【わかりやすい】「V2H」と「V2X」の違いを簡単に解説!
太陽光発電と蓄電池の需要増加に加え、導入数が増えているV2H。端的に言えば、V2HとV2Xは別物です。なので「V2HとV2Xどちらにするか」ということは成り立ちません。
今回は「V2H」と「V2X」についてわかりやすく解説します。
目次
【V2Xとは別物!】V2Hとは?
V2Hとは、EVを充電したり、停電時にEV内の電気を建物で使用することができる設備のことを指しています。
V2Hは、EVを蓄電池のように非常用電源として使用することができるので、近年導入する家庭が増えています。
特徴① EVを発電した電気で充電することができる
太陽光発電システムとV2H、EVを併用することで、発電した電気をEVに充電することが可能です。発電した電気をEVに充電することができるので、ガソリン代やEV充電のための電気代を節約することができます。
近年は、太陽光発電と蓄電池、V2Hを導入して、発電した電気の自家消費量を増やす家庭が増えています。
特徴② EV内の電気を自宅で使うことができる
V2Hを導入することで、停電時にEV内に充電されている電気を自宅で使用することが可能です。停電時にEVを蓄電池のように使用することができる点が、V2Hの最大のメリットだと言えるでしょう。
蓄電池を導入しているしていないに関わらず、自宅の蓄電容量を増やすことができるので、V2Hの導入数が増え続けています。
特徴③ トライブリッドパワコンで同時制御可能
近年、太陽光発電システムと蓄電池、V2Hを同時制御できるパワコンが販売されています。
トライブリッドパワコンは、太陽光発電システムと蓄電池、V2Hを同時制御できるので、発電した電気の変換ロスを最小限に抑えることが可能です。また、設置するパワコンも1台で済むので、家の外観が壊されません。
V2Xって何!?H2VもV2Xの一部!
「V2H」と似ている言葉として「V2X」という言葉をよく耳にしますが、V2HとV2Xは全くの別物です。V2Hは、EVを充電できる住宅設備のことを指し、V2Xは自動車と他の技術の関係性を表しています。
特徴① V2Xとは「車と何か」ということ
V2Xとは、「自動車×ネットワーク」・「自動車×歩行者」・「自動車×自動車」など、自動車とその他の技術の関係を指しています。
つまり、V2Xとは「自動車と他のものを繋ぐ無線通信技術」のことを指しており「自動車×〇〇」のことを総称してV2Xと呼ばれています。
特徴② V2HもV2Xの一部!
V2Hも自動車に関係する住宅設備なので、「V2H」は「V2X」の一部だと言えるでしょう。V2HやEVの発展が今後期待されているので、V2HとV2Xの関係は今後どんどん深くなっていきます。
特徴③ 「V2H=V2X」や「V2HorV2X」は成り立たない
V2HとV2Xは、別物なので厳密には「V2HはV2X」や「V2HかV2X」は成り立ちません。V2HとV2Xは言葉こそ似ていますが、「V2Hは設備のこと」、「V2Xは技術のこと」と考えるとわかりやすいかもしれません。
「V2X」は例えばどんなものを言うの?
V2Xとは、自動車と他のものを繋ぐ技術だと説明しました。V2Xには、V2H以外にも様々な種類があります。技術の発展により、V2Xの種類が今後増えていく可能性も十分あるでしょう。
V2X① V2V(自動車と自動車)
V2Vは、自動車と自動車を繋ぐ技術のことを指しています。自動車と自動車を通信技術で繋ぐことで、走行中の安全を向上させることができます。
例えば、交通情報や車両の位置情報を共有することで、追突事故の予防や交差点での衝突回避などの安全性向上が期待できます。
V2X② V2P(自動車と歩行者)
V2Pとは、自動車と歩行者を繋ぐ無線技術を指しています。
歩行者のスマートフォンなどのような通信機器と、自動車に搭載された無線機器を接続することで、事故を防止する効果を発揮する技術です。
歩行者に対して自動車の存在や接近を警告するなど、歩行者の安全を向上させるための情報伝達が行われます。
V2X③ V2N(自動車とネットワーク)
V2Nとは、自動車とネットワークを繋ぐ技術を指しています。
自動車とネットワークを繋げることで、道路状況の把握などに役立ちます。
ドライバーはより正確な情報を得て、安全なルート選択や適切な運転行動を取ることができます。
さらに、カーナビを使用してエンターテイメントを充実させることも可能です。
【V2Xとは別物!】V2Hのメリットとデメリットは?
近年、導入する家庭が増えているV2Hですが、メリットだけではなくデメリットがあります。V2Hを導入する時には、メリットだけではなくデメリットにも目を向けてみましょう。
V2HのメリットはEVを非常電源に使用できる点
V2Hのメリットは、接続したEVを非常用電源として使用できる点です。蓄電池とV2H、EVを使用する際には、蓄電池の蓄電容量を押し上げる効果を期待できます。
蓄電池を使用せず、V2HとEVを使用する際には、EVを蓄電池の代わりとして使用することが可能です。
V2HのデメリットはEVでも使えない車種がある点
V2Hは、EVを充電することができる住宅設備ですが、使用できる車種には限りがあります。V2Hを使用できないEVは、日本のメーカーでいえばマツダ・スズキ・レクサス・ダイハツはV2Hに対応したEVの販売はありません。
また、外国車も充電口がV2Hに対応していないので注意が必要です。
V2H×蓄電池×太陽光発電の導入でこんな生活が実現できる!
最後に、V2H・蓄電池・太陽光発電を導入して実現できる生活について解説します。
近年は、上記3つの設備を同時制御できるパワコンが販売されているので、3つの設備を同時に導入する家庭が増えています。
① 停電時にはEV内の電気を自宅で使用できる!
V2H、蓄電池、太陽光発電を導入している場合、停電時にEVに充電してある電気を自宅で使用することができます。
停電が起きそうな、台風や地震が起こった場合に備え、EVをあらかじめ充電しておくことが可能です。緊急時や災害時にも安心して電力を利用することができるため、生活の安定性が向上します。
② 通勤もレジャーも発電した電気で燃料費0円!
太陽光発電とEVを併用することで、発電した電気でEVを充電することが可能です。外でEVを充電しなければ、燃料費を0円にすることができます。将来的には、EVを1度充電しただけで走れる距離が長くなるので、今よりもEVが使いやすくなることが予想されています。
V2Hと太陽光発電システム、EVを併用することで、環境にやさしく、経済的な移動が可能となります。
③ V2Hと蓄電池で夜間にEVを充電可能!
V2Hに加えて、蓄電池を導入している場合、太陽光発電で電気を作れる昼間だけではなく、夜間にもEVを充電することができます。通勤でEVを使用している場合も、V2H・蓄電池・EVを併用することで、仕事終わりにEVを充電することができるでしょう。
V2HとV2Xは別物!V2Xは通信技術
今回は、V2HとV2Xの違いについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
V2Hは、V2Xの一部ですが「V2Hは設備」、「V2Xは通信技術」を指しています。今後、V2Hを含めたV2Xは成長し続け、自動車が今よりも便利なものに進化するかもしれません。
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この記事の監修者
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