0円ソーラーはデメリット多数って本当?種類やメリットについても!
高額な初期費用を自己負担せずとも、ソーラーパネルが手に入る0円ソーラー。
とはいえ、よく「ただほど怖いものはない」という話しもあるので、中には「0円ソーラーはデメリットだらけなのでは?」と思っている方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、0円ソーラーのデメリットはもちろん、0円ソーラーの種類、メリットを紹介します。
0円ソーラーが気になっている方、必見です。
目次
0円ソーラーはデメリットが多い?実感してしまうデメリット5選!
まずは、0円ソーラーがデメリットといわれる主な理由を5つ紹介します。
デメリット①売電できない期間が長い
0円ソーラーがデメリットといわれる理由は、売電できない期間が長いからです。
ソーラーパネルの特徴として、最初の10年間は売電単価が高く設定されているFIT制度を利用できるという特徴があります。
この10年間で積極的に売電することで、ソーラーパネルの購入費用の多くを回収できるともいわれています。
しかし、0円ソーラーでは種類によっては消費者が売電できないものもあり、売電収入を得たい家庭にとってはデメリットになるでしょう。
デメリット②契約のための条件が細かくて厳しい
契約のための条件が細かくて厳しいというのも、0円ソーラーのデメリットです。
具体的には、以下のような条件をクリアする必要があります。
- 契約者が60歳以下であること
- 築20年未満の2階建て以下の一戸建てであること
- 東北、東京、中部、関西、中国、九州電力管内の物件であること
- 日中使用した電気代をクレジットカードで支払えること
- 蓄電池などの蓄電機能があるシステムを所有していないこと
これらの条件に1つでも引っかかってしまうと、0円ソーラーを契約することはできません。
デメリット③途中解約が難しい
0円ソーラーのデメリットとして、途中解約が難しいというのも挙げられます。
ソーラーパネルは、長期的に使うことで多くの利益を得て元を取る、というのが一般的です。
つまり、0円ソーラーも最低で10年間の契約期間の定めがあります。
転勤などで転居を余儀なくされた場合、残債を一括で支払うペナルティが課される可能性があるので、注意しましょう。
デメリット④契約中に得られる恩恵が少ない
契約中に得られる恩恵が少ないのも、0円ソーラーのデメリットです。
具体的な恩恵については次章で解説しますが、どのタイプの0円ソーラーを選んだとしても、購入時に比べて受けられる恩恵は少なくなります。
100万円前後の初期費用が必要といわれるソーラーパネルですが、初期費用をどうにか工面できる家庭は購入に踏み切ったほうが、最終的に得られるものは大きくなる可能性が高いです。
デメリット⑤譲渡された後の支出が多く想定される
0円ソーラーのデメリットとして、譲渡後の支出が多く想定されることも挙げられます。
0円ソーラーの「0円」は、初期費用がかからないという意味です。
つまり、契約満了で譲渡されたソーラーパネルに対しては修理費用や撤去費用が必要になります。
0円ソーラーとはいえ、将来的なことを考えて、ソーラーパネルのレンタルを開始した時から毎月コツコツと積み立てをしていけると良いでしょう。
0円ソーラーはデメリット多数?0円ソーラーの種類を徹底解説!
続いて、0円ソーラーの種類を見ていきましょう。
0円ソーラーにはどのような種類があって、それぞれどういう特徴があるのでしょうか。
0円ソーラーの種類①リースタイプ
0円ソーラーで最もメジャーなのは、リースタイプです。
具体的な詳細は、以下の通りです。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 消費者 |
機器レンタル代 | 消費者が事業者に払う |
売電の有無 | 消費者が可能 |
FIT制度の利用 | 消費者が利用可能 |
契約満了後 | ソーラーパネルを無償譲渡される |
ソーラーパネルの所有権こそ事業者にありますが、使い勝手は購入時とほとんど変わりません。
リース代を支払う必要があるため、ある程度の発電量が見込めて、リース代を売電収入から払えるような家庭におすすめです。
0円ソーラーの種類②電力販売タイプ
0円ソーラーには、電力販売タイプもあります。
具体的な部分は、以下を参照ください。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 事業者 |
機器レンタル代 | 不要 |
売電の有無 | 事業者が可能 |
契約満了後 | ソーラーパネルを無償譲渡される |
電力販売タイプは、先ほど紹介したリースタイプに比べて自由度が低い特徴があります。
ただ、電力販売タイプの0円ソーラーを提供している電力会社は、電力単価の平均を競合他社が定めているものより10〜15%ほど安く設定する義務があります。
つまり消費者は、電気代を削減できるという嬉しいメリットを実感することが可能です。
ソーラーパネルの恩恵は受けられないものの、電気代の高騰に頭を悩ませている家庭におすすめです。
0円ソーラーの種類③屋根貸しタイプ
あまりメジャーではないものの、屋根貸しタイプの0円ソーラーもあります。
具体的な部分は以下の通りです。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 事業者 |
屋根のレンタル代 | 事業者が消費者に支払う |
売電の有無 | 事業者が可能 |
契約満了後 | ソーラーパネルは撤去される |
その名の通り屋根貸しなので、消費者は自宅の屋根を貸し出している対価として、レンタル代を受け取ることができます。
ただ、先ほど紹介した電力販売タイプ同様、屋根に乗っているソーラーパネルを自宅では使えないデメリットが。
さらに、屋根のレンタル代も微々たる額なので、システムが存在こそしているものの、あまりおすすめはできません。
0円ソーラーはデメリットだけではない!主なメリットには何がある?
最後に、0円ソーラーの主なメリットを3つ紹介します。
デメリットと照らし合わせて、家庭に合うかどうかを見定めてください。
メリット①初期費用を負担する必要がない
0円ソーラーの最大のメリットは、初期費用を負担する必要がないことです。
お伝えしている通り、ソーラーパネルを購入するとなると、最低でも100万円前後の大金が必要になります。
新築住宅の場合は住宅ローンの中にソーラーパネルの初期費用を組み込むことができますが、やはり「借金」ということに変わりはないので、ソーラーパネルの購入を躊躇ってしまう家庭が多いでしょう。
しかし、0円ソーラーは初期費用を負担する必要がないので、まとまった資金がない家庭でも安心です。
メリット②契約終了後にソーラーパネルを無料譲渡してもらえる
0円ソーラーには、契約終了後にソーラーパネルを無料譲渡してもらえるメリットもあります。
初期費用0円で導入したソーラーパネルの最終的な所有権を自分にできるのは、とても嬉しいメリットといえるでしょう。
ただ、約10年の契約終了後は売電制度を利用する意味を見失っている可能性が高いので、自家消費した電力を蓄電できる蓄電池などの併用を考える必要があります。
メリット③停電対策ができる
0円ソーラーを導入することで、停電対策ができるというメリットも実感できます。
ソーラーパネルは太陽光を利用して発電するシステムで、地球が存在し続ける限り発電できるシステムといわれています。
とはいえ、初期費用が高額なので、ソーラーパネルの購入を断念してしまう家庭も多いでしょう。
そこで0円ソーラーを利用すれば、初期費用に悩むことなく停電対策が可能です。
停電を伴う自然災害はいつ発生するかわからないので、万が一に備えて早いうちからソーラーパネルを導入しておくと安心できるでしょう。
0円ソーラーはデメリットが多い!総合的に見て購入がおすすめ!
今回の記事では、0円ソーラーには意外とデメリットが多いことを紹介しました。
人気のリースタイプもレンタル代を支払う必要があるので、何も考えずに契約してしまうと損する可能性も。
まずは購入することを前向きに検討してみて、どうしても初期費用が気になるという場合にのみ0円ソーラーを検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
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