか。特徴を3点まとめます。
高い発電・蓄電性能
1つ目の特徴は高い発電性能です。
パナソニックの太陽光パネルは屋根の面積や形により設置場所が限られていたとしても十分な発電量が出せます。
その秘密は電荷消失を抑える「ヘテロ接合型構造(HIT)」にあります。
最先端技術で太陽光を逃さず取り込み、発電効率をアップさせます。
熱に強いのもパナソニックの太陽光パネルの長所です。
一般に太陽電池は温度上昇に弱く、10度上がると発電量が4〜5%も減少してしまいます。
パナソニックの太陽電池は熱に強いため温度が上昇しても発電量が減りにくくなっているのです。
さらに、太陽光パネルの形が一般的な長方形の形だけではなく、大きさが小さいハーフサイズや台形のパネルもあるため、太陽光パネルの設置が難しい寄棟屋根でも多くのパネルを搭載できます。
パワーコンディショナー(パワコン)の性能も優れています。
日本では1年の約半分が晴れ、残りの半分が雨や曇りとなり、発電量が落ちてしまいます。
そこで、パワコンの性能を向上させ、曇りや雨といった太陽光の弱い日でも発電量を確保できるようにしました。
また、蓄電池の性能やラインアップの豊富さもパナソニックの魅力となっています。
小容量のリチウムイオン蓄電池やエコキュートやIHクッキングヒーターも使える高出力の蓄電池まで多数取り揃えています。
安心の長期保証と高い信頼性
2つ目の特徴は安心の長期保証と高い信頼性です。
パナソニックの太陽光モジュールやパワーコンディショナーは25年間の無償保証、蓄電池を含む創蓄連携システムは15年間の無償保証がついています。
加えて、蓄電池ユニットの15年間有償保証もついています。
これらの保証ができる背景にはパナソニック製品の高い信頼性があります。
太陽光パネルの国際規格に基づく試験にプラスして超大型台風並みの実耐風試験や過酷な自然条件を再現した実験など20項目以上の厳格な独自試験を実施し、高い品質を確保しています。
また、リチウムイオン電池についてもパナソニックが持つ80年間培ってきた電池技術が採用されているため高い安全性を確保できています。
豊富な機器
3つ目の特徴は豊富な機器ラインアップがあることです。
「HIT」技術を用いた太陽電池モジュールや雨や曇りの日でも高い発電効率を維持できるパワコン、発電した電池を活用するための蓄電池、発電量や消費量が一目でわかるモニタなど数多くの関連機器を用意しています。
それに加え、家電メーカーとして積み重ねてきた技術も役立てられています。
家電製品をインターネットでつなぐIoT(Internet Of Things)と発電・蓄電システムの連携やエコキュートやEVやPHVへの充電などに関連する機器も取り扱っています。
商品ラインアップ
パナソニック商品にはどのようなラインアップがあるのでしょうか。
太陽電池モジュールやパワコン、蓄電池のラインアップを紹介します。
太陽電池モジュール
太陽電池モジュール「HIT」はモジュールの大きさにより約50,000円から約195,000円のラインアップがありますが、このシリーズは在庫品限りとなっています。
2022年12月21日からは「Modulus(モデュラス)」がリリースされます。
メーカー希望小売価格は88,000円から205,700円です。
パワーコンディショナー
パワコンは出力に応じたラインアップが用意されています。
室内型は3.0kWh・4.0kWh・5.5kWh、屋外型は4.4kWh・5.5kWhから選択可能です。
メーカー希望小売価格は275,000円〜657,800円です。
蓄電池
蓄電池は太陽光発電と組み合わせる創蓄連携システム対応のものと、単体で使用するものの2種類あります。
創蓄連携システムの蓄電池は3.5kWh〜12.6kWhまであり、それらを組み合わせることで最大で37.8kWhまで増設が可能となります。
システム全体の価格は1,837,000円~4,642,000円となっており、太陽光の発電量や蓄電池の容量によって異なります。
単体で使用するものは1kWhのもので398,000円、3.5kWhのもので1,386,000円です。
これらの費用には取付価格などは含まれていません。
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他社商品との比較
太陽電池モジュールの比較
変換効率を比較するとパナソニックとシャープが19.6%、カナディアンソーラーやQセルズが20%を超えています。
価格面では他社よりもやや高いことなどから太陽電池モジュール単体であれば他の業者よりも不利です。
2022年12月21日からは「Modulus(モデュラス)」がリリースされることを考えると、その後に改めて比較検討したほうがよいでしょう。
蓄電池の比較
同業他社に比べ、単体でのパナソニック蓄電池の長所は、組み合わせによって蓄電容量を替えられる点にあります。
3.5kWh・5.6kWh・6.3kWhの3つの容量を組み合わせることで9パターンの蓄電容量を細かく設定できます。
また、6.3kWhの2台組み合わせを3セット用意すると37.8kWhの蓄電容量を確保できます。
これだけの蓄電容量があれば、停電時でも自宅と隣接する店舗・事務所の必要電力を確保できます。
様々な理由で少しでも停電リスクを避けたい事業者の要望にも対応できます。
パナソニックのメリットは「創蓄連携システム」とIoT
太陽電池モジュールや蓄電池を単体で見た時、パナソニックよりも優れた製品があるのは確かです。
しかし、パナソニックの真骨頂は組み合わせにあります。
太陽光発電と蓄電池を基盤とする創蓄連携システムに様々な家電を組み合わせるIoTは、家電でのノウハウを持つパナソニックの得意とする分野です。
パナソニックを導入するときは他の家電との連携やIoTも視野に入れて考えるとよいでしょう。
まとめ:高性能なパナソニックの太陽光発電は検討の価値あり
パナソニックは太陽光発電と蓄電池を組み合わせた創蓄連携システムを特徴とする事業者です。
パナソニック製品はバランスがよく、高品質・高性能でメーカーからの保証がしっかりしているというメリットを持ちます。
単体性能では他社製品に劣る部分がありますが、創蓄連携システムとIoT家電の組み合わせといった総合的なメリットを考えると、十分に導入を検討する価値があるのではないでしょうか。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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