家庭用ソーラーパネルは何がいい?メリットや価格を徹底解説
近年、導入する人が多い家庭用のソーラーパネル。
導入する人が多く、電気代が節約できるイメージを持っていても、家庭用ソーラーパネルの何がいいのか具体的に知っている人は少ないのではないしょうか。
そこで、今回は家庭用ソーラーパネルのメリット・デメリットや、導入費用、メンテナンスについて解説します。
目次
家庭用ソーラーパネルのメリットは?
家庭用ソーラーパネルのメリットは、以下の3点です。
特に、電気代が節約できる点は、家庭用ソーラーパネルを導入する大きなメリットだと言えるでしょう。
- 電気代の節約ができる
- 停電対策ができる
- 売電ができる
それぞれ詳しく解説します。
メリット① 電気代の節約ができる
家庭用ソーラーパネルを導入することで、発電した電気を無料で使用することができます。
電気を自宅で作り出すことができるので、電気消費量の多い家電を発電した電気で動かすことができれば、大幅な電気代の節約が可能になります。
ただし、ソーラーパネルは昼間にしか発電することができません。
時間を気にせず発電した電気を使用したい場合には、蓄電池との併用が必要になります。
メリット② 停電対策が可能
家庭用ソーラーパネルを導入することで、停電対策をすることができます。
停電が起きても、ソーラーパネルが発電していれば、電気を使用することができます。
ただし、蓄電池のように、電気を貯めておいて停電時に使用することはできません。
家庭用ソーラーパネルと蓄電池を併用した場合では、停電が起きても昼夜問わずに電気を使用することができます。
メリット③ 売電できる
家庭用ソーラーパネルで発電した電気は、設備導入10年(または20年)の間は、FIT制度を利用して売電することができます。
FIT制度とは、一定の期間高い売電価格で発電した電気を得ることができる制度です。
期間は、10kW未満の家庭用ソーラーパネルで10年間、10kW以上の家庭用ソーラーパネルで20年間です。
ただし、2023年現在は、一昔前のように高い売電収入を得ることはできません。
FIT制度の売電価格は、今後も下落することが予想されているので、売電するよりも自家消費した方がお得になります。
家庭用ソーラーパネルのデメリットは?
家庭用ソーラーパネルのデメリットは以下の3つです。
- 導入費用がかかる
- 買い替えが必要になる
- 屋根に負担がかかる可能性
どのデメリットにも共通しているのが「費用がかかること」。
家庭用ソーラーパネルを導入する場合には、導入後の費用にも注意が必要です。
デメリット① 導入費用がかかる
家庭用ソーラーパネルを導入する場合、100万円前後の導入費用が必要になります。
詳しい導入費用は後述しますが、導入するソーラーパネルの容量が大きくなるほど、導入費用が高くなります。
発電量を最大限増やしたい家庭などは、ソーラーパネルの導入費用に注意が必要です。
デメリット② 十数年後に買い替えなどが必要になる
家庭用ソーラーパネルは、10年前後で買い替えが必要になる可能性があります。
厳密に言えば、10年前後で寿命が来るのは、パワコンです。
ソーラーパネル本体は20年から30年ほど使える場合も多いので、10年前後で周辺機器を交換すると考えておきましょう。
場合によっては20年経っても使用することができるケースがありますが、十数年でどこかしら修理しなければいけないと考えておけば間違いありません。
長く使用できたらラッキーと考えておくことで、修理や買い替えのために積み立てをしておくことがおすすめです。
デメリット③ 屋根に負担がかかることも
家庭用ソーラーパネルは、屋根の上に設置することが一般的です。
屋根にソーラーパネルを載せる場合には、架台を固定するために屋根に穴を開けなければいけません。
ソーラーパネルが壊れたり、故障したりした際に、ソーラーパネルを取り外す際には、屋根の補修が必要になります。
また、悪徳業者に施工を任せてしまうと、手抜き工事をされて雨漏りが起こる危険性があります。
屋根に穴を開ける以上、ソーラーパネルを導入する際には、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
【2023年最新】ソーラーパネルの導入費用はいくら?
次に、家庭用ソーラーパネルの導入費用を解説します。
導入費用は、2022年の平均的な導入費用に加え、当社で取り扱いがあるソーラーパネルの販売価格を紹介します。
ぜひ、家庭用ソーラーパネル導入の参考にしてみてください。
2022年のソーラーパネルの導入費用
2022年のソーラーパネルの導入費用は、新築住宅の場合で1kWあたり26.1万円です。
家庭用ソーラーパネルの導入費用は、新築住宅と既存住宅で若干違いがあります。
それぞれ、ソーラーパネルの容量ごとの導入費用を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
下記で紹介しているソーラーパネルの導入費用は、工事費込みの価格です。
新築住宅 | 既存住宅 | |
1kWあたり | 26.1万円 | 28.1万円 |
2kW | 52.2万円 | 56.2万円 |
4kW | 104.4万円 | 112.4万円 |
6kW | 156.6万円 | 168.6万円 |
8kW | 208.8万円 | 224.8万円 |
10kW | 261万円 | 281万円 |
当社のソーラーパネル販売価格
新築住宅と既存住宅のソーラーパネルの導入費用に加え、本記事では当社のソーラーパネル販売価格を紹介します。
今回、紹介するソーラーパネルの価格は工事費・税込です。
それぞれ、4kWのソーラーパネルを導入したケースの導入費用を紹介します。
屋根の材質や住宅の階数によっては、下記で紹介している金額よりも高くなってしまう可能性があります。
メーカー(型番) | 工事費込み導入費用 |
長州産業 (109B81L・R) | 1,200,000円 |
ネクストエナジー(NER120M345J-MB) | 810,000円 |
パナソニック(VBM375EJ01N) | 1,100,000円 |
シャープ(NQ-130LM/NQ-130RM) | 1,150,000円 |
カナディアンソーラー(CS3LB-250MS) | 770,000円 |
家庭用ソーラーパネルの寿命やメンテナンス費用はいくら?
次に、家庭用ソーラーパネルの寿命とメンテナンス費用について解説します。
家庭用としてソーラーパネルを導入する場合は、寿命やメンテナンス費用を事前に把握しておくことで、突然の出費に備えることが可能です。
ソーラーパネルの寿命
ソーラーパネルの寿命は、一般的に20年から30年ほどだと言われています。
ただし、ソーラーパネルの寿命は長くても、周辺機器が先に故障してしまうケースがあるので注意が必要です。
特に、ソーラーパネルで発電した電気を変換するパワコンは、寿命が10年から15年だと言われているので、パネルよりも先にパワコンが壊れてしまう可能性が高いです。
ソーラーパネルのメンテナンス費
家庭用ソーラーパネルのメンテナンス費用としてあげられるのは、ソーラーパネルの清掃費用や点検費用などです。
それぞれの相場と、メンテナンス期間を下記の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
ソーラーパネルの清掃は、パネルに目立った汚れがない場合には行わないケースが多いです。
パネル表面に落ちない汚れが付着していたり、パネル表面がくすんでいたりする場合には、業者に清掃を依頼しましょう。
メンテナンス項目 | 期間 | 費用 |
掃除費用 | 年に1回程度 | パネル1枚あたり500円から1,000円 |
点検費用 | 4年に1回程度 | 1回1万円から2万円 |
家庭用ソーラーパネルは蓄電池と併用するのがマスト!
家庭用ソーラーパネルのメリットを最大限に引き出したい場合には、家庭用蓄電池との併用がおすすめです。
ソーラーパネルで発電した電気を蓄電池に充電することで、発電ができない夜間にも電気を使用することができます。
メリット① 大幅な電気代の削減
ソーラーパネルと蓄電池を併用する最大のメリットは、大幅な光熱費が削減できることです。
ソーラーパネルで発電した電気を蓄電池に充電しておくことで、昼間だけではなく夜間も電気を購入する必要がなくなります。
発電量と蓄電量が多ければ、電気を買わない日を作ることができます。
特に、電気を多く使用するオール電化住宅では、より大きな電気代削減効果を得ることが可能です。
メリット② 長期的な停電対策
一般家庭でソーラーパネルと蓄電池を併用することで、長期的な停電対策をすることができます。
万が一停電が起きた場合、昼間はソーラーパネルで発電した電気を使用し、夜間は蓄電池に充電した電気を使用することができます。
停電時でも電気を使用できる設備を導入しておくことで、安心した生活を送ることができるでしょう。
メリット③ 電気代の高騰に耐えられる
近年、東日本大震災以降、電気代が高騰し続けており、国民の負担が増えています。
電気は、ガスとは異なり、自宅で作り出すことができるエネルギーです。
必要不可欠なエネルギーが価格高騰を起こすと、月々の金銭的負担が増えてしまいます。
今後も電気代が上がる可能性は十分あり、何かしらの対策をしておく必要があります。
ソーラーパネルと蓄電池を導入しておくことで、電気代がいきなり高騰しても安心して生活することができるでしょう。
【2024年に向けて】ソーラーパネルの選び方は?
最後に、家庭用ソーラーパネルの選び方を解説します。
家庭用ソーラーパネルを選ぶ際には、発電量に関係するパネル容量を慎重に考えなければいけません。
また、家庭用ソーラーパネルを購入すると同時に蓄電池を導入すると、セット割などでお得に設備を導入可能なケースがあるので事前に検討しておくことがおすすめです。
選び方① 容量
家庭用ソーラーパネルの容量は、発電したい電気量によって決めましょう。
ただし、屋根の広さによっては、導入できるソーラーパネルの量に制限が出てきてしまいます。
屋根が小さい住宅で発電量を増やすためには、屋根の端まで敷き詰められる変形パネルを導入したり、ソーラーカーポートを導入したりする方法があります。
選び方② メーカー
家庭用のソーラーパネルは、メーカーによって大きく特徴が異なります。
発電量や保証内容もメーカーによって変わるので、ソーラーパネル導入前にメーカーの情報を必ず確認することがおすすめです。
選び方③ 予算や保証
家庭用のソーラーパネルは、基本的に本体保証が10年、出力保証が20年程度付帯しています。
保証期間や保証内容は、メーカーや製品によって異なるので、事前に確認しておくことが大切です。
また、メーカーや販売店によっては、ソーラーパネルに自然災害補償を付帯させることができる場合があります。
自然災害補償を付帯することで、自然災害によるパネルの破損時にも補償を受けることが可能です。
さらに、メーカーや製品によっては、有料で保証を延長できる場合があるので、なるべく長く保証を付帯させたい場合には有料保証を選択しましょう。
ただし、有料保証を追加することで、ソーラーパネル導入費用の予算をオーバーしてしまう可能性があります。
有料保証を選ぶ時には、予算と保証内容をよく比較検討することが大切です。
選び方④ 変換効率
ソーラーパネルには「変換効率」というものがあります。
変換効率とは、パネル表面に当たった太陽光の何%を電気に変換できるかの値を表しています。
パーセンテージが高いほど、発電量が多くなります。
ソーラーパネルを取り付ける屋根が狭い場合などでは、変換効率の良いパネルを選ぶことで、発電量を増やすことができるでしょう。
選び方⑤ 蓄電池との併用
ソーラーパネルを専門販売店で購入する場合には、蓄電池との同時購入を検討してみましょう。
特に、夜間の電気使用量が多い場合には、蓄電池との併用がおすすめです。
ソーラーパネルと蓄電池を同時購入することで、セット割が適用されるケースがあるので、販売店に確認してみましょう。
また、ソーラーパネルと蓄電池を同時購入することで、補助金が受け取れるケースがあります。
国だけではなく、都道府県や市町村の補助金情報を確認してみることがおすすめです。
家庭用ソーラーパネルで光熱費削減や停電対策を!
今回は、家庭用ソーラーパネルについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
家庭用ソーラーパネルは、光熱費削減や停電対策として活用することができます。
家庭用ソーラーパネルをご検討中の場合は、ぜひ当社へご相談ください。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
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