蓄電池の「単機能」とは?最新のおすすめ蓄電池も紹介!
太陽光発電システムと相性がいい家庭用蓄電池ですが、蓄電池単体でも使用できることを、ご存知でしょうか。
今回は、単体利用に向いている「単機能蓄電池」について解説します。
記事の最後には、プロが厳選したおすすめの単機能蓄電池を紹介していますので、蓄電池導入の参考にしてみてください。
目次
単機能型の蓄電池について分かりやすく解説!
単機能蓄電池とは、蓄電池に1台パワコンが必要になる蓄電池です。
ハイブリッド蓄電池は、パワコンを太陽光発電システムと共同で使用できる蓄電池です。。
対して、単機能蓄電池は、太陽光発電システムとパワコンを共有する事ができません。
「共同で使用できない」と聞くと「性能が劣るのか?」と思われがちですが、蓄電池自体の性能は劣りません。
【パワコン1つ】単機能蓄電池のメリットは?
単機能蓄電池は、ハイブリッド蓄電池に比べて価格が安いなど、メリットが多くあります。
単機能蓄電池とハイブリッド蓄電池、どちらが向いているのかは家庭によって異なるので、自分の家庭にはどっちが合っているのかを考えながら検討すると良いでしょう。
メリット① ハイブリッド蓄電池に比べて割安
単機能蓄電池は、パワコンの性能がハイブリッド蓄電池とは異なります。
単機能蓄電池は、ハイブリッド蓄電池に比べてパワコンの構造が単純な分、価格が安い傾向にあります。
同じ容量・同じ性能の蓄電池であれば、ハイブリッド蓄電池よりも単機能蓄電池の方が価格が安いです。
とにかく導入費用を抑えたい場合には、単機能蓄電池を導入しましょう。
メリット② 太陽光発電とパワコンを別にできる
パワコンが別々になると、デメリットの方が大きいように感じますが、実はメリットもあります。
太陽光発電システムが導入して間もない場合、新しいパワコンを取り替えてしまうのは勿体無いです。
単機能蓄電池は、パワコンを太陽光発電システムと共有せずに使用することが可能です。
単機能蓄電池を導入すれば、設置済みの太陽光発電システムのパワコンも、今まで通り使用する事が可能です。
メリット③ 蓄電池単体での設置に向いている
単機能蓄電池は、蓄電池単体での設置に向いています。
単機能蓄電池を導入していれば、万が一太陽光発電システムを導入することになっても、メーカーを制限されずにパネルを選ぶ事が可能です。
太陽光発電システムの導入予定がない場合、単機能蓄電池を導入することで、費用を抑える事ができ、太陽光発電を導入する時の選択肢を多く残しておくことができます。
メリット④ 太陽光発電のメーカーを問わない
単機能蓄電池は、パワコンが別なので太陽光発電システムのメーカーと蓄電池のメーカーの相性を気にしなくても良いことが特徴です。
太陽光発電と蓄電池に制限が生まれないので、好きなメーカー・製品の蓄電池を導入することができます。
単機能蓄電池のデメリットは「変換ロス」
太陽光発電システムの大きなデメリットは、変換ロスが大きいことです。
単機能蓄電池は、ハイブリッド蓄電池に比べて、太陽光発電システムとの連携が苦手です。
太陽光発電システムと蓄電池を併用したい場合には、ハイブリッド蓄電池の導入を検討しましょう。
デメリット① 太陽光とパワコンが別になる
単機能蓄電池と太陽光発電システムを併用した場合、パワコンを2台取り付ける必要があります。
設置する機器が増えてしまうので、家の外観をスッキリ保ちたい人には向いてないでしょう。
また、パワコンが故障した場合、太陽光発電と蓄電池、それぞれのパワコンの修理費用や交換費用が必要になります。
デメリット② 変換ロスが多い
単機能蓄電池は、ハイブリッド蓄電池に比べて変換ロスが大きくなってしまいます。
太陽光発電システムで発電した電気は、一度パワコンを通して、自宅で使う電気や蓄電する電気に変換されます。
電気が変換される際、どうしても多少のロスが発生してしまいます。
単機能蓄電池の場合、電気を発電してから蓄電池に貯めるまでに、電気がパワコンを2台通る必要があります。
パワコンを2台通るので、ハイブリッド蓄電池に比べて変換ロスが大きくなってしまいます。
デメリット③ 販売されている商品数が少ない
単機能蓄電池はハイブリッド蓄電池に比べて販売されている種類が少ないです。
単機能蓄電池を導入する場合には、メーカーや機能を好きに選べない可能性があるので注意しましょう。
メーカーや機能にこだわりがある場合には、ハイブリッド蓄電池を導入することで、より多くの選択肢から選ぶ事ができます。
【ケース別】単機能蓄電池はどんな家庭におすすめ?
単機能蓄電池がおすすめなのは、太陽光発電システムを導入したばかりの家庭や、太陽光発電システムの導入予定がない家庭です。
今回は、ケース別に単機能蓄電池がおすすめの家庭を紹介しますので、蓄電池導入時の参考にしてみてください。
ケース① 太陽光発電を導入したばかりの家庭
太陽光発電システムを導入して間もない家庭は、ハイブリッド蓄電池を導入する事で、太陽光発電システムのパワコンが無駄になってしまいます。
パワコンを無駄にしたくない家庭では、単機能蓄電池の導入がおすすめです。
太陽光発電システムのパワコンの調子が悪い場合でも、保証内で修理・交換できるケースが多いです。
設置して間もない太陽光発電システムのパワコンの調子が悪い場合には、保証の利用を検討しましょう。
ケース② 蓄電池単体で導入したい家庭
太陽光発電システムを導入する予定がない場合には、単機能蓄電池がおすすめです。
太陽光発電システムを導入しない場合には、ハイブリッド蓄電池を導入するメリットよりも、単機能蓄電池を導入するメリットの方が上回ります。
変換ロスなどを気にする必要がない場合には、価格が安い単機能蓄電池の導入がおすすめです。
ケース③ 太陽光発電とメーカーを別にしたい家庭
太陽光発電システムと蓄電池のメーカーを別にしたい場合には、単機能蓄電池の導入がおすすめです。
ハイブリッド蓄電池は、太陽光発電システムとの相性があり、メーカーによっては取り付けられない可能性があります。
設置済みの太陽光発電システムメーカーが蓄電池を販売していない、最適な容量がない場合には、単機能蓄電池の導入を検討しましょう。
ケース④ 蓄電池の導入費用を抑えたい家庭
単機能蓄電池は、ハイブリッド蓄電池に比べて価格が安い事が特徴です。
予算をなるべく抑えたい場合には、単機能蓄電池の導入を検討してみましょう。
ハイブリッド蓄電池でも、蓄電容量や機能を少なくすることで、費用を抑える事ができます。
しかし、節約して蓄電容量を小さくして、必要な時に電気が足りなくなってしまっては元も子もありません。
蓄電容量や機能を我慢するくらいであれば、単機能蓄電池の導入がおすすめです。
ケース⑤ 太陽光発電の保証が残っている家庭
太陽光発電システムの保証が残っている場合には、単機能蓄電池の導入を検討してみましょう。
保証が残っている太陽光発電システムにハイブリッド蓄電池を設置した場合、太陽光発電システムの保証が消えてしまう可能性があります。
残っている保証期間にもよりますが、太陽光発電システムの保証が残っている場合には、単機能蓄電池の導入がおすすめです。。
特に、保証内容に惹かれて太陽光発電を導入した場合や、有料の保証を追加している場合にはハイブリッド蓄電池を導入しないように注意しましょう。
単機能蓄電池のおすすめメーカーと商品3選!
最後に、プロが厳選した、おすすめの単機能蓄電池を3つ紹介します。
① 京セラ エネレッツァ
京セラのエネレッツァは、珍しいクレイタイプの蓄電池です。
蓄電容量は5.0kWh・10.0kWh・15.0kWh。
スッキリしたデザインが特徴で、屋内・屋外どちらに設置しても違和感のない洗練されたデザインです。
また、押上効果ありの蓄電池を選べば、売電量を増やす事が可能です。
蓄電池単体利用の方はもちろん、FIT制度期間中の家庭にもおすすめの単機能蓄電池です。
京セラ「エネレッツァ」の弊社での販売価格は1,087,500円〜です。
京セラのエネレッツァが少しでも気になる方は、お気軽にお問合せください。
お見積もりや質問だけでも、もちろん大丈夫ですので、お気軽にお問合せください。
② オムロン マルチ蓄電プラットフォーム
オムロンのマルチ蓄電プラットフォームは、要望に合わせて「組み合わせ」が可能な蓄電池シリーズです。
単機能・ハイブリッドだけではなく、全負荷と特定負荷も選ぶことができます。
オムロンのマルチ蓄電プラットフォームは、単機能蓄電池の中でも容量や性能をカスタマイズして選びたい方におすすめです。
蓄電容量は、6.5kWh・9.8kWh・16.4kWhから選ぶことができます。
さらに、見守り機能が搭載されているので、蓄電池が故障した場合には、すぐにメールで異常を知らせてくれます。
オムロン「マルチ蓄電プラットフォーム」の弊社販売価格は、1,685,800円〜です。
「蓄電池についてもっと知りたい」「マルチ蓄電プラットフォームが気になる!」という方は、お気軽にお問合せください。
③ 伊藤忠商事 スマートスター
伊藤忠商事のスマートスターは、9.8kWhの全負荷対応の単機能蓄電池です。
さらに200V対応なので、停電時にもエアコンやIHを使用する事ができます。
スマートスターを導入した場合、停電が起きても、いつも通りの生活をする事が可能です。
停電対策として単機能蓄電池を導入したい場合、スマートスターの導入を検討してみましょう。
伊藤忠商事「スマートスター」の弊社販売価格は、1,925,000円〜です。
「スマートスター」についてもっと知りたい場合や、導入を検討したい場合には、ぜひお気軽にお問合せください。
単機能は「ハイブリッドにないメリット」がある蓄電池!
今回は、単機能型の蓄電池について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
単機能蓄電池は、ハイブリッドにはないメリットが多い蓄電池です。
蓄電池の導入を迷っている場合には、価格の安い単機能蓄電池の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
さらに弊社では、今回紹介した蓄電池以外にも多くの商品を取り扱っております。
「蓄電池導入を機にIHを導入したい」などの要望を叶えることも可能ですので、まずはお気軽にお問合せください。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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