【メーカー別に解説!】「グリーンモード」にはどんなメリットがある?
太陽光発電システムと相性のいい「蓄電池」。
今回は、自家消費を多くすることができる蓄電池の「グリーンモード」について解説します。
電気料金が高騰している現在、発電した電気は蓄電池の「グリーンモード」を使用して自家消費することがおすすめです。
目次
蓄電池のグリーンモードは「なるべく自家消費」するモード!
蓄電池のグリーンモードとは、太陽光発電システムで発電した電気をなるべく自家消費するモードです。
電気をなるべく自家消費するので、売電量は少なくなります。
グリーンモードを利用することにより、電気代を節約することができるだけではなく、環境に優しい生活を実現することができます。
蓄電池のグリーンモードは電気代が節約になるモード
蓄電池のグリーンモードのメリットは以下の通りです。
- エコな生活を実現可能
- 電気代の節約
- 太陽光発電との相性の良さ
それぞれ解説します。
メリット① エコな生活ができる
蓄電池のグリーンモードは、その名の通り環境にやさしい生活が実現できるモードです。
太陽光発電システムで発電した電気を、なるべく自家消費することで、極力再生可能エネルギーで生活できることになります。
ただし、グリーンモードを利用していても、買う電気をゼロにできるわけではありません。
発電した電気で足りない場合には、電気を買わなければいけないので注意が必要です。
メリット② 電気代の節約になる
蓄電池のグリーンモードを使用することにより、電気代を節約することができます。
特に、電気代が高騰している近年は、売電を多くするよりも自家消費を多くした方がお得になるケースが多いです。
2023年現在は、FIT制度を利用していても、売電価格よりも電気料金の方が高いので、なるべくグリーンモードで蓄電池を利用することがおすすめです。
メリット③ 太陽光発電と相性がいい
蓄電池のグリーンモードは、太陽光発電システムと併用してメリットを発揮します。
特に、FIT制度の適用が終了した卒FIT家庭では、グリーンモードを利用することによるメリットが大きいです。
蓄電池のグリーンモードのデメリットは売電量が減ること
蓄電池のグリーンモードのデメリットは、売電量が減ってしまう点です。
売電収入を得たい家庭や、FIT制度利用中の家庭では、グリーンモードを使用することにより、売電収入が減ってしまう点には注意が必要です。
蓄電池にはグリーンモード以外に何がある?
蓄電池には、主にグリーンモード以外に安心モードと売電モードがあります。
蓄電池によって、モードの名前や特徴が異なるので、蓄電池を導入する際には「どんなモードがあるのか」を確認しておきましょう。
① 安心モード
蓄電池の安心モードは、停電に備えて一定量の蓄電容量を確保しておくモードです。
台風や地震が多いと感じる時には、安心モードに設定しておくことで、停電が起きても電気を使うことができます。
蓄電池によって、充電しておく電気量は異なります。
停電対策として蓄電池を導入する場合には、安心モードで何%電気を確保しておけるかを確認しておきましょう。
② 売電モード
売電モードは、太陽光発電システムで発電した電気を「優先的に売電」するモードです。
売電収入をなるべく多く得たい家庭は、売電モードを使用することで、売電収入を増やすことができます。
また、電気使用量が少ない家庭も、売電モードにすることで売電収入を増やすことが可能です。
蓄電池のグリーンモードを使うのがおすすめな家庭は?
蓄電池のグリーンモードがおすすめの家庭は、以下の通りです。
- 自家消費を増やしたい家庭
- 太陽光発電がある家庭
- 卒FIT家庭
特に、卒FIT家庭はグリーンモードを利用することで、売電するよりもトータル的にお得になります。
家庭① 自家消費を増やしたい家庭
発電した電気の自家消費量を増やしたい場合には、グリーンモードを使用しましょう。
グリーンモードを使用することで、発電した電気の自家消費量が増え、電気代を安くすることができます。
家庭② 太陽光発電がある家庭
太陽光発電システムがある家庭では、グリーンモードを使用することで電気代を抑えることができます。
特に、近年は売電価格よりも電気料金の方が高く、自家消費した方がお得になる時代です。
FIT制度を利用しているしていないに関わらず、発電した電気は自家消費を優先させることがおすすめです。
家庭③ 卒FITを迎えた家庭
卒FITを迎えた家庭は、FIT制度利用中の家庭よりも売電価格が下がってしまいます。
売電をし続けていても、今までのような売電収入を得られることはできません。
卒FITを迎えて、蓄電池を導入する場合には、グリーンモードを利用してなるべく自家消費を行いましょう。
【メーカー別】蓄電池のモードはメーカーによって異なる!
最後に、メーカー別に蓄電池のモードを紹介します。
蓄電池のモードは、メーカーや製品によって名称が違っていたり、他のメーカーとは異なるモードがあったりする場合があります。
導入後に蓄電池をどう使いたいかによって、モードを確認しながら蓄電池を選ぶのも良いでしょう。
メーカー① オムロン
オムロンのマルチ蓄電プラットフォームシリーズには、経済モード・安心モード・グリーンモードの3つのモードが搭載されています。
オムロンの安心モードは、蓄電残量を設定することが可能です。
経済モード | 蓄電池に充電し、余った分は売電するモード |
安心モード | 停電に備え、蓄電容量をキープしておくモード (蓄電残量は設定可能) |
グリーンモード | 自家消費を優先するモード |
メーカー② ニチコン
ニチコンのトライブリッド蓄電池「ESS-T3シリーズ」は、グリーンモード・売電モード・EVモードが搭載されています。
ニチコンのESS-T3シリーズの特徴は、EVに優先的に充電できるEVモードです。
EVやV2Hを利用する家庭では、EVモードを利用することにより、燃料費を節約することができます。
グリーンモード | なるべく自家消費を増やすモード |
売電モード | 売電を優先するモード |
EVモード | 発電した電気をEVに充電することを優先するモード |
メーカー③ 京セラ
京セラのエネレッツァは、押上効果があるかどうかで選択できるモードが変わります。
押上効果とは、蓄電池に充電する電気や自家消費量を少なくし、売電量を多くする蓄電池の運用方法です。
押上効果のあるなしは、エネレッツァの購入時に決めることが可能です。
〈押上効果あり〉
売電押上モード | 売電を優先し、売電中に買った電気を使用することで売電量を増やすモード |
強制充電モード | 停電に備え、蓄電容量を確保するために充電を行うモード |
〈押上効果なし〉
売電モード | 売電を優先的に行うモード |
グリーンモード | 発電した電気を優先的に自家消費するモード |
フルグリーンモード | 自家消費を優先し、買った電気を溜めないモード |
おまかせモード | 天候などに合わせて自動運転してくれるモード |
強制充電モード | 停電に備え、蓄電容量を確保するために充電を行うモード |
蓄電池のグリーンモードを使って地球と電気代にエコな生活を!
今回は、蓄電池の「グリーンモード」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
蓄電池はグリーンモードを利用することにより、自家消費量を増やすことができます。
特に、近年は電気代が高騰しているので、売電よりも自家消費を増やした方がお得になるケースが多いです。
蓄電池のグリーンモードを活用し、太陽光発電で発電した電気を今よりもお得に使ってみましょう。
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この記事の監修者
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