エコキュートを昼間に沸かすのはお得?太陽光発電との連携方法を解説!
深夜電力プランやオール電化プランのお得な夜間料金で湯沸かし・保温できるエコキュートですが、太陽光発電と連携させれば昼間でも節約できることをご存じでしょうか?
本記事では、太陽光発電とエコキュートを昼間に活用する具体的な方法や、エコキュートで昼間に湯沸かしするメリット・デメリットを徹底解説していきます。
太陽光発電やエコキュートの設置を検討中の方や、太陽光発電の売電以外の活用法を知りたい方に有益な情報が満載ですので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
目次
エコキュートを昼間に沸かすのはお得?実践方法や裏ワザを解説!
まずはじめに、エコキュートを昼間に運転させる方法や、旧型モデルでも日中に湯沸かしさせる裏ワザを解説していきます。
【結論】太陽光発電があれば昼間の湯沸かしで節約できる
一般的なエコキュートには「太陽光発電との連携機能」が搭載されており、昼間に発電した電気を湯沸かしに使うことで電気代を節約できます。
最近では「翌日の天気予報を自動取得し、夜間の沸き上げ量を調整する」機能付きのモデルも多いため、毎日リモコンなどで設定する手間も必要ありません。
一方で、太陽光発電とエコキュートの連携機能を使わない場合は、昼間に湯沸かしすると割高な電気料金がかかるため、従来どおり深夜に運転させたほうがお得です。
【方法】専用の連携機能でかんたん!スマホ操作も可能
エコキュートと太陽光発電の連携機能の操作方法はメーカーによっても多少異なりますが、基本的にはリモコン・スマホアプリ・HEMSで以下のように管理できます。
操作する機器 | 操作方法の一例 |
エコキュートのみ | ・翌日の天気予報をテレビなどで確認し、リモコンで昼間の沸き上げ量を設定する |
エコキュート + スマホアプリ | ・アプリで翌日の天気やタンク残量を確認し、沸き上げ量や時間を設定する ・天候が急変した場合、遠隔操作で沸き上げの停止もできる |
エコキュート + HEMS | ・HEMSが翌日の天気予報や余剰電力を予測し、沸き上げ量などを自動調整する ・天候の変化で発電量が足りない場合も、HEMSが自動で運転停止・継続の判断を行う |
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)とは、家庭全体のエネルギー使用状況をモニターで「見える化」し、光熱費削減のために自動制御する機器のことです。
【裏ワザ】昼間の湯沸かし機能がないモデルはどうする?
昼間の沸き上げ機能がない旧型のエコキュートなどを日中に運転させるためには、「時刻設定を12時間ずらす」という裏ワザが有効です。
現在時間を12時間ずらして昼夜を反転させれば昼間でも沸き上げが可能となり、太陽光発電との連携機能をオンにすれば電気代を払わずにお湯が作れるようになります。
夜間に湯沸かしをする際には時刻設定を元に戻す必要がありますが、一度操作を覚えてしまえばそれほど手間に感じることもないでしょう。
一方で、エコキュートの設定時間をずらす使い方はメーカー非推奨であり、トラブルが発生した際には保証の対象外となる可能性もあるため、実践は自己責任で行うようにしましょう。
エコキュートを昼間に沸かす「3つのメリット」をご紹介!
つづいて、太陽光発電との連携機能を活用して、エコキュートを昼間に沸かす「3つのメリット」をくわしくご紹介していきます。
【メリット①】気温の高い昼間は消費電力が少ない
エコキュートで昼間に沸き上げを行う第一のメリットは、気温や水温の低い深夜に運転させるより、少ない消費電力でお湯が貯められることです。
特にお湯を消費する「冬場」は日中と深夜の温度差が大きいため、太陽光発電の力で「0円湯沸かし」ができるメリットは非常に大きいでしょう。
近年では深夜電力プランの値上げも問題視されていますので、従来どおり夜間に湯沸かしするだけでなく、太陽光発電との併用が非常におすすめです。
【メリット②】保温時間が短いからお湯が冷めにくく省エネ
太陽光発電を使ってエコキュートを昼間に運転させると、使用量の集中する「夕方」までお湯が冷めにくく省エネできるというメリットも見逃せません。
例えば18時に集中してお湯を使う家庭の場合、深夜24時に沸き上げすると「18時間」の保温が必要ですが、昼間12時の沸き上げなら「6時間」で済むため単純に保温時間が3倍も違います。
エコキュートは長時間保温を続けると温度が下がり、お湯を使わなくても「残湯量」が減ってしまうため、電気代の節約にこだわるなら昼間の沸き上げをうまく活用するべきでしょう。
【メリット③】太陽光発電の「卒FIT」対策として効果的
太陽光発電は設置から10年度の「卒FIT」を迎えると売電単価が下がるため、安く売ってしまうよりエコキュートの湯沸かしに活用したほうがお得です。
たとえば2023年に卒FITを迎える方は、売電単価が「1kWあたり38円」から「約8〜15円」まで激減し、最近の「25〜30円」ほどの深夜料金より安くなってしまいます。
家庭の光熱費の中でも給湯費用は多くを占めますので、太陽光発電を設置している方は、10年後にはエコキュートを昼間にフル活用して自家消費を強化しましょう。
エコキュートを昼間に沸かす「2つのデメリット」とは?
さいごに、太陽光発電の発電中にエコキュートで湯沸かしする際に気をつけたい「2つのデメリット」を解説していきます。
【デメリット①】急な天気の変化で損することも
太陽光発電でエコキュートを湯沸かしする際に天気が悪化すると、発電エネルギーだけでは電力が足りなくなり、昼間の割高な電気の「買電」が発生する可能性があります。
リモコン操作やスマホアプリなどで昼間の沸き上げは停止もできますが、タンク残量が充分でない場合はお湯を節約するか、新たに沸き上げなければ足りなくなってしまいます。
深夜電力プランの昼間料金は「約3割」ほど高いケースが多いため、天候が不安定な季節には「充分な湯量を確保しておく」など、太陽光発電だけに頼らない工夫も必要でしょう。
【デメリット②】太陽光発電がない場合は初期費用がかかる
太陽光発電を使ったエコキュートの湯沸かしは高い節約効果が得られますが、そもそも設備を持っていない方は設置に「まとまった初期費用」がかかってしまいます。
太陽光発電の導入費用は「約10年」ほどで回収できるうえに、「地方自治体の補助金」などで大幅に軽減できますが、それでも出費を避けたい方にとってはデメリットでしょう。
一方で、最近では太陽光発電の「初期費用0円プラン」や「定額リースプラン」なども増えていますので、エコキュートの電気代を節約しつつ、計画的に設備を設置することも可能です。
まとめ:エコキュートは昼間に沸かして徹底節約!太陽光発電と相性抜群
本記事でくわしく解説してきた「エコキュートをお得に昼間に沸かす方法」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- エコキュートと太陽光発電を連携すれば、発電中に0円でお湯が沸かせて経済的
- 天気予報の自動取得やスマホ遠隔操作など、エコキュートには便利な補助機能が多い
- 気温の高い昼間は夜よりエコキュートの消費電力が少なく、保温する時間も短くすむ
- 太陽光発電の売電単価は毎年下がっており、売るよりエコキュートで消費したほうがお得
- 湯沸かし中に天気が急変すると、太陽光発電だけでは電気が足りないというデメリットも
深夜のお得な電気代で1日分のお湯が作れるエコキュートですが、最近では電気代の深夜料金も値上げが続いており、家計には不利な状況となっています。
太陽光発電を設置している住宅なら、0円で発電したエネルギーでエコキュートのお湯が沸かせるため、光熱費の多くを占める給湯費用を効率よく節約できます。
太陽光発電やエコキュートは「国や地方自治体の補助金」や「0円設置プラン」などの活用で気軽に導入できますので、ぜひこの機会に検討してみませんか?
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この記事の監修者
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