蓄電池の耐用年数って何?耐用年数を縮めない使い方も徹底紹介!
蓄電池には耐用年数と呼ばれるものがあるのをご存じでしょうか。
そもそも「耐用年数って何?」と疑問に思う方も多いと思うので、今回の記事では耐用年数とは何なのか、蓄電池の耐用年数は何年なのかを解説します。
さらに、耐用年数を超えた蓄電池は使えなくなってしまうのか、耐用年数を縮めない蓄電池の使い方についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
蓄電池に存在している耐用年数ってなに?概要を紹介!
蓄電池には、耐用年数というものが存在しています。
では、そもそも耐用年数とはどういうものなのでしょうか。
また、蓄電池の耐用年数は何年なのでしょうか。
具体的に解説します。
そもそも耐用年数とは?
耐用年数とは、税法上で定められているそのものの価値がなくなるまでの期間のことです。
耐用年数は実際の寿命とは異なり、とても短い期間で設定されています。
蓄電池はもちろん、工場の設備関係や建物などに設定されており、主に確定申告時に利用します。
蓄電池の耐用年数について
蓄電池は、法律で6年という耐用年数が定められています。
しかし、多くの蓄電池は10〜15年以上使えるものがほとんどで、6年で寿命を迎える蓄電池はないといっても過言ではないので安心してください。
蓄電池には耐用年数がある!耐用年数を超えるとどうなるの?
蓄電池には耐用年数がありますが、耐用年数を超えると蓄電池はどうなってしまうのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
蓄電可能な容量が少なくなる
蓄電池は、耐用年数を超えると蓄電可能な容量が少なくなります。
具体的な部分は、家庭用蓄電池を小型化したスマホのバッテリーに置き換えて見ていきましょう。
スマホの充電は、スマホを購入してから数か月が最も長持ちし(放電スピードが遅い)、同じスマホを2〜3年ほど使っていると、1回の充電で数時間しか持たないということが多くあります。
これは、スマホのバッテリー(蓄電池)が耐用年数を超えていることで発生している現象です。
どうにかこうにか手を尽くす方もいるでしょうが、スマホのバッテリーの経年劣化は避けては通れない道で、一度劣ってしまった充電スピードを元に戻す方法はありません。
蓄電池もスマホのバッテリーと同じ役割を担っているものなので、経年劣化として同様の動きを見せます。
つまり、蓄電池を長年使っていると、蓄電可能な容量が少なくなるため、すぐに蓄電残量がなくなってしまうのです。
容量以外では特に大きな変化はない
蓄電池の耐用年数を超えた場合、蓄電可能な容量が少なくなるデメリット以外に特に大きなデメリットはありません。
スマホのバッテリーと同様です。
ただ、蓄電池を所有する意味は、災害時にある程度安心を得るため、平常時に電気代を節約するためかと思います。
つまり、しっかり蓄電できるかが重要なポイントになる蓄電池にも関わらず、期待している充電量を確保できないのは、大きな痛手になるでしょう。
蓄電池の耐用年数を全うしたい!耐用年数を縮めない使い方は?
蓄電池の耐用年数を縮めない方法はいくつかあります。
具体的に解説するので、ぜひチェックしてくださいね。
高温になる場所に設置しない
蓄電池は、高温になる場所に設置してはいけません。
具体的には、南向きや直射日光を遮れない場所への設置は不可能です。
蓄電池を高温になる場所に設置してはいけない理由は、高温になる場所に設置した場合、蓄電池の内部が必要以上に高温になってしまい、発火や破裂してしまう危険性があるからです。
また、常に高温にな環境下で蓄電池を使用すると、蓄電池の劣化スピードが加速してしまうというデメリットもあります。
風通しの良い場所に蓄電池を設置する
高温になる場所に設置してはいけないに通ずるものがありますが、風通しの良い場所に蓄電池を設置するのも心掛けたいポイントです。
特に、蓄電池を屋内に設置する場合は、蓄電池の設置場所への配慮を欠かしてはなりません。
「風通しの悪い場所=熱のこもりやすい場所」ですから、最悪の場合は蓄電池が発火したり破裂したりする恐れがあるからです。
脱衣所やクローゼットの中など、換気が不十分になりそうと思われる場所への蓄電池の設置はとても危険なので避けてください。
過充電・過放電は避ける
家庭用蓄電池の多くは、リチウムイオン電池を使用しています。
リチウムイオン電池は、充電0%や充電100%という極端な数値を苦手とする習性があるため、できるだけ充電50%前後を行き来できるような使い方が望ましいです。
充電50%前後を行き来できる使い方をすれば、蓄電池の寿命を伸ばせるだけではなく、突然の災害時でも蓄電容量を確保できるので、停電を免れるメリットがあります。
太陽光発電と連携する場合は推奨のものを
蓄電池の耐用年数を少しでも伸ばしたいのであれば、太陽光発電と連携させる場合は推奨のメーカーのものを選択するようにしましょう。
具体的には、太陽光発電と蓄電池を同じメーカーで揃えると安心です。
同じメーカーで揃えると、しっかりした保証制度を受けられる他、何かしらのトラブルが発生した場合も1つのメーカーに問い合わせるだけで済むので、検査や工事が1回で済む可能性があります。
同メーカーで揃えられない場合は、太陽光発電側が推奨しているメーカー内で蓄電池選びを行います。
推奨外のメーカーを選んでしまった場合、不具合が生じやすくなるだけではなく、保証の対象外になる可能性が高いので注意しましょう。
屋外設置の場合は水害にも気を付ける
蓄電池は、電子機器のため水が苦手です。
したがって、屋外設置の場合は水害対策をきちんと講じておく必要があります。
ある程度の重量の蓄電池を屋外設置する場合、基本的には地面にコンクリート基礎を作り、その上に蓄電池を設置します。
蓄電池の設置作業は業者が行いますが、コンクリート基礎工事がしっかり行われているかの確認は自身でしっかり行いましょう。
頻繁に台風被害に見舞われる、塩害地域で水害が怖いという方は、迷わず屋内設置型の蓄電池の購入をおすすめします。
蓄電池は耐用年数を超えても使用可能!しっかり使い方を守ろう!
今回の記事では、蓄電池の耐用年数と耐用年数を迎えた場合の蓄電池、蓄電池の寿命を伸ばす方法を解説しました。
蓄電池には耐用年数が定められていますが、実際は10〜15年ほど使用できます。
だからこそ、寿命までしっかり蓄電池を使っていけるよう、日々の使い方に配慮しなければなりません。
しっかり設置場所や使い方を守り、安心安全に蓄電池を使っていきたいですね。
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この記事の監修者
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