太陽光ローンは本当にお得?金利相場やメリット・デメリットを解説!
「ローンを組んで太陽光発電を設置したい!」と思い立っても、太陽光ローンやリフォームローン、住宅ローンなど種類が多すぎて迷ってしまった経験はありませんか?
数あるローンの中でも「金利の低さ」や「審査の優しさ」で評判の太陽光ローンですが、会社によっても返済プランや条件などが違うため、契約前に確認しておきたいところです。
そこで本記事では、太陽光ローンの特徴や他のローンとの違い、近年の金利相場や「固定金利・変動金利」の違いについて、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、太陽光ローンならではのメリットや気になるデメリットもご紹介していますので、できるだけ良い条件でローンを組みたい方はぜひご覧ください!
目次
太陽光ローンは本当にお得?特徴や仕組み・金利や種類をご紹介!
まずはじめに、太陽光ローンの特徴や金利の相場、住宅ローンなどとの違いや、固定金利・変動金利の違いをご紹介していきます。
【特徴】そもそも太陽光ローンとは?住宅ローンとの違いも解説
太陽光ローンとは、太陽光発電やパワコン、周辺設備などの購入やリフォームに利用できる融資のことで、家庭用蓄電池の購入にも使えるケースもあります。
太陽光ローンは住宅ローン・リフォームローンなどに比べて「低金利」であるケースも多く、厳しい審査条件もないため気軽に借り入れが実現できる点が最大の特徴といえるでしょう。
また、太陽光ローンは返済期間が「1〜20年」と幅広く設定でき、すばやく返済したい方にも、少しずつ長期的に返済したい方にも利用しやすい仕組みになっています。
【金利】人気の太陽光ローンの金利は「約2〜4%」と高くない
一般的な太陽光ローンの金利は「約2〜4%」ほどと低く設定されており、保証人なしで「1,000万円」以上もの高額融資が受けられます。
以下に、大手銀行や信販会社の太陽光ローンの金利や返済期間などの一例をご紹介します。
金融機関名 | 金利 | タイプ | 返済期間 | 上限額 | 保証人 |
2.80% | 固定 | 1年〜15年 | 20万円〜1,000万円 | 不要 | |
1.99%〜2.875% | 変動 | 6か月〜15年 | 50万円〜1,000万円 | 不要 | |
1,97%〜2.17% | 固定 | 11年〜15年 | 無制限(契約者の年収で決定) | 不要 | |
2.75% | 固定 | 1年〜15年 | 10万円〜1,000万円 | 不要 | |
2.45% | 固定 | 1年〜15年 | 10万円〜1,000万円 | 不要 |
住宅ローンやリフォームローンでも以上のような低金利は実現可能ですが、保証人や頭金の必要性や、審査の厳しさを考えれば太陽光ローンの利点は大きいといえるでしょう。
【種類】契約前に要チェック!固定金利と変動金利はどう違う?
太陽光ローンの金利は「固定金利」と「変動金利」の2種類に分かれており、それぞれ以下のような特徴を持っています。
固定金利 | ・契約時に定められた金利は完済時まで変更されない ・毎月の支払額が一定のため、返済プランが立てやすい |
変動金利 | ・国の経済状況や金融情勢により半年に一度、金利が見直しされる ・固定金利より低金利なケースが多いが、返済額が増える可能性もある |
「安定性・確実性」を求める方には固定金利が、「リスクを承知で安くしたい」方には変動金利がおすすめですが、どちらがお得かは断言できません。
契約する金融機関によっても金利や利用条件は違いますので、気になる融資プランがあれば資料請求や電話相談をしてみるなど、自分なりに納得ゆくローンを選ぶとよいでしょう。
太陽光ローンを契約する「3つのメリット」とは?
つづいて、太陽光ローンを利用して太陽光発電を設置する「3つのメリット」をご紹介していきます。
【メリット①】売電や自家消費で毎月の返済額をカバーできる
太陽光ローンを活用する大きなメリットは、売電による副収入や自家消費で節約できる電気代で、毎月の返済額を大きく軽減できることです。
たとえば、金利2.8%・返済期間10年で150万円の融資を受けた場合の返済額は「毎月14,000円」ほどですが、節約できる電気代や売電収入は「毎月1万円」を超えるため、実際の負担額はわずかです。
太陽光パネルの寿命は「25〜30年以上」と非常に長いため、ローンを完済してしまえば10年・20年と長期的な経済的メリットを得られますね。
【メリット②】無担保・保証人なしで気軽に契約できる
太陽光ローンの見逃せないメリットとして、住宅などの財産を担保にする必要がなく、保証人を立てる義務もない点が挙げられます。
住宅ローンなどでは住居を担保にしなければ融資を受けられないケースも多く、返済できない状況に陥ったときには「差し押さえ」が発生する可能性もあります。
また、太陽光ローンは基本的には金融機関が保証人の役割を担うため、親族や知人に頭を下げてサインや印鑑をもらう必要もありません。
【メリット③】頭金や保証料もかからないケースが多い
太陽光ローンは無担保・保証人無しで融資が受けられるだけでなく、頭金や保証料もかからない点も大きなメリットといえます。
一般的な住宅ローンでは「購入代金の20〜40%」が頭金として必要ですが、太陽光ローンなら「0円」で融資可能なため、予算に余裕がない方でも気軽に設備を導入できます。
また、住宅ローンなどの保証料は「全額返ってこない」ケースも多いですので、なるべくムダな出費を抑えたい方には太陽光ローンのほうがおすすめです。
太陽光ローンにデメリットはある?2つの注意点を解説
さいごに、太陽光ローンを組む前に気をつけたい「2つのデメリット」について解説していきます。
【デメリット①】固定金利と変動金利の見極めが難しい
太陽光ローンのデメリットとして、固定金利・変動金利のどちらがお得なのか判断が難しいことが挙げられます。
返済額の安定性を求めるなら固定金利が、総合的な返済額を抑えたいなら変動金利がお得といわれていますが、経済情勢にも大きく影響するためどちらも「確実」とはいえません。
とはいえ、保証金や担保なしで融資が受けられるメリットは変わりませんので、金融機関や専門家に相談するなど、第三者に相談しながら判断するとよいでしょう。
【デメリット②】災害で損壊するとローンだけ残ることも
太陽光ローンの気になるメリットは、「自然災害補償」に加入していない場合、台風や地震などで設備が損壊するとローンだけが残ってしまうことです。
自然災害補償とは、地震や洪水、大雨や台風などの災害で壊れてしまった太陽光発電を無償で修理・交換してくれる保険のことで、メーカー保証には含まれていない場合もあります。
自然災害補償は販売店や太陽光ローンの無償サービスに含まれている場合もあるため、ローンを組むなら加入しておいた方が安心でしょう。
まとめ:太陽光ローンは低金利・頭金いらずで審査も通りやすい!
本記事でくわしく解説してきた「太陽光ローンの特徴やメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 太陽光ローンとは、太陽光パネルやパワコン・蓄電池の購入にも利用できる融資プラン
- 金利が約2〜4%ほどと低く、無担保・無賞金、保証人・頭金なしで気軽に利用できる
- 返済期間も最長15年ほどと長期間であり、売電収入や自家消費で負担をカバーできる
- 災害などで設備が損壊するとローンだけが残るため、自然災害補償には加入しておきたい
厳しい審査や保証金、頭金が要求される住宅ローンに比べて、かんたんな申込みだけで気軽に低金利な融資が受けられる点が、太陽光ローンの大きなメリットです。
太陽光ローンは「蓄電池」の購入にも使えますので、値上げが続く電気代をなんとか節約したい方は、太陽光ローンの活用も検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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