ソーラーカーポートとは?価格相場やメリット・デメリットを解説!
電気代の高騰が声高に叫ばれる昨今。
自宅の屋根の太陽光パネルだけでなく、「ソーラーカーポート」の設置で発電量を増やす方法が注目されていることをご存じですか?
そのままでは使い道のない「カーポートの屋根」が有効活用できると評判のソーラーカーポートですが、「設置にかかる費用」や「資金回収までの期間目安」など、気になる点も多いですよね。
そこで本記事では、「ソーラーカーポートの特徴や魅力」「総費用の相場や売電収益の目安」「導入するメリット・デメリット」についてくわしくご紹介していきます。
記事の後半には「ソーラーカーポートを導入すべき人の共通点」やおすすめポイントも徹底解説してますので、カーポートの設置を検討している方はぜひご覧くださいね!
目次
ソーラーカーポートとは?特徴や価格相場・売電収益の目安をご紹介!
まずはじめに、ソーラーカーポートの特徴や魅力、導入費用の相場や、1年間の売電収益の目安についてわかりやすく解説していきます。
【新しい太陽光発電の考え方】ソーラーカーポートの特徴や魅力とは?
ソーラーカーポートとは、駐車場のカーポートの屋根上に太陽光パネルを設置した設備のことで、新しい再生エネルギー活用の考え方として注目を集めています。
従来の太陽光発電に比べて、「足場が小規模で済むぶん工事費用が安い」「大切な車を保護しながら停電対策もできる」など、ソーラーカーポートならではの強みがあります。
最近では、「カーポートの屋根と一体型のデザイン重視モデル」や「パネルの両面で発電できる高出力モデル」なども登場し、ますます魅力的な選択肢が増えています。
【耐久性・サイズ別】ソーラーカーポートの価格相場はいくらくらい?
ソーラーカーポートの価格相場は「駐車台数」や「搭載するパネルの規模」に大きく左右されますが、「100万円〜250万円」程度で設置できるケースが大半です。
カーポートと太陽光発電を別々に設置するより、ソーラーカーポートとして同時設置するほうが、工事費の発生が一度で済むうえに「セット割引」の適用などで総費用がお得になります。
太陽光発電の相場は「出力1kWあたり約28万円程度」で安定していますが、カーポートはデザインや材質によって価格がまちまちですので、予算に合わせて選びましょう。
【年間10万円も可能】ソーラーカーポートの売電収益の目安は?
ソーラーカーポートは従来の太陽光発電と同じく「FIT制度」の対象となるため、設置して10年の間は優遇された「1kWあたり16円(2023年度)」という価格で売電できます。
一般的なパネルの搭載量である「出力4kW〜5kW」のシステムであれば、余った電気の売電収益と「自家消費」の節約効果を合わせて「年間10万円以上」の経済的メリットが見込めます。
FIT制度により売電価格が優遇されているとはいえ、近年の電気代の相場が「1kWあたり約27円」であることを考えれば、安く売るより自家消費したほうが利益は大きいでしょう。
「昼間は外出が多いのでなかなか自家消費できない…」とお困りの方は、「家庭用蓄電池」に余剰電力を充電すれば夜間でも太陽光エネルギーを有効活用できます。
ソーラーカーポートを導入するメリット
つぎに、ソーラーカーポートを自宅に導入することで得られる「2つのうれしいメリット」を順番にご紹介していきます。
【メリット①】使い道のない「カーポートの屋根」で収入を得られる
ソーラーカーポートならではのメリットは、雨よけ・日よけの用途しかなかったカーポートの屋根で「売電収益」や「光熱費の節約」ができるようになることです。
一般的な家庭なら、住宅の屋根とカーポートで「合計4kW程度」の太陽光システムを導入すれば、「年間で約10万円」以上の経済的メリットを得られます。
発電したエネルギーのうち、使い切れないぶんを「家庭用蓄電池」に充電しておけば、昼間の電気代だけでなく「発電できない夜間」の光熱費も節約できますね。
【メリット②】太陽光パネルの設置が難しい家でも発電できる
ソーラーカーポートの「意外と知られていない」メリットは、屋根の形状や立地条件などが理由で「住宅の屋根に太陽光パネルが設置できない」という問題を解決できることです。
ソーラーカーポートは「設置場所」や「設置角度・方角」などをある程度自由に設計できるため、家の環境に関わらず太陽光発電が導入できます。
「せっかくのおしゃれな住宅にパネルを乗せたくない!」といったデザイン志向の方にも、住宅の屋根に穴を開けずにすむソーラーカーポートはおすすめです。
ソーラーカーポートを導入するデメリット
つづいて、ソーラーカーポートの設置を決断する前に確認しておきたい「2つの気になるデメリット」についても以下に確認していきましょう。
【デメリット①】家の屋根に設置するより「日陰」になりやすい
ソーラーカーポートの気になるデメリットは、住宅の屋根に設置する一般的な太陽光パネルより発電量が少なくなりがちであることです。
発電量が少なくなる理由は、カーポートの高さは「2.2m〜3mほど」と家の屋根より低く、住宅地などでは「日陰になる時間が増える」可能性があるからです。
カーポートの設置位置や角度を調整することで以上の問題は改善できますが、購入前にはしっかりと発電量のシミュレーションをしておくべきといえます。
【デメリット②】カーポートの種類によっては固定資産税がかかる
ソーラーカーポートの知っておきたいデメリットは、カーポートの種類や形状・サイズによっては固定資産税がかかってしまうことです。
以下の条件「すべてに当てはまる」ソーラーカーポートは固定資産税の納税対象となります。
- 搭載しているソーラーパネルの出力が10kW以上である
- カーポートの「3方向以上」が壁などで囲われている
- ガレージなどのように、作業や滞在・居住や貯蔵が可能である
できるだけランニングコストを下げたいとお考えの方は、販売店に相談し、固定資産税がかからないサイズ・種類への変更を検討しましょう。
ソーラーカーポートは「こんな人」におすすめ!【スペース有効活用】
ソーラーカーポートの設置でメリットが得られる人の「共通点」や、おすすめしたいポイントを以下にまとめました。
設置すべき人の共通点 | おすすめポイント |
カーポートの導入予定があり、太陽光発電にも興味がある | ・カーポートに太陽光パネルを設置すれば、2つの設備の「いいとこ取り」ができる ・別々に設置するより工事費用もお得になり、セット割引が適用されることも多い |
できるだけお金をかけずに、最低限の停電対策を実現したい | ・車1台分のカーポートがあれば、2kW〜3kWの太陽光パネルなら余裕を持って搭載できる ・冷蔵庫やスマホ充電、テレビ視聴など最低限の用途に絞れば、上記の発電量でも停電時に充分役立つ |
太陽光発電は欲しいが、屋根の形状が特殊で設置を諦めていた | ・車1台分の駐車スペースさえあれば、家の屋根環境に関わらずソーラーカーポートで発電できる ・カーポートの位置や角度・方角をうまく調整すれば、南向きでなくても豊富な発電量が期待できる |
【まとめ】ソーラーカーポートは新しい停電対策・節約方法として話題!
本記事でくわしく解説してきた「ソーラーカーポートのメリット」についての重要ポイントを、もう一度以下にまとめていきます。
- ソーラーカーポートとは、カーポートの屋根上に太陽光パネルを設置する、新しい再生エネルギー活用のカタチ
- すでに設置している太陽光発電と合わせて発電量を追加でき、設置位置が低いため工事費用の安さも魅力
- 売電収益でカーポートの予算を回収でき、屋根が特殊でパネルが設置できない家でも停電対策ができると評判
- 家の屋根に設置する太陽光発電より位置が低いため、周辺環境によっては日陰になり発電量が低下するというリスクもある
- 太陽光発電とカーポートを同時設置して費用を浮かせたい人や、それほど大規模なシステムでなくても良い人におすすめ
太陽光発電とカーポートのメリットを「いいとこ取り」できるソーラーカーポートは、発電量を少し追加したい人や、小規模システムで充分な人には特に最適な設備です。
「屋根に設置する太陽光発電より発電量が少なめ」という評価もありましたが、最近では両面発電が可能なモデルも登場し、充分な発電性能も期待できるようになりました。
ソーラーカーポートは従来の太陽光発電と同様に、「FIT制度での売電」や「補助金の活用」などの優遇サービスを受けられますので、ぜひ選択肢のひとつとして検討してみませんか?
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この記事の監修者
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