蓄電池の設置はやめたほうがいい?向き不向きや後悔しない選び方
「蓄電池はやめたほうがいい」という否定的な情報が広まると、導入をあきらめる人も少なくありません。
この記事では、蓄電池の導入をやめたほうがいいといわれる理由や、向き不向きについて紹介します。
目次
蓄電池の設置をやめたほうがいいといわれる理由
蓄電池に興味を持っている人、または興味がない人も、蓄電池を導入しない理由を把握することが重要です。
ここからは、蓄電池の設置をやめたほうがいいと言われる理由について紹介します。
期待していたほど電気料金が安くならない
蓄電池を導入しても、電気料金が思ったほど安くならないケースがあります。
たとえば、太陽光発電からの電気であれば電気代はかからないものの、電力会社からの買電には料金がかかります。
特に従量電灯プランの場合、電気使用量に応じて料金が上昇するため、蓄電池の導入後に電気代が増えてしまうことがあります。
蓄電池を導入する際は、今の料金プランとの合わせ方をよく考えることが大切です。
太陽光発電の発電量が低下するリスクがある
太陽光発電の発電量が低下する主な原因は、以下の4つです。
- 太陽光パネルの経年による劣化
- 太陽光パネルの表面の汚れ
- 日照量の不足や気温の上昇
- パワコンの電圧の上昇が抑制される
残念ながら、時間の経過による劣化は避けられません。
メーカーによっては、徐々に発電量が減少するものもありますし、10年以上経つと急激な減少が見られる場合もあります。
また、天候や気温などの気象条件によって一時的に発電量が減少しやすいですが、天候が元に戻れば問題なく発電ができます。
太陽光発電を導入した後に発電量が減少する場合は、その原因が季節的なものなのか、あるいは経年劣化によるものなのかを見極める必要があります。
設置に必要な機器や施工費用が高額になる
蓄電池の設置をやめたほうがいい理由の一つは、高額な設置費用が挙げられます。
蓄電池総費用は、設備費と施工費を含めておよそ160万~200万円になります。
ただし、蓄電池の価格は製品の種類や工事費用の違いによって、大きく変動することがあります。
たとえば、複数の業者に見積もりを依頼した場合、同じ蓄電池の設置であっても、数十万円もの差が出ることがあります。
高額な支払いを避けるためにも、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
定期的な点検や修理に必要な費用がかかる
蓄電池の設置は、定期点検やメンテナンスには費用がかかります。
保証期間内は無料または安価で対応してもらえますが、保証期間が終了すると費用が発生します。
定期メンテナンスの相場は数万円程度ですが、修理や部品交換が必要な場合は数十万円かかることもあります。
蓄電池は、定期点検を受ける義務はありませんが、最低でも10年に1度は専門家による点検とメンテナンスをしましょう。
ただし、頻繁に台風や強風などの影響がある場合は、定期的な点検が必要です。
補助金が利用できない可能性がある
2023年の国の補助金は非常に人気があり、応募が殺到することから、早期に終了する見込みです。
予算には限りがあるため、先着順での募集終了も考慮すべきです。
蓄電池の申請では、補助金の要件や申請期間は国や自治体によって異なるため、条件を満たさない場合や申請期限が過ぎると補助金を受け取ることができません。
したがって、蓄電池を導入する際には、補助金に関する情報を事前に詳しく調査することが重要です。
利用可能なスペースに制限がある
蓄電池の設置には、適切なスペースが必要です。
設置後はメンテナンス作業のために余裕のある設置場所が必要であり、一部の蓄電池は特定の場所にしか設置できないからです。
たとえば、屋外設置の場合、エアコンの室外機2台分ほどの広さが必要となります。
一方、室内設置の場合は、床の強度や耐久性を考慮する必要があります。
そのため、自宅の環境に合わせて事前に設置可能かどうかを確認することが重要です。
電気自動車の方が費用対効果が高い
蓄電池よりも大容量の電気自動車の方が、費用対効果が高い可能性もあります。
しかし、蓄電池と電気自動車のどちらを導入するかは、家庭の考え方や設備環境によって異なります。
たとえば、停電時の対策として考えた場合、電気自動車は大容量であり、長期間の停電にも対応できますが、充電設備が必要になります。
一方、蓄電池は自動給電機能があるため、急な停電でも安心です。
さらに太陽光発電との組み合わせで、長時間の停電もいつも通りの生活が送れます。
どちらを選ぶかは、電気の使用方法に応じて、家庭の生活スタイルに合った選択が必要です。
業者の質にばらつきが生じることがある
蓄電池の販売業者の中には、市場価格よりも高い金額を請求する場合や、安い価格で施工する際に手抜き工事をされる可能性もあります。
信頼できる業者を選ぶためには、過去の顧客の評判や実績、適正な価格設定をチェックすることが大切です。
また、業者の対応やアフターサポート体制にも目を通すべきです。
蓄電池の設置後は、寿命まで業者と関わることになります。
そのため、対応が良い業者であれば、設置後も安心して利用できます。
蓄電池の設置をやめたほうがいい人
蓄電池の設置はすべての家庭に適しているわけではなく、家庭のニーズや条件に合わせて慎重に判断する必要があります。
ここからは、蓄電池の設置をやめた方がいい人の特徴について、詳しく解説していきます。
電気代の負担額が少ない人
電気代が少ない世帯では、蓄電池のメリットをあまり感じられません。
蓄電池の導入費用は高額であり、節電できなければその費用を取り戻すことはむずかしいからです。
また、消費電力が少ないと、蓄電ロスによって蓄えた電気が徐々に放電されてしまう可能性があります。
家庭の電気使用量が少ない場合でも、電気を効率的に活用できる容量の蓄電池を選ぶことが重要です。
設置に適した場所がない人
蓄電池を設置するには、一定のスペースが必要です。
蓄電池を設置する際には、屋外ではエアコンの室外機を2台分、屋内の場合はエアコンの室外機1台分を置けるスペースが必要です。
蓄電池の重さは50~100kg程度あるので、設置場所の耐久性や強度について注意が必要です。
屋外では一般的にはコンクリートでしっかりとした基礎を設けたり、屋内の場合も、床の耐久性を確保したりしなければなりません。
また、海岸付近や極寒地などの環境では、蓄電池の性能に影響を与える可能性があるため、設置が制限されることがあります。
蓄電池を設置できるかは、環境によっても影響されるため、販売業者に相談してから検討しましょう。
昼間に家にいる時間が少ない人
夜間の電気代が安いプランを利用していても、夜遅くまで外出している家庭は蓄電池に蓄えた電気を十分に活用できないかもしれません。
蓄電池の導入は、夜間に蓄えた電気を昼間に使用することで経済的なメリットが得られるからです。
逆に、テレワークで家にいる時間が増えた世帯は、昼間に電気を使う機会が増えるため、蓄電池を利用することで電気代の節約が期待できます。
停電に対する心配がない人
蓄電池は、災害時に停電しても電力を確保できるという利点があります。
しかし、災害が少ない地域に住んでいる場合や、停電に関心がない場合は、蓄電池の導入は必ずしも必要ではありません。
たとえば、頻繁な停電がない地域で、電力供給が安定している場合は、蓄電池のメリットを直接感じることがむずかしい場合もあります。
そのような状況では、蓄電池の導入を検討しなくても良いかもしれません。
いずれ引っ越す可能性がある人
将来引っ越す可能性がある場合は、蓄電池の設置費用が無駄になる可能性があります。
たとえば、新しい住居が蓄電池の設置に適さない条件であったり、新たに設置しなければならない状況が生じた場合です。
また、転勤や引っ越しの可能性が高い場合は、蓄電池の設置を避けた方が良いでしょう。
このような状況では、蓄電池の設置は将来的な負担となる可能性があるため、蓄電池の導入を検討しなくてもよいでしょう。
蓄電池の設置に適している人のタイプ
蓄電池の設置に適している人は、太陽光発電を使用している家庭で電力の自己消費を増やしたい人や、停電時の備えとして電力を確保したい人などが挙げられます。
ここからは、蓄電池の設置に適している人の特徴について、詳しく解説していきます。
電力消費を削減したい人
もし現在の電気料金が高く感じる場合は、蓄電池を導入することで電気代を削減できるかもしれません。
深夜電力を貯蔵し、昼間のピーク時に使用することで、料金を抑えることができるからです。
たとえば、太陽光エネルギーをうまく活用すれば、家庭の電化製品や照明などの利用や、余った電気を電力会社に売れるので収益が得られます。
電気料金に不満を感じている場合は、蓄電池の活用を検討してみることをおすすめします。
停電時の対策を準備したい人
多くの蓄電池は停電時に自動的にバックアップ電源として機能し、突然の停電でも安定した電力を供給します。
例えば、Tesla(テスラ)のPowerwallは、1つのユニットで13.5kWhの電力を貯蔵できます。
蓄電池は数日間分の電力を確保でき、停電時には自動的にバックアップ電源として機能します。
バックアップ電源は、自宅での仕事や大切な機器の停止を防ぐために重要です。
同時に、全負荷対応の蓄電池は、200Vの家電製品も安定して使用できるようになっており、停電時には冷蔵庫やエアコンなどの家電を利用することができます。
蓄電池の導入は、停電時に安定した生活を送りたい人に最適だといえます。
太陽光発電の導入を検討している人
太陽光発電を持っていない場合、蓄電池といっしょに導入することでお得になることがあります。
太陽光発電だけを導入すると、全額費用を自己負担する必要があるからです。
しかし、太陽光発電と蓄電池をいっしょに導入すると、自治体や政府から補助金が出る場合があります。
太陽光発電との併用で、初期費用が削減され、さらに工事費用が割引されることで、結果的にお得に導入することができるでしょう。
新築や中古住宅をオール電化にしたい人
新築や中古のオール電化住宅に蓄電池を導入することで、電気料金の節約と自家消費の向上に期待できます。
例えば、Panasonicの蓄電池「Ene-Farm(エネファーム)」は、太陽光発電と連携させることで、昼間に発電した電力を貯蔵し、夜間や雨天時の利用に最適です。
電気料金の値上がりで悩んでいる人にとって、蓄電池のメリットを最大限に活用することは、少しでも料金を節約できる良い方法だといえるでしょう。
電気自動車を持っている人
トライブリッド蓄電池を使えば、太陽光発電で生み出されたエネルギーを直接電気自動車に供給でき、走行コストを大幅に削減できます。
例えば、ニチコンのトライブリッド蓄電池は、太陽光発電で余った電力を蓄えておき、夜間や天候の悪い日に蓄えたエネルギーを電気自動車の充電に使えます。
トライブリッド蓄電池の導入により、走行コストの削減や家庭のエネルギー使用効率を向上させることができるのです。
住居と業務スペースを兼ね備えている人
事業所や店舗を自宅に併設している場合は、蓄電池の導入により災害時でも必要な機器や照明などの電力を確保できます。
蓄電池の導入は災害時でもエネルギーを確保でき、事業継続計画(BCP)に役立ちます。
たとえば、パナソニックの蓄電池は、停電時にも自動的に切り替わり、重要な業務や機器の停止を防ぐことができます。
蓄電池を導入することで、事業継続計画(BCP)が強化され、災害時でもスムーズな業務運営ができるようになります。
蓄電池を設置して得する6つのメリット
蓄電池の設置で得する6つのメリットは、以下のとおりです。
- 電気料金の削減効果がある
- 緊急時に電力供給として使用できる
- 電気自動車に充電できる
- 夜間の電力を貯蔵できる
- メンテナンス費用が安価
- 補助金を活用して低価格で導入できる
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
電気料金の削減効果がある
蓄電池の設置は、日中に発電した電力を夜間に使ったり、安い深夜の電力を昼間に利用したりすることができます。
蓄電池ありなしで電気代のシミュレーションを以下の条件で計算してみると
- 蓄電池:5kWh
- 1ヵ月の電力使用量:300kWh
- スマートライフS:30Aの場合885円、昼間35.96円、夜間28.06円
- 再エネ賦課金:1.40円
- 燃料調整費:3.50円
昼間 | 夜間 | 再エネ賦課金 | 燃料調整費 | 1ヵ月の電気代 | |
蓄電池あり | 212円 | 180円 | 7円 | 17円 | 13,375円 |
蓄電池なし | 251円 | 180円 | 14円 | 35円 | 15,285円 |
たとえば「スマートライフS」の夜間料金を使用した場合、1kWhあたり28.06円で電力を購入できます。
昼間に使用することで電気代を節約でき、月におよそ1,910円の節約につながり、年間で22,920円ほど安くなる計算になります。
蓄電池の導入前より、電気代を大幅に削減できるのです。
緊急時に電力供給として使用できる
蓄電池を使うと、安定した電力が供給されるため、天候に左右されずに電気代を節約できます。
たとえば、蓄電池を導入すると、雨の日や曇りの日でも安定した電力を利用できます。
一方、太陽光発電は天候に左右されるため、雨や曇りの日には十分な電力を得ることができません。
しかし、蓄電池があれば太陽が隠れていても数日間は家電を使用できるので、停電時にも安心です。
台風や大雨などの自然災害が起きた場合でも、蓄電池があれば電力供給が安定し、生活に支障をきたしません。
電気自動車に充電できる
トライブリッド蓄電池を使うと、太陽光で作った電気を保存できるので、家や車の電気代を節約できます。
太陽光パネルで作った電気を蓄電池に貯めて、その電力を家の電化製品や電気自動車の充電に使えるようになります。
つまり、昼間に太陽光で作った電気を夜に使用することで、家庭や車の電気代を節約できるのです。
また、V2Hシステムを使うと、電気自動車にためた電気を家に戻して使えるので、電気代を節約したい人には最適です。
夜間料金の電力を貯蔵できる
夜間の電力を蓄電池に貯めておくと、電気代を節約できます。
大手電力会社では、使用量に応じて料金が上がることがありますが、「夜トク」や「深夜電力」に切り替えると、たくさん使っても料金は変わらずに利用できるのです。
夜間料金は昼間よりも安く設定されているため、蓄電池に夜間の電力を貯めておき、昼間に使用すると、約7円/kWhほど電気代を節約できます。
夜間電力を活用して電気代を節約したい人は、蓄電池の導入をおすすめします。
メンテナンス費用が安価
蓄電池単体の場合、メンテナンスコストは比較的安価で、維持費を節約できます。たとえば、定期的なバッテリーの点検やケーブルのチェック程度で済むことが多いです。
一方、太陽光発電と組み合わせて導入する場合、定期点検やソーラーパネルの清掃、インバーターの保守など、幅広いメンテナンスが必要になります。
メンテナンスでは専門知識や専用の機器が必要となるため、高額になる可能性があります。
しかし、単機能型の蓄電池は太陽光パネルなしでも使用できるため、メンテナンス費用を抑えつつ、気軽に利用できます。
蓄電池のみ利用したい方にはとっては、初期費用やランニングコストを抑えることができるでしょう。
補助金を活用して低価格で導入できる
蓄電池には補助金が支給され、導入費用を抑えることができます。
補助金の募集の中には、太陽光発電との導入が条件の補助金もあり、支給額は数百万円にもなります。
将来的な省エネ機器の導入も考えている場合、補助金を活かすチャンスのため、自治体の情報も合わせてチェックしましょう。
蓄電池の3つのデメリットと注意点
蓄電池のデメリットは、以下の3つです。
- 導入にかかる費用が高額につきやすい
- 一定期間ごとの交換が必要
- 蓄電できる容量に制限がある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきます。
導入にかかる費用が高額につきやすい
一般的なリチウムイオン蓄電池の価格は、90万円~180万円ほどかかり高額です。
蓄電池の導入費用は高く、初期費用を電気代の節約だけで回収するのはむずかしいと考えられています。
たとえば、蓄電池の導入費用が100万円だとすると、電気代の節約だけでは初期費用を回収するのに10年以上かかることもあります。
しかし、蓄電池は太陽光発電と組み合わせることで、導入コストの回収時期を早めることができます。
太陽光発電によって発電した電力を蓄電池に蓄え、夜間や雨天時に利用することで、電気料金の削減効果が期待できるのです。
蓄電池の初期コストの回収を早めたい場合は、太陽光発電との併用を検討することをおすすめします。
一定期間ごとの交換が必要
蓄電池は長期的な使用で寿命が短くなるため、定期的な交換が必要です。
一般的な寿命は15年から20年程度で、交換時期の計画が欠かせません。
蓄電池のメーカー保証は10年から15年で、保証期間内に無償で交換できますが、保証期間が過ぎると200万円前後の費用がかかる場合もあります。
蓄電池の導入時だけでなく、交換時にも費用がかかることを考慮しましょう。
蓄電できる容量に制限がある
蓄電池の電気容量には、限界があります。
非常用電源として使う場合でも、1週間や2週間の長期間にわたって電力を賄うのはむずかしい場合があるからです。
冬の長雨や悪天候の影響から、数日で蓄電分がなくなることがあります。
蓄電池を非常用電源として使う際は、電力の見積もりと十分な備蓄が大切です。
例えば、照明やスマートフォン、冷蔵庫などの必要最低限の機器のみを使うように心がけることで、限られた電力を有効活用できるでしょう。
蓄電池やめたほうがいい?設置して良かった・悪かったという口コミ
蓄電池をやめたほうがいいと思った悪い口コミや、設置して良かったと思う口コミを紹介します。
蓄電池の設置に対する不満な口コミ
①住宅用蓄電池はコスパ悪すぎでお勧めしないです。
土地に余裕あるならV2Hシステム取り付けてセカンドカーとしてリーフの50万円ぐらいの中古を買って接続しとく方が蓄電池よりお得です。
引用元:ヤフー知恵袋
②パネルだけで良いかと思います。
蓄電池は現在の価格では元は取れないので、
将来、補助金が出る時とか、価格が下がってからで良いです。
引用元:ヤフー知恵袋
③蓄電池は経済的に足を引っ張るからつけない。
引用元:ヤフー知恵袋
蓄電池の設置をやめたほうがいいという口コミには、主に「コスパの問題」が指摘されています。
蓄電池の設置だけでは、費用回収に時間がかかることや定期的な交換費用がかかることを考慮する必要があります。
蓄電池を設置して良かったという口コミ
①那覇で瞬間最大風速52m(゚∀゚)
久しぶりの猛風です。
そして、10年ぶりの停電(汗)
半年前に蓄電池買ってて良かった!
引用元:X(旧Twitter)
②今の所、家に被害無し!停電してるけど蓄電池のお陰で冷蔵庫の中身は心配しなくてよい、付けてて良かった蓄電池。家族3人無事です(*´ω`*)
引用元:X(旧Twitter)
③10時頃から停電してるー😓
こういう時、ソーラーと蓄電池あって良かったと思う瞬間❗️
復旧作業されてる電気会社の方達、雨風凄い中ありがとうございます🙇
引用元:X(旧Twitter)
蓄電池を設置して良かったという口コミでは、主に「停電時の活用」が挙げられています。
蓄電池があれば、停電した場合も電力を利用できるため、災害時に家族を支える役に立ちます。
大規模な停電でもふだん通り電気を使いたい人には、蓄電池の設置が向いているでしょう。
蓄電池を導入する適切なタイミングは?
蓄電池を導入する際の適切なタイミングは次の4つです。
- 戸建て住宅を購入した場合
- リノベーションをした場合
- FIT期間の終了が近い時
- 補助金の申請が受け付けられる時
それぞれのタイミングについて、詳しく紹介します。
戸建て住宅を購入した場合
家を新築にする際は、太陽光発電と蓄電池を同時に導入するとお得です。
屋根の形や家の構造に合わせてソーラーパネルを設置でき、一括で工事することで費用も節約できます。
建築中に設置することで、建築コスト全体が抑えられ、メンテナンスや追加工事の負担も軽減されます。
家を新築にする際は、太陽光発電と蓄電池を同時に導入するのがおすすめです。
リノベーションをした場合
部屋の間取りや外壁、屋根などを一新するフルリフォームの場合は、太陽光発電と蓄電池の設置工事もしやすいタイミングだといえます。
たとえば、外壁や屋根の塗装や張り替えをする際に、ソーラーパネルの設置も同時におこなうことで、工事の効率化や費用の削減につながります。
リノベーション工事する際は、太陽光発電と蓄電池の設置工事を一度に済ませるのがおすすめです。
FIT期間の終了が近い時
FIT期間が終わると売電単価が大幅に下がるため、経済的なメリットを考慮して自家消費型に切り替える人も増えています。
昼間、発電した電気を夜間に使うためには、蓄電池の導入が欠かせません。
たとえば、昼間に太陽光発電した電気を蓄電池に蓄え、夜間に利用することで、日中や夜間の電気料金の削減に貢献できます。
売電に頼らず自家消費したい場合、蓄電池の導入がとても役立ちます。
補助金の申請が受け付けられる時
国の補助金は需要が高く、募集枠が限られているため、早めに申請する必要があります。
たとえば、2022年度のDER補助金はわずか3日で予算枠に達し、受付が終了しました。
補助金を確実に受け取るためには、事前に機器の種類や購入時期、設置時期などが支給条件に適合しているかを確認することが大切です。
蓄電池の設置で後悔しないためのポイント
蓄電池の設置で後悔しないためのポイントは、以下の
- 契約している電力プランをチェックする
- 売電価格をチェックする
- 既設のパワコンの保証期間をチェックする
- 適正価格をチェックする
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
契約している電力プランをチェックする
蓄電池を導入する際には、契約中の電気プランを再確認することが重要です。
蓄電池を活用するためには、どの電気プランに切り替えることで電気料金を節約できるかを把握する必要があります。
たとえば、夜間の電気料金が安いプランに切り替えることで、蓄電池を活用して電気代を削減することが可能です。
家庭の電力使用量や使用する時間帯によって、料金プランを選ぶことが重要です。
蓄電池を導入する前に、現在の電力プランをチェックし、最適なプランを見つけましょう。
売電価格をチェックする
2023年度では売電価格が16円/kWhまで低下しています。
そのため、投資で導入する際は初期費用の回収が不十分になる可能性があることを考慮しましょう。
また、蓄電池は機能や容量が増すと価格も上がる傾向にあります。
後悔しないためには、自宅に最適な機能と容量、適正価格の蓄電池を選ぶことが大切です。
既設のパワコンの保証期間をチェックする
保証期間が10年経過していない場合は、ハイブリッド型の蓄電池を導入することはおすすめできません。
なぜなら、保証期間が終了してしまう可能性があるためです。
しかし、保証期間がまだ残っている場合は、単機能型の蓄電池を選ぶ方が良いかもしれません。
保証期間中にパワコンに問題が生じた場合、メーカーが無料で修理をしてくれるからです。
蓄電池を導入する前は、すでに設置されているパワコンの保証期間を確認することが大切です。
適正価格をチェックする
「株式会社三菱総合研究所」のデータによると、家庭用蓄電池の価格相場は、工事費込みで1kWhあたり18.7万円です。
5kWhの蓄電容量の場合、93.5万円(税込102万8,500円)となります。
もし、相場から外れた価格で提案してくる販売店には、値引きやサービス品の提供があっても断るべきです。
また、要望を無視して提案する販売店は、工事の品質やアフターサービスの対応が悪くなる可能性が高くなります。
トラブルに合わないためにも、適正価格をチェックしてから選ぶようにしましょう。
蓄電池やめたほうがいい?失敗しない選び方を解説
蓄電池の設置で失敗しない選び方について、詳しく紹介します。
「失敗した」、「やめたほうが良かった」と思わないように、紹介する内容を参考にしてみてくださいね。
貯めておく容量の大きさ
蓄電池の容量を決める際には、日常の電力使用量や家電製品の種類、太陽光発電の有無などを考慮することが大切です。
自宅に設置する蓄電池の容量は、家族構成だけでなくライフスタイルによっても変わります。
使用する電力量は、使用時間に基づいて考えると良いでしょう。
具体的には、「出力(W)×時間(時間)÷1000=電力量(kWh)」の計算式を使って求めることができます。
使用する家電製品や電気の使用時間をもとにして、必要な容量を逆算するのが有効です。
容量を選ぶ際には、使用する電力量は、使用時間から考えると良いでしょう。
製品のサイズ
蓄電池の種類や設置場所によってサイズが異なります。
最近の蓄電池はコンパクトなものが増えていますが、設置スペースに合わない大型の蓄電池もあります。
特に屋内設置の場合はスペースが制限されるため、小型の蓄電池を選ぶことが重要です。
たとえば、リビングルームや狭い廊下などに設置する場合は、コンパクトな蓄電池を選ぶと良いでしょう。
そのため、事前に設置スペースの寸法を測っておくことが大切です。
蓄電池の寿命
蓄電池の寿命は、10年~15年と言われていますが、電池の種類やサイクル回数によって寿命の目安を求めることができます。
たとえば、家庭用蓄電池によく使われるリチウムイオン電池を1日に1回使用した場合、5000サイクルで約14年の目安になります。
また、サイクル数だけでは判断がむずかしい場合もあるので、使用されている電池の種類もチェックしましょう。
蓄電池の保証期間
蓄電池は、10年〜15年の無料保証がついているのが一般的です。
保証期間が過ぎた後に蓄電池が壊れた場合、修理代は自分で払わなければなりません。
メーカーや販売元によって保証内容や期間が違うので、しっかりチェックすることが大切です。
ただ、メーカーによっては有償で延長保証を利用できる場合があります。
保証期間を延ばしたい場合は、購入後すぐに申請することをおすすめします。
蓄電池の設置場所
蓄電池を導入する際には、設置スペースを先に確認する必要があります。
自分の用途に合った蓄電池を選んでも、設置できなければ意味がありません。
また、室内と屋外に設置できる蓄電池もあり、屋外設置の場合、雨や風の影響を受けやすく故障のリスクが高まります。
容量が大きい蓄電池は一般的に屋外に設置されますが、海の近くでは塩害が問題になる場合もあるため、対策が必要です。
使いたい家電製品の出力
蓄電池は主に100Vと200Vに対応した2種類のタイプがあります。
導入する機器によっては停電時に使用できる家電が限られる可能性があります。
100V対応 | エアコン、扇風機、掃除機、電子レンジ、炊飯器、コンピューター、テレビ、照明器具、冷蔵庫、洗濯機など |
200V対応 | エアコン、電気ストーブ、電気オーブン、電気温水器、大型冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、業務用機器など |
IHクッキングヒーターやエコキュート、エアコン、電子レンジなどは200V対応の機器です。
200V対応の蓄電池を選ぶことで、停電時にも暖かい食事を調理したり、温かいお風呂に入ったりすることができます。
ただし、200V対応の家電製品は消費電力が大きいため、停電時に使用すると蓄電池の容量がすぐに減少します。
そのため、停電時に複数の家電製品を利用する場合、使用時間には特に注意が必要です。
停電時の利用方法
蓄電池には、「全負荷型」と「特定負荷型」があります。
- 全負荷型:停電時に家中の電気を全て蓄電池の電力でまかなえる
- 特定負荷型:停電時は選択された場所のみ蓄電池の電力でまかなえる
全負荷型は特定負荷型よりも導入コストが高くなる傾向にあります。
蓄電池を選ぶ際には、停電時に使用する家電製品や電力使用量に合わせた選択が重要です。
今後は蓄電池が安くなる?買い時のタイミングは?
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、2030年までに蓄電池の導入コストが最大54%~61%減少すると予測しています。
しばらく待ってから蓄電池を購入すると、よりお得に入手できる可能性が高まるということですね。
しかし、リチウムイオン電池はさまざまな家電製品に使用されており、今後は電気自動車の普及などで需要がさらに増加する見通しです。
その結果、リチウムイオン電池の原価が上昇し、蓄電池の価格が低下するという予想はむずかしくなるかもしれません。
将来、蓄電池の価格が大幅に下がるかどうかはわからないので、必要になった時に蓄電池を導入するのが良いでしょう。
蓄電池やめたほうがいい?太陽光発電がある家庭は積極的に検討しよう
今回は、蓄電池の設置をやめたほうがいいと言われる理由やメリット・デメリットについて紹介しました。
蓄電池を導入しない理由として、高い設置コストや定期点検費用などが挙げられます。
ただ、蓄電池の価格が下がることを待っている場合でも、電気自動車の普及に伴い、リチウムイオン電池の原価が上昇しており、価格の低下が難しい状況かもしれません。
太陽光発電を使っている家庭では、蓄電池を使って自家消費を増やし、電気代を節約できる場合があります。
現在、蓄電池の設置を考えている場合は、専門家と相談しながら最適な選択方法を検討しましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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