ポータブル蓄電池に補助金制度はあるのか?【定置用蓄電池との違いも解説】
今回はポータブル蓄電池の補助金制度について解説していきます。
結論から言うと、ポータブル蓄電池の補助金制度は存在します。
ただし、定置用蓄電池の補助金制度は少し異なる点もあるので、本記事ではポータブル蓄電池と定置用蓄電池の比較をしていきます。
ポータブル蓄電池の導入を検討している方におすすめの記事です。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ポータブル蓄電池とは
ポータブル蓄電池とは、その名の通り、持ち運び可能な蓄電池のことです。
一般的な蓄電池はそれなりに大きなサイズであり、しかも高重量なので、到底持ち運べるような代物ではありません。
しかし、ポータブル蓄電池は非常にコンパクトなデザインで、かつ、比較的軽量です。
主な利用用途としては災害時での電源確保と、野外でのアクティビティでの活用が挙げられます。
災害時での電源確保としては、事前にポータブル蓄電池を充電させておくことで、停電でも電気が使えるようになります。
避難所でも大活躍するでしょう。
そして野外でのアクティビティとしては、キャンプや野外フェスなどで大活躍します。
例えばドリンクを冷やすためのコンパクトサイズの冷蔵庫や、スピーカーを利用したい時にポータブル蓄電池が役に立ちます。
ポータブル蓄電池の価格相場は?
ポータブル蓄電池の価格相場は、容量にもよるところが大きいのですが、2万〜30万円の価格帯となっています。
高額になればなるほどバッテリー容量や出力などのスペックが優れる傾向があるようです。
ただしサイズが大きくなりがちなので、必ずしも価格が高ければ高いほどいいというわけではありません。
例えばスマートフォンの充電程度であれば、市販のモバイルバッテリーを利用した方がいいでしょう。
ポータブル蓄電池と定置用蓄電池の比較
ここではポータブル蓄電池と定置用蓄電池を比較していきます。比較内容は以下の項目です。
- 使用目的
- 性能
- 価格
それぞれ詳しくみていきましょう。
使用目的
ポータブル蓄電池と定置用蓄電池は使用目的が異なります。
まずポータブル蓄電池の場合、先ほども述べた通り、停電時や野外でのアクティビティで利用することが可能です。
一般的には、持ち出して利用する際にポータブル蓄電池が活躍するでしょう。
一方で、定置用蓄電池の場合、家庭での利用が一般的です。
例えば「価格が安い夜間電力を蓄電しておいて、それを日中使う」という形で利用されることが多いでしょう。
また、大容量の電力を蓄電することが可能なため、太陽光発電や電気自動車との相性がいいのが特徴です。
太陽光で発電した電気をそのまま蓄電することができます。
まとめると、ポータブル蓄電池は野外で、定置用蓄電池は家庭内での利用と考えていいでしょう。
性能
ポータブル蓄電池と定置用蓄電池の性能の違いは、やはり蓄電容量と出力でしょう。
定置用蓄電池の方がバッテリーのサイズが大きいためです。
また、出力の細かい調整の部分でも定置用蓄電池の方が優れているといえるでしょう。
ポータブル蓄電池はあくまでも最低限の機能を搭載した蓄電池と捉えるべきです。
ただし、ポータブル蓄電池は非常にコンパクトな作りになっているのが魅力です。
気軽に持ち運べるのが強みだといえるでしょう。
それに加えて、ポータブル蓄電池にソーラーパネルを組み合わせることで、野外での発電システムを構築することも可能です。
スペック自体は定置用蓄電池の方が優れているかもしれません。
しかし、利用用途次第ではポータブル蓄電池が役に立つ場面が多そうです。
価格
ポータブル蓄電池と定置用蓄電池では価格が大きく異なります。
ポータブル蓄電池は先ほども述べた通り、2万円〜30万円ほどが相場となっており、基本的には10万円程度あれば十分すぎるぐらいのスペックのポータブル蓄電池が手に入るでしょう。
しかし定置用蓄電池は100万円〜300万円ほどの相場となっており、これに加えて取付工事費が発生します。
また、定期的なメンテナンスも必要です。
定置用蓄電池は、電気代の節約などで投資分を回収できる可能性があります。
とはいえ、それなりの金額での初期投資が必要なのです。
ポータブル蓄電池の補助金制度
ここではポータブル蓄電池の補助金制度について深掘りしてみます。
補助金制度は存在するの?
定置用蓄電池の補助金制度は多くの人に知られていますが、ポータブル蓄電池に関してはご存じでない人も多いでしょう。
結論を述べると、ポータブル蓄電池の補助金制度は存在します。
ただし、国が補助金制度を設けているわけではありません。
各地方自治体によって補助金制度の有無が異なるため、確認が必要です。
補助金の金額は?
ポータブル蓄電池の補助金の金額の相場は1万円からとなっています。
10万円程度でポータブル蓄電池を購入したとすると、最低でも10%オフにはなりそうです。
また、「購入金額の3分の1」「上限5万円まで」といった比較的高額な金額を補助する地方自治体もあるそうです。
補助金制度の注意点
ポータブル蓄電池の補助金制度を利用する際の注意点としては以下が挙げられます。
- 各地方自治体に補助金制度が設けられているかどうかを確認する
- ポータブル蓄電池を購入する前に申請しなければならない場合がある
- 補助金がしっかり振り込まれているかどうかを確認する
特に重要なのが「購入する前に申請しなければならない場合がある」点です。
ポータブル蓄電池に限った話ではありませんが、補助金制度の多くは、事前に購入・施工する前に手続きを進める必要があります。
購入を検討してからすぐに、補助金制度の内容を確認するようにしましょう。
ポータブル蓄電池の補助金制度の例
ここでは静岡県藤枝市の「家庭用ポータブル蓄電池等購入費補助金」を紹介していきます。
補助額は購入費(税抜)の3分の1(10円未満切り捨て)で、上限が2万円となっています。
そのため、6万円程度のポータブル蓄電池であれば最もお得に購入できるということになるでしょう。
補助対象者の条件は以下の通りです。
- 市内に住所を有し、かつ、居住していること
- 自己の責任において蓄電池等を購入し、適切に管理できる者
- 過去1年以内に本補助金の交付を受けていない世帯の者
- 納付すべき市税を滞納していない者
- “もったいない”エコファミリー宣言をしている者
ちなみに”もったいない”エコファミリー宣言は、静岡県藤枝市独自の取り組みです。
また、やはり静岡県藤枝市も、機器購入前の事前申請を原則としているようです。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- ポータブル蓄電池は持ち運びできる蓄電池
- ポータブル蓄電池の補助金制度は存在する
- 地方自治体によって補助金制度の有無が異なる
ポータブル蓄電池の補助金制度は、購入前での申請が必要になるケースが多いようです。
購入を検討している方は、お住まいの地域の補助金制度を確認してみましょう。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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