エアコンの1日運転でかかる電気代は?1ヵ月の暖房代と冷房代を比較
1日中エアコンをつけっぱなしにしたら、電気代が思ったよりも高くついたことはありませんか?
電気代が上がっている今、できるだけ節約したい人も多いでしょう。
今回は、エアコンの効果的な使い方や節約対策についても解説します。
目次
エアコンを1日つけっぱなしにした電気代は?
エアコンを1日つけっぱなしにした電気代を冷房・暖房に分けて計算してみました。
「1日の冷房費」の目安:100円~521円
「1日の暖房費」の目安:93円~722円
「条件:パナソニックのエアコン「CS-220CV」の消費電力(冷房:135~700W、暖房:125~970W)、家電公取協の電気料金の目安単価:31円/kWhで算出」
エアコンの電気代は、消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力料金単価(円) の計算式で求めることができます。
1日の間でも1時間あたりの電気代が変動するのは、外気温や設定温度によってエアコンの動作が変わるためです。
外気が暖かい場合や設定温度が低い場合には、エアコンが強力に働き、電気代が増加します。
逆に、外気が涼しい場合や設定温度が高い場合には、電気消費が相対的に低くなります。
エアコンを1日フル稼働で使用した場合、1ヶ月の電気代は?
同じ使用条件でエアコンを1日中動かした場合、1ヵ月の電気代は次の通りです。
「1ヵ月の暖房費」の目安:3,000円~15,630円
「1ヵ月の冷房費」の目安:2,790円~21,660円
「条件:パナソニックのエアコン「CS-220CV」の消費電力(冷房:135~700W、暖房:125~970W)、家電公取協の電気料金の目安単価:31円/kWhで算出」
エアコンの電気代は、1ヵ月で感じ方が人によって異なります。
周りの気温や建物の断熱性、エアコンの効率、設定温度、使用時間などが電気代に影響します。
節電や快適な使用には、これらの要因を考えて工夫することが大切です。
スマートな使い方で節電!エアコンの電気代を賢く削減する10の方法
電気代を節約するために、エアコンの効果的な利用方法を10つ紹介します。
定期的に室内機のフィルターを掃除する
定期的に室内機のフィルターを掃除することが大切です。
エアコンのフィルターがホコリで詰まると、クーラーの性能が低下し、結果として余分な電力を使うことになりかねません。
クーラーがうまく室温を下げられなくなり、結局クーラーが頻繁に動いて、電気の無駄使いが増えてしまいます。
フィルターのこまめな清掃や定期的な交換は、エアコンが効率的に働くことを保ち、電気代の節約につながります。
室内の空気をきれいに保つためにも、フィルターの管理は大切ですね。
サーキュレーターを併用する
エアコンの冷たい風をサーキュレーターで部屋中に循環させると、クーラーの冷房効果を最大限に引き出せます。
例えば、エアコンをリビングで使用している場合、サーキュレーターを使ってその冷たい風を寝室や他の部屋に広げることができます。
エアコンを複数の部屋で個別に使用するよりも、サーキュレーターの組み合わせで一つのエアコンで全体を効率的に冷やせます。
その結果、電気代を節約しつつ、快適な室温を維持することができます。
室外機の周囲に物を置かない
エアコンの室外機の周りに物を置いてしまうと、熱交換の効率が悪くなり、それが原因で電気代も増えてしまいます。
エアコンの室外機は周囲の空気を利用して、熱を交換する役割があります。
効率的に使うためにも、室外機の周りには物を置かないようにしましょう。
設定温度を28℃に調節する
夏の室温の目安は、環境省が28℃を推奨しています。
エアコンの設定温度を高くすると、エアコンの動きが控えめになり、電力の節約がしやすくなります。
つまり、28℃に設定することで快適さだけでなく、エアコンの節約や地球にも良い影響を与えられます。
外出時は短時間ならエアコンをつけっぱなしにする
外出する時間が短い場合は、エアコンをつけっぱなしにする方が節約になります。
例えば、外出する際にエアコンを切ると、部屋が暑くなりがちです。
そして、帰宅時に再びエアコンをつけると、室温を快適なレベルに戻すために多くの電力が一気に必要になります。
逆に、エアコンをつけっぱなしにしておくと、外出中も室温を一定に保ちやすく、帰宅時に急激な冷房が不要ですむため、電気代を抑えやすくなります。
ただし、外気温や外出時間によって最適な方法は変わるので、季節や生活パターンに応じて適切な使い方を検討すると良いでしょう。
適切な風量を守り、快適な室温を保つ
電気代を節約するには、クーラーの風量設定を「自動」にするのがおすすめです。
夏の暑い日に、クーラーを「自動」モードにすると、部屋が暑くなると勝手に冷房が始まり、涼しくなると自動的に停止します。
一方、「弱」や「微風」に設定すると、室温が設定温度に達するのに時間がかかります。
そのため、クーラーが連続して動いて、余計な電力を使ってしまいます。
夜になると外気が涼しくなるので、クーラーが自動的に停止し、電気代の節約にもつながります。
室外機に直射日光が当たらないようにする
室外機が直射日光を浴びると、冷房が効きにくくなり余分な電力を使います。
例えば、昼間に室外機が高温になると、夜になっても室温がすぐに下がらないことがあります。
こうした場合、室外機周辺に遮光や遮熱を工夫すると、冷房効果がアップし、電力の無駄使いを減らせます。
窓に断熱シートを貼り、室内の断熱性能を向上させる
窓に断熱シートを貼ると、夏の熱い外気が室内に入りにくくなります。
断熱性能を上げることで、エアコンはよりスムーズに室内を冷やしたり暖かくすることができ、電気代を節約できます。
つまり、環境にやさしく、お財布にもやさしい方法で、同時に住みやすい空間を作り出せるのです。
効率の良い新しいモデルに買い替える
10年前のエアコンを使っている場合、新しいモデルに買い替えることで電気代を節約できるかもしれません。
なぜなら、最新のエアコンは省エネ性能が進化しており、効率的な冷房や暖房が可能です。
2006年10月から、「統一省エネラベル」の導入が始まり、エアコンの省エネ性能は星マークで分かりやすく表示されるようになりました。
星が多いほどエアコンの省エネ効果が高いため、省エネモデルを選ぶと年間で数万円節約できます。
電気料金プランを見直し、効果的な料金体系を選ぶ
エアコンの使用方法だけでなく、電気代を削減するためには電力会社やプランを見直すこともおすすめです。
2016年4月に電力市場が自由化され、複数の電力会社やプランが競争しています。
各プランには異なる価格や特典があり、家庭に合ったものを選ぶと電気代を効果的に節約できます。
プランを見直し適切な電力プランを見つけて、お得に電気を利用しましょう。
1日のエアコンの電気代を見直して節約しよう!
今回は、エアコンの電気代や節約方法について紹介しました。
エアコンは夏も冬も必需品ですが、電気代が気になる方も多いですよね。
電気代を節約するためにエアコンの使用を減らすのは大切ですが、同時に熱中症や睡眠不足のリスクも考えなくてはいけません。
快適に過ごすためにも、エアコンの電気代を見直して、節約方法を試してみましょう。
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この記事の監修者
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