一軒家の電気代はいくらが平均?節約する秘訣も紹介!
近年、高騰を続けている電気代。
電気代は、これからも高騰することが懸念されており、日本に住んでいる限り電気料金の高騰に備えなければいけません。
今回は、一戸建てと集合住宅の電気代の違いや、電気代を節約するポイントを紹介します。
目次
一軒家では電気代はいくらかかる?
今回は、平均的な電気代とオール電化住宅の電気代を紹介します。
電気を主に使用しているオール電化住宅は、平均よりも電気代が多くなりやすく、電気代の高騰の影響を受けやすいことがデメリットです。
平均的な電気代 | 12,678円 |
オール電化・一戸建て | 16,397円 |
オール電化・集合住宅 | 12,893円 |
① 平均的な電気代
統計局のデータでは、2022年の2人以上の世帯での電気代の平均価格は、1ヶ月あたり12,678円でした。
電気代は、ライフスタイルや季節などによって変動します。
ただし、オール電化住宅の場合、平均よりも電気代が多くなってしまう点には注意しましょう。
② オール電化住宅の電気代
関西電力のデータによると、オール電化の一戸建て住宅の月々の電気代は16,397円でした。
統計局のデータと比較してみると、平均だけで見てもオール電化だと1ヶ月で4,000円以上電気代が高いことがわかります。
オール電化の一戸建ての場合、集合住宅に比べて部屋数や床面積が広く、電気代が高くなってしまう傾向にあります。
③ オール電化マンション等賃貸の電気代
対して、オール電化のマンション等の集合住宅の平均的な電気代は、月々12,893円です。
同じオール電化の一戸建てと比較してみても、マンションなどの集合住宅の方が電気代が安いことがわかります。
一軒家では電気代以外にも水道代やガス代が高くなってしまう
一戸建てでは、電気代以外にもガス代が高くなってしまう傾向にあります。
統計局の調査によると、ガス代の全国平均は月々5,232円です。
対して、関西電力の調査によると、一戸建てのガス代の平均価格は月々6,278円になっています。
一戸建ての場合、全国の平均価格よりも1,000円程度ガス代が高くなってしまう計算です。
電気代同様に、一戸建てではガスを使用する箇所が多かったり、お風呂が大きかったりして、ガス代も集合住宅よりも高くなってしまいます。
一戸建ての電気代やガス代はなぜ高くなってしまうの?
全国の平均的な電気代やガス代をみてみると、一戸建てに比べて、全国平均価格やマンションなどの集合住宅の方が安いという結果になりました。
集合住宅よりも一戸建ての方が電気代が高くなってしまう理由は、家の広さやアンペア数、機密性が関係しています。
原因① 床面積が広く部屋数が多いから
マンションなどの集合住宅に比べて、一軒家は部屋が大きく、部屋を適温にするために多くの電力を消費します。
特に、近年流行っているリビング階段は、冬に温めた空気が二階に逃げてしまい、電気を多く消費してしまうというデメリットがあります。
リビング階段の一軒家に住みたい場合には、階段にカーテンを設置するなどの工夫をすることで電気代を節約することが可能です。
また、部屋数が多いので、照明器具や家電の数も多くなってしまいがちになり、集合住宅よりも電気消費量が多くなってしまいます。
原因② 契約しているアンペア数が大きいから
一軒家は、集合住宅に比べて電気消費量が多く、契約アンペアも多くなってしまいます。
契約アンペアが多い場合、一度に使用できる家電の数は多くなりますが、電気の基本料金が高くなってしまうので注意しましょう。
原因③ 木造住宅の方が気密性が低いから
マンションなどの集合住宅の場合、機密性や断熱性の高いコンクリートで作られています。
対して、一軒家の多くは木造住宅が多いことが特徴です。
木造住宅は、温かみがあり価格を抑えることができる点が人気ですが、コンクリートに比べると気密性や断熱性に劣ります。
気密性や断熱性が高いと、部屋の温度管理がしやすくなり、エアコンを効率的に使用することが可能になります。
気密性や断熱性の違いも、集合住宅と一戸建ての電気代の差の原因だと言えるでしょう。
新築の一軒家の電気代を減らすにはどうしたらいいのか?
一軒家では、電気代やガス代が集合住宅に比べて高くなってしまうことがわかりました。
しかし、一戸建てでは、集合住宅にはできない「電気代を減らす方法」があります。
特に、今から新築するという家庭では、気密性や断熱性を工夫することで、大幅に電気代を減らすことが可能になるでしょう。
ポイント① 気密性の高い住宅にする
気密や断熱性の高い住宅を建てることによって、電気代やガス代を節約できる可能性があります。
気密性や断熱性が高い一軒家は、熱を逃しにくく、外気温の影響を受けにくいという特徴があります。
特に、現在注目を集めているZEH住宅基準の家の場合、気密性と断熱性に優れているので、電気代を大幅に節約することが可能になります。
ポイント② 部屋数を少なくする
一軒家の場合、部屋数や床面積を減らすことで、電気代やガス代を節約することが可能になります。
部屋数や床面積を減らすことで、効率よく温度管理することが可能になるでしょう。
また、部屋数を減らすことで照明などの数も減るので、電気を消費する家電や設備を減らすことが可能になります。
ポイント③ 契約アンペアを減らす
契約アンペア数を減らすことで、電気代の基本料金の部分を節約することが可能です。
契約アンペア数が大きすぎる場合には、契約内容を変更してみましょう。
特に、家族人数が変わったなどの変化があれば、見直しておくことがおすすめです。
しかし、契約アンペア数を無理に減らしてしまうと、家電使用中にブレーカーが落ちてしまうなどのトラブルが起こる可能性があります。
電気代を節約したいからといって、無理にアンペア数を減らすのはやめましょう。
既存住宅の一軒家で電気代を節約するためにはどうしたらいい?
既存住宅の一軒家の場合、部屋数を減らしたり、床面積を減らしたりすることはできません。
家の間取りや形を変えることができない分、省エネ家電の導入や窓の断熱性を見直し、電気代の節約を行いましょう。
節約方法① 省エネ家電の導入
既存住宅では、今ある家電を新しいものに買い換えるだけで電気代を抑えることが可能になります。
昔の家電に比べて、最新式の家電は省エネ性能が高く、効率よく電気代を節約することができます。
エアコンなど、よく使用する家電が古くなっている場合には、最新式の家電に買い替えを検討しましょう。
また、オール電化住宅の場合では古いエコキュートを買い換えることによって大幅な電気代の節約になるケースが多いです。
使用しているエコキュートが古い場合には、エコキュートの買い替えを検討してみましょう。
節約方法② 窓の断熱性能を上げる
窓を取り替えたり、内窓を設置することによって断熱性が上がり、電気代を抑えることができるようになります。
部屋の断熱性を上げることができるので、夏や冬などに快適に過ごすことができるでしょう。
2023年度は、窓の取り替えや内窓の設置で補助金を受け取ることができます。
窓の取り替えや内窓を設置する場合には、補助金の利用を検討してみましょう。
節約方法③ 日頃から節電を意識する
既存住宅だけではなく、新築住宅に住む家庭にも言えることですが、日頃から節電を意識することで電気代を抑えることが可能になります。
照明や換気扇のつけっぱなしなど、日頃あまり気にしない程度のことでも、1年間に換算すると数千円の電気を消費している場合があります。
家族がいる場合には、電気や換気扇のつけっぱなしや、エアコン稼働時のドアの開け閉めに気をつけるように伝えておくことがおすすめです。
節約方法④ 太陽光発電・蓄電池の導入
近年、電気代が高騰していることにより、太陽光発電システムや蓄電池を導入する家庭が増えています。
特に、太陽光発電システムは、発電した電気を無料で使うことができ、大幅な電気代の節約が可能になります。
さらに、太陽光発電システムに加えて家庭用蓄電池を導入することで、発電した電気を夜間に使用することが可能です。
太陽光発電システムや蓄電池は、一戸建てであれば簡単に取り付けることが可能です。
太陽光発電システムを手軽に導入できる点は、一戸建てのメリットだと言えるでしょう。
節約方法⑤ 電力会社の乗り換え
今使っている電力会社から他の電力会社へ乗り換えることで、電気代が安くなるケースがあります。
電力会社によっては、電気料金は安くなくても、ガスとのセット割や、ポイントが貯まり、実質的に電気料金がお得になるケースがあります。
今の電気料金よりも安い電力会社や、セット割やポイント還元率がいい電力会社がある場合、乗り換えを検討してみましょう。
ただし、電力会社を乗り換える場合には「燃料調整額」に注意が必要です。
燃料調整額の上限を設けていない電力会社に乗り換えた場合、今よりも電気料金が上がってしまう可能性があります。
電力会社を乗り換える際は、燃料調節額に上限があるかどうか、今の電力会社よりも上限が低いかどうかを必ず確認しましょう。
【要検討】一軒家では電気代を抑える方法がたくさんある!
今回は、一軒家の電気代について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
一戸建ては、マンションやアパートなどの集合住宅に比べて電気代が高いことがわかりました。
しかし、一戸建ては太陽光発電システムの導入や設備の買い替えなど、一戸建てにしかできない電気代の節約が可能です。
特に、オール電化住宅に住んでいて「電気代が高い」と感じる場合、太陽光発電システムの導入や、エコキュートの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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