太陽光発電の訪問販売は危険!気をつけたいポイントを解説
近年、太陽光発電システムの訪問販売が増えています。
しかし、訪問販売には思わぬ落とし穴があり、トラブルに発展する可能性もあるので、注意が必要です。
記事の最後には、とても危険な訪問販売業者の特徴を紹介していますので、契約してしまわないためにも必ず確認しておくことをおすすめします。
目次
【最新】太陽光発電の訪問販売が増えている理由は?
太陽光発電システムの訪問販売が増えている理由は以下の3つです。
- 電気代高騰
- 太陽光発電システムの価格
- 新築の家
それぞれ詳しく解説します。
理由① 電気代高騰で需要が増えている
2023年は、多くの電力会社で値上げが発表されました。
電気代が高騰し、電気の支払いが多くなってしまった家庭にとって、電気を無料で使える太陽光発電システムは魅力的な設備です。
特に、オール電化の家庭では、電気代が太陽光発電システムのローンを上回っていることも多く「電気代を払うくらいなら太陽光パネルを入れよう」と考える人も多いです。
このように、電気代の高騰により、太陽光発電システムの営業がしやすくなった点が、訪問販売が増えている1つの理由だと言えるでしょう。
理由② 太陽光発電の値段が下がっている
太陽光発電システムの導入費用は、年々下がっています。
太陽光発電システムが普及し始めた2012年に比べて、2022年には1kWあたりの価格が半額程度まで下がっています。
設備の導入価格が下がり、営業しやすくなったことから、訪問販売が増えました。
理由③ 新築の家を狙っている
新築住宅が多い場所では、太陽光発電システムの訪問販売が多い傾向にあります。
特に、太陽光発電システムを導入していない家が多い分譲住宅などを狙って、訪問販売が来るケースが多発しています。
太陽光発電に向いている家には訪問販売が来るって本当!?
訪問販売業者は、家の屋根の形状を確認して、訪問販売に来ることがあります。
屋根の形や角度が太陽光パネルの設置に向いている場合には、訪問販売の営業マンが訪れる確率が上がる傾向にあります。
特に、屋根が広い家や南向きの片流れ屋根の家は、訪問販売の営業マンに目をつけられる可能性が高いです。
【マジで要注意】太陽光発電の訪問販売が危険な理由は?
訪問販売で太陽光発電システムを購入することは、おすすめできません。
訪問販売をしている販売業者の中にも、善良な会社や営業マンは存在します。
しかし、悪質な販売会社や、詐欺まがいの販売会社が紛れていることも多いので注意が必要です。
注意① 価格が高い
訪問販売を行っている販売会社の太陽光発電システムは、価格が高い傾向にあります。
訪問販売の特性上、その場で太陽光発電システムの相場を調べることや、他の販売会社の販売価格を調べることは難しいです。
そのような特性を利用して、ぼったくりに近い値段で太陽光発電システムを販売している訪問販売があるので、十分に注意しておきましょう。
注意② キャンペーン価格などで釣る
訪問販売の中には「今だけの価格」や「今だけ工事費無料」などと言って、高い設備を売りつけるケースもあります。
もし、訪問販売で「今日まで安い」などと言われても、焦って契約してはいけません。
注意③ しつこい
太陽光発電システムに限らず、訪問販売はしつこく契約を迫る営業マンが多いです。
特に、遠回しに断った場合には、何度も訪問販売に来て、契約するまで訪問され続けます。
中には、はっきり断っても何度も訪問販売に来る営業マンがいるので注意が必要です。
はっきり断っても、何度も訪問販売に来る行為は法律違反です。
何度断っても繰り返し訪問販売に来る会社とは、絶対に契約をしてはいけません。
注意④ 契約を急かしてくる
太陽光発電システムの営業に来る訪問販売では、今だけ安いなどと言って契約を急かしてくるケースがあります。
訪問販売の営業マンが契約を急かしてくる理由は、他の会社と比べられたくないからです。
他の会社の価格と比べられてしまうと、実は価格が高いということがバレてしまうのを恐れているのです。
注意⑤ 中には詐欺であることも
太陽光発電システムの訪問販売の中には、契約させてお金をもらい、そのまま音信不通になってしまうケースがあります。
詐欺の訪問販売をする販売業者の中には、架空の会社の名刺やパンフレットを用意しています。
訪問販売で営業マンが来た場合、詐欺かどうかをその場で見分けるのは難しいです。
太陽光発電システムの訪問販売に限らず、どこのどんな会社かわからない訪問販売をすぐに信用してはいけません。
太陽光発電の訪問販売が来たらどうしたらいい?
太陽光発電システムの訪問販売が来た場合には、まずは必ず疑うことが大切です。
太陽光発電システムが必要ない場合には、しっかり断りましょう。
対策① 玄関先で対応しない
太陽光発電システムの訪問販売が来た場合、玄関扉を開けてしまうと、長々とセールストークがはじまります。
太陽光発電システムを訪問販売で購入する意思がない場合、玄関扉を開けることは避けましょう。
また、訪問販売をする営業マンの中には「工事のご挨拶に」という人もいます。
工事の挨拶と言われてしまったら、どこでやっているどんな工事かを聞きましょう。
要領を得ない場合には「ご挨拶していただいたのでもう大丈夫です」と伝えることがおすすめです。
対策② 社名だけ聞いて帰ってもらう
太陽光発電システムの導入を検討している場合には、社名を聞いておくことがおすすめです。
社名だけを聞いておき、ネットやSNSなどで、どんな会社かを調べておきましょう。
もし、信頼できる会社だと判断した場合には、次に訪問販売に来た時に話を聞くと良いでしょう。
ただし、太陽光発電システムを検討すらしていない場合には、社名を聞いて帰ってもらっても、またすぐに訪問販売がやってきます。
太陽光発電システムを検討していない場合や、訪問販売で購入したくない場合には、しっかりと断ることが大切です。
対策③ ひたすら必要ないと主張する
もし、太陽光発電システムの訪問販売がきて、玄関を開けてしまったら、ひたすら必要ないことを伝えましょう。
必要ないと主張してもしつこく営業される場合には「帰ってください」と伝えることが大切です。
もし「帰って欲しい」と伝えても、帰ってくれない場合には警察に通報してしまって問題ありません。
ただし、逆上される可能性もゼロではないので、十分に注意しましょう。
こんな太陽光発電の訪問販売では契約しないで!
最後に、特に注意が必要な訪問販売について解説します。
下記に紹介するような訪問販売の営業マンが訪れたら、契約してはいけません。
- 大幅値引き
- 契約を急かされる
- 目的や社名を言わない
- デメリットを教えない
- 質問に答えない
それぞれ詳しく解説します。
ケース① 工事費無料・キャンペーンなど大幅値引き
太陽光発電システムの導入費用は、年々安くなっています。
しかし、安いとは言っても限度があり、大幅に値引きしてくる販売会社には注意が必要です。
訪問販売に多いのは「工事費・足場代無料」や「モニター・キャンペーン」などの営業トークです。
太陽光発電システムの販売において、値引きを行うのはよくあることです。
ですが、あまりにも大幅に値引きされる場合には疑うことが大切です。
大幅に値引きされているケースでは、設置後に支払い金額が変わってしまうというトラブルも発生しています。
ケース② 契約を急かしてくる
太陽光発電システムの訪問販売で、異様に契約を急かしてくる場合には注意が必要です。
契約を急かす営業マンは「キャンペーン価格は今日まで」、「モニターに参加できるのは今日まで」などと言って契約を迫ります。
万が一、訪問販売で急かされて契約してしまった場合には、クーリングオフをしましょう。
クーリングオフは、自分でハガキを出すだけで完了します。
もし、クーリングオフの方法がわからない場合には、最寄りの消費者センターへ問い合わせれば、クーリングオフを手伝ってくれます。
ケース③ 訪問目的や社名を言わない
訪問販売に来たのにも関わらず、訪問販売の目的や社名を言わない場合には要注意です。
訪問販売をする場合には「訪問した目的と会社名を告げなければいけない」と法律で定められてます。
もし、訪問の目的や会社名を言わない場合、法律違反を容認している会社ということになるので、契約してはいけません。
ケース④ デメリットを教えてくれない
訪問販売に限らず、太陽光発電システムのデメリットを教えてくれない場合には、契約を控えておくことがおすすめです。
太陽光発電システムは、発電した電気をタダで使用することができ、光熱費削減や停電対策としてのメリットが大きい住宅設備です。
しかし、初期費用がかかったり、想定された発電量が得られなかったり、廃棄費用がかかったりなどのデメリットがあります。
契約後にデメリットに気づき、導入を後悔してからでは遅いので、しっかりデメリットを教えてくれる営業マンから設備を購入することがおすすめです。
ケース⑤ 質問に答えてくれない
こちらが質問しても、のらりくらりとして質問に答えてくれない営業マンにも注意が必要です。
太陽光発電システムを導入する時には、真摯に質問に答えてくれる販売業者を選びましょう。
太陽光発電システムは、導入して終わりの住宅設備ではありません。
太陽光発電システム導入後も、アフターフォローやトラブル発生時には、販売会社や営業マンと関わることがあります。
営業マンや販売会社が質問に真摯に答えてくれない場合、設備導入後にも不安な気持ちになってしまいます。
【まとめ】太陽光発電の訪問販売は詐欺などに注意して!
今回は、太陽光発電システムの訪問販売について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
訪問販売会社の中には、善良な会社も存在します。
しかし、まだまだ悪質な手口や、法律違反スレスレの訪問販売を行っている会社も多いです。
訪問販売で、数回顔を合わせただけでは、信頼できる会社かどうかを判断することが難しいのが現実です。
いくら「いい人」だと思っても、まずは「疑う」ことを大切にしましょう。
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この記事の監修者
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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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