太陽光発電は環境破壊になる?矛盾や優しい理由を解説
太陽光発電は環境破壊のイメージを持つ人も少なくありません。
住宅用の太陽光発電は、環境に影響を与えづらく優しいエネルギー源として活用ができます。
そこで今回の記事では、環境破壊と言われる要因やメリットなどを紹介します。
目次
太陽光発電は環境を破壊する?4つの要因
太陽光発電が環境破壊を引き起こす要因について4つ紹介します。
メガソーラーシステムの設置は森林伐採の影響がある
「一般財団法人」によると、メガソーラーの設置により、日本全国で22253ha(222.5㎢)の森林伐採に匹敵すると発表しています。(※2022年2月時点)
土地面積は大阪市と変わらず、伐採により森に生息する野生動物にも影響しているため、再エネ開発は問題視されています。
パネルの放置や不法投棄
太陽光発電のパネル枚数が多くなるほど、処分費用が掛かるため、事業後に放置したり、不法投棄したりする恐れがあります。
2012年「固定価格買取制度」を気にして多くの事業者が太陽光発電を導入したことで、寿命を迎えた太陽光発電を不法投棄する事業者も少なくありません。
また、2040年には、現在の200倍近くの80万トンの使用済み太陽パネルが排出されると試算しています。
有害物質が流出する
太陽光発電の処分は、埋立る場合が多く、鉛・セレン・カドミウムなどの有害物質が地下水へ流出し環境汚染に繋がります。
太陽光発電は自然環境に耐えられるよう頑丈に製造されており、リサイクルに時間やコストが掛かります。
そのため、多くの事業者は費用が掛からない埋め立て処分を選択する場合もあり、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
地盤が緩み土砂災害になる
台風の強い雨や風によって地盤が緩み、土砂崩れにより太陽光発電が流される危険性があります。
「経済産業:太陽光発電の被害状況」によると、2018年西日本豪雨による土砂崩れで、19カ所の太陽光発電所の内、11件が土砂崩れの損傷被害を報告しています。
この事故で新幹線の線路脇に太陽光パネルが崩れ落ち、運転を一時見合わせる被害が発生しました。
現在、脱炭素社会の実現に向けて、太陽光発電の普及が拡大する一方、自然災害による事故も多発している傾向です。
太陽光発電は脱原発も目指せる【3つのメリット】
太陽光発電を多く導入することで、電力会社に頼らない脱原発の取り組みが可能です。
環境の破壊を予防できるメリットを3つ紹介します。
CO2排出量を削減できる
火力発電は発電時に多くの燃料を使い続けるため、CO2排出量が高くなり環境に負担が掛かります。
対して太陽光発電は、CO2を出さずに発電できるので、環境に優しくクリーンなエネルギーを使用できます。
1kWhあたりのCO2排出量 | |
火力発電 | ・LNG火力:476kg ・石油火力:695kg ・石炭火力:864kg |
太陽光発電 | なし |
(参照:日本における発電技術のライフサイクルCO2排出量総合評価 46ページ)
原発に頼らずエネルギーを確保
原発に代わるエネルギーとして、太陽光発電を導入することで電力供給ができます。
2011年の東日本大震災の事故から原子力発電が減り、政府は2018年度に再生可能エネルギーの普及に力を入れています。
また、ZEHやZEBといった新築や建築物に太陽光発電を設置することを徹底しているため、再エネ導入化の動きが今後も加速する見込みです。
蓄電池と併用できる
太陽光発電で生み出した電力は蓄電池に貯めることができるので、電力会社からの負担を削減できます。
太陽光発電と蓄電池のセット使いで、ピークシフトによる時間帯に電力を使用したり、余剰電力を蓄電池に充電し、電力使用量の多い昼間に活用したりすることで、電力購入量を減らし、ピークシフトに貢献できるでしょう。
また、蓄電池の設定を「環境優先モード」にすることで、自家消費に多くの電力が回せるので環境に配慮した使い方も可能です。
太陽光発電で環境を破壊せず設置する方法
太陽光発電の設置で環境を破壊せず、導入する方法を2つ紹介します。
- 農地やゴルフ場などの土地を活用する:森林伐採の防止に有効
- 住宅用太陽光発電を設置する:環境を壊さず屋根に設置できる
太陽光発電を農地やゴルフ場に設置することで、本業と両立ができ、森林伐採の防止に有効的です。
また、住宅に太陽光発電を設置は、環境を壊さず屋根に簡単に設置ができたり、災害時に非常用電源として活用できたりするので、防災対策にも役立ちます。
太陽光発電の設置業者の選び方
太陽光発電の設置業者の選び方を3つ紹介します。
トラブルに合わないためにも、優良な設置業者を選びましょう。
保証が充実していること
太陽光発電には、10年間無償で製品保証や出力保証が付いているので、期間内に不具合が見つかったり、出力が低下したりした場合は、修理や交換が可能です。
上記の保証に加えて、パナソニックや長州産業などのメーカーは、自然災害補償を15年間無償で提供しているため、災害で損傷した場合は費用を補償してくれます。
また、施工した業者が瑕疵保険に加入していると、設置後に雨漏りが発生した場合にも修理費用を負担してくれるので安心です。
定期的なメンテナンスが受けられること
太陽光発電を長く活用するためには、破損や汚れ、動作確認などの定期的なメンテナンスが必要です。
シャープ製品を設置すると保証期間内に有償価格で、太陽光発電の目視検査や発電診断などの点検サービスを利用できます。
また、無料点検で利用できる業者は、高い修理費用になる可能性があるので点検利用は避けるのが無難でしょう。
施工IDを取得していること
太陽光発電の販売や施工を行うには、施工IDと電気IDが必要になります。
各メーカーの実技や筆記試験に合格することが必須のため、販売と施工を一貫して行う設置業者を選ぶことが大切です。
また、メーカー基準の設置ができない場合は、メーカー保証を受けることができないので、希望するIDを設置業者が持っているのか確認するようにしましょう。
太陽光発電は適切に活用すれば環境に優しい
敷地面積の広い農地やゴルフ場などに太陽光発電を設置することで、環境を破壊せずに売電収入と本業の収入を得ることができます。
また、エネルギーを自由に活用できたり、CO2排出量がなかったり、環境を守る取り組みが可能です。
住宅や農地などに太陽光発電を導入して、日差しを有効活用しつつ、クリーンなエネルギーに変えていきましょう。
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この記事の監修者
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