太陽光発電の工事の費用や日数は?業者選びの注意点についても!
太陽光発電の設置を検討している上で、工事にかかる具体的な費用や日数が気になることでしょう。そこで今回の記事では、太陽光発電の工事の平均費用や日数を紹介するのはもちろん、工事業者選びの過去のトラブル例や工事業者選びの注意点も紹介します。
太陽光発電設置にかかる費用は平均いくら?工事費用の内訳も!
まずは、太陽光発電を設置する際の工事費用の平均額や工事にかかる日数を紹介します。
太陽光発電設備の平均導入額
一般的には、太陽光発電設備を導入する際にかかる費用の総合計は100万円前後といわれています。では、具体的にいくらなのか気になりますよね。
2023年度における太陽光発電システムと設置工事の平均額は、1kWあたり259,000円です。家庭用太陽光発電システムは3〜5kW導入するのが一般的といわれているため、単純計算で777,000〜1,295,000円の初期費用が必要ということになります。導入する設備の性能やスペックなどによって価格帯は変動しますが、おおよその金額はよく耳にする100万円前後と捉えておいて問題はないでしょう。
そしてこの100万円前後の導入費用の他に、必要に応じて足場費用が10〜20万円ほど必要になります。
太陽光発電設備の初期費用の内訳
太陽光発電設備を導入するためには、足場費用を除いて100万円前後の初期費用が必要です。費用のおおよその内訳は以下の通りです。
かかる費用(全体に占める割合) | 費用の内訳 |
工事費用(全体の20%) |
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部材費用(全体の80%) |
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工事費用は全体の20%ではありますが、昨今の物価高や人件費の上昇により、今後、全体に占める割合が高くなる可能性は十分に考えられます。
太陽光発電の工事に必要な日数
太陽光発電の工事に必要な日数は、2〜4日前後です。具体的な工事内容は、以下の通りです。
- 足場の設置
- 太陽光パネルや架台の取り付け
- 各種配線工事
- 足場の解体
ただ、工事を予定していた日が雨になってしまったなどという場合は、スケジュールを組み直す必要も出てくるので注意しましょう。また、太陽光発電の工事前には、以下のような打ち合わせも必要です。
- 太陽光発電を導入してメリットが生まれるのかをシミュレーション
- 建物の現地調査
- 正式な契約
- 契約中の電力会社&FIT認定を受けるために経済産業省へ連絡
- 工事着工
つまり、太陽光発電の導入を検討してから実際に太陽光発電システムを利用できるようになるまで、長い時間が必要ということ。太陽光発電をできるだけ早く設置したいと思う場合は、すぐにスケジュールを立ててみましょう。
太陽光発電の工事で泣き寝入りしないために!業者選びの注意点は?
太陽光発電の需要が高まっている昨今、5,000社以上の業者が太陽光発電の工事を受け持っているといわれています。その中には当然、自社の利益だけを優先している悪徳業者もいるので、業者選びは慎重にしなければなりません。では、太陽光発電の工事を受け持つ業者の選び方にはどのような注意点があるのでしょうか。具体的に解説します。
注意点①施工IDを所有しているか否かを確認する
業者選びの注意点は、施工IDを所有しているか否かを確認することです。
太陽光パネルのメーカーは、メーカーが実施する施工研修を受けた施工業者に対して独自の施工IDを発行しています。施工IDを所有していれば、該当する太陽光パネルに対する知識や施工基準はきちんと把握しているということ。万が一を考慮し、施工IDを所有している業者であるかをきちんと確認しておきましょう。
注意点②電気工事士の有資格者であることを確認する
電気工事士の有資格者であることを確認するのも、業者選びの注意点のひとつです。
太陽光発電で発電した電力は、家庭で使ったり、契約している電力会社に売電できます。そのためには、家の電気配線を触る必要があります。万が一の漏電リスクなどを下げるため、工事業者が電気工事士の有資格者であることを確認してください。
注意点③アフターサービスの充実度を確認する
業者選びの注意点として、アフターサービスの充実度を確認することも大切です。
太陽光発電は、寿命が30年前後といわれています。だからこそ、長期的に安心して使っていくために、アフターサービスが充実している業者かを見極める必要があります。トラブル発生時に瞬時に駆けつけてくれるサービスがあるか、家の近くに営業所や協力店があるのかという部分も、しっかり考えておきましょう。
注意点④保証内容の充実度を確認する
保証内容の充実度を確認することも、業者選びの注意点です。
先ほどもお伝えした通り、太陽光発電の寿命は長いです。だからこそ、その間に自然災害が発生する可能性や不慮の事故で太陽光発電システムが故障してしまう可能性もゼロではありません。
万が一のことを考えて、自然災害補償に加入している業者であることをチェックしてください。また、保証期間がどれだけ長いのかについても、契約の見極めポイントです。
注意点⑤複数社から見積もりをもらって検討する
業者選びは、複数社から見積もりをもらって検討するのも大切です。
先ほどお話した通り、太陽光発電の設置工事を担う会社は全国に5,000社以上あります。だからこそ、会社ごとに強みや魅力があり、最も気になるであろう価格面も異なります。
つまり、家庭にとって最も良いと思える業者を見つけるためには、複数社から見積もりを取って検討することが重要なのです。最低でも3社に見積りを出してもらい、金額面や保証内容などを精査しましょう。
注意点⑥屋根工事の実績が多い会社であるか確認する
屋根工事の実績が多い会社であるか確認することも、太陽光発電の業者選びで大切なことです。
家庭用太陽光発電の多くは、住宅の屋根に設置します。今でこそ、太陽光パネル1枚の重さは15kg程度と軽量化されましたが、これを15〜25枚ほど住宅の屋根に敷き詰めるのです。つまり、太陽光発電を設置していない家庭に比べ、屋根の負担が大きなものになります。
屋根工事の実績が多い会社であれば、屋根への負担を考慮した工事をしてくれるはずです。また、屋根に補強の必要性があれば、それをしっかり提案してくれることでしょう。屋根に何らかの欠陥が発生すると雨漏りが発生して、家全体に修繕が必要になる場合も。そういった最悪の事態を防ぐためにも、屋根工事の実績が多い会社と契約を結ぶようにしましょう。
注意点⑦太陽光パネルの取り扱い数を確認する
太陽光発電の業者選びでは、太陽光パネルの取り扱い数を確認することも大切です。具体的には、太陽光パネルの取り扱い数が多ければ多いほど良いといわれています。太陽光パネルの取り扱い数が多いほうが良い理由は、自宅に適した太陽光パネルを取り付けることができるからです。また、太陽光パネルの取り扱い数が多いということは、それだけ多くの知識がある業者ということなので、業者に対する信頼度も上がるでしょう。
「太陽光パネルを設置するなら絶対に〇〇メーカーのもの!」と確固たる意志があれば話は別ですが、基本的には複数メーカーの太陽光パネルを相談できる、取り扱い数が多い業者と契約を結ぶべきです。
太陽光発電の工事は費用と日数がかかる!納得のいく業者選びを!
今回の記事では、太陽光発電設備の導入額の平均や工事にかかる日数、工事業者の選び方の注意点を紹介しました。太陽光発電は、選ぶものによって導入額が大きく変わります。だからこそ、家庭に合うものを見つけるために、しっかりとした知識のある業者と契約を結ぶ必要があります。ぜひ最後の章で紹介した業者の選び方を参考に、納得のいく業者選びをしてください。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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