ホットタイム22は魅力的?新規加入の注意点や節電方法についても!
北海道電力管内の北海道地方は、特に冬季の電気代が高いイメージがありますが、提供されている「ホットタイム22」の契約で電気代は安くなるのでしょうか。今回の記事では、ホットタイム22の概要や料金体系を紹介するのはもちろん、ホットタイム22の契約で電気代が安くなるのか、北海道地方の節電方法についても紹介します。
目次
ホットタイム22とは?プランの概要や料金体系を紹介!
まずは、北海道電力のホットタイム22とはどういう電力プランなのか、具体的に解説します。
ホットタイム22は融雪用電力プランのひとつ
北海道電力のホットタイム22は、冬季限定で提供されている融雪用電力プランのひとつです。融雪用電力プランとは、以下のような融雪装置を動かすための電力になります。
- ロードヒーティング
- ルーフヒーティング
- 消雪パイプ散水装置
ホットタイム22は、これら融雪装置を負荷設備に接続することで使用できる電力プランなので、家庭にある冷蔵庫や電子レンジなどの電化製品を動かすためには使用できません。また、16〜21時までの任意の2時間は融雪装置を利用できないという特徴もあります。仮に16〜18時までを任意の2時間に設定した場合、0〜16時および18〜0時までホットタイム22の電力プランを使って融雪装置を利用できるということです。さらにホットタイム22は、3か月以上の契約が義務となっています。
条件が厳しいような気がしなくもないですが、積雪量が多い北海道地方ですから、融雪用電力プランの存在はとても心強いものといえるでしょう。ちなみに、北陸電力と東北電力でも、融雪用電力プランの提供を行っています。積雪地域にとって、融雪用電力プランの存在はとても大きいものなのではないでしょうか。
ホットタイム22の基本料金
北海道電力のホットタイム22の基本料金は、以下の表の通りです。
基本料金(/kW) | |
最低使用期間(3か月目まで) | 976.80円 |
4か月目以降 | 305.80円 |
3か月ある最低使用期間中の基本料金は割高ですが、4か月目以降は基本料金が割安になります。4か月も融雪装置を使用するのか否かは居住地によるため、お得感の有無も異なってくるでしょう。
ホットタイム22の電力量料金
北海道電力のホットタイム22における電力量料金は、1kWhあたり27.68円です。ただ、基本料金と電力量料金の合計から10%の割引があるので、電気代の支出が少しばかり軽減されることでしょう。
ホットタイム22で電気代が安くなる?新規加入の注意点についても!
ホットタイム22の基本情報を紹介しましたが、ともなれば「ホットタイム22を契約すれば電気代が安くなるの?」という部分が気になることでしょう。そこで今回の章では、ホットタイム22の契約で電気代は安くなるのか、新規加入の注意点についても解説します。
ホットタイム22の契約で電気代は安くなる!
結論からいうと、ホットタイム22を契約することで電気代は安くなります。
前章で紹介した通り、ホットタイム22は融雪用電力プランです。つまり、冷蔵庫などの電化製品を利用するためには、ホットタイム22以外の電力契約もしなければなりません。
通常の電力契約が従量電灯Bだった場合、契約アンペア数が50Aの場合に必要な基本料金は1か月1,870円、最も安い電力単価でも1kWhあたり35.44円です。電力使用量が多くなればなるほど電力単価も高くなり、1kWhあたり45.45円になります。
仮にすべての電力を従量電灯Bで賄った場合、電力使用量が確実に大きなものになるのは明白。つまり、1kWhあたり45.45円の単価の電力を大量に買電することになるのです。基本料金が976.80円で1kWhあたり27.68円のホットタイム22を契約するほうが断然お得だということは、容易に想像できるでしょう。
北海道地方の積雪量はすさまじい量だと思われるので、少しでも電気代単価の安いホットタイム22を契約できると良いのではないでしょうか。
2024年現在は新規加入ができない!
ホットタイム22は、北海道地方に欠かせない電力プランといっても過言ではありません。しかし、残念ながら2024年現在は新規加入ができなくなっています。北海道電力では、ホットタイム22と同じような融雪用電力プランが他にもありますが、そのどれもが新規加入をストップしているようです。
ホットタイム22の新規加入がストップしている理由は定かではありません。ただ、昨今の電気代高騰により採算が取れなくなったことが原因である可能性が高いです。
ホットタイム22は新規加入が不可能!北海道の電気代節約方法は?
ホットタイム22の新規加入がストップしているということで、北海道地方の方は電気代節約のために何かしら行動をしていきたいところかと思います。そこで最後に、北海道地方でもできる電気代の節約方法を3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
電気代の節約方法①断熱効果の高い家に住む
北海道地方における電気代の節約方法は、断熱効果の高い家に住むことです。
断熱効果の高い家とは、冷たい外気を家の中に取り入れず、エアコンで冷やした空気を外に放出しない家のこと。要は「断熱効果の高い家=快適な家」ということです。
北海道の真冬は、外に出るのも億劫になるほど寒いでしょう。だからこそ、断熱効果の高い家を購入したり、リフォームしてみてはいかがでしょうか。断熱効果の高い家に住むことで、快適な居住空間を手に入れられるのはもちろん、エアコンの使用頻度が減るので、電気代を節約することも可能です。
電気代の節約方法②太陽光発電を導入する
太陽光発電を導入するのも、北海道地方での電気代の節約方法のひとつです。太陽光を元に発電する太陽光発電なので、中には「屋根に雪が積もっていたら発電できないのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。しかし、昨今販売されている太陽光発電はとても高性能なので、積雪量があっても発電ができるのです。とても魅力的ですよね。
しかも、太陽光発電には「高温になりすぎると発電量が鈍くなる」という特性があるのですが、北海道地方の夏季は言うほど暑くなりません。つまり、夏季に多くの発電量が期待できるのです。冬季に実感できる恩恵は少ないですが、夏季に実感できる恩恵は非常に多いということです。年間を通じて見ると、太陽光発電を導入して得られるメリットがとても大きなものになるので、積極的に太陽光発電を導入できると良いのではないでしょうか。
電気代の節約方法③電化製品を最新のものに買い替える
電化製品を最新のものに買い替えるのも、北海道地方での電気代の節約方法です。
特に、使用電力の高い冷蔵庫やエアコンなどが10年以上前のものである場合、思い切って最新の省エネタイプのものに買い替えたほうが電気代は安くなります。
たとえば、15年前の冷蔵庫と最新の省エネタイプの冷蔵庫の電気代を比べた場合、最新の省エネタイプの冷蔵庫のほうが年間で7千円ほど電気代が安く済むといわれています。最初の出費は高くなってしまいますが、ぜひ最新の電化製品への買い替えを前向きに検討してみてください。
ホットタイム22を契約できない!だからこそ日頃から節電を!
今回の記事では、北海道電力が提供していたホットタイム22という電力プランについて紹介しました。とても魅力的な融雪用電力プランですが、残念ながら2024年現在は新規加入ができません。だからこそ、北海道地方にお住まいの方は、今契約できる電力プランの中で電気代の節約を心がける必要があります。最後の章で紹介した電気代の節約方法が、少しでもお役に立てれば幸いです。
この記事の監修者
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