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蓄電池とは?特徴や種類・活用方法やメリット・デメリットを解説!

2024年01月04日更新

「電気代節約には蓄電池がおすすめと聞いたけど、そもそもどんな設備なの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか?

太陽光発電の充電や夜間の停電対策としても活躍する蓄電池ですが、「設置費用はどのくらい?」「デメリットはないの?」など、気になる点も多いですよね。

そこで本記事では、蓄電池の「特徴や種類」「活用方法や価格相場」「メリット・デメリット」を初心者にもわかりやすく解説していきます。

記事の後半では、2023年に利用できる「蓄電池の補助金制度」についてもご紹介していますので、

蓄電池を安く買う方法をお探しの方もぜひご覧くださいね!

蓄電池をわかりやすく解説!特徴や種類・活用方法や価格相場は?

まずはじめに、蓄電池の特徴種類ごとの違い、家庭での活用方法や、2023年の価格相場を解説していきます。

【特徴】蓄電池とは?家庭用・産業用の違いもご紹介

蓄電池とは、電気を充電して蓄えておくことで、使いたいときにいつでも使える利便性の高い電池の総称です。

何度でも繰り返し充電できる」「小さなサイズでも電池容量が大きい」といった特徴から、スマートフォンや電気自動車、モバイルバッテリーなど幅広く使われています。

定置用蓄電池」と呼ばれる大型の蓄電池は、定期的に充電しておけば長期間バッテリーが持つため、災害時の電源確保や避難所の防災用品としても活躍します。

家庭用産業用蓄電池を明確に分類する定義はないものの、容量約15kWhまでのコンパクトなものを家庭用、20kWhを超える大型のものを産業用として扱うケースが大半です。

【種類】家庭用ではリチウムイオン電池がよく使われている

現在世界中で流通している蓄電池は主に4種類あり、それぞれ以下のような特徴を持っています。

蓄電池の種類

特徴

リチウムイオン蓄電池

・現在もっともシェアが大きく、幅広い用途で使用される蓄電池

・軽量コンパクトでエネルギー密度が高いが、価格も高め

・スマートフォンやPC、家庭用・産業用蓄電池などに使用される

鉛蓄電池

・1859年から世界中で使われている、長い歴史を持つ蓄電池

・コンパクトさではリチウムイオン電池に劣るが、価格が安い

・自動車やフォークリフト、船などに現在でも使用される

ニッケル水素電池

・リチウムイオン電池が登場するまで小型蓄電池として主流だった

・安全性が高く価格も安めだが、バッテリー寿命はそれほど長くない

・電池交換式のカメラや、充電式の乾電池として普及している

NAS電池

・日本ガイシ株式会社が世界で初めて開発に成功した大型蓄電池

・高温下での管理が必要だが、コストが安くエネルギー密度も高い

・工場や大型施設、一部の病院などで導入されている

【活用方法】夜の充電で電気代を節約!停電対策にも効果的

蓄電池の家庭での活用法の一例を以下にご紹介します。

電気代の節約

オール電化向けプランなどを契約し、夜間の割安な料金で蓄電池を充電し、昼間に使うことで電気代を大幅に節約できる

停電時の電源確保

太陽光発電では日中しか停電対策できないが、蓄電池は残量があればいつでも電源確保が可能なため、防災設備としても優秀

太陽光発電との併用

太陽光発電で使い切れない電気を蓄電池に充電しておけば、夜間も電力会社から電気を買わずに生活できる

ほかにも、太陽光発電で蓄電池を充電し電気自動車の電費を節約するなど、他の省エネ設備との相性の良さも蓄電池の魅力といえます。

【価格】本体価格は「約14万円〜21万円」くらいが相場

家庭用蓄電池の本体価格は容量の大きさで決まることが多く、2023年の相場は「1kWhあたり14万円〜21万円」ほどとなっています。

設置に必要な工事費用は「25万円〜35万円」ほどが相場ですが、蓄電池の種類や設置環境によっても大きく変わるため、事前に確認しておくと安心でしょう。

蓄電池はオープン価格で販売されることも多いため、なるべく安く買うには複数の販売店の見積もりを比較して選ぶ方法がおすすめです。

蓄電池を選ぶ際には、価格だけでなく販売店ごとの独自保証なども厳選し、あなたにぴったりなモデルを探しましょう。

家庭に蓄電池を設置する「3つのメリット」とは?

あなたの家に蓄電池を設置する「3つのメリット」を以下にご紹介します。

①停電対策として太陽光発電より優秀

・バッテリー残量があれば24時間の停電対策が可能なため、台風や大雨などで停電することが多い地域の防災設備として最適

・太陽光発電と併用すれば、数日におよぶ大停電が起きても電気の自給自足ができる

②電気代の節約効果が非常に高い

・深夜プランの電気代は昼間料金の3分の2程度と非常に安いため、蓄電池を運用するだけで電気代が約3割節約できる

・太陽光発電で日中に余った電気を充電すれば、夕方以降もコスト0円の電気が使えて経済的

③卒FIT後の売電収入低下の解決策としておすすめ

・太陽光発電の設置から10年後は卒FITにより売電単価が下がるが、蓄電池に充電して自家消費すれば損失をカバーできる

・電気代が高騰する現在は電気を売るより買う単価の方が高いため、蓄電池併用で自家消費するメリットは大きい

蓄電池を買う前に気をつけたいデメリットはある?

蓄電池を家庭に導入する前に確認すべき「3つのデメリット」を以下にまとめました。

①まとまった初期費用がかかる

・よく売れている容量5kWh〜7kWhのモデルなら、70万円〜150万円ほどの初期費用が必要

・国や自治体の補助金で負担を軽減できるほか、初期費用0円で設置できるリースプランなども好評

②狭い場所には設置できない

・一般的な蓄電池のサイズは「高さ80cm・幅60cm・奥行30cm」ほどであり、狭い場所に設置すると邪魔になることも

・適した設置場所がない場合は、室内設置できるモデルや奥行の小さなスリムモデルを選ぶという手もある

③経年劣化により性能が落ちる

・蓄電池の寿命は15年〜20年といわれており、寿命をすぎると充電の減りが早くなるなどの劣化が起きる

・経年劣化は故障や不具合の原因にもなるため買い替えがおすすめだが、性能が落ちた状態で使い続けることも可能

【2023年最新】蓄電池の購入に使える補助金をご紹介!

2023年8月現在、蓄電池の購入に対して2種類の補助金制度が準備されているほか、お住まいの地方自治体も独自の補助金を交付しているケースもあります。

ここでは、国が交付を予定している補助金名称補助金額を以下にご紹介します。

補助金名称

令和4年度補正予算「電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」

申請期間

蓄電池アグリゲーター登録完了後(現在未定)~2023年12月22日(金)

補助金額

・家庭用蓄電池…3.2万~3.7万円 / kWh

(補助金上限:60万円/台)

・産業用用蓄電池…4.4万~4.8万円 / kWh

補助率

3分の1

補助金名称

令和5年度予算「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業」

申請期間

蓄電池アグリゲーター登録完了後(現在未定)~2023年12月22日(金)

補助金額

・家庭用蓄電池…2.7万~3.2万円 / kWh

(補助金上限:60万円/台)

・産業用用蓄電池…4.8万~5.3万円 / kWh

補助率

3分の1

地方自治体と国の補助金制度は重複して利用できる場合もありますので、申請期限や補助金額など、気になる点をお近くの役場などに問い合わせてみましょう。

まとめ:蓄電池は電気代節約や停電対策に大活躍!補助金で安く買おう

本記事でくわしく解説してきた「蓄電池の特徴やメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめます。

  • 蓄電池とは、充電して何度も使える電池の総称であり、現在はリチウムイオン蓄電池が主流
  • リチウムイオン蓄電池、鉛蓄電池、ニッケル水素電池など蓄電池にはさまざまが種類がある
  • 家庭用蓄電池があれば、電気代節約停電対策太陽光発電との併用など多用途に使える
  • 家庭用蓄電池のは容量1kWhあたり14万円〜21万円ほどが相場だが、販売店によっても違う
  • 電気代の節約効果の高さが大きなメリットだが、設置スペースを取るというデメリットも

夜間のお得な電気代で充電し、日中に使う電気をまかなえる蓄電池は、電気代が高騰し続ける今こそ設置するメリットが大きい設備といえるでしょう。

2023年は国から2種類の補助金制度が用意されており、最大60万円もの資金サポートが受けられますので、この機会にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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