太陽光パネルとパワコンの役割や寿命は?パワコンの選び方も!
太陽光パネルを設置している家庭が増えていますが、必ずセットで使われるパワーコンディショナー(以下・パワコン)の役割は何なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、太陽光パネルとパワコンの主な役割を紹介すると共に、それぞれの寿命やパワコンのおすすめの選び方を4つ紹介します。パワコン選びに難航している方、必見です。
目次
太陽光パネルとパワコンは必ずセットで使われる!それぞれの役割は?
冒頭でもお話ししましたが、太陽光パネルとパワコンは必ずセットで使われます。太陽光パネルがどういう役割を持つものかは、そのネーミングから何となく想像が付くでしょう。ともなれば、パワコンの主な役割が気になりますよね。そこで今回の章では、太陽光パネルとパワコンの主な役割をそれぞれ解説します。
太陽光パネルの主な役割
まずは、太陽光パネルの主な役割についてです。
太陽光パネルは、太陽光を元に発電する設備になります。家庭用の場合は主に住宅の屋根に設置されており、4〜5kWほどの容量を設置するのが一般的です。産業用の場合は、ビルや施設の屋上に設置されているのはもちろん、庭のような広大な土地がある場合はそこに設置されていたり、郊外の森林を開拓してメガソーラーを設置している場合もあります。
太陽光は再生可能エネルギー(再エネ)なので、発電所が発電する電力のように、発電時に二酸化炭素を排出するようなことはありません。家庭に導入しやすいクリーンエネルギーとして、昨今注目を集めているのも納得ですね。
パワコンの主な役割
パワコンは、太陽光パネルと常に一緒に設置されるものです。具体的な役割は、以下の通りになります。
- 発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する
- 太陽光パネルの発電量を最大にする
- 万が一の際の電気系統を守る
最も大きな役割としては①が挙げられます。実は、太陽光パネルが発電した電力は、そのまま家庭で使うことはできないのです。パワコンが必要不可欠な理由は明確ですね。
太陽光パネルが発電できる量は、天候に左右されます。しかし、パワコンは日々の発電量を常に最大化できる役割を持っているので、発電量が見込めないような天候の日であっても、パワコンのおかげで発電量をそれなりに確保できる可能性も。万が一の際の電気系統を守る働きに関しても、太陽光パネルを安心安全に使っていくために必要な役割です。
太陽光パネルとパワコンの寿命は?異なる寿命を徹底解説!
続いて、太陽光パネルとパワコンの平均寿命について見ていきましょう。
太陽光パネルの平均寿命
太陽光パネルの平均寿命は30年前後といわれています。電化製品であることはもちろん、性質上、常に屋外に設置されるものにも関わらず、長寿命であることがわかるでしょう。
太陽光パネルが長寿命な理由は、電化製品にも関わらず、作りが簡素化しているからです。普通の電化製品は、様々な役割を担うために構造が複雑化しており、非常に壊れやすくなっています。しかし、太陽光パネルは「太陽光を利用して発電する」に特化しているもの。つまり、構造が簡素化しているので壊れにくいのです。
パワコンの平均寿命
パワコンの平均寿命は15年前後といわれています。こちらは、冷蔵庫や洗濯機などの電化製品と同等の平均寿命であることがわかるでしょう。
前章で、太陽光パネルとパワコンは常に一緒に使われるものと説明しました。つまり、太陽光パネルの寿命を全うするためには、パワコンを最低1度は買い替える必要があるということです。
太陽光パネルを所有すると、電気代を大幅に削減できるといわれています。しかし、パワコンの買い替えが必須と聞くと、太陽光パネルを所有する意味を見失ってしまう方も多いのではないでしょうか。とはいえ、パワコンの初期費用を2度払ったとしても、太陽光パネルを導入することで得られる経済的メリットが上回るので安心してください。
太陽光パネルでパワコンをどう選ぶ?パワコンのおすすめの選び方4選
最後に、太陽光発電設備を利用するために必ず必要なパワコンのおすすめの選び方について解説します。どういったパワコンを導入するのが正解なのでしょうか。
選び方①太陽光パネルの最大定格出力以上のものを選ぶ
パワコンのおすすめの選び方として、太陽光パネルが持っている最大定格出力以上のものを選ぶことが求められます。
最大定格出力とは、停電時に出力できる最大値を表すものです。パワコンは、太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換する場所とお伝えしました。だからこそ、太陽光パネルが発電した全ての電力を受け入れられるよう、パワコンの最大定格出力を太陽光パネルの最大定格出力以上のものにしておく必要があるのです。
仮に最大定格出力値が「太陽光パネル>パワコン」だった場合、発電した電力を無駄にしてしまう恐れがあります。だからといって、パワコンの最大定格出力をとても大きなものにするのも考えもの。太陽光パネルは、常に100%の容量で発電できるわけではないからです。つまり、太陽光パネルの平均発電量を見越してパワコンを購入できれば、パワコンの購入費用を抑えることができます。
パワコンの初期費用は1kW増えるごとに10万円前後値上がりするので、太陽光パネルの発電量をしっかり予測してから、パワコンの購入へ進めると良いでしょう。
選び方②自立運転機能があるものを選ぶ
自立運転機能があるものを選ぶのも、パワコンのおすすめの選び方です。
なぜ自立運転機能があるパワコンが良いのかというと、太陽光パネルが発電した電力を停電時にも使うことができるからです。反対に、自立運転機能が備わっていないパワコンでは、太陽光パネルが発電した電力を停電時に使うことはできません。太陽光パネルを所有する理由として、停電対策が多く挙げられるかと思います。だからこそ、パワコン選びの際にも自立運転機能があるものを選ぶべきといえるでしょう。
ちなみに、自立運転機能があるパワコンとそうでないパワコンの初期費用を比べた場合、自立運転機能があるパワコンのほうが割高になります。自立運転機能があるパワコンのほうが性能が良いので、当然ですね。ただ、初期費用だけを見て購入するパワコンを選ぶのではなく、総合判断ができると良いでしょう。
選び方③変換効率が良いものを選ぶ
パワコンは、変換効率が良いものを選ぶのも忘れてはなりません。変換効率とは、太陽光パネルが発電した電力をいかに家庭で使用できるか、になります。パワコンの一般的な変換効率は95%前後といわれているので、パワコンを購入する際には、変換効率についてしっかり確認しましょう。
選び方④許容できる設置場所で選ぶ
許容できる設置場所で選ぶのも、パワコンのおすすめの選び方です。
パワコンには、屋外用と屋内用があります。屋外用の特徴は、動作音や床の耐荷重を気にしなくても良いことです。反対に、天災のリスクや高温になることでの変換効率の低下が懸念されます。一方で屋内用は、屋外用とは真逆の特徴と懸念点があります。
このように、パワコンを屋外に設置するにしても屋内に設置するにしても、どちらも一長一短があるということ。だとすれば、家庭で許容できるパワコンを購入できると良いでしょう。
太陽光パネルとパワコンは強い結びつきがある!しっかり選択しよう!
今回の記事では、太陽光パネルとパワコンの結びつきやパワコンのおすすめの選び方を紹介しました。パワコンは、太陽光パネルが発電した電力を家庭で使うために必ず必要な設備です。だからこそ、パワコン選びはとても重要になります。どういうパワコンを選ぶのかについては、家族でしっかり話し合って、意見を合わせていけると良いですね。
この記事の監修者
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