中古EVは2024年が買い時?人気の理由や価格相場・購入時の注意点を徹底解説!
「ガソリン代節約のために中古EVを検討しているけど、やっぱり1台目は新車を買うべき?」とお悩みの方は意外と多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、中古EVが新車よりおすすめな「3つの理由」や、EVバッテリーを家庭用蓄電池の代わりに使える「V2H」の特徴や活用法を解説していきます。
記事の後半では、V2Hの価格相場や利用できる補助金制度、中古EVの気になるデメリットについても解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください!
目次
中古EVを買うなら今がチャンス!3つの「人気の理由」とは?
2024年に入って、中古EVの評価がますます上がっている「3つの理由」は以下のとおりです。
- 新車より断然安いから
- 中古でも>劣化が少ないから
- バッテリーを家庭用蓄電池として使えるから
それぞれの要点をわかりやすく解説していきます。
理由①:新車より断然安く買えるから
中古EVが新車より人気を集めている最大の理由は、程度の良い中古車でも「新車の半額以下で買える」という、驚きのコスパにあります。
たとえば、定番車種である日産リーフ現行型(2017年発売)の新車価格は320万円以上ですが、中古なら160万円以下での販売例も多いため、100万円以上の費用を抑えられます。
2024年現在はまだまだ中古EVの価格が落ち着いている状況ですが、今後徐々に値上がりする可能性は充分ありますので、今のうちに購入するメリットは大きいでしょう。
理由②:ガソリン車に比べて中古でも劣化が少ないから
一般的なガソリン車に比べて、EVの駆動部分は非常にシンプルな構造かつ構成部品も少ないため、中古で購入しても経年劣化による故障や不具合が少ない点も人気の理由です。
EVの重要パーツであるバッテリーは「8年または16万kmまで」メーカー保証の対象であり、中古車でも「メーカー保証継承」を行うことでディーラーの正規保証が受けられます。
ガソリン車はEVより走行コスト(燃費)が「約2倍高い」と言われているうえに、修理費用やオイル交換費用までかかることを考えれば、劣化の少ないEVの人気はうなずけます。
理由③:EVバッテリーは「家庭用蓄電池」としても使えるから
EVは基本的に「住宅からの充電」にしか対応していませんが、「V2H」と呼ばれる設備を導入することで、「EVから住宅への給電」ができるようになります。
V2Hを設置すれば「停電時にEVの電気で家電を動かす」「深夜にお得にEVを充電し、昼間に使って電気代を節約する」など、さまざまな用途で活用できます。
一般的な家庭用蓄電池は100万円を超えることも多いですが、中古EVなら「60万円から」購入できるため、「蓄電池の代用品」としての評価も高まっています。
中古EVを家庭用蓄電池の代わりに使える「V2H」とは?価格や補助金をご紹介!
つぎに、中古EVのバッテリーを「家庭用蓄電池」の代用品として利用できる「V2H」の特徴や価格相場、利用できる補助金制度をご紹介していきます。
V2Hってどんな設備?
V2Hとは、EVのバッテリーから電気を取り出し、分電盤を通して家庭の電力として利用できる屋外設備であり、英語の「Vehicle to Home(車から家へ)」が名称の由来となっています。
V2Hの導入により、電力会社の電気を利用しなくても「EVバッテリーで家電や住宅設備を動かせる」ようになるため、停電対策や電気代節約に大活躍します。
また、多くのV2Hには「出力6kWの高速充電機能」が搭載されており、家庭用のEV充電コンセントの「約2倍のスピード」でEVを充電できる点も特徴です。
V2Hの設置費用はどれくらい?補助金額はいくら?
2024年にV2Hを購入する場合、設備本体の価格は「約50〜180万円」、工事費用は「約20〜40万円」ほどが相場となります。
V2Hの本体価格が高くなるほど「停電時の出力」や「EVの充電スピード」などが高スペックになりますので、予算や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
V2Hの購入に利用できる「2024年度の国の補助金制度」の概要は以下のとおりです。
補助金名称 | 充電設備・V2H充放電設備・外部給電器補助金 |
補助金額 | 機器費:V2H本体購入費の1/3(上限30万円) |
工事費:工事費用の100%(上限15万円) | |
申請期間 | 第1期:2024年6月20〜7月17日 第2期:2024年8月19日〜9月30日 |
「第三期」の申請期間については現状アナウンス待ちですが、原則的に「2〜3か月おき」に追加募集を実施しているため、年内に申請できるチャンスは再度訪れるでしょう。
また、国のV2H補助金と「地方自治体のV2H補助金」は基本的に併用できるため、お住まいの自治体で補助金制度を実施しているか前もって確認しておきましょう。
中古EV + V2Hの「3つの便利な活用法」を徹底解説!
中古EVとV2Hの連携で実現できる「3つの便利な活用法」は以下のとおりです。
- 停電時の電力バックアップ
- 深夜電力を利用した>電気代節約
- 太陽光発電との連携
それぞれの特徴やポイントを確認していきましょう。
活用法①:豊富なバッテリー容量で停電対策
中古EVのバッテリー容量は一般的な家庭用蓄電池に比べて「数倍大きい」ため、万が一の停電時には「家全体の電気を長時間バックアップできる補助電源」として重宝します。
一般的な家庭用蓄電池の容量は「3〜16kWh」程度ですが、中古EVなら「30〜60kWh以上」の電力を確保できるため、長引く停電時の安心感が違います。
さらに、停電時の200V出力に対応したV2Hを導入すれば、家庭用蓄電池より長い時間、エアコンやIHクッキングヒーターなどの高負荷家電を使用できます。
活用法②:深夜電力を使って電気代を節約
深夜のお得な電気代で中古EVを充電し、電気代が割高な時間帯に家庭で利用するだけで、毎月の電気代を「約2〜3割」節約することができます。
たとえば東京電力の「夜トク8プラン」の昼間料金は1kWhあたり42.60円、夜間料金は31.64円であり、中古EVを活用することで「約26%」もの電気代を節約可能です。
毎月の電気代が1〜2万円の家庭なら「年間24,000〜36,000円以上」の経済的メリットが得られますので、高騰する電気代でお悩みの方にもV2Hはおすすめです。
活用法③:太陽光発電と連携して電気代をさらに節約
太陽光発電で作ったエネルギーで中古EVを充電し、発電できない夕方以降に家庭で利用することで、コスト0円の電気で停電対策や電気代節約が実現します。
太陽光発電だけでは停電時に「最大100V・1,500W」までの出力しか対応していませんが、V2Hなら200V出力に対応しているため、停電対策がより強固になる点もメリットです。
太陽光発電と中古EVをうまく活用すれば、夜間の長期停電に備えつつ、毎月の電気代を「ほぼ0円」まで抑え込むことも夢ではありません。
購入前に要確認!中古EVの「2つのデメリット」とは?
中古EVの購入前に確認しておきたい「2つのデメリット」は以下のとおりです。
- 補助金制度は利用できない
- 最新機能は使用できない
それぞれの要点やポイントを解説していきます。
デメリット①:国や地方自治体の補助金が利用できない
国や地方自治体のEV補助金制度は「新車のみが対象」となっているため、中古EVを購入する際に利用できない点がデメリットです。
一方で、2024年現在は中古EVの価格が非常に安く、新車の半額以下で購入できるケースも多いため、「補助金を使わなくても新車より断然安い」点は明確なメリットでしょう。
走行距離の少ない中古EVなら、バッテリー劣化をほとんど気にせず快適に使用できますので、コスパを重視する方には特におすすめです。
デメリット②:最新の機能は搭載されていない
数年前のモデルや、一世代前の中古EVを購入するデメリットとして、「最新機能が搭載されていない」点が挙げられます。
一方で、バッテリー容量や走行性能などの重要ポイントは新車も中古もそれほど大きく変わらないため、機能性重視でない限り中古EVは依然として有力候補となるでしょう。
「値段が高くても使ってみたい新機能がある」という方なら新車一択ですが、特にこだわりがない方はコスパと性能のバランスの取れた中古EVがおすすめです。
60万円から買える!2024年の中古EVの価格相場をご紹介!
2024年における、一般的なEVの新車価格と中古価格の相場を以下にご紹介していきます。
メーカー | 車種 | 新車価格 | 中古価格 |
日産 | リーフ(2015年モデル) | 320万円〜 | 60万円〜 |
リーフ(2017年モデル) | 320万円〜 | 155万円〜 | |
リーフe+(2019年モデル) | 416万円〜 | 280万円〜 | |
三菱 | i-MiEV | 226万円〜 | 60万円〜 |
フォルクスワーゲン | e-Golf | 499万円〜 | 270万円〜 |
BMW | i3 | 505万円〜 | 150万円〜 |
テスラ | Model 3 | 429万円〜 | 350万円〜 |
メルセデス・ベンツ | EQC | 895万円〜 | 800万円〜 |
中古EVを選ぶ際に「注意すべきポイント」とは?
中古EVを購入する際には、以下の「3つのポイント」に注意して選びましょう。
①バッテリーの状態は最優先で確認する | ・バッテリーのSOH(劣化指数)が80%以上の車を選びたい ・停電対策として運用するなら、さらに劣化していても充分使える |
②走行距離はできるだけ短い車を選ぶ | ・メーカー保証は8万kmで切れるため、できれば5万km以下の車を狙いたい ・走行距離の短いEVは、バッテリーの劣化が少ないケースが多い |
③V2Hに対応しているか確認する | ・国産EVの大半はV2Hに対応しているが、海外車はモデルによって非対応の場合がある ・V2Hの導入を考えていない方も、今後必要になる可能性はあるため確認しておくべき |
まとめ:中古EVを買うなら価格が安い今がチャンス!V2Hの導入も検討しよう
EVはガソリン車に比べて走行コストが安いだけでなく、「中古価格が安い」「故障しにくい」など多くのメリットがあるため、今後値上げする前に購入するのが得策です。
V2Hを導入すればEVの豊富なバッテリーを使って「停電対策や電気代節約」にも活用できますので、補助金制度の利用も含めて導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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