0円ソーラーで後悔するって本当?特徴や種類・購入より劣る点も!
ソーラーパネルの需要が増えていますが、0円ソーラーという言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その名の通り0円でソーラーパネルが手に入るという新しいサービスですが、表面上ではかなりお得に感じますよね。
しかし、実際には「0円ソーラーで後悔した」と口にしている人が多いのです。
一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回の記事では、0円ソーラーの主な特徴や種類、ソーラーパネルを購入するよりもマイナスな点を紹介します。
目次
0円ソーラーで後悔するのはなぜ?0円ソーラーの主な特徴を紹介!
0円ソーラーで後悔している人が続出している現実がありますが、0円ソーラーにはそもそもどういった特徴があるのでしょうか。
具体的に解説します。
特徴①初期費用不要でソーラーパネルを設置できる
0円ソーラーはその名の通り、初期費用不要でソーラーパネルを設置できるサービスです。
一般的な大きさの住宅にソーラーパネルを設置する場合、最低でも100万円はかかるといわれていますから、初期費用が0円でソーラーパネルを所有できるというのは、消費者にとってとてもお得なサービスといえるでしょう。
特徴②契約終了後はソーラーパネルが無償で手に入る
0円ソーラーのさらなる魅力は、契約終了後はソーラーパネルが無償で手に入ることです。
一般的に、0円ソーラーは10年間の契約を結ぶとされているので、11年目以降は様々な縛りを気にすることなく、ソーラーパネルを使うことができるのです。
0円ソーラーで後悔するって本当?0円ソーラーの種類を紹介!
とても魅力的な0円ソーラーですが、どういった種類があるのか気になりますよね。そこで今回の章では、0円ソーラーにある3つの種類を紹介します。
種類①リースタイプの0円ソーラー
まずは、リースタイプの0円ソーラーの特徴を解説します。
以下の表をご覧ください。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 消費者 |
機器レンタル代 | 消費者が事業者に支払う |
売電の有無 | 消費者ができる |
FIT制度の利用 | 消費者ができる |
昨今、自動車も残価クレジット(残クレ)で所有している家庭が増えていますが、その仕組みとまったく同じです。
消費者は、ソーラーパネルを購入した時と同じような使い方ができますが、事業者にソーラーパネルのレンタル代を支払う必要があります。
つまり、発電量が思ったよりも見込めなかったことで売電収入が減った場合、事業者に支払うレンタル代のほうが高くついてしまう可能性も。
したがって、ある程度の発電量が見込める地域にお住まいの方のみ、選択できる0円ソーラーだといえるでしょう。
種類②電力販売タイプの0円ソーラー
電力販売タイプ(PPA)の0円ソーラーの特徴は、以下の通りです。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 事業者 |
レンタル代 | 不要 |
売電の有無 | 消費者はできない |
契約満了後 | ソーラーパネルを無償譲渡される |
電力販売タイプ(PPA)は、ソーラーパネルと発電した電力の所有者は事業者です。
事業者は、一般的な電力会社が定めている電力単価よりも10〜15%ほど安い単価で消費者に電力を売買する義務があるため、消費者は契約している電力会社から買電するよりもお得に電力を使うことができます。
ただ、消費者が蓄電池などを所有することが禁じられているため、日中に在宅している家庭でないと、多くの恩恵を期待できないかもしれません。
種類③屋根貸しタイプの0円ソーラー
最後に、屋根貸しタイプの0円ソーラーの特徴を紹介します。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 事業者 |
レンタル代 | 事業者が消費者に支払う |
売電の有無 | 消費者はできない |
契約満了後 | ソーラーパネルは撤去される |
屋根貸しタイプの0円ソーラーは事業者に屋根を貸すので、屋根を貸している分のレンタル代を収入として得ることができます。
しかし、それ以外に消費者が屋根貸しタイプの0円ソーラーで実感できるメリットはないため、昨今では屋根貸しタイプの0円ソーラーを契約している人は非常に稀です。
0円ソーラーで後悔するって本当?購入よりもマイナスな点を紹介!
0円ソーラーには様々な種類があることがわかりましたが、一長一短あることもわかったかと思います。
ともなれば、世間で「0円ソーラーで後悔した」と噂になっていることも少しは納得できますよね。
最後に、ソーラーパネルを購入せず0円ソーラーとして契約したことで感じる後悔ポイントを4つ紹介します。
0円ソーラーの契約を考えている人は必見です。
後悔ポイント①種類によっては契約終了まで売電ができない
0円ソーラーでの後悔ポイントは、契約終了まで売電ができないことです。
こちらは、電力販売タイプ(PPA)と屋根貸しタイプの0円ソーラーのデメリットになります。
ソーラーパネルで大きな恩恵を得るためには、売電単価が割高なFIT制度を利用できる最初の10年間のうちに、どれだけ売電できるかが大きなポイント。
しかし、電力販売タイプ(PPA)と屋根貸しタイプの0円ソーラーは、そもそも発電した電力の所有権は事業者なので、契約終了まで売電はできません。
FIT制度は10年間しか利用できないため、0円ソーラーの契約が満了した11年目以降に売電ができるようになったとしても、時すでに遅しなのです。
したがって、ソーラーパネルでの発電量がある程度見込める家にお住まいの場合は、最初から売電が可能なリースタイプの0円ソーラーの契約を検討できると良いでしょう。
後悔ポイント②契約終了まで恩恵を受けられない
契約終了まで恩恵を受けられないのも、0円ソーラーの後悔ポイントです。
そもそも0円ソーラーは、消費者と事業者が一緒になってソーラーパネルを運用していくもの。
したがって、ソーラーパネルを購入して完全に自己所有するのと比べ、全体的に受けられる恩恵が低くなってしまうのは当然のことといえるでしょう。
ソーラーパネルの恩恵をしっかり体感したい人は、最初からソーラーパネルを自己所有したほうが良いかもしれません。
後悔ポイント③利用するための諸条件が厳しい
0円ソーラーの後悔ポイントとして、利用するための諸条件が厳しいことが挙げられます。
以下は、0円ソーラーを契約する場合に消費者側に求められる、主な条件です。
- 契約者が60歳以下であること
- 築20年未満の2階建て以下の一戸建てであること
- 東北、東京、中部、関西、中国、九州電力管内の物件であること
- 日中使用した電気代をクレジットカードで支払えること
- 蓄電池などの蓄電機能があるシステムを所有していないこと
ソーラーパネルを購入する際は、初期費用や日射などを考慮するだけで購入が可能ですから、レンタルは購入に比べて利用するための条件が非常に厳しいことがお分かりいただけるかと思います。
後悔ポイント④基本的には途中解約ができない
基本的には途中解約ができないのも、0円ソーラーの後悔ポイントです。
0円ソーラーは、ソーラーパネルの初期費用やメンテナンス費用を全額負担している事業者が損をしないように設計されているサービスです。
ソーラーパネルは長期的に使うことで利益を得られるものといわれていますから、基本的な契約期間は10年もしくはそれ以上になっています。
したがって、消費者が何らかの理由で契約解消を申し出た場合、消費者がソーラーパネルの残債部分を支払う義務が生じます。
0円ソーラーで後悔!購入よりも恩恵を得られるのかを考えよう!
今回の記事では、0円ソーラーの特徴や種類、後悔するポイントを紹介しました。
ソーラーパネルを購入するよりも初期費用がお得になる0円ソーラー。
しかし、消費者と事業者が一緒になって運用していくシステムなので、消費者の思い通りにソーラーパネルを使えないデメリットがあります。
ソーラーパネルの所有を検討している方は、購入と0円ソーラーの一長一短を天秤にかけ、家庭に合った答えを見出せると良いでしょう。
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この記事の監修者
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