太陽光パネルの設置義務化条例とは?設置のメリットや注意点も!
昨今、需要が高まっている太陽光パネル。
東京都は2025年以降に新築される住宅に対し、太陽光パネルの設置を義務化する条例を出しました。
太陽光パネルの設置が義務化されることで、私たちの暮らしはどのように変化するのでしょうか。
そこで今回の記事では、太陽光パネルの設置義務化条例の具体的内容や他都市の取り組み、太陽光パネルを設置するメリットについて解説します。
目次
太陽光パネルの設置義務化条例とは?東京都の場合の具体的内容!
世界各国が、2030年のカーボンニュートラルを実現するために取り組みを始めていることは周知の事実かと思います。
その中の一つとして、日本の首都である東京都は、2025年から東京都内の新築住宅に対して太陽光パネルの設置を義務化する法案を可決させました。
そこで今回の章では、東京都が可決した太陽光パネルの設置義務化条例について、具体的に解説します。
地球温暖化防止のために設立された条例
東京都が可決した太陽光パネルの設置義務化条例は、お伝えしている通り地球温暖化の進行速度を遅らせるために設立された条例です。
太陽光パネルは、発電時に温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーのひとつで、地球環境のためになると昨今話題になっているものになります。
再生可能エネルギーの中には、風力発電や水力発電などもありますが、一般家庭に普及しやすいのは太陽光発電です。
昨今は、太陽光パネルを住宅の屋根に設置している家庭も多くなっています。
だからこそ、太陽光パネルをさらに普及させるべく、東京都は2025年以降、新たな取り組みをしていくのです。
太陽光パネルの設置が義務化されるのは事業者
東京都が太陽光パネルの設置義務化条例を2025年から出しますが、太陽光パネルの設置が義務化されるのは、東京都内で年間延べ床面積2万㎡以上を手がける大手住宅メーカーになります。
つまり、大手メーカー製の新築住宅を2025年以降に購入する場合、太陽光パネルは必ず設置されているということです。
太陽光パネルにはメリットとデメリットがありますが、デメリットのほうが大きいと感じている家庭では、大手企業ではない中小企業などが手がけている新築住宅を購入する必要があるということになります。
太陽光パネルの設置義務化条例とは?他都市の場合の具体的内容!
東京都の太陽光パネルの設置義務化に関しては、東京都が「都全体」として行う取り組みのため、ニュースなどでも多く取り上げられていました。
しかし実は、既に太陽光パネルの設置を義務化している都市もあるのです。
そこで今回の章では、東京都以外で太陽光パネルの設置義務化条例を出している3都市について、具体的に解説します。
神奈川県川崎市の場合
神奈川県川崎市も東京都同様、2025年より太陽光パネルの設置義務化条例が適用される見通しです。
具体的な内容は明らかになっていませんが、東京都と足並みを揃える形の条例になると予想されています。
京都府の場合
京都府でも、以下のような太陽光パネルの設置義務化条例があります。
- 2020年4月より延床面積2,000㎡以上の建物に対して太陽光パネルの設置義務化
- 2021年4月より延床面積300㎡以上の住宅やビルなども太陽光パネルの設置義務化
東京都に先駆けて、太陽光パネルの設置義務化条例があったということですね。
群馬県の場合
群馬県でも、延床面積2,000㎡以上の建築物を新築、増築又は改築しようとする業者に対して太陽光パネルの設置が義務化されています。
太陽光パネルの設置義務化条例について!太陽光パネルのメリットは?
東京都で太陽光パネルの設置が義務化されるということで、太陽光パネルを住宅の屋根に設置するとどのようなメリットを実感できるのかが気になることでしょう。
そこで今回の章では、太陽光パネルを住宅の屋根に設置した場合のメリットを4つ紹介します。
メリット①地球温暖化防止に一役買える可能性が高い
太陽光パネルを設置すると、地球温暖化防止に一役買える可能性が高いです。
先ほどもお話しした通り、太陽光パネルは再生可能エネルギーの一種で、地球環境のためにとても良いものになります。
地球温暖化は年々深刻化していますから、太陽光パネルを設置することで、少しでも地球環境を良くできる一役を担えるのは嬉しいメリットといえるでしょう。
メリット②電気代の削減が見込める
電気代の削減が見込めるのも、太陽光パネルを設置する際に得られるメリットです。
太陽光パネルを設置すると、日中の電力を電力会社から買電する必要がなくなります。
したがって、日中の電気代を削減することが可能です。
メリット③日中の停電を免れることができる
太陽光パネルを設置することで、日中の停電を免れることができるメリットもあります。
太陽光が出ていることが最低条件にはなるものの、周囲一帯が停電に見舞われていても、自宅は停電を免れることができるのです。
スマホの充電をしたり、冷暖房を付けたり、電子レンジを使って調理をしたりなど、停電時でも普段と変わらぬ生活が送れるのは、大きなメリットといえるでしょう。
メリット④売電収入を得ることができる
売電収入を得ることができるのも、太陽光パネルを設置した場合に実感できるメリットです。
太陽光パネルを設置すると、日照時間が長く、太陽光も強い夏場は特に、多くの発電量を期待できるでしょう。
その全てを家庭で使うのも良いですが、発電量が多くなればなるほど、すべてを自家消費するのは難しくなるかもしれません。
そこでおすすめなのが、発電した電力の余剰分を契約している電力会社に買い取ってもらう売電です。
余剰電力を買い取ってもらうことで売電収入を得ることができるため、ちょっとした家計の足しが生まれるメリットがあります。
太陽光パネルの設置義務化条例について!太陽光パネルの注意点は何?
とても魅力的な太陽光パネルですが、実は購入前に注意しておくべきポイントもあります。
最後に、太陽光パネルの注意点を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
注意点①補助金制度の内容を確認する
太陽光パネルの設置義務化条例の注意点として、補助金制度の内容を確認することが大切です。
今は、太陽光パネルや蓄電池などをセット導入した家庭に向け、国や自治体が補助金制度を出しています。
2025年以降の補助金制度の内容はまだ明らかになっていませんが、注文住宅・建売住宅どちらでも補助金が適用されるのかという部分は、しっかり確認しておく必要があるといえるでしょう。
注意点②必ずしも家計がプラスになるとは限らない
太陽光パネルの設置義務化条例が適用されることが決定していますが、太陽光パネルを住宅の屋根に乗せたからといって、必ずしも家計がプラスになるとは限らない点は頭に入れておきましょう。
冒頭で紹介した通り、太陽光パネルの需要は年々増えています。
その理由として、100万円前後といわれる初期費用がほぼ確実に回収でき、しかも最終的に大きくプラスになるからといわれています。
しかし、これはあくまでも良い条件下に設置された太陽光パネルの話であって、太陽光パネルを設置した全ての家庭に当てはまる話ではありません。
太陽光パネルを設置して家計をプラスに転化させるためには、まずそこそこの発電量を見込めなければなりません。
また、蓄電池などを併用して、電力会社からの買電量を極力減らす努力も必要です。
日々の努力を惜しまない家庭が、太陽光パネルで最終的にプラスの恩恵を受けることができるのです。
注意点③定期メンテナンスを必ず実施する
太陽光パネルを乗せるのであれば、その恩恵をしっかり実感するために定期メンテナンスを必ず実施するようにしてください。定期メンテナンスは4年に1度が推奨されており、1回2万円前後とリーズナブル。
したがって、毎月コツコツと定期メンテナンス費用を貯めておき、いざという時に備えましょう。
太陽光パネルの設置義務化条例!必要か否かをしっかり見極めよう!
今回の記事では、太陽光パネルの設置義務化条例について詳しく解説しました。
太陽光パネルが設置義務化になっても、消費者側が義務化されるわけではなく、事業者側が義務化されるだけ。
したがって、今まで通り「太陽光パネルの設置は不要」と考える家庭は、太陽光パネルを設置しない住宅を新築することも可能です。
ただ、これを機に、太陽光パネルを設置すべきか否かを家族で検討してみると良いのではないでしょうか。
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この記事の監修者
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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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