エアコンを除湿でつけることで節電に?電気代はいくら?
電気代が高騰している2023年。
電気代が高騰していて気になるのが、夏や冬のエアコンの電気使用量です。
エアコンは、他の家電に比べて電気消費量が多く、電気代が高くなってしまう原因になります。
そこで、今回は「冷房」と「除湿」をうまく使い分け、節電を行うために、それぞれの電気代について解説していきます。
目次
各メーカーのエアコン「冷房」の電気代は?
まず、各メーカーの冷房にかかる電気代をみていきましょう。
今回紹介するのは、10畳用の最新型エアコンの電気代です。
それぞれのエアコンを、5時間使用した場合の電気代を出しています。
電気代は2023年の東京電力「スタンダードプラン」の1kWhあたり30円を元に計算しています。
エアコンの冷房の電気代は、使用環境によって大きく異なります。
フルパワーで稼働している場合などは、今回紹介する電気代よりも高くなってしまうので注意しましょう。
メーカー | 型番 | 冷房 | 電気代 |
ダイキン | AN283AFS-W | 730W | 109.5円 |
パナソニック | CS-EX283D | 770W | 115.5円 |
富士通 | AS-W283N-W | 575W | 86.25円 |
三菱 | MSZ-ZW2823 | 580W | 87円 |
日立 | RAS-W28N | 800W | 120円 |
東芝 | RAS-K281DX | 730W | 109.5円 |
シャープ | AY-R28X-W | 545W | 81.75円 |
メーカー① ダイキン
ダイキンのエアコンは、冷房に約109円の電気代がかかります。
他のメーカーに比べると、平均的な電気使用量が特徴です。
メーカー② パナソニック
パナソニックのエアコンの電気代は、約115円かかります、
ダイキンのエアコン同様、高すぎず、安すぎない平均的な電気使用量です。
メーカー③ 富士通
富士通のエアコンの電気代は、約86円とシャープについで2番目に安いことが特徴です。
富士通のエアコンは、他のメーカーに比べて人気が高いとは言えませんが、節電性能が高いのがメリットです。
メーカー④ 三菱
三菱のエアコンは、シャープと富士通についで3番目に安い87円です。
三菱のエアコンは「霧ヶ峰」で有名な、人気のエアコンメーカーです。
エアコンに力を入れているだけあって、省エネ性能が高い点が魅力的なメリットでしょう。
メーカー⑤ 日立
日立のエアコンは、120円と今回検証した中では一番電気代が高いです。
ただし、使用状況などによって電気代は大きく変わるので、日立のエアコンを導入したからといって、電気代が大幅に上がってしまうわけではありません。
メーカー⑥ 東芝
東芝のエアコンの電気代は、ダイキンと同じ約109.5円です。
他のメーカーと比べると、上から3番目と平均的な電気使用量だと言えるでしょう。
メーカー⑦ シャープ
シャープのエアコンは、他のメーカーに比べて電気代が一番安い約81円です。
ただし、エアコンの使い方によっては、シャープのエアコンを導入しても電気代が絶対に下がるわけではありません。
除湿ができるエアコンは3タイプ!タイプによって電気代が違う
各メーカーのエアコンにかかる電気代を紹介しましたが、次にエアコンの除湿にかかる電気代について解説します。
エアコンの除湿は、主に3種類あり、除湿の種類によっては電気代が高くなってしまうので注意が必要です。
冷房と除湿の電気使用量は、弱冷房除湿・ハイブリッド除湿・冷房・再熱除湿の順で少ないです。
夏に除湿を使用したい場合には、自宅に導入してあるエアコンの除湿がどのタイプなのかを知っておく必要があります。
タイプ① 弱冷房除湿
「電気代が安い」と思われている除湿は、弱冷房除湿です。
実際、弱冷房除湿は冷房よりも電気消費量が少なく、電気代を節約することができます。
しかし、弱冷房除湿は思うように部屋が涼しくならないケースもあるので、使用する場面は選ばなければいけません。
あまりにも暑い日に弱冷房除湿を使用すると、部屋が暑くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
タイプ② ハイブリッド除湿
ハイブリッド除湿とは、エアコンに取り込んだ空気の除湿をし、再度部屋の空気と混ぜて部屋の温度に近づけた空気を部屋に戻す除湿のことを指しています。
ハイブリッド除湿は、除湿はしてくれるものの、部屋の温度自体は変わらないので、冷房機能の代わりにはなりません。
ハイブリッド除湿は、弱冷房除湿と同じくらいの電気使用量で、再熱除湿よりも電気使用量が少ないです。
タイプ③ 再熱除湿
再熱除湿とは、除湿した空気を再度温めて部屋に戻します。
再熱除湿を使用すると、部屋が暖かくなってしまうので、夏の使用には向きません。
また、空気を温めてしまうので、電気代が冷房よりも高くなってしまう点には注意が必要です。
【切り替えで節電】どんな時に除湿を使えばいいの?
除湿の種類によっては、冷房よりも電気代が抑えられることがわかりました。
しかし、電気代が安いと言っても、暑い日は弱冷房除湿やハイブリッド除湿だと、部屋が暖かくなってしまう可能性があります。
特に、ハイブリッド除湿では、室温が変わらず熱中症になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
ケース① ジメジメして暑いと感じる時
梅雨など、ジメジメしていると感じる時には、弱冷房除湿を使用することで、電気代の節約が可能になります。
また、湿気だけを取り除いて室温を下げたくない場合には、ハイブリッド除湿を使用すると良いでしょう。
ケース② 冷房運転では寒い時
エアコンを冷房にしていると寒いけれど、エアコンを止めてしまうと暑い場合には、除湿を利用して節電しましょう。
弱冷房除湿は、冷房運転ほど室温が下がりません。
エアコンを停止して、窓を開けても暑い場合には、除湿運転をすることで室温が快適になるケースがあります。
エアコンの電気代は高い!電気代を節約するためにできることは?
最後に、エアコンの電気代が高いと感じた時に、エアコンの電気使用量を節約するための方法を紹介します。
今回紹介するのは、下記の5つの方法です。
- 自動運転にする
- フィルターと室外機の手入れをする
- 少しならつけっぱなしにする
- エアコンを買い換える
- 太陽光発電や蓄電池の導入
それぞれ詳しく解説します。
節電方法① 自動運転にする
エアコン自動運転モードにすることで、エアコンを効率よく動かすことができます。
自動運転モードは、室温や湿度を感知して最適な運転を行うため、無駄な冷暖房を防ぎ、電気代の節約につながります。
また、エアコンに省エネモードが搭載されている場合には、省エネモードも活用しましょう。
自動運転や省エネモードを活用することにより、電気代をグッと抑えることが可能です。
節電方法② フィルターや室外機のお手入れをする
エアコンのフィルターや室外機の定期的なお手入れは、効率的な運転を行うために重要です。
エアコンのフィルターに汚れが溜まると冷暖房効果が低下し、電力消費が多くなります。
エアコンのフィルターは、エアコンを頻繁に使用する季節であれば1週間に1回程度行うことが理想です。
また、エアコンの室外機の近くにモノが置いてある場合は、室外機の邪魔にならないように片付けておきましょう。
節電方法③ 少しの不在ならつけっぱなしに
外出時や寝る前など、短時間ならエアコンをつけっぱなしにすることで節電につながります。
エアコンは、外気温と設定温度の差が大きいほど電気を消費します。
短時間外出する際には、エアコンを切る代わりに、低めの設定温度でエアコンをつけっぱなしにしておきましょう。
節電方法④ エアコンの買い替え
古いエアコンは効率が低く、電気代が高くなることがあります。
古いエアコンを使用していて、電気代が高いと感じたら、省エネ性能が高いエアコンに買い替えを検討してみましょう。
古いエアコンから新しいエアコンに買い換えることで、大幅に電気代が下がる可能性があります。
節電方法⑤ 太陽光発電や蓄電池の導入
太陽光発電システムを導入すれば、自宅で発電した電気でエアコンを運転することができます。
昼間発電した電気でエアコンを動かすことができれば、無料でエアコンを使用することが可能です。
さらに、蓄電池を組み合わせれば、発電した電力を夜間に使用することができます。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、停電時にもエアコンを使用することができるので、万が一の時に命を守ることが可能です。
エアコンの除湿はタイプによって電気代が高くなってしまう点に注意
今回は、エアコンの除湿や冷房の電気代について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
エアコンの除湿は、弱冷房除湿であれば冷房よりも電気代が安くなります。
しかし、弱冷房除湿は冷房運転に比べると、部屋の温度が下がりにくい点に注意が必要です。
さらに、再熱除湿タイプのエアコンは、除湿をかけても電気代が高くなってしまう上に部屋を暖めてしまいます。
冷房運転を利用して電気代を抑えたい場合には、エアコンの除湿タイプを必ず確認しましょう。
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この記事の監修者
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